よまわりさんって戦えるっけ。   作:銀ちゃんというもの

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よまわりさん、戦う。

今日も今日とて穴を掘る。

 

今私が穴を掘ってる場所は地下に空間ができてるのを探知で発見した場所。

だいぶ深いし長いから探知じゃよくわかんなくて蜘蛛さんが興味に駆られて穴をほってるよ。

 

掘っていた穴が貫通して空間とつながる。

トンネルみたいな空間と私達に突き刺さる無数の視線。

 

わー蟻だー

 

蟻の巣だね。

エフェジゴアットっていう魔物みたい。

エルロー大迷宮の蟻を思い出すなまえだねぇ。

スキルも似てるし。

 

まぁいいや。

サクッと殲滅&制圧。

ついでに拠点の一つとして使いました。

 

 

蟻の巣を乗っ取ってからというもの、蜘蛛さんは移動する際に地下の探知を強化することにしていた。

蜘蛛さんが味をしめた。

 

『地下に空洞発見、人工物みたい嫌な予感がする』

 

え、ちょっ待ってそれって!

おちけ、蜘蛛さんに聞いてみよう。

 

『ねぇ、蜘蛛さんそれって』

『かもしれない、もし思った通りなら止めないと』

 

そういいながら私達は穴掘りを始めた。

突如、明らかに今までとは違う質感の層が現れる。

どう見ても自然ではありえない、人工物だった。

叡智で鑑定をする。

 

『鑑定不能』

 

あーちょっと探知で確認してみる。

あ、ダメだこれなんか阻害されてる。

 

これかなーりまずいんじゃない?

蜘蛛さんに相談。

 

『どうします?』

『ギュリギュリに知らせる手段無いから無理、乗り込むしかない』

 

私達は探知で発見した入口らしきものに向かって穴を掘り進める。

そして入り口の前までやってきた。

 

引き戸みたいな感じの金属の扉。

それを蜘蛛さんがステータス任せにこじ開ける。

 

こじ開けた先には、淡い緑色の光を放つ非常灯。

両側の壁にズラッと並べられた身長2メートル程度の、金属の人形。

けたたましいサイレンとともに、ロボットどもが起動し始める。

 

うっわぁ。

このロボット共まだ生きてやがる。

 

侵入者、それすなわち私達。

迎撃されます。

畜生。

 

ロボットが立ち上がる。

4本の足と4本の腕があるロボットが。

ちなみにロボットの腕のうち2本は人の腕。もう2本は銃剣?だっけみたいになったものが先にくっついてる。

人の腕も銃を持ってる。

頭は小型の銃。

わー明らかに戦闘用ですね、ありがとうございますこん畜生が。

しかもぱっとみ100体近くですねぇ。

わーしかも何かに邪魔されて魔法構築できねえぇ。

もちろんシステムという名の大規模魔術が届くわっきゃねえ!

待って、体内で作用する系のスキルで今何を使える!?

魔法系、全滅ですね!

神龍力とか魔闘法、闘神法は!?

使える!

鋏は?

無理やこれ、顕現できん。

あ、外出たら使えるんじゃね?

そうと決まったらすぐ後ろに下がって顕現!

そして戻ってくる。

 

『私は大丈夫だけど無理と思ったらすぐ離脱して』

『わかりました』

 

その声を合図とばかりに私と蜘蛛さんはロボットに突っ込んでいく。

速度を重点的に強化して即座に触手に強化先を切り替えて鋏でぶっ飛ばす。

蜘蛛さんは速度任せにロボットをぶん殴る。

ロボットが銃を発射してくる。

蜘蛛さんと私はかろうじて躱す。

蜘蛛さんは倒れたロボットを盾にして隠れる。

隠しきれてなかった蜘蛛さんの体の一部が吹き飛ぶ。

私は強引に魔力を体にまとわせて弾く。

ただこれめっちゃ大変だから注意しないとすぐ霧散しちゃうから注意しないと。

そろそろ私は蜘蛛さんを気にしている余裕がなくなってきたので気にするのをやめて裏返る。

そして数体同時に喰らう。

そして吐き出す。

こいつらすっごい硬い。

鋏で切れるかな?

おら!

受けてみろロボット!

縁さえ断つ鋏を!

チョッキーんと。

あ、切れた。

すげぇさすが理様の鋏。

ふふふ、これで勝つ、れないですねすいません。

わーぎゃー油断してたら触手一本吹っ飛んだぁ!

ちくしょおおお!

こうなりゃやけじゃ!

 

 

そしてその時は来た。

え?

戦いの終わりかって?

それもあるけど。

 

バキ

 

最後の一体をぶっ飛ばした私にそんな音が届いた。

音を立てて鋏が割れる。

え?

うそでしょ。

なんで?

 

『おわったね』

『おわりましたね、鋏、壊れちゃいました』

『うん、とりあえずここの魔術妨害を解除してお目当ての物を探してからかんがえよう』

『ですね』

 

そういいながらこの施設の魔術妨害の機械を破壊する。

その瞬間、吹っ飛んだ触手が治り始める。

そしてすぐ生えてきた。

 

そして壊れた鋏の残骸を空間収納で回収する。

 

施設をくまなく探す。

施設の最奥、巨大な機械。

そこに込められたエネルギーは途方もない大きさだった。

MAエネルギー発生装置。

禁忌を生み出した元凶。

こんなもんがまだ残ってたんだねぇ。

 

蜘蛛さんが装置を破壊してコアと呼ばれるエネルギーを貯蓄しておく掌に乗る程度の大きさの珠を回収する。

蜘蛛さんは一回コアを空間収納に入れる。

 

『行くよ』

『はい』

 

そうして来た道を引き返すお目当てはロボットに内蔵されたコア。

それを私達は1個1個集めていく。

 

集めたコアを床に広げる。

このコア達に込められたエネルギーの総量は天変地異を引き起こすほど。

 

この世界の古代人が己の欲を満たすために生み出したエネルギー。

この星の生命力そのものとも言えるエネルギー。

 

私達が求めていたもの。

ま、要するに

 

『これだけのエネルギーを私達に統合すれば、相当なレベルアップが見込める』

『ですね』

 

ってこと。

私はなんか昔蜘蛛さんが管理者になる方法としてこんなのがあり得るなぁ。

なんて考えてたことを思い出しながら4分の1のコアを貰う。

そして例の術、エネルギー変換の術を起動する。

今や変換効率は72%。

相当な量を吸収した。

けど何も起こらない。

蜘蛛さんもクエスチョンマークを浮かべてる。

どういうこと?

 

《熟練度が一定に達しました。スキル『闇ノ王LV9』が『闇ノ王LV10』になりました》

《熟練度が一定に達しました。スキル『神性領域拡張LV9』が『神性領域拡張LV10』になりました》

《条件を満たしました。神化を開始します》

 

突如耐えることができないような衝撃が私達の内部から溢れ出る。

そして私と蜘蛛さんはあっさりと意識を手放した。

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