舞-乙HiMEⅩ(オトメイクス) -乙HiME IN THE HiME(オトメ・イン・ザ・ヒメ)- ~蒼天の乙女と恋をかける舞姫 史上最大の風華大戦~   作:タケノコ屋

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こんにちわ。タケノコ屋です。
今回は舞-乙HiMEⅩ(オトメイクス) -乙HiME IN THE HiME(オトメ・イン・ザ・ヒメ)- ~蒼天の乙女と恋をかける舞姫 史上最大の風華大戦~の序章、第一話を二話続けて投稿しました。
その一つが物語のプロローグに当たる序章です。
このお話で、物語に重要な鍵が出てきますので読んでみてください。

舞-乙HiMEⅩ(オトメイクス) -乙HiME IN THE HiME(オトメ・イン・ザ・ヒメ)- ~蒼天の乙女と恋をかける舞姫 史上最大の風華大戦~

序章「始まりの舞/Shining☆Days(シャイニング・デイズ)&Dream☆Wing(ドリーム・ウィング)」

どうぞご覧ください。








序章「始まりの舞/Shining☆Days(シャイニング・デイズ)&Dream☆Wing(ドリーム・ウィング)」

(まい)-乙HiMEⅩ(オトメイクス) -乙HiME IN THE HiME(オトメ・イン・ザ・ヒメ)- ~蒼天(そうてん)乙女(オトメ)(こい)をかける舞姫(まい‐ヒメ) 史上最大(しじょうさいだい)風華大戦(ふうかたいせん)

 

序章「(はじ)まりの(まい)/Shining☆Days(シャイニング・デイズ)Dream☆Wing(ドリーム・ウィング)

 

 

14年前。惑星エアル ヴィントブルーム王国・風華宮(ふうかきょう)

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・・・・・。

 

ある夜、ヴィントブルーム王国の風華宮に賊が侵入し、国王と王妃が殺害される事件が起きた。

 

人々「キャアアアアアアアア・・・・ワアアアアアアアアアア・・・・ヒィィィィ・・・・・。」

憲兵1「賊だ。賊が侵入したぞ。」

憲兵2「警備の者が五人も・・・・誰か・・誰か!!。」

 

逃げ惑う人々。賊の迎撃に向かう憲兵たち。通路で走る謎のマントの五人。

城外では謎の怪物の集団が兵士達と交戦し、兵士達も砲撃で応戦するも怪物はビクともしない。

城下外では燃える城を見つめる人々。その中に一人の少年がいた。

 

少年「ア・・アア・・・・。」

 

王宮の一室では国王と王妃が殺されていた。

 

謎の男「姫がいないぞ。探せ!、探せぇぇぇぇ!!。」

 

姫がいないことに気づく賊達。その頃、とある部屋では・・・・。

 

機密保管室。

 

ガサガサ・・・ガサガサ・・・ガサガサ・・・ガサガサ・・・・・・。

 

机の中から何かを探す謎の人物。その後ろでは高官と秘書官らしき者二人の死体が転がっていた。そして、その人物が探していた物が見つかった・・・・。

 

???「・・・・ふっ、ようやく見つけたぞ・・・・・・戦姫(いくさひめ)神事(しんじ)・・・・・。」

 

それは古びた古文書だった。謎の人物はそれを懐にしまうと機密保管室から出て行き、そして・・・・・。

 

チュドオオオオオン・・・・・ゴオオオオオオオオ・・・・・・。

 

機密保管室は爆破され、証拠も無く消え去ってしまった。

 

その頃、城外では一人の女性が森の中で走っていた。

 

タタタタタタタタタタタタタ・・・・・・・・。

 

女性はは何かの籠を持って走っていたが、左腹に血が流れている。どうやら深手を負ったようだ。彼女は身のこなしで、橋の下へ軽々と着地して、追っ手の怪物から振り切った。

 

???「ふ~・・・・・」

 

彼女は籠を河に置き、蓋を開けるとかわいらしい赤子が現した。その首には蒼い宝石がかけてた。

 

???「・・・・・生きて・・・・・・・ん!?。」

 

その時、彼女の後ろに白装束の女性が立っていた。警戒する女性だが、突然、白装束の女性が倒れこんだ。

 

???「大丈夫ですか?・・・!!。」

 

彼女が気づいたのは白装束の女性の背中に深手を負っていたのでした。

 

???「どうしたのですか?。その傷は?。早く手当てを・・・・。」

白装束の女性「い、いや・・・私の事はいい・・・・。た、頼みがある・・・・・。」

???「?。」

 

どうやら何かの事情があるようだがどのような事なのかは不明である。しばらくたった後、橋の上に上がる白装束の女性。彼女に持っていたのは、布につつまれたものであった。そこへ・・・・。

 

???「ようやく、見つけたぞ。」

白装束の女性「!?。」

 

現れたのは軍服と仮面のサイボーグであった。布でつつまれたものを庇う白装束の女性。その後ろにはサイボーグの三体、仮面のサイボーグの左右に二体が現した。取り囲むサイボーグ集団。

 

仮面のサイボーグ「“それ”を渡してもらおうか?。」

白装束の女性「!?・・・・・断る。お前達に“これ”を渡さないぞ。」

仮面のサイボーグ「・・・ふっ・・・無駄な事を・・・・もはやMiKO(ミコ)の血を引く封架(ふうか)の民は殲滅した。残るのはお前だけだ。」

白装束の女性「やらせん。貴様らの野望は必ず消し去る。」

仮面のサイボーグ「ふっ、その傷で我らを戦うつもりか?。もはやお前には戦う気力が残ってはいないぞ。」

白装束の女性「たとえ、そうだとしても、我ら封架の民は、HiMEの力を封印し、監視するのが使命。命を賭けてでもお前達にやらせはしない。」

仮面のサイボーグ「ふっ・・・・なら、死ぬがいい!!。」

 

シュバアアアアアアアアアン・・・・・・ブシャアアアアアアアアア・・・・・・ドサッ。

 

仮面のサイボーグの二刀の居合い斬りを受け、鮮血塗れになる白装束の女性。勝負は一瞬で決まってしまった。

 

仮面のサイボーグ「ふっ・・・あっけないものだ。“例の物”を回収しろ。」

サイボーグたち「ハッ」

 

それの回収をするサイボーグ達。そこへ・・・・。

 

???「貴様たち。そこで何している?。」

仮面のサイボーグ「?。アスワドの連中か?。」

???「ここで何している。答えろ・・・・。」

仮面のサイボーグ「・・・・・!?。ふっ、そうか・・・なるほど・・・・ここでお前に会えるとは・・・・何年ぶりの以来か・・・“レイト”・・・・いや、今は“ラド”か。」

???「!?・・・・!!・・・・ま、まさかお前は・・・・“レイ”・・・・・。」

 

そこへ現れたのは武闘派集団のサイボーグであった。どうやら顔見知りの関係だが、何やら嫌悪なムードになっていた・・・・。

 

ラド「お前たちはここで何をしている!?。答えろ!!。」

仮面のサイボーグ「それは貴様等に応える必要はない。」

ラド「!!・・・・返答次第では力尽くで聞かせてもらう。」

 

一瞬、緊迫した雰囲気に包まれる二人。アスワドのサイボーグや仮面のサイボーグの配下のサイボーグも参戦し、臨戦態勢を取り、一触即発の戦闘に開始しようとした矢先・・・・。

 

サイボーグA「アルテア様。大変です。中身が空っぽです。」

仮面のサイボーグ「何!?。空っぽだと!!?。」

サイボーグB「はい、“例のもの”は何処にも見当たりません。」

仮面のサイボーグ「!?・・・・・くっ、謀ったな!。」

 

アルテアと呼ばれる仮面のサイボーグは、死に掛けた白装束の女性に近づき尋問する。

 

アルテア「貴様!、“例のもの”は何処へ隠した!?。」

白装束の女性「・・・ぐふっ・・・・も、もう遅い・・・・て、手遅れだ・・・・私はお前達を誘き出すための・・・・囮にすぎん・・・い、今頃は・・・・・お前達の・・・・手の・・・・届か・・・な・・い・・・と・こ・・・ろ・・・・に・・・。」

 

そう言うと息絶える白装束の女性。

 

アルテア「くっ・・・・我々の目をこちらに引き、“アレ”を遠ざける為の時間稼ぎの為の囮か・・・・小ざかしい真似を・・・・。」

サイボーグC「アルテア様。部下の報告から生体反応二つがこの周域から離れていくのを確認しました。恐らくその中に標的がいると思われます。」

アルテア「・・・・そうか・・・・ラド・・・・貴様との決着はいずれやる・・・・今は任務が最優先だ。行くぞ。」

サイボーグ達「はっ。」

 

そういうとアルテアは部下のサイボーグ達と共に姿を消した。呆然と見つめるラド

 

ラド「・・・・・。」

 

その頃、とある森の中。

 

タタタタタタタタタタタタタタタタタ・・・・・・・・・・・。

 

森の中で走る女性。彼女が持っているのは赤子であった。しかし、気になるのは、彼女の左脇の傷が消えていた事である。

 

???「(・・・・・不思議だわ・・・・一度は死に掛けたのに・・・あの人のお陰でいつもより力が増している感じがする・・・・・。)」

 

彼女は自身の力がまるで湧き上がるように感じていた。ふと赤子を見る彼女。先ほどの赤子ではないようで、別の赤子のようだ。

 

???「(・・・・・)」

 

先ほどの彼女の事が気になり、

 

~回想~

 

???「頼み事?。」

白装束の女性「そうだ・・・今、頼れる者は貴方しかない・・・・何も聞かずに・・・・この子を預けてくれませんか?。」

???「・・・・で、でも・・・・私は・・・・。」

 

彼女は自身の左脇の傷を見る。どうやら、深手を負ったようである。

 

白装束の女性「・・・・そうか、貴方も深手を・・・・ちょっと、その傷を見せてくれませんか?。」

???「え、ええ・・・・。」

 

自身の左脇の傷を見せる彼女。白装束の女性は、その傷に手を当てた。そして・・・・。

 

カアアアアア・・・・・・。

 

光に包まれる女性。そして、自分の傷を見ると・・・・。

 

???「え・・・き、傷が治ってる・・・・。」

白装束の女性「これで傷は完全に治しました。あと力を分け与えましたので、力が増していますと思います。」

???「え?・・・・あっ、力が沸いて来る・・・・体が熱い・・・・。」

白装束の女性「今ので、私の力は使い果たしました。貴方に見込んで改めて頼みを聞いてくれませんか?。」

???「それは?・・・赤ん坊ですか?。」

白装束の女性「はい・・・この子を出来るだけ遠くへ連れてってくれませんか?。私は囮になりますので、どうかこの子を頼みます。けっして奴らの手に渡ってはいけないのです。」

???「・・・・?・・・・・わかりました・・・・この子は責任を持って預かりします。」

白装束の女性「・・・・お頼み申し上げます・・・・・。」

 

礼をする白装束の女性。彼女は河に流そうとした赤子が入った籠に近づき、赤子の首から蒼い宝石を取り出した。その後、赤子を乗せた籠を流すと、白装束の女性から赤子を渡された。

 

白装束の女性「この子を頼みました。どうか、気をつけて・・・。」

???「え、ええ・・・貴方も。」

 

そう言うと赤子を持って、森の奥へ走り去る彼女。彼女を見送る白装束の女性。

 

~回想終了~

 

???「(・・・・・今はこの子をここから連れ出さないと・・・・・・・。)

 

赤子を守ろうと決意する彼女。その時、上から何かが襲ってきた。

 

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン・・・・・・ガガガガガガガガッ・・・・・・。

 

無数の槍が降ってきて、逃げ場を塞がれ、崖に追い込まれる。

 

???「!!。」

 

森の奥から二体のサイボーグが現れた。

 

サイボーグD「ようやく追い詰めたぞ。」

サイボーグE「大人しくそれを渡してもらおう。」

 

???「・・・・お断りします。」

 

サイボーグD「ふざけてた野郎だ。」

サイボーグE「斬り刻んでやろうか?。」

アルテマ「まて。」

サイボーグD、E「アルテマ様。」

???「!?。」

アルテマ「元蒼天(そうてん)青玉(せいぎょく)、レナ・セイヤーズとお見受けする。その赤子を渡してもらおうか?。そうすれば命だけは助けてやる。」

 

アルテアの要求に対し、レナ・セイヤーズは・・・・・・。

 

レナ・セイヤーズ「残念ですが、この子を渡す気はありません。私たちに関わらないでください。」

サイボーグD、E「な、何!?。」

アルテマ「愚かな選択だな。レナ・セイヤーズ。たかが赤子の為に命を捨てるつもりか?。」

レナ・セイヤーズ「私はこの子を守る事と決めました。貴方方がどのような目的でこの子を狙ってるのかは知りませんが、この子を渡すつもりは毛頭ありません。大人しく引いてください。」

アルテマ「・・・・ならば死んでもらう。殺れ。」

サイボーグD、E「ひやああああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・。」

二人の配下のサイボーグの同時攻撃がレナを襲い掛かる。二人の持つ武器、槍とダンビラが首を捕らえ、今まさに首を刎ねようとした瞬間・・・・・。

 

シャッ・・・・・

 

サイボーグD「な、何!?。き、消えた・・・・。」

サイボーグE「や、奴は何処に?・・・・・。」

 

周囲を見渡す二人のサイボーグ。その時・・・・。

 

レナ・セイヤーズ「ここです。」

サイボーグD、E「!!?。」

 

二人のサイボーグの後ろにいたレナ。彼女を見たサイボーグ二人は、それぞれ槍とダンビラを持って攻撃した。

 

サイボーグD「取ったあああああああああぁぁぁぁぁ!!。」

サイボーグE「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

レナ・セイヤーズ「・・・・・・・」

 

襲い掛かるサイボーグの凶刃を前にしても瞑想するレナ。そして・・・・。

 

ガシィィィィィィィィィィィィン・・・・・・。

 

凶刃がレナの頭を届く前に・・・・・止まっていた・・・・・。

 

サイボーグD「な、何!?。」

サイボーグE「と、止めただと!!?。」

アルテア「!!?。」

 

左右の槍とダンビラを両手の指2本のみで受け止めたレナ。さらにすごい事が起きていた・・・・・。

 

サイボーグD「な、何だ!?。槍がピクリともしない!!?。」

サイボーグE「こ、こいつ、本当に元乙HiME(オトメ)なのか?。生身の人間が刀と受け止めるはずがない・・・それも俺達サイボーグの力を加えてもビクともしないぞ。」

レナ・セイヤーズ「フンッ。」

 

バキッ・・・・ベキッ・・・・。

 

何と素手で槍とダンビラの刀身を粉々に粉砕した。

 

サイボーグD「な、何!?。」

サイボーグE「ば、馬鹿な!!?。」

アルテア「!!?。」

 

槍とダンビラを破壊された事に驚愕する二人。しかし、二人の前にレナの姿が消えた・・・・・。

 

アルテア「!!。上だ。」

サイボーグD、E「!!?。」

 

その瞬間、レナはサイボーグを相手に目に留まらぬ速さで攻撃した。

 

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガ・・・・・・ガツン・・・・・ドオオオオオン。

 

大ダメージを与えた二体のサイボーグを掌底で同時に吹き飛ばしたレナ。吹き飛ばされた二体のサイボーグはズダボロとなり再起不能に陥った。

 

サイボーグD「な、何だ!?・・・・こ、この強さは!!?。や、奴は・・・ほ、本当に・・・・元乙HiME(オトメ)なのか?。」

サイボーグE「た、確かに・・・・奴は生身の人間のはず・・・・しかし・・・この力は・・・・ま、まるで・・・伝説の乙HiME(オトメ)・・・・・蒼天(そうてん)青玉(せいぎょく)の力・・・・・。」

サイボーグA「おい、大丈夫か?。早く手当てを!。」

サイボーグB、C「あ、ああ・・・。」

アルテア「!!。」

 

二体のサイボーグを救護するサイボーグ達。そんな彼らの前に歩み寄るレナ。

 

レナ・セイヤーズ「皆さん。恐れ入ります・・・・歯を食いしばってください。よそ見してると死にますよ。」

サイボーグA「お、おのれ・・・・奴を殺せ。」

配下のサイボーグ達「はっ!。」

 

数人のサイボーグ達が臨戦態勢でレナに襲いかかろうとした。その時・・・・。

 

アルテア「まて、お前達は手を出すな。」

配下のサイボーグ達「えっ!?。」

サイボーグA「し、しかし、アルテア様。たかが女一人のためにわざわざでお手をわずらずとも、我らが・・・。」

アルテア「奴を甘く見るな。あの者の力はマイスター乙HiME(オトメ)クラス。生身の人間でながら、乙HiME(オトメ)同様の実力を発揮している。今のお前達では奴には倒せん。」

サイボーグA「!!・・・・し、しかし・・・・。」

アルテア「ここから先は奴と私の一対一の決闘だ。手出しは無用だ。」

サイボーグA「!!・・・・わ、わかりました・・・御武運を・・・。」

 

サイボーグ達を引かせ、レナと一対一の決闘を望むアルテア。レナは厳しい目付きでアルテアを見つめる。

 

レナ・セイヤーズ「・・・・(強い・・・・あのサイボーグ、私の力を瞬時に見抜いている・・・・他のサイボーグとは次元が違いすぎる・・・・・。)

 

レナは、布に包まれた赤ん坊に向き、懐から蒼い宝石を持ち出し、赤ん坊の首にかけた。

 

レナ・セイヤーズ「お守りよ。必ず貴方を守るからそこで待ってね・・・・・。」

赤ん坊「あ・・ああ・・・。」

レナ・セイヤーズ「そんなに泣かないで・・・・私がいるから心配しないで。」

赤ん坊「・・・・・あきゃきゃきゃきゃ・・・・。」

レナ・セイヤーズ「ふっふっふっふっ・・・・・・。」

 

赤ん坊をあやかしたレナはアルテアの方へ向き、鋭い視線で見つめた。

 

アルテア「レナ・セイヤーズ。かの名高き乙HiME(オトメ)蒼天(そうてん)青玉(せいぎょく)と相見えるとは、武人として本望。一度手合わせしたい所だ。」

レナ・セイヤーズ「この子は渡しません。欲しければ私を倒してからしなさい。」

アルテア「望む所よ。ネオシュバルツ、アルテア。参る!。」

レナ・セイヤーズ「蒼天(そうてん)青玉(せいぎょく)。レナ・セイヤーズ。参ります!。」

 

互いに名乗りを挙げる二人。そして、今まさに戦いのゴングがなった。

 

アルテア「はあああああああああああああ・・・・・・。」

レナ・セイヤーズ「てああああああああああああああああ・・・・・・・。」

 

ガキィィィン・・・・ジャキィィィン・・・ガッ・・・・ザンッ・・・・ズバアアアアアン・・・・・。

 

高速で斬り合いをする二人。二人の戦いはサイボーグですら二人の動きを視認出来ないほど。

 

サイボーグC「ふ、二人の動きが速過ぎて見えん!!?。」

サイボーグB「我々が付け入る隙がない・・・・・な、何と凄まじい戦いなんだ・・・・。」

サイボーグA「もはやあの方達の戦いは次元が違いすぎる・・・・・。」

 

ザシュウウウウウン・・・ドオオオオオン・・・・・ザザザザンッ・・・・・・。

 

生身でサイボーグのアルテアと互角以上の戦いを繰り広げるレナ。二人の戦いは拮抗していた。その時、赤ん坊が突然、泣き出した。

 

赤ん坊「ああああああああああああああああ・・・・・・・・・。」

レナ、アルテア「!!?。」

 

赤ん坊を見る二人。赤ん坊が泣き出したその時、異変が起きた・・・・・。

 

とある地下、オルガンの間。

 

ここは、地下に存在する“オルガンの間”と呼ばれる地下空間に存在する巨大なオルガン。

 

キィィィィィィン・・・・・・ゴオオオオオオオオオオオオオオオオン・・・・・・・・・。

 

突然、起動する巨大オルガン。オルガンから発する光は徐々に強くなり、そして、音が鳴り響く。

 

ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン・・・・・・・・・。

 

巨大オルガンから音が発する頃、舞台はレナとアルテアの一騎打ちに変わる。赤ん坊の周りが光だし、空中に浮いていく。

 

レナ・セイヤーズ「こ、これは一体!?。」

アルテア「!!。ま、まさか!?。」

 

ゴオオオオオオオオ・・・・・ビュウウウウウウウウウウウウウウウン・・・・・・・・・。

 

突然、空が歪み、巨大な黒い穴が現れた。その穴に吸い込まれる赤ん坊。

 

アルテア「い、いかんっ!?。」

 

慌てて赤ん坊を奪おうとするアルテア。そこへ、レナに阻まれる。

 

アルテア「!!。どけ。今はお前と戦う場合ではない。」

レナ・セイヤーズ「言った筈です。私を倒してからしなさいと・・・。」

アルテア「・・・・・仕方ない・・・全身全霊を込めた我が一撃ですべてを賭ける・・・・・行くぞ、レナ。貴様と私。どちらの武が勝るか?。勝負だ!!。」

レナ・セイヤーズ「望む所です。」

 

死を覚悟したアルテアと己のすべてを賭けて立ち向かうレナ。この戦いで勝負は決する。睨み合う二人。そして、構えを取り、最後の戦いが始まろうとした。

 

アルテア「はあああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・・・・・・・。」

レナ・セイヤーズ「てああああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・・・。」

 

ザシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン・・・・・・・・・タッタッ・・・・・・。

 

木霊する斬撃の音。両者とも着地し、そのまま立ったまま動かなかった・・・・・・。

 

 

アルテア「・・・・・・・・・・・」

レナ・セイヤーズ「・・・・・・・・・・・・」

サイボーグ1「ど、どっちだ?。どっちが勝ったんだ!?」

サイボーグ2「バカヤロー。アルテア様は無敵だ。最強の武人だぞ。」

サイボーグ3「立ったまま・・・動かないぞ・・・・・。」

サイボーグA「・・・・・(恐らく・・・・先に動いた方が負ける・・・・・勝敗は一瞬で決まる・・・・・。)」

 

困惑するサイボーグ達。そのまま動かないレナとアルテア。まるで時が止まり、永遠に続くように見えたかに思えた・・・・しかし、勝負はその瞬間で決まった・・・・・・。

 

ドサッ・・・・。

 

サイボーグ達「!!?・・・・ア、アルテア様。」

 

倒れたのはアルテアであった。

 

サイボーグ1「ば、馬鹿な!?」

サイボーグ2「ア、アルテア様が・・・・・ま、負けた・・・・。」

サイボーグ3「う、嘘だろ・・・・・あの無敵のアルテア様が・・・・敗れるなんて・・・・」

 

アルテアの敗北に動揺するサイボーグたち。レナの勝利かと思われた・・・・しかし、予想を大きく裏切る事になった・・・・・・。

 

サイボーグA「・・・・・!!?・・・・いや、ちがう・・・・よく見ろ!!?。」

サイボーグ達「?・・・!!?。」

 

カランッ・・・ブシュウウウウウウウウウウウウウウウ・・・・・・・・・・ドサッ・・・・。

 

何と、両手に持っていた武器を落とし、血を吹き出しながら倒れていくレナ。そして・・・・。

 

サイボーグ達「!!?・・・・・・あっ、アルテア様。」

アルテア「・・・・・・・・。」

 

何と倒されたはずのアルテアが立っていた。

 

アルテア「はあああ・・・・・はあああ・・・・・はあああ・・・・・う、うぐっ・・・。」

 

ドサッ・・・・・ビキッ・・・バキィィィン・・・・・カランッ。

 

突然、膝を着くアルテア。仮面の角が砕かれていた。

 

サイボーグ達「あ、アルテア様!!?。」

サイボーグA「アルテア様。大丈夫ですか?。」

アルテア「はあああ・・・はあああ・・・はあああ・・・も、もう少し・・・・はあああ・・・はあああ・・・もう少し・・・直撃していれば・・・・・はあああ・・・はあああ・・・私は・・・・・・倒されていた・・・はあああ・・・はあああ・・・。」

サイボーグA「アルテア様。しっかりしてください。まず傷の手当を・・・。」

アルテア「はあああ・・・はあああ・・・私の事はいい・・・・・も、目標を・・・・・。」

サイボーグB「アルテア様。アレを!!?。」

アルテア「!!。」

 

黒い穴に吸い込まれていった赤ん坊。それを見つめ、手をかざすレナ。

 

レナ・セイヤーズ「・・・・・・・・・い、生きて・・・・・・・・・。」

 

そういうと事切れるレナ。その時・・・・。

 

ビュウウウウウウウウン・・・・・・・。

 

アルテア「!!・・・・・(な、何だ!?・・・・今の感じは・・・・一瞬、誰かが通り過ぎた気が・・・・。)」

 

謎の気配を感じたアルテアだったが、すでにその気配は消えていた・・・・・。

 

ゴオオオオオオオオオオオ・・・・・・・・・ビュウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥン・・・・ヒュッ・・・。

 

サイボーグC「き、消えた・・・・・。」

アルテア「くっ・・・無念だ・・・・・・。」

サイボーグB「い、如何いたしますか?。」

アルテア「目標を消失したと本部に報告しろ。目標が失った今、任務の続行は不可能だ。撤退する。」

サイボーグB「わかりました。全部隊撤退せよ。」

サイボーグ達「はっ!!。」

 

次々と撤退するサイボーグ達。撤退を始めるアルテアは足を止まり、レナの亡骸を見る。

 

アルテア「レナ・セイヤーズ・・・・敵ながら見事だ・・・・・この私をここまで追い込んだのはお前が初めてだ。このアルテア。心から敬意を表する・・・・・。」

 

レナに賞賛するアルテアは、その場に立ち去って行く・・・・・。

 

一方、地下空間にある巨大オルガンは、静かに停止していく・・・・。

 

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・。

 

この事件で、国王と王妃が殺害され、国王に仕えていた元乙HiME(オトメ)も行方不明となる事になった。

 

一方、別の世界では・・・・・・。

 

とある海、フェリー「こすもす」。

 

子供「ばっちゃ、ばっちゃ。見て、月が綺麗だよ。」

ばっちゃ「そうだね。月は綺麗だ。」

 

フェリー『こすもす』の屋外ではしゃぐ子供とそれを見つめる祖母。彼女の名前は夢宮(ゆめみや) ありか。祖母のばっちゃと共に風華町へ行く為、フェリーに乗り込んだのである。

 

ばっちゃ「ありかや。外が冷えてきたからそろそろ眠ろうか?。」

夢宮 ありか「うん、わかった。ばっちゃ。後から行くから先に行って。」

ばっちゃ「そうかい。じゃ、先に部屋で待ってるからね。ありか。」

夢宮 ありか「うん。」

 

先に部屋に戻るばっちゃ。ありかは星空を見ていた。その星空は幻想的で、今にも吸い込まれそうな感じそうになった。

 

夢宮 ありか「・・・・綺麗・・・・あそこにお父さん、お母さんがいるのかな?・・・・・・・。」

 

ありかの両親は幼い頃に事故で亡くなり、祖母と暮らす事になった。祖母に大切に育てられ、明るく元気な少女に成長した。その後、祖母の勧めで、風華学園から奨学金を得て、転入することになったのだ。

 

夢宮 ありか「・・・・(あたしにも・・・・“弟”が欲しいな・・・・・。)」

 

ありかは祖母だけでは寂しいと思い、弟が欲しいと考えたが、養子の子はまだ見つかっていないようだ。そこへ、流れ星が降って来た。

 

夢宮 ありか「あっ、流れ星だ。そうだ。あの流れ星に三回、願いをしてみよう。」

 

さっそく、流れ星に願いをするありか。手を拝み、願いを言う。

 

夢宮 ありか「流れ星様。あたしに家族が欲しいです。弟を授かって欲しいのです。お願いいたします。どうかあたしに弟が来ますように・・・・・。」

 

ゴオオオオオオオオオ・・・・ブウウウウウウウウウン・・・・・コオオオオオオオオオオ・・・・。

 

祈りを続けるありか。その時、彼女の頭上から巨大な穴が開き、中から黄金に輝く何かが舞い降りていく・・・・。

 

夢宮 ありか「・・・・・な、何あれ!?・・・・・!?。」

 

徐々に舞い降りる黄金の光。ありかは光の中に何かを見つけた・・・・・。

 

夢宮 ありか「・・・・・あ、あれは・・・・・。」

 

彼女が見たものは蒼い光に包まれた赤ん坊であった。ありかは恐る恐る光に近づいていく・・・・。

 

夢宮 ありか「・・・・・綺麗な宝石・・・・・。」

 

蒼い宝石に見惚れるありかだが、すぐに赤ん坊を見つめた。その時、黄金の光が人の形へと変化し、彼女の前に立った。

 

夢宮 ありか「え・・・・・。」

 

一瞬、警戒するが、何故かそれに対する恐怖はなく、どこか懐かしさと安心さを感じた。彼女は恐る恐るその光の人型に近づく。そして、人型は彼女に抱いていた赤ん坊を差し出した・・・・。

 

夢宮 ありか「・・・・・あ、ありがとう・・・・・。」

 

ありかがそう言うと人型は徐々に姿を崩れていく。そして、人型が消滅した・・・・・。

 

???「・・・・・・・・この子をお願いね・・・・・・。」

 

夢宮 ありか「えっ!!?」

 

彼女の耳に何かが聞こえたが、周りは誰もいなかった。

 

夢宮 ありか「・・・・空耳?・・・・でも確かにはっきり聞こえた・・・・・・・。」

 

ありかは抱いている赤ん坊を見る。赤ん坊はすやすやを笑みを浮かべながら眠っていた。そんな笑顔を見て感激するありか。

 

夢宮 ありか「あああ・・・・・あ、赤ちゃん・・・・あたしの弟・・・・・・。」

 

赤ん坊を優しく見つめるありか。赤ん坊が目を覚まし、ありかの方へ見つめる。

 

赤ん坊「・・・・・・?。」

夢宮 ありか「あ、起こしちゃった?。ごめんね・・・・・君の名前は?。」

赤ん坊「・・・・・。」

夢宮 ありか「そうか・・・・名前がなかったね。じゃ、あたしが名前を付けるね・・・・え、ええと・・・・・君は・・・ん?。」

 

彼女が気づいたのは赤ん坊の首にかけていた蒼い宝石の他に白く虹色の輝きを発する宝石であった。

 

夢宮 ありか「・・・白・・・・白・・白・・白・・・・白・・う・・・・・!!。」

 

そこへ、季節はずれの桜が舞っていた。それを見て何かを思いついた彼女。赤ん坊に向けてこう言った。

 

夢宮 ありか「志楼(しろう)・・・・君の名前は志楼!!。」

赤ん坊「・・・あきゃきゃきゃ・・・。」

 

志楼という名前に喜ぶ赤ん坊。その様子に涙を流すありか。

 

夢宮 ありか「・・・・うう・・・。」

 

赤ん坊を抱きしめるありか。まるで彼女と赤ん坊を祝福するかのように流れ星が流れていく・・・・・・。

 

これが彼女が体験した奇跡の一夜であった・・・・・。

 

そして、14年後。

 

風華学園。桜が舞う道路で、二人の男女がいた。

 

夢宮 ありか「志楼ちゃん。早くしないと遅れるよ。」

夢宮 志楼「はあ・・・・はあ・・・・ま、まってよ。お姉ちゃん。」

 

二人は学校へ急いでいた。その様子を見る車椅子に乗る小柄な少女とメイド服の女性。

 

車椅子の少女「二三(ふみ)さん。今日も元気ですね。」

メイド服の女性「ええ、そうですね。真白(ましろ)様。」

 

この二人は学園長と秘書兼メイドである。真白(ましろ)と呼ばれる少女は風華学園の理事長で、二三(ふみ)さんと呼ばれるメイドさんは理事長に仕える秘書兼メイドでもある。

今日も平和な日々が続くように見えるが、一方で何か不吉な影が忍びつつある。

上空から志楼を見つめる謎の黒装束の和服を着た少女。

 

謎の少女「・・・・・見つけたぞ・・・・・黒曜(こくよう)(きみ)・・・・・・。」

 

一方、謎の組織『一番地(いちばんち)』ではある異変を察知した。

 

一番地 評定所

 

ここは"星詠(ほしよ)みの(まい)"と呼ばれる儀式により、星の動きを見る事で未来を予知することが出来る所である。しかし、この儀式で、未来に大きく関わる出来事があったようだ。

 

一番地の老婆1「こ、これは・・・・何という事だ・・"媛星(ひめぼし)"が・・・徐々に近づくなど・・・・・考えれん・・・・・。」

一番地の老婆2「ありえん・・・・・"媛星"は数千年前、"初代真白"様のお力で地球へ近づく事がなかったはず・・・・・。」

一番地の老婆3「・・・・・・恐らく・・・・何かが"媛星"を引き寄せているしか思えない。真白様に報告せねばならない。」

一番地の老婆1「そうだな。MiKO(ミコ)達すべてを集めて、原因を調べよう。」

 

大至急、MiKO(ミコ)と呼ばれる能力者を集め、原因を調査する一番地。

一方、惑星エアルで謎の組織が遺跡を発掘していた。

 

惑星エアル とある遺跡「ザオ遺跡」

 

ここは超古代文明が遺した遺跡で、手付かず残っていた秘境でもある。その遺跡に謎の集団が発掘を開始していた・・・・。

 

カンッ…カンッ…カンッ…カンッ…カンッ…カンッ…。

 

ザオ遺跡を発掘している集団は何やら探し物をしていたようだが・・・・・。

 

ガッ・・・・ピシピシ・・・・ガラララララララ・・・・・・。

 

構成員1「あったぞ。見つけた!!。」

 

どうやら、入り口を見つけたようだ。中に入る謎の集団。遺跡内部は手付かずになっており、彼らが目にしたのは謎の赤い鉱石であった。

 

構成員1「見つけたぞ。"媛星(ひめぼし)欠片(かけら)"だ。」

 

"媛星(ひめぼし)欠片(かけら)"と呼ばれる謎の赤い鉱石を見つけた集団。慎重に持ち出し、遺跡から取り出す作業を行っていた。

 

ガンッ・・・・。

 

強顔の男が"媛星(ひめぼし)欠片(かけら)"と呼ばれる謎の赤い鉱石が入った箱をぶつけてしまった。

 

太っちょの男「おいおい、気をつけろよ。こいつが何かあったら、ドンガラガッシャーンだぞ。」

 

太っちょな体型とサングラス、アゴヒゲが特徴の男が、強顔の男を注意する。そこへ、初老の男が現れた。

 

初老の男「ポッチョ。我々シュヴァルツにドンガラガッシャーンと言う言葉はない。」

ポッチョ「あ・・・す、すみません、ジークフリートさん。」

 

ポッチョの言葉に注意するジークフリートと呼ばれる初老の男。

 

ジークフリート「トラックに運び出した後は、ここを爆破しろ。証拠を残さずにな。」

構成員2「"ブツ"をいただて、ここを焼き払うなんて勿体無いでないですか?。」

 

構成員の一人が文句を言うとジークフリートが銃を取り出し、その男に向かって発砲した。

 

バンッ・・・・・ヒュウウウウウウウウン・・・ドサッ・・・・・。

 

ジークフリート「・・・・・他に質問は?。」

ポッチョ「・・・・・」

 

ジークフリートの冷酷さに怯えるポッチョ達。"ブツ"を取り出したシュヴァルツは遺跡に仕掛けた爆薬を仕掛けた。ジークフリートは爆破のスイッチを押した。

 

ピッ・・ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアン・・・・・・・・。

 

爆炎に包まれる遺跡。証拠を残さず痕跡を消し去ったのだ。ジークフリートは電話を取り出し、誰かに電話した。

 

ジークフリート「こちら、ジークフリート。"例の物"の発掘を成功しました。ザオ遺跡は爆破しました。痕跡も残さず消し去りました。予定通り、目的地に着きます。」

???『・・・・・わかった・・・・・目的地にアデプトの構成員を向かわせる。他の奴らにも内密に・・・・。』

ジークフリート「わかりました。目的地が着いたら、渡します。ご安心をMr.(ミスター)ジョン・ドウ。」

 

電話を切るジークフリート。電話を受けたジョン・ドウは別の電話をかけた。

 

ジョン・ドウ「Mr.(ミスター)ガーゴイル。"例の物"を発見した。今、目的地に向かっている。」

ガーゴイル『わかった。今、部下を向かわせているから安心したまえ。君たちの協力に感謝する。』

ジョン・ドウ「礼はいい。私は君の力が必要なまでだ。礼の件は?。」

ガーゴイル『ふっ・・・・心配はしないでくれ。礼の件は手筈通りに進む。』

ジョン・ドウ「わかった。なら、我々はお前の協力することを約束する。"ジョン・スミス"に手柄を取られているからな。奴より先に“ハルモニウム”を見つけなければな・・・・。」

ガーゴイル『心配するな。アレを見つけてもあるものがなければ"真の力"を発揮しない。それに我々ネオシュヴァルツの目的は別にある。すでに計画は第一、第二段階まで進んでいる。あとは第三段階を進めば、最終段階へと完成し、我々の"革命"が成就する。“ハルモニウム”が無くとも"アレ"さえあれば君の計画も進めるはずだ。』

ジョン・ドウ「いや、それは困る。“ハルモニウム”を見つけ出せば、奴はそれを横取りされる可能性がある。せっかく苦労して掴み取った地位も失い、私の立場も危ないのだぞ。このまま奴を見過ごす訳には行かない」

ガーゴイル『・・・・ふうう・・・好きにしたまえ・・・・私は予定通り。アルタイ公国へ向かう。最後の鍵を取らねばならないからね。』

ジョン・ドウ「それなら勝手にしてもらう。私は予定通りヴィントブルーム王国へ向かう。幸い君の情報網のおかげでヴィントブルーム王国やガルデローベの内部も分かったからな。もしもの時は奴諸共消し去るまでよ。」

ガーゴイル『ふっ・・・・・御武運を祈るよ。』

 

電話を切るガーゴイルとジョン・ドウ。暗躍する謎の組織の陰謀が二つの世界に危機をもたらす。

今、二つの世界を巻き込む戦い『風華大戦(ふうかたいせん)』が始まろうとしていた。

二つの世界の危機と過酷な運命に立ち向かう一人の少年と少女達の物語は静かに動き出さす。

 

序章「(はじ)まりの(まい)/Shining☆Days(シャイニング・デイズ)Dream☆Wing(ドリーム・ウィング)」 終

次回 第一話「魂響(たまゆら)(まい)/(はじ)まりは突然(とつぜん)に」に続く。




如何ですか?。レナの意外な活躍と物語の中核に握る鍵が出てくるなど多くの謎や伏線が出てきました。謎や伏線は話を読めば明かされます。
第一話も投稿してるので、ぜひ見てください。
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