「白ねぇさん」
「なに?」
真剣な表情をした私に白ねぇさんはそう答える。
「もう地球の暦では12月25日です」
「うん」
白ねぇさんが頷く。
「クリスマスですよ」
「……うん」
少しイラっとした感じに頷く。
「冬コミも近いんですよ」
「うん」
普通に頷く。
「で、それで?」
「クリスマスです」
「うん、リア充撲滅でもするの?」
いまいちよくわからない様子の白ねぇさん。
「プレゼントください」
「やだ」
「なんでですか白ねぇさん、いや、お姉ちゃん」
「お姉ちゃんったって血族でもないし、数日違いじゃん」
「細かいことは気にしないでください」
「気にする、というか細かいことを気にしたら私の前世考えたら現世の方が姉じゃんか」
魔王さんや私にしか話さない軽い口調で話す白ねぇさん。
「そうでしたね蜘蛛さん」
「懐かしい呼び名」
「ですね……じゃなくて、プレゼント下さい」
「ちっ、逸らせなかったか」
「そんな簡単な手段には引っかかりませんよ!」
「一応聞くけど何が欲しいの?」
……何が欲しい……そう言われると思いつかないなぁ。
「そうですね、蓬莱の薬とか奴隷幼女とか白ねぇさんとか?」
「1つ目は不可能、2つ目はロリコン、3つ目は……これで満足?」
そう言って私を膝の上に乗っけて頭を撫でる白ねぇさん。
うん、満足。
「満足かーそうかー」
そこまで言った後に一拍置いて。
「じゃあ私にもプレゼント頂戴」
「えぇ!?」
どどどど、どうする!? 待ってどうする!?
「私にプレゼントを要求してきたんだしプレゼント交換ね。さあ、何か頂戴」
いや何をあげればいいのかなぁ。
これどうしましょ、この展開は予想してなかったんだよ!!
「えーっと……あーじゃあ私の処」
「要らない」
何も思いつかなさすぎて言った言葉の途中で被せるように返却された私は一体全体どうすればいいかなぁこれ。
「そう突然言われてもおもいつきませんよ!」
「だからと言ってもあれはないと思うし、しかもさっき私も同じ気持ちだった」
「それは……ほら白ねぇさんお姉ちゃんですから」
「じゃあ我が妹」
「ハイなんですか
「精一杯の防寒魔術を己が身体にかけよ」
「えっああ、了解です姉様」
敬礼をしながら暖房魔術発動。暖かい温度が決められた空気が私を取り囲む。
「かけました姉様」
「準備はいいか我が妹よ」
「はい、何の準備かは知りませんけど」
「じゃあ空間魔術で飛ぶぞ、我が妹……めんどくさい、現世、空間魔術で飛ぶからね」
いきなり空間転移で飛ぶってどこに飛ぶんだろうかな。
「じゃあ、行くよ」
一瞬で視界が切り替わり視界一面に白が浮び上がる。
私の視界で白くない物は白ねぇさんの瞳のみ。
それはまるで雪原を走る雪うさぎの瞳にも、雪に染みる鮮血にも見えて……。
「ってなんですかここ」
「前越えた山脈」
「何をするんですか?」
「うん? 現世が遊びたそうだったから、今日はサービス? メリークリスマス」
以上。
白ねぇさんの口調ムズい。
暫く書かな買ったせいで現世の口調忘れた。