よまわりさんって戦えるっけ。   作:銀ちゃんというもの

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矛盾とか誤字脱字を見つけたらじゃんじゃん言ってください。


かみさまですー編
よまわりさんとよまわりさん


おはようございます。

なんか今私の現状を誰か教えてくれません?

突然気絶したと思ったらコンテナにいるんですけど。

私の体無いんですけど。

 

「ここが精神世界?のようなもんだからだよ」

 

ふいに声が聞こえた。

声が聞こえた方、コンテナの入り口を見ると私の体・・・違う、よまわりさんがいた。

 

「とりあえず俺はナニかわかるよな」

 

よまわりさんですよね。

 

「そうだ、今からお前が俺の体に転生、憑依したわけを教える」

 

あっその前によまわりさん。

 

「なに?」

 

 

よまわりさん私に話しかけてくるというかたまに突っ込みいれてませんでしたか?

 

「いれてたな」

 

ですよね、突っ込みいれてましたよね。

 

「それより色々説明するから黙っとけ」

 

はーい。

 

「まずな俺自身よくわかってないんだが信仰というかなそれともなんていうのか、そういうものが俺が子を攫う奴とかその他いろいろとありすぎて俺でも気づかないうちに俺の魂が歪んでたっぽくてな、んでお前が自分の魂を見た通りお前の魂と俺の魂を融合させて治してたのさ。そこらへん詳しくないからうまく説明できないけど」

 

そうだったんですか。

説明てきとうっすね。

んで、ちなみに完全に融合したらどうなるんです?

 

「ちょっと待て。えっとな、確か俺の魂がお前の魂に完全に飲み込まれる」

 

マジすか。

 

「マジだ」

 

ちなみに私に精神的影響とかは・・・。

 

「ちょっとあるらしいけどほとんど問題ないな」

 

そうですか。

 

「あ!」

 

どうしたんですか!

 

「いや、な。完全融合したら俺の声が聞こえることがなくなるからな」

 

そうですか。

 

「悲しんでくれてもいいと思うんだけど」

 

そういわれましても、ねぇ。

 

「それだけだ。ほれ、じゃあな」

 

それでは、また会いましょう。

 

「会えないと思うんだけど、んまいいや。てかお前、質問そんなに少なくていいのか」

 

いいですよ、ほんとに困ったらDさんに聞きますし。

というか飲み込まれるだけで小さくても少しはのこりますよね。

なのでなんかの魔術開発したら会話くらいはできるかと思います。

開発するかは気分次第ですが。

 

「そうか」

 

その声と共に私の視界が白く染まっていく。

 

「伝え忘れてたけどお前の壊した鋏あれコトワリからの贈り物だぞ。本物だぞ?溶かして武器にするなりしてやりな」

 

はーい!

 

視界が完全に白で染まった。

 

 

《スキルを還元します》

《ステータスを還元します》

《称号を還元します》

《スキルポイントを還元します》

《経験値を還元します》

《D謹製『神の基本講座』をインストールします》

《神化を終了します。これ以降システムサポートを一切受けられません。ご利用ありがとうございました》

 

目が覚める。

 

『おや、よまわりさんが起きましたね。おはようございます』

 

Dさんの声が聞こえてくる。

あたりを見回してみる。

相変わらずのよまわりさんの体。

あとは体が完全に人になった蜘蛛さんとギュリーさんと魔王さんとスマホがいる。

え、魔王さん!

ちょっと待ってここに来るの、早くないかなぁ!

私達の神化が始まった時まだエルロー大迷宮にいたはずだよねぇ。

 

『あ、あなたがたが寝てから47日たってます』

 

あ、ありがとうございます。

あれ?

心、読まれてません?

 

『読めませんけど予想くらいできます』

 

あ、そうなんですか。

 

『というかいい加減しゃべったらどうです?』

『いや、蜘蛛さんと違って体がよまわりさんのままなんで声が出ないんですよ』

「お、しゃべった」

「どういうことだ」

『そこのよまわりさんは話すのが怖いから蜘蛛と魔王と私にしか念話を送っていないのですよ』

「私なんかよりDのほうが怖いだろうに」

「この子の今の場合の怖いの基準は普通に話せるかどうかということなんだよ。要するにこの子はコミュ障なんだ」

 

うわぁ。

思ったより魔王さんの残念オーラが・・・。

 

「この子今すっごい失礼なこと言った気がするんだけど」

『気のせいです、というか今どんな状況なんですか』

『いま蜘蛛が失礼なことを考えたので私が天誅を下したところです』

『蜘蛛さんは何をしたんですか?』

『『え、Dってマジもんでかなり偉い神様なの?てっきり頭イカレタパッパラパー狂神かと思ってた』とか考えてる気がしたので』

『そうじゃないんですか?』

『天誅』

 

いってえ!

うがああああ。

なにしたの?

ねえ?

超痛いいいいい。

 

「なんでこの子まで突然のたうちまわってるの?」

『よまわりさんも頭が残念なパッパラパーだから仕方がないのです』

 

なんで納得した顔してるの魔王さん!

 

「話が全く進まんな」

「そうだね。そろそろ真面目な話がしたいんだけど、蜘蛛ちゃん的には私と仲直りしてくれない?」

 

蜘蛛さんが首を縦に振って肯定する。

 

「イエスってことね」

『あ、私には聞かないんですね』

「だって蜘蛛さんに付いていくーとかどうせ言うんでしょ?」

『そうですね、納得です』

「じゃあ、話を戻してもう1歩踏み込んで、私と共闘する気はない?」

 

今度は蜘蛛さんが首を横に振る。

 

「え?な、なんで?」

 

あ、これ蜘蛛さんこの星から逃げるつもりだねぇ。

 

『蜘蛛の思考その4、神になったし星から出て自由に生きるぜ』

 

やっぱり

 

「それは、やめたほうがいい」

 

唐突にギュリーさんが蜘蛛さんに忠告をする。

なんで?

 

「星というものは神々によって管理されていることがほとんどだ。この星も元は龍によって管理されていた。それを奴らは放棄したがな。今この星の管理は便宜上Dが行っていることになっている。最上位の神であるDの管轄ということで他の神は手出ししてこないが、この星を離れればその効果はなくなる。無所属の神が知的生物が暮らせるような星に移住しようとすれば、現地の神に撃退されるのがオチだ」

 

え、そうなの?

 

『ちなみに地球は私の管轄です。そうですね。別に地球に戻ってくるのは構いませんが、2つほど条件が』

 

いやな予感・・・。

 

『1つは私の眷属にそこのよまわりさんと共になること』

 

げ。

 

『言っておきますが、これでも私の眷属になるというのは相当破格な条件なんですよ?』

 

え?

そうなの?

同じことを思ったのか蜘蛛さんも私と同時にギュリーさんに視線を向ける。

 

「Dの眷属、それだけでまず身の安全は保証されるな。眷属に何かをするということは、Dに敵対することと同義。よほどの命知らずでもない限り、Dの眷属に手を出す愚か者はいないだろう。それだけDの影響力は神の世界では強いということだ」

 

まじでー。

 

『加えて、ある程度のルールさえ守ってくれれば基本は好き勝手にして構いませんよ。ただ時折出す命令には従っていただきますが』

 

意外と悪くなさそうな条件。

 

『2つ目はそこの魔王に協力すること』

 

あ、これは予想できてた。

Dさんはこの星の物語を最後まで見たいだろうしねぇ。

 

『私はこの物語を最後まで見たいのですよ。だから、これはお願いというよりも最初の命令ですね』

 

ほらねぇ。

んで蜘蛛さんはどうするのかな?

 

「蜘蛛ちゃん、私に協力してくれるなら美味しいものたらふく食べさせてあげるよ?」

 

え、まじで!?

 

『蜘蛛さん!これおkしましょう!』

 

蜘蛛さんがめっちゃ頷きながらうへへへへとか言い出しそうな顔してる。

実際私も似た状態かもしれない。

 

「大丈夫なのか、これらは?」

『大丈夫じゃない。大問題だ』




主人公の体によまわりさんの魂と主人公の魂があった理由に深い意味はなかった、いいね?

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