最強の魔法使い(自称)が暴れるそうです。RE: 作:マスターチュロス
世界を面白くするのは我々自身だ。総員! 出動せよ!! 「「「オオオオオ!!!!」」」
番外編3 異世界かるてっと 〜 始業式 〜
「魔理沙、早くしないと遅刻するわよー」
「母さんさぁ、私には瞬間移動があるから絶対遅刻しないって何回言えばいいんじゃい!!」
「いいから準備済ませなさーい」
「あいあーい」
長きにわたり繰り広げられた体育祭編は終了し、今日からステイン編......、いやステインは倒したので職場体験編がスタートする。流石に体育祭の時みたいな内容の濃さにはならないだろうけど、そろそろコード000を作ったマスターとやらに会わなきゃならんからなぁ。会いたくねぇ。
テキパキと準備を済ませ、制服を秒で着る。そしていつも通り、「いってきます」と言って私は家のドアを開けた。
「いってらっしゃーい」
ドアに手をかけ、雄英高校1年A組のドアと私の家のドアを空間系能力で繋ぐことでどこでもドアに早変わり。扉の向こうにはいつもの学校生活が私を待っているだろう。さっそくオープンせねば。
「みんな久しぶり! 雄英高校1年の花、魔理ちゃんのご登場だお(^ω^)」ガチャリ
おふざけ全開で登校した魔理沙だったが、そのセリフに反応するものはいなかった。いや普通はスルーするのが当たり前なんだが、常時激昂ラージャンである爆豪勝己ならば「黙れボサボサ。二度と喋んじゃねぇ!!」とキレた口調で返事をするのが1年A組の恒例行事(適当)。だがどうもその反応がない。というか、皆から異様な視線を感じるのはなんでだろうか。決して私が変態的クレイジーサイコパスだからそう見られているというわけではなく、まるで初めて出会った転校生のような視線を皆が向けてくるのだ。え? なんで? 体育祭編が長引いたのとヒーロー公安委員会編のせいで主人公である魔理ちゃんのことを忘れたとでも言うのか。冗談キツイぜ。
だがクラスをよく見るとその原因が分かった。どうやら私は入るべき教室を間違えたようだ。緑谷くんも爆豪もいないが、教室の雰囲気は雄英高校。てことはやはり私は間違えたのだ。いやー、あんなセリフを別のクラスでやるとか恥ずかしいことこの上ないわー。
しかし一つだけ説明できないことがある。いや、このことに触れたら全てが可笑しいということになるのだが、私はまだここを
「なんで他世界キャラが1年A組の生徒になっているんじゃァアアアアアアアアアア!!?」
これから始まるのはただの学校生活ではなく、ただただカオスの
結依魔理沙の異世界かるてっと、スタート。
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カツンッ
「これより、本能寺雄英幻想木ノ葉隠れボボボーボ・ボーボボ歌舞伎町学園高校1年A組朝の会を始める。呼ばれたものは己の持てる全ての力を振り絞って返事をしろ! では行くぞ!!」
「DIO!!」
「フンッ......スタンドも使えないただの
「ほぉ、随分と余裕だなDIO。ならば貴様は放課後で
「フン......」
1年A組担任教師、「鬼龍院皐月」の出席確認(脅し)を尊大な態度で突っぱねた悪のカリスマ、「DIO」。両者ともにプライドが高く、目が合っては因縁吹っ掛けて争うほど仲がいいらしい(情報元は後ろの席のアインズ様)。
そのDIOの隣の席に座っている私こと結依魔理沙は現在困惑中。なんでDIO様が生徒になってんの。なんで皐月様が高校の教師をやってんの。疑問は尽きないし、意味不明だし、何より怖い。ここカオスすぎていくら異形の私でも耐えられません。別に皐月様とDIO様だけなら問題ないでしょと言う輩は、今から皐月様が生徒の名前を呼ぶから耳の穴かっぽじってよーく聞くがいい。ヤバいから。
「次! 球磨川禊!!」
〔先生、個体名:球磨川禊は今日も屋上にてサボりです〕
「大賢者よ、感謝する。球磨川は私のバクザンのサビにしておくから安心するがいい」
〔承知しました。〕
サボりをチクった大賢者(リムル=テンペスト)は皐月先生の言葉を聞き、そのまま元の席に着席した。ツッコミどころが多すぎて頭が追いつかない。球磨川禊......このクラスにいたのか。みんなの脳みそに螺子を埋め込みそうで怖い。というかリムル=テンペスト......いや、我らがグーグル先生こと大賢者までこのクラスにいるなんて思ってもなかった。というか、いちいちツッコミを入れたら話進まねぇ!! 情報量が多すぎる!
その後、次々と生徒の名前が呼ばれていった。大体しか把握出来ていないがここでクラスメイトの紹介をしたいと思う。まず悪のカリスマDIO様、そして先生である鬼龍院皐月、サボり魔の球磨川禊、生徒会長の大賢者(リムル=テンペスト)、オーバーロードのアインズ・ウール・ゴウン、孫悟空、霧雨魔理沙、八雲紫、ストリートファイターシリーズからリュウ、天彗龍バルファルク、英雄王ギルガメッシュ、紅魔族のめぐみん、ハイラルの勇者リンク、吉良吉影、みんな大好きオールマイト、オールフォーワン、ドラゴン紫龍、大魔王バーン、仮面ライダーディケイド、フランドール・スカーレット、etc。訳がわからないよサヤカちゃん。
そして勘のいい人なら気づいただろう。今名前を上げたクラスメイトは全員、私がかつて使用した能力の本来の持ち主たちなのだ。先生である鬼龍院皐月だけは違うが、大賢者はいつも世話になってるし、球磨川禊の『大嘘憑き』は干渉系能力の中でも私がかなり使っている便利能力、アインズ様はオバロ系魔法、孫悟空は瞬間移動とか気とかそのあたりだろう。絶対何かが関係しているに違いない。
我ながらいい推理をしたと、満足した表情で足を組んだ。が、そのせいで自分が名を呼ばれていることに気付かず、皐月様の怒りに触れる。
「そこの新人、初日から返事もしないとは随分と大きな態度だな。ならば貴様には
「弱小種族の分際で余に命令するな。が、アレは恒例行事であるから新人には受けてもらうとしよう。余の『メラ』を......」
「え? ちょちょちょ待って!!」
バーンがそう言うと何処からか湧いてでたバーンの部下たちが魔理沙の両腕をガッチリ固定し、有無を言わさずにバーンと対極の位置に連れていかれた。これはアレか、新人に対する洗礼ってヤツか。しかもその洗礼はかの有名な「今のはメラゾーマではない、メラだ」ってヤツときた。朝から大魔王の攻撃とはどんな眠気覚ましだ。逆に永遠の眠りにつくわ。
だがしかし、私には結界系能力やチート能力がある! 直撃してもベホマで全回復できる! 相手が大魔王だろうとこの私にかかればちょちょいのちょいなのだ。負けるはずがない。
「フッ(余裕の笑み)、何が大魔王だ阿呆め。この私を誰と心得える......、最近ヒーロー免許を取得した最強の魔法使い、結依魔理沙さんだ。メラなんぞマホカンタで跳ね返したるわ」
「余の前で最強の魔法使いを語るとは......、貴様は楽に死なさんぞ。メラ」トゥルルルッ!
大魔王のメラ(規模はメラゾーマ並)が私の元に近づいてくる。が、しかし速度は非常に遅いため、手足が自由なら余裕で避けれる。まぁ、宣言通りマホカンタで返してやろう。
「はいマホカンタ............、あれ?」
何故か魔法が発動しない。どんなに手に力を込めてもピクリとも反応しない。ポーズを変えたり、表情に力を込めたりといろいろパターンを試してみたが何も起こらない。え、あ、これ詰んだ。あんなにイキってたのに学校生活開始数分後で私の人生ゴールインなんですけど。ねぇ、おい私しっかりしろ。魔法、頼む魔法出て。300円奢るからさ、ねぇ、頼むから魔法発動してくれぇえぇえええええ!!!
ゴゴゴゴゴゴゴ......
爆炎がすぐ目の前まで接近し、私は自分の死を予感した。徐々に熱が肌を焦がし、ゆっくりと焦らすように命を削る。が、私の身体は業火の炎に焼かれることなく、五体満足で生還していた。死んで....ないだと.......!?
〔マスターへの直接攻撃は私が許しません〕
目の前にいたのはバーンではなく大賢者であった。大賢者が咄嗟に魔理沙を庇い、メラを虚無崩壊で相殺することで事なきを得たのだ。なんて華麗なる技、リムルの姿も相まって尊みが深い。
「大賢者よ、なぜ貴様がその女を守る。弱肉強食の世界で弱者が死ぬのは世の摂理じゃろうが」
〔解。マスターは私にとって大切な存在です。それ以上の理由は有りません〕
「フン......愚か者め。人間風情なんぞ救っても無駄だと言うものを」
大魔王バーンは何かを諦めたかのような表情をした後、私の目の前までズンと距離を詰めた。
「小娘.....命拾いをしたな。だが次は必ず貴様を殺す。この素晴らしき強者だけの世界に貴様のようなゴミは要らぬのだからな」
そう言って大魔王バーンはスタスタと自分の席へと帰っていった。
怖ぇ。
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〜 一時間目スタート五分前 〜
〔マスター、少々お話が....〕
朝の会を終えてヘトヘトになった魔理沙の元に、大賢者が歩み寄ってきた。
「大賢者......、お前って本当にあの大賢者なのか?」
能力を使用することができないと判明し、頭を悩ます魔理沙。もしかしたらこの大賢者も、私の知っている大賢者とは違う大賢者の可能性がある。マスターと呼ばれる理由が不明になるが、可能性は十分あるので一応確認をとった。
〔はい、あの大賢者です。最近、多古場公園で個体名:緑谷出久を無意識に地獄の扉へ導いたマスターの忠実なるスキル、大賢者です。〕
「言わなくていい、言わなくていいから......」
確認が取れた代わりに心を抉られる。ちくしょう、そんな事言うなよ。泣いても知らんぞ。
グッと堪えた魔理沙は再び大賢者と向き合う。
「で、ここは何なの」
〔解。ここはマスターの脳内に補完された能力たちの中枢地点、「アビリティア」です〕
平然と述べる大賢者。へぇー、アビリティアねぇ。ふーん。
「.......すまん、何言ってるかわからない。私の脳内? 能力の中枢地点? 最近この小説限定の厨二病チックな言葉ばっかりで全身打撲を訴える人急増中なんだけど」
〔.....。「アビリティア」は深層心理より浅い場所に位置し、マスターが手に入れた能力の
「あっ、ハイ。理解しました」
大賢者に押し切られ、思わず頷いてしまった私。まぁ痛い言葉は我慢して状況を整理すると、今見えているクラスメイトは全員、私の持っている能力の意志の破片みたいなものであると。そんでこの学校は「アビリティア」という世界の一部......なのかな? スケールが壮大。
〔マスターが能力を使用できない理由は、能力発動の命令が内部(アビリティア内)だと無効化されるからです。本来は外部世界からマスターが能力名を叫ぶことで能力に命令を出し、使用します。しかしアビリティア内ではマスターの権限は他の能力と平等になるため、強制命令が使用不可......というわけです。〕
「長い説明ご苦労。つまり私はこの世界では最弱であると。うん、ちょっと窓から飛び降りてくる」
能力使用不可に深い理由が存在したことを理解した魔理沙は、この世界の化け物達に八つ裂きにされるより飛び降り自殺の方がマシだと判断し、窓に手をかける。
〔マスター、気を強く持ってください。〕
「無理に決まってんだろ!! こんな世界、命がいくつあっても足りんわ!! ギルに紫に大魔王バーン、悟空にアインズに球磨川禊! フランにDIO、吉良、オールフォーワン、バルファルク!! ラスボスばっかじゃねぇか!!」
〔いいえマスター、まだ助かる方法はあります〕
状況が酷すぎて半狂乱になった魔理沙だが、助かる方法があると聞いて即ピタリと動きを止め、大賢者の言葉に耳を傾ける。
「マジで?」
〔はい。助かる方法はたった一つ、それは生徒全員と
「......はい?」
大賢者の言葉の意味を汲み取れず、首を傾げるマスター。おともだち? つまりこの化け物達とフレンズになれと。そんな非現実的な現象はさっさとおうちにお帰り。
〔確かに彼らと契約できる可能性は低いですが、その分得られる利益は莫大です。試しに私と契約しましょう〕
そう言うと大賢者は私の手を左右にはたき、その後拳と拳を上下に二回はたき、最後は二人の拳と拳を軽く当てて動きは終了した。
〔
「なにこの友情溢れる契約方法。」
仮面ライダーフォーゼを思い出すかのような契約の仕方で虚をつかれた魔理沙。が、その後身体に異変が起こった。
「......あれ? 何か急に冷静になれてきた気がする。あー、契約すると契約した対象の能力を借り受けることが出来るのか。なるほど」
〔その通りです。契約した相手の能力を使用する際には制限がかかりますが、この世界はマスターの精神世界の一種であるため、マスターの場合は一切の制限がありません。契約すればするほど、マスターはどんどん強くなるのです。〕
「てことは、今なら大賢者がバーンに使ってた虚無崩壊も使えるの!!? さっそくバーンに再戦を挑んで......」
〔否。私が虚無崩壊を使用できる理由は、
「よし、もう一時間目も始まるし勉強しよう。大賢者、話は後だ」
〔了。大賢者モードから生徒会長モードに移行。......完了しました。〕
〔じゃあ授業頑張ろうね、黒魔理ちゃん!〕
「お、おう......。え、大賢者ってそんなこと出来んの? 生徒会長モードって何......」
疑問の余地が更に増えたが、とりあえずやることが決まったのでリラックスする魔理沙。まず、このクラスの生徒半分以上と契約し、大魔王バーンと再戦する。わけがわからんこの世界で生き抜く為にはまずこのクラスの頂点を目指す。見ていろよ神様共、このイカれたカルテットの中でリバースイデオロギーを起こす魔理沙さんの勇姿をなァ!!
ワンチャンこれ別シリーズとして出すかもしれない。番外編は3話くらいで終わらすつもりだからバーンを倒すとこまでは行かないけど、別シリーズに出すとしたらいけるかもなぁ。
いろいろ紹介
鬼龍院皐月:バクザン(剣)と神衣「純血」に残っていた残滓から再現された鬼龍院皐月。元作品はキルラキルで本能寺学園の生徒会長。高校生だが、この世界では圧倒的なカリスマ性で先生を務めている。なお、スパルタの模様。
DIO:スタンド「ザ・ワールド」に残っていた残滓から再現されたDIO。元作品はジョジョの奇妙な冒険第三部スターダストクルセイダース。圧倒的なカリスマ性で悪の頂点に立とうとしているが、周りの面子が濃すぎて部下作りが難しい模様。人間とは基本仲良くしない。しかしプッチ神父というホモだちがいる。
大賢者(リムル=テンペスト):大賢者は最初から自我が存在しているので、いつも通りのままでした。元作品は転生したらスライムだった件。この世界では何千万、何億の能力を束ねる生徒会長。アザトースくんと仲良し。完全にヒロイン。
アインズ・ウール・ゴウン:オバロ系魔法、または魔法「The goal of all life is death」に残っていた残滓から再現されたアインズ様。元作品はオーバーロード。この世界では守護者が周りにいないため、魔王ロールのようなことをする必要がなくなった。そのため人間にも優しい。普段は大人しいが戦闘や力試しは好き。
孫悟空:瞬間移動、気、かめはめ波などと言った能力に残っていた残滓から再現された孫悟空。元作品は誰もが知っているドラゴンボール。この世界は強者だらけなので、本人は毎日が楽しい模様。目と目があったら即刻力試しと言わんばかりの戦闘狂で、一日三回は誰かと戦っている。しかし飯の時間にはキッチリ帰る。
霧雨魔理沙:八卦炉、または魔法を使う程度の能力に残っていた残滓から再現された霧雨魔理沙。元作品は東方Project。実力的にこのクラスでは弱者に位置するが、弾幕ごっこならほぼ負けない乙女。結依魔理沙と名前や見た目が似ている(ほぼ同じ)ため、親近感を感じている。努力家。実力差が激しくても自前の根性と努力で無理矢理埋めるヤバい子。
八雲紫:境界を操る程度の能力に残っていた残滓から再現されたゆかりん。元作品は東方Project。妖怪の賢者と呼ばれるほど切れ者で、とにかく数学が強い。この世界では割と流れるままに生きている模様。暇になると強者にちょっかいを出して楽しむクレイジーバbピチューン
多いのでここまで。ちなみにこの世界のキャラたちは皆、原作通りの性格やキャラというわけではないので気をつけてください。あくまで残滓なので、本人とは似ているようで違うと解釈してください。
アデュー。