最強の魔法使い(自称)が暴れるそうです。RE:   作:マスターチュロス

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テスト終わったのに忙しいとは何事か。






キルラキル面白かったZ




即席人類補完計画(45話)

 

 

 

ヒーロー協会本部地下に隠された特別ステージ、「マルチスタジアム」にて特別本免試験を受けることになった結依魔理沙(本魔理)。これに受かれば正式にヒーローとして扱われ、やれることが非常に増える。頑張るぞ。

 

「状況はこうだ。『非常に厄介なヴィラン団体が○○街に出没。街が火災に包まれ、駆けつけたヒーローは全滅し、ほとんどの住人が逃げ遅れている』。君の目的は住民の保護もとい安全な場所への避難誘導と怪我の治療。さらにはヴィラン団体の確保。これが特別本免試験達成の条件だ」

 

「一人で?」

 

「......買いかぶりすぎたかな?」

 

「いーや全く。私に任せろ」

 

達成条件がどう見ても一人では不可能な内容だが、魔理沙は余裕の表情を返した。

 

本来、ここまで大規模な事件は駆けつけたヒーローと警察が役割を分け、協力して取り掛かかるものだ。人命救助、消火活動、ヴィラン対処、避難誘導、治療etc....。大抵、多くの命を救うためには多くの協力が必要になるのは当たり前のことである。

 

のだが一人だけ、これと似たような状況で多くの人間を救い出した伝説的ヒーローが存在する。そのヒーローの名は「オールマイト」。今回設定された状況は、かつてオールマイトが大活躍した大災害発生時の状況とほぼ似たような状況に設定されている。彼女の実力は最低でもオールマイト以上と推定したため、高難度な試験を用意したのだ。

 

魔理沙は早速、街の中に飛び込もうと大ジャンプを......する直前で再び佐藤に肩をがっちり掴まれた。

 

「まだだ魔理沙くん、まだ! まだ説明終わってない!!」

 

「まだ何かあるのか......」

 

「あぁ。君にはヴィラン役を引き受けてくれたヒーローを紹介しなきゃね。ヒーロー達、彼女に自己紹介を頼むよ」

 

佐藤の呼びかけに応じ、複数のヒーロー達が私の目の前にやってきた。さっきまで職員の警備を務めていたヒーロー達がヴィラン役をやってくれるのか。いや、元からその予定で呼ばれていたのかな?

 

何だろうと構わないが、とりあえず自己紹介をパッと聞いてサッと試験を終わらせよう。

 

「俺はヒーロー『ギャングオルカ』。今回の試験、ヴィラン役として参陣する」

 

現れたヒーローはギャングオルカ。ヒーローランキング10位の実力と見た目がヴィランっぽいランキング3位の実力を兼ね備える超実力者。個性は「シャチ」、単純な身体能力の高さと超音波による攻撃を得意とするシャチ顔のオジサンだ。顔怖い。

 

「結依魔理沙です。よろしく」

 

「ほぉ、貴様が超問題児「結依魔理沙」か。力のみを手に入れて驕り高ぶる貴様にこのような機会を与えるなど、本来ならばあってはならないことだ。だが、貴様がこの試験でヒーローなりうる『心』を持っていると証明するならば! 俺はお前を歓迎する」

 

身が竦むような声と至近距離で目に映るシャチの顔。流石はヴィランっぽい見た目ランキング第3位、常人なら軽くチビってしまうだろう。だが私には効かん。さんざん母さんの怒り顔を見てきた私にとってギャングオルカなど屁でも無いわ。

 

「やってやんよ」

 

私もギャングオルカと同様に鋭い目付きで睨み返す。私も正直ヴィランっぽい見た目なため、ギャングオルカの後ろで控えていた部下達が怯えた表情で身をすくめていた。目線と目線が交差し、火花が散りかねない雰囲気であったが、後がつっかえているので今は保留。

 

身を引いたギャングオルカの次に現れたのは...

 

「体育祭で焦凍が世話になったな.....小娘ェ」

 

血走った目付き、燃えたぎる髭、ガッチリした体格から溢れ出る覇王のオーラ。一度目に映れば忘れないほど印象が強いあのヒーローの名は......

 

「......エンデヴァーもいたのか」

 

何で会議の時に気づかなかったんだろ。いつも炎を滾らせているから気づくはずなんだが......、個性消してた? それとも後から来たのかな?

 

「フン......貴様の親が貴様にどんな訓練を施したかは知らんが、必ず焦凍を貴様より強いヒーローに育ててみせるからな。覚悟しておけ」

 

全く別の話で対抗心を燃やすエンデヴァー。ブレないなこの人。

 

「そして最後は......この人だ」

 

「えーと自己紹介でしたっけ。俺は「ホークス」、よろしくねマツケンちゃん?」

 

「結依です」

 

最後に出てきたのは全然知らないヒーロー、「ホークス」。背中から鷲のような羽が生えていて顔が割とイケメン、というのが第一印象だろうか。そして人の名前に興味関心が無い。

 

「そうそうマトイちゃん(笑) 『結依です』結依ちゃんね....、いやー俺より速い君を一目だけでも見ておきたくてここに来た。以上!」

 

マイペースな性格を感じさせる腑抜けた声だが、どこか強者の気配が漂っている。ワンパンマンのサイタマに近いような雰囲気だ。流石にワンパンチはしないと思うが。

 

「とりあえず、期待ハズレにはさせませんよ。先輩」

 

それだけ言っておいた。ミホークだかトマホークだか知らんが、誰が相手になろうともこの私は負けやしない。何を無くそうともその自信さえ持っていれば何だって出来るのだから。

 

 

三人のヒーローと一人の魔女が織り成すエンターテインメントが今、始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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魔理沙、ギャングオルカ、エンデヴァー、ホークスがそれぞれの地点に移動し、指示が下るまでその場で待機する。被災者役はどうやらSPの人達がやるようで、全員私服の格好でそれぞれ被災ポイントにて待機しているらしい。SPの私服ってすげぇ気になるけど今は考えるのをやめとこう。とりあえず、スタートしたらそのSP達を救出し、ヴィランを確保すればいいということだ。

 

また、審査員役のヒーロー公安委員会所属四名と警察二名は特別な部屋にて魔理沙の動向を監視し、評価をつける。どうやって魔理沙の動向を探るかと言うと、街中に隠された超小型監視カメラと空中から撮影する高性能ドローン数十台が私の動きを捉えるらしい。

 

そして私には少々制限がある。一つ、マインドコントロールまたはその類のものの使用禁止。火災そのものが無かったことにされたら、また試験をやることになるしな。

二つ、あくまでヴィランの確保であり殺してはならない。当たり前なんだが、私の今までの行動のせいで信用されていないようだ。失敬な。

三つ、迅速に丁寧に動け。これ制限でも何でもないただの注意喚起じゃねーか!!

 

公安がどんだけ私を腫れ物扱いしているのかが身に染みて分かった。後で本部を大量のナメクジで埋めつくしてやろう。体力回復するぞ。

 

ちなみにこの本免試験は仮免試験の時と同じく減点方式で採点するらしい。へぇー。

 

 

《結依魔理沙の特別本免試験、スタートです。》

 

 

アナウンスと共にブザーの音が鳴り響く。どうやら試験が始まったみたいだ。ならば早速行動に移すとしよう。救助は迅速丁寧にだしな。

 

「特性発動、あめふらし」

 

魔理沙は右腕を天に掲げ、大量の雨雲を自身の周りに発生させた。その雨雲を風魔法を使って街の中心に移動させ、指を鳴らす。指パッチンをすることに特に意味は無いが、あれだ、ルーティンだルーティン。集中力大事。

 

 

指パッチンと同時に降雨が街を包み込む。これであらかた火災は片付いただろう。まぁこの炎たちはただの演出だから雨降らしても実際には効果が無いが、試験だからゴチャゴチャ言わない。成すべきことを為すだけだ。

 

「.....日本は災害の多い国だからさ、この能力はこの国にとって有難いヤツだよな。『サイコキネシス』」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ......

 

全身にサイコパワーを循環させ、ヴィラン以外の全ての被災者を空中へ巻き上げる。数十人がかりで捜索し、瓦礫を退かし、火を避けて、助ける。その流れをたった一つの能力で全てをこなし、行方不明者を一人も出さずに魔理沙は救い出す。その後、空中に巻き上げた全ての被災者を同時に自分の元まで瞬間移動させた。何も難しいことをやっているわけではない。今まで戦闘用に使ってきた能力を、この時は人を救うための力として働いているだけなのだ。扱いには非常に慣れている。流れ作業だなコレ。

 

あっという間に全員を救い出した後、私は即席で大きめの仮テントをポンと出現させ、そこを保健所代わりとして設置した。迅速に丁寧に救い出したつもりだが、もしかしたら誰か怪我している可能性も否定できない。それを考慮して保健所内には『回復の円筒』が設置されている。この円筒の範囲内にいれば傷がみるみる回復し、疲労回復、便秘改善、睡眠不足解消......、明日には元気ハツラツな状態で朝を迎えられるだろう。....ここの世界観と全く合致していないせいで違和感が激しいが気にしてはいけない。......違和感がやべぇ。

 

最後に仮テントの周りを結界で囲み、これで『住民(被災者)の保護』と『治療』が完了したわけだ。スタートから三分弱、残す目標は『ヴィランの確保』のみといったところかな。終わりは近い!!

 

 

そうして魔理沙は雨の街の中を一人で突っ走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「なるほど、雨で俺のヘルフレイムを弱体化させる魂胆か。くだらん」

 

二割しか正解を導き出せない残念ヒーローおよび凶悪ヴィラン団体の主将の一人、エンデヴァー。彼は北東部にて待機するよう本部から伝えられており、魔理沙が来た時は容赦なく攻撃していいとの連絡があった。仮に本部から連絡が無かったとしても彼は容赦なく魔理沙に勝負を挑んでいただろう。最高傑作である焦凍を秒殺したあの小娘を合法的に説教できるのだから。

 

 

要は八つ当たりしたかっただけのエンデヴァーの元に一人のヒーローが現れた。

 

 

「来たな小娘。容赦はせんz」

 

「北斗神拳究極奥義『無想天生』」ドゴォ!!

 

 

哀しみを背負うことで習得することが出来る北斗神拳の究極奥義を遠慮なくぶっぱなした魔理沙。すかさずエンデヴァーは反撃しようとするが、一つも攻撃が当たらない。まるで攻撃そのものが魔理沙を避けるように流れていくのだ。

 

人外じみた動きに翻弄されたエンデヴァーの虚を、魔理沙は一突き、拳を入れる。ただ拳を叩き込むだけの動作だが、この一連の動作を極限までひたすらに高めたことが、誰も認知することの出来ない技へと進化させたのだ。殴られた相手は殴られたと感じることが出来ず、一瞬の衝撃だけが身体全身に伝わる。これが北斗神拳究極奥義『無想転生』。深い哀しみを背負うことで回避不能の攻撃を繰り出すチート技だ。相手は死ぬ。

 

 

魔理沙の足元にはヴィランが一人気絶していた。魔理沙の力と気迫に押し負け、八つ当たりすら願わなかった哀れなヴィランの姿が。

 

「あと二人か」

 

頭の中を整理し、格闘漫画風の険しい顔で空を見つめた。......エンデヴァー、ごめん。尺ないから瞬殺したこと許してくれ。未覚醒轟くんよりは断然強いことは皆知ってるから安心してくれ。大丈夫、うん、きっと。

 

再び魔理沙は雨の中走り出した。

 

 

 

 

 

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「エンデヴァーさんがこんな早くやられるなんてあの子怖いなー。」

 

空中からエンデヴァーの様子を視察していたヒーローもとい凶悪ヴィラン団体の主将のひとり、ホークス。お得意の『剛翼』で魔理沙の動作の監視および仲間への連絡役、戦闘補助などサポート役を担っていた彼だが、流石に瞬間移動する魔理沙の動きについて行くことが出来なかったようだ。そして現在、気絶したエンデヴァーの様子を空中から発見したのだ。

 

「今なら助けられるかな。今んとこ近くにいる気配はしないし、俺の速さなら大丈夫大丈夫」

 

「そんな保証どこにあるんだ?」

 

斬撃。気配を完全に殺し背後から何者かがホークスを襲った。いや、この状況で襲ってくる人物は一人しかいない。

 

「いつの間に背後に.....ッ」

 

「はーいもちろん魔理ちゃんですこんにちわ、そしてさようなら」

 

剣に変化していた右腕を一旦元に戻した後、異空間から制御棒を取り出す。東方キャラの霊烏路空の核の力を使うためには制御棒が必須なのだ。まぁ、無くても大賢者が何とかしてくれるのだが、そこは気にしない。

 

胸の間からヤタガラスの瞳が現れ、いつでも核の力を扱えるようになった。しかしガチの核を使うとヒーロー協会本部が死の海と化すのでスペルカードを使う。丁寧にって言ってたしな。

 

これから起こることに悪寒を感じたのか、ホークスは出来るだけ遠くまで移動して距離を保とうとする。が、それは無駄だ。何故なら......

 

「サブタレニアンサン」

 

突如地下に誕生した真っ赤な太陽。強大な重力がホークスの動きをとらえ、中心に引きずり込もうとする。太陽の重力を振り切るには第三宇宙速度(時速6万弱キロメートル)が必要らしいが流石のホークスも時速6万キロは出せるはずなく、ズルズルと引きずり込まれる。

 

「......こりゃ未来も安泰かな」

 

後輩である魔理沙の火力に若干のため息を交えて呟く。ヒーロー志望である以上、彼女には人を助けたいという気持ちが少なからずあるのだろう。が、生き物は皆自分より強いものを見ると警戒心が掻き立てられるため、どうにも疑ってしまう。だからこその特別本免試験なのだが。

 

「からのキラークイーンッ!! 太陽を爆破しろォーーッ!!」

 

言っていることが無茶苦茶である。だがそれをいとも簡単に成し遂げるのが結依魔理沙。自分が生み出した太陽で相手を引き込み、射程圏内に入った瞬間に太陽を爆弾に変えて起爆させる。もう一度言おう、無茶苦茶である。

 

赤色巨星の大爆発に巻き込まれたホークスは満身創痍の状態で遥か彼方まで吹き飛ばされる。だがそこも対策済みであり、吹っ飛んだ先にスキマ妖怪のスキマを設置することでホークスの身柄を確保。なんて抜かりの無い処置だろうか。やり方は野蛮かもしれないが、HPが0じゃなければ人間は生きていけるはずなのだ。きっと。

 

「最後はギャングオルカか。文字数が6000突破する前にトドメを刺すか」

 

探知系能力で居場所は分かっているため魔理沙は即刻瞬間移動した。もう試験もラストスパート、ゴールは目の前だ。

 

 

 

 

 

 

 

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「オルカ隊ty誰だお前!! ここで何をsアバフッッ!!!」メメシャア!!

 

「通りすがりの魔理沙さんだ、覚えておけ」

 

ギャングオルカの元で働く下っ端戦闘員の目の前に突如現れた真っ黒少女。動揺する彼に対し魔理沙の容赦のない右ストレートが炸裂し、ビルの壁に叩きつけられる。

 

一瞬とはいえ間近で戦闘が発生ため、他の戦闘員もその音を聞きつつけて魔理沙の存在を確認する。

 

「いつの間に背後に近づくとはなァ!! ヒーロー!!」

 

「こんな細身の野郎がエンデヴァーさんとホークスさんを倒したはずがねェ! さっさと囲んで袋叩きだ!!」

 

「フフフお嬢さん、あなたの手を見ているとその......少し下品なんですが、フフッ...『勃  ○』しちゃいましてねぇ......」

 

まともな名前すら付けて貰えない戦闘員A、B、Cの迫真の演技を目の当たりにした魔理沙。演技が上手すぎて本当に三流のヴィランと戦闘しているような気分だ。ただ、一人だけ杜王町の殺人鬼がいるのは気のせいだろうか。

 

気を取り直し、まずは周りのヴィランを処理すべく動こうとした魔理沙だったが、ある一人の存在の登場によってそれは遮られた。

 

「フハハハハよく来たなヒーロー!!我はこの超凶悪犯罪組織スクランブルシャークの頭領、ギャングオルカだ。ノコノコと我々の目の前に現れたということは死にに来たということでいいのk」

 

「黒より黒く闇より暗き漆黒に以下略『エクスプロージョン』ッ!!」

 

ギャングオルカの前口上も爆裂魔法の詠唱も面倒くさくなったので、詠唱破棄エスプロで全て片付ける。全員の目の前で特大規模の爆発が発生し、周りに存在する全ての物体(魔理沙を除く)を爆風で吹き飛ばす。もちろん反応できたものは誰も.....

 

「ククククク、その程度か」

 

いや、一人いた。爆風を超音波で相殺させたラスボスが。

 

「素直に倒れていれば楽になれたのに」

 

「クハハハ小娘が笑わせてくれるな!! 先の攻撃は中々のものだったが、その程度でイキる貴様の存在などダボハゼの糞と変わらんッッ!!!」

 

「......」

 

魔理沙は特に何も言わず、ギャングオルカのいる方向へ真っ直ぐ走り出した。眉間にシワを寄せに寄せまくった表情で迫りくる彼女の姿は.....そう、修羅。修羅のごとき表情で彼女はシャチに襲いかかる。

 

「まだ動ける者はコンクリートガンで奴の動きを封じろ。全力でだ!!」

 

生き残っていた下っ端ヴィランが瓦礫の裏から参上し、手持ちのコンクリートガンの銃口を魔理沙に向ける。だが魔理沙は既にギャングオルカの顎下まで接近し、拳を叩き込もうとしていた。

 

「廬山昇龍覇ッ!!」セイントセイヤッ!!

 

巨大な龍のオーラが胴体から顎を駆け、強烈なアッパーカットが炸裂する。流石はドラゴン紫龍が5年かけて身につけた奥義、決まるととても気持ちいい。昇竜拳くらい気持ちいい。

 

真上に吹き飛ばされたギャングオルカは空中で一度静止した後、激しいスピードと共に地面に衝突する。 そのタイミングを見計らって魔理沙は戦闘可能な下っ端たちのいる方向に振り返った。

 

「さて、一匹たりとも逃がしはしないからなァ」

 

「にっ、逃げろ!!」

 

「逃げられるとでもッッ!!!」

 

残るは残党共と鬼ごっこ。悲鳴をあげながら逃げ惑う彼らと終始ニコニコしている魔女との鬼ごっこは、まさに楽園(地獄)の中を駆け巡る鳥と人間(罪人と鬼)のよう。いや、ただのシューティングゲームだ。

 

「指鉄砲、指鉄砲、指鉄砲、魔貫光殺砲、波動拳、滅びのバーストストリィィィイイイイイム!!!!」

 

殺さない程度に弱めた弾幕を次々と指から発射し残党共を撃墜していく。たまに両手でやらなきゃ出ないやつもあるが、大抵は指一本で一撃よ。

 

残党共を全て気絶させた魔理沙は捕まえたヴィランたちをキャッチリングというリング状の光の鎖で全員締めあげた。これを破りたければ、一兆度の火球を吐けるくらい強くなりなさい。......無理だけどな。

 

そして最後は街を元通りにして終わりにしよう。これから建築会社への依頼がめっきり減るかもしれないが、許してくれ。

 

「大嘘付き」

 

因果律に干渉し「街には被害が無かった」ことにすることで街が受けたダメージを全て消し去った。マインドコントロールと一緒だろって言われる可能性を考慮して「街が襲撃された」という部分は弄らなかったが、あの人たちわかってくれるかなぁ。

 

 

《特別本免試験、終了です》

 

 

お、やっと終わったか。

 

 

 

雨雲が消え、街に太陽の光が射し込む。まるでさっきの出来事が夢であったかのように不安は消え去り、「平和」が訪れる。全部作り物であることは重々承知してはいるが、たとえ作り物でも綺麗な青空と人の笑顔が見れただけでとてつもない安心感に満たされるのは不思議なものだ。私もそろそろ戦闘狂を卒業かな。

 

 

今日は私の微かな人間性を取り戻すいい機会になったかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 






終わらなかった......。後、テスト後も以上に忙しくて投稿遅れました。ジャンケンに負けたせいで責任者になるとかあるあるすぎて泣きそう。のんびりしたいなぁ。



次は母親と家族会議してヒーロー公安委員会編終了ということで。そして各章の最後にやる番外編を一つやったら次の職場体験編へ......ということでよろしくお願いします。



いろいろ紹介

サイタマ:ワンパンマンの主人公。

ミホーク:ワンピース界最強の剣士。

トマホーク:北アメリカのインディアンが使う斧。白人がヨーロッパから大量輸入した斧を現地の入植者やネイティブ・アメリカンが改良したもの。(ウィキペディア)

あめふらし:ポケモンの特性のひとつ。

霊烏路空:東方地霊殿6ボス。八坂神奈子によって与えられたヤタガラスの力で地上を征服しようとしたが、霊夢たち自機組によって地上征服を断念。胸が大きくてお姉さんみたいな体つきをしているが、鳥頭でアホの子である。お⑨。

サブタレニアンサン:霊烏路空もといお空の最後のスペカ。私は未だにクリア出来ません。

キラークイーン:吉良吉影のスタンド。触れたものを何でも爆弾に変えられる第一の爆弾、対象の温度を感知して抹殺するまでどこまでも追跡する第二の爆弾「シアハートアタック」、キラークイーンが取り憑いた人間から吉良に関する情報を聞き出そうとしたものを爆破し、時間を一時間巻き戻す第三の爆弾「バイツァダスト」の三つの能力を持つ。

杜王町の殺人鬼:つまり吉良吉影。

エクスプロージョン:めぐみんがこよなく愛する最強の爆裂魔法。学年に一人以上は完全詠唱できる奴がいる。

廬山昇龍覇:聖闘士星矢のキャラ、ドラゴン紫龍が使う最大の奥義。廬山にある大瀑布をも逆流させるほどのパワーがある。

魔貫光殺砲:額に二本の指を当て、指先に溜まった気を螺旋を纏った光線にして放つ技。おまえたちに殺されたナメック星人たちの怒りを思い知れ!!

波動拳:ストリートファイターシリーズのキャラ、リュウやケンなどが使う技。↓↘→+P

滅びのバーストストリーム:遊戯王に登場するモンスター、青眼の白龍の攻撃名。

キャッチリング:ウルトラマンが最終話でゼットンに使用した捕縛技。身体をクルクルと回転させてリング状の光の鎖を生成し、相手にかけて捕縛する。けど破られる。






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