デッキはこれしかないだろうってくらい強化をもらったこれ(指示語が多い無能作者)
遊輝 side
♪♪♪♪〜〜〜〜〜〜
「そこ、単調な上に早すぎる」
「えぇ・・・・じゃあ」
♪♪〜〜♪♪♪♪〜〜〜
「さっきよりはマシね」
「俺は前のフレーズがいいと思うんだけどなぁ」
ギターのとあるフレーズを弾いていたところで指摘されたので少し意識して引き直す。レミは良い感じと言うが俺がしっくりこない。
「ギター変えたら?」
「えぇ・・・これで弾いてこそ華があるじゃんか」
「おおい遊輝!いい加減こっち構ってくれ!」
「・・・ゴール」
「また負けた・・・・」
「桜ちゃん、対応力高いわね。何回かプレイしただけでいとも簡単に攻略していっちゃうよ」
「・・・・・計算してやれば勝てる、運は仕方ない」
レミに指導を仰いでギターの練習をしている間、桜のお世話はスバルたちに任せている。じゃないと俺、本当に練習出来ないから・・・
「俺まだ練習途中なんだけど・・・まぁいいか」
「お兄ちゃん、一緒にやろう。私、勝ったらご飯食べ放題」
「うっしゃ負けらねぇ!!!!」
突然、俺の財布のピンチになったので俺は全力を込めて桜を潰すことを決めた。とにかく、あいつの飯代のために俺の私生活へのお金を減らされるのはもうコリゴリだ!
「ゲームはこれ、4レースの合計得点で勝ち」
「負けらねぇ・・・・俺の財布の紐を結ぶために」
「遊輝っち、それ負けフラグ」
「俺の生活がかかっているんだ!何が何でも負けらねぇ!!」
「勝負・・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・・・負けた」
「あ、あぶねぇ・・・・最終レース一歩間違えたら負けていた・・・」
「そこ勝っちゃうの?展開的に負ける展開でしょ?」
「俺は金欠になるかどうかかかっていたんだ、負けるわけにはいかんかったんだよ・・・・」
激しい戦いの末、俺は財布の紐を緩めずに済んで良かった。いや、マジ桜強いんだけど・・・・運で勝てたようなもんだけど。
「桜ちゃん運悪かったね、最後の最後にトゲゾーコウラでしょ?」
「CPUは何も考えずに投げるからね〜」
「あれ?音でない?スバル〜、このアンプ見てくれる?」
「ん?アンプか?」
「遊輝、そろそろ戻らないと仕込みが」
「えっ?あっ、本当だ」
奏に言われて部室にある時計を見るともうすぐバイトが始まる時間だった。
「じゃあ私先に帰るね」
「俺も行かないと、桜行くぞ」
「ん」
ギターをケースに戻してギターケースとカバンを持ち、桜の手を握る。既に部室を出た奏を追いかける。目指す場所は奏のお店、カップケーキショップだ。
「バイト、何してるの?」
「奏のお店、主に仕込みとかだな」
「仕込み?」
「奏のお店、カップケーキ屋だから。お前、この前アリアからたくさん貰って食べただろ?」
「お姉ちゃんから貰ったケーキ・・・・あれ美味しかった」
「お前本当に簡単に釣られるな・・・・ちょっとは人を疑えよ、あいつは俺の知り合いだけど」
「美味しい物を渡してくれる人は良い人」
そんな考え持っていたらそのうち誘拐されるな・・・・俺の胃がもたない・・・
「・・・・・・・・」
「桜、いい加減飲食店見つめるのやめてくれ」
「・・・・・行きたいから見つめる」
「あんな高級店連れて行けるわけねぇだろ!!」
桜が見つめる先には高級焼肉店、こいつにあんなところに連れて行ったら間違いなく俺が破産して、店の肉食い尽くしてしまう。マジで勘弁してください。そんな事を思っていたら奏のお店に着いていた。
「ここだ」
「いらっしゃい桜ちゃん」
「・・・・ケーキ、いっぱい」
「買わんぞ。俺はバイトしにきたんだから」
店に入った途端に桜の目つきが鋭くなったが俺はクギを刺す。桜が無言の圧力をかけるが知らない。俺の財布の方が心配なんだ。
「遊輝君、いらっしゃい。それが噂の子たね」
「奏のお父さん、お久しぶりです。噂ってもう回ってるんですか?」
「ははは、君はこの街では有名だから、噂が一人歩きしてるよ」
「誰だよその噂広めてる奴!?」
そんなことされたらマジで困るんですけど!?あれ、ひょっとして誘拐のデマ広がってるんじゃないのか!?それ、俺が一番困るんだけど!?
「まぁいいじゃないか。今日も仕込み頼むよ」
「いや、良くないですよ!?訳分からん噂で俺に被害が被るのは!?」
はっはっはっと笑いながら奏のお父さんは厨房に戻っていく。うんもう・・・あの人もからかうんだから・・・
「じゃあ桜、しばらくここにいてくれよ」
「分かった」
「奏、あなたも仕込みよろしくね」
「分かったわお母さん」
お店の裏側に入って、アカデミアの制服を脱いでお店の服を着る。そのまま厨房に入って、大量のフルーツを目にする。
「これ、明日の仕込み。イチゴはカット、マンゴーはカットしたらこのシロップに漬けて」
「はいよ」
「奏は生地作り、明日の分はこれだから」
「は〜い」
奏のお父さんから受け取った大量のイチゴとマンゴーを前において果物ナイフを手に取る。いつも通りにイチゴのヘタを取る作業から始める。
「んしょっと・・・・・」
奏は奏で生地の原材料である薄力粉を取り出してふるいにかける。
「遊輝、そこの泡立て器」
「ん、ほいよ」
奏が泡立て器と言ってきたので手元にあった泡立て器を渡す。既に準備してあった溶かしたバターと卵を別のボウルに入れて泡立て始める。
遊輝 side
桜 side
「・・・・・・・・・・・・」
「桜ちゃん宿題?偉いわね」
「・・・・ん、桜偉い」
奏のお店のテーブルで今日出された宿題をやっていて女の人に褒められた。宿題をやったら褒められる、嬉しい。
「ごめんください」
「いらっしゃい」
「あら?桜さん?」
「・・・・・・氷川」
テーブルで宿題をしていたらお店の扉が開いて氷川が入ってきて、こっちを見る。私が名前を呼ぶと少し怪訝そうな表情をした。
「さんはつけなさい。親しい人以外にはさんをつけないと怒る人もいるわよ」
「ん、わかった、氷川、さん」
「それで良いのよ。それより桜さんは何でここに?」
「お兄ちゃん待ってる」
「お兄さん?お兄さんって遊輝さん?」
「うん」
「へぇ・・・噂には聞いていたけど本当に働いていたんだ」
「お客様?知り合いですか?」
「えぇ、同じクラスメイトなの」
「それは良かったわね桜さん、お兄さんはまだ仕事中だし」
女性の人がお店の奥にある厨房に指を指す。そこには確かにお兄ちゃんと奏・・・さんが何かの作業をしている。
「あんまりこのお店行かなかったけど有名人働いているなら今度から行ってみようかな、貴方もいることだし」
「・・・・・・私といても何にもならない」
「そんな事はないでしょ?ほら、私たちにはこれがあるじゃない」
氷川さんは鞄の中からデュエルディスクを取り出す。
「私だって転入生とはデュエルしたいわ。それがあの人の義妹なら尚更ね」
「・・・・いい、やろう」
私も鞄の中からデュエルディスクを取り出す。お店の外に出て、お互いにデュエルディスクにデッキをセットする。
「それじゃ、始めましょう」
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
桜 LP 4000 氷川 LP 4000
「先行は私が貰おうかしら、まずは魔法カード、テラ・フォーミング」
「・・・・・どうぞ」
「そっ、灰流うららとか言われたら困ったわ」
「・・・・見てた?」
「もちろん、あの試合での灰流うららとかあなたの手札誘発モンスターをね、さすがに警戒するわ。デッキからフィールド魔法の暴走魔法陣を手札に加えて発動」
相手の後ろに大きな魔法陣が描かれて、その中から1枚のカードが飛び出す。
「暴走魔法陣の効果でデッキから召喚士アレイスターを手札に加えるわ。さらに手札の
「儀式モンスターが手札効果?」
「このカードを相手に見せて、その後手札のカードを1枚捨てる。そうしたら私のデッキから『魔神儀』モンスター1体を特殊召喚する。私は儀式魔法の魔神儀の祝誕を捨てて、デッキから魔神儀ータリスマンドラを特殊召喚」
魔神儀ータリスマンドラ 守0
相手の手札にあった儀式モンスターが飛び出して、相手の手札1枚をコストにデッキからモンスターが飛び出した。
「タリスマンドラはデッキから特殊召喚に成功した場合、デッキから儀式モンスターを手札に加える。私はブリューナクの影霊衣を手札に」
「影霊衣・・・・・・」
「そう、私のデッキは『影霊衣召喚獣』。儀式と融合が混ざったテーマなの。ブリューナクの影霊衣の効果。このカードを手札から捨て、デッキから『影霊衣』モンスターを手札のに加える。私はクラウソラスの影霊衣を手札に加えて、さらに魔法カード、儀式の準備。デッキからLv7以下の儀式モンスターを手札に加えて、その後墓地の儀式魔法を手札に戻す。私は古聖戴サウラヴィスを手札に加えて、さっき捨てた魔神儀の祝誕を手札に戻す」
「手札が・・・・」
「手札のクラウソラスの影霊衣の効果。このカードを捨てて、デッキから『影霊衣』儀式魔法を手札に加えるわ。影霊衣の反魂術を手札に加えて、さらに手札の魔神儀ーブックストーンの効果。手札にある儀式魔法の魔神儀の祝誕を相手に見せて、手札のこのカードとデッキから『魔神儀』モンスター1体を特殊召喚する。デッキから魔神儀ーキャンドールを特殊召喚」
魔神儀ーブックストーン 守0
魔神儀ーキャンドール 守0
「キャンドールの効果!デッキから特殊召喚に成功した場合、デッキから儀式魔法を手札に加える!私は影霊衣の降魔鏡を手札に!」
「・・・・どんどん手札が」
「下準備はここまでよ。まずは儀式魔法、魔神儀の祝誕!フィールドのタリスマンドラとブックストーンをリリース!古聖戴サウラヴィスを特殊召喚!」
古聖戴サウラヴィス 守2800
フィールドにいたタリスマンドラとブックストーンがリリースされ、青い体で輝く竜が守備表示で特殊召喚される。
「墓地の魔神儀の祝誕の効果!『魔神儀』カードをフィールドまたは手札から墓地に送ることで、墓地からこのカードを手札に戻し、デッキから『魔神儀』モンスターを特殊召喚する!フィールドのキャンドールを墓地に送り、このカードを戻してデッキから魔神儀ーペンシルベルを特殊召喚!」
魔神儀ーペンシルベル 守0
「ペンシルベルはデッキから特殊召喚成功した場合、墓地の儀式モンスターを手札に戻す。さっき捨てたブリューナクの影霊衣を手札に!さらに儀式魔法、ネクロスの反魂術!フィールドにいるLv3のペンシルベルをリリース!墓地からクラウソラスの影霊衣を特殊召喚!」
クラウソラスの影霊衣 守2300
「墓地から!?」
「反魂術は墓地の『影霊衣』儀式モンスターを儀式召喚できるカードよ。そして通常召喚!召喚士アレイスター!」
召喚士アレイスター 攻1000
「アレイスターは召喚時、デッキから召喚魔術を手札に加える!そして召喚魔術を発動!フィールドのアレイスターと墓地の闇属性、ブックストーンをゲームから除外して融合!融合召喚!召喚獣カリギュラ!」
召喚獣カリギュラ 守1800
フィールドに出たアレイスターと相手の墓地のモンスターが融合され、フィールドに融合モンスターが現れる。
「墓地の召喚魔術の効果!このカードをデッキに戻して、除外されているアレイスターを手札に戻す!これでターンエンドよ!」
氷川 手札 5枚(アレイスター・スライム・降魔鏡・ブリュ・祝誕) LP 4000
ーーーーー ▽
□ー□--
ー □
ーー---
----- -
桜 手札 5枚 LP 4000
「私のターン、ドロー」
桜 手札 6枚
「・・・・・・・・なるほど、面倒くさい」
「へぇ・・・しっかりとモンスター効果を読むのね。クラウソラスの影霊衣は相手のEXデッキから出たモンスターの効果を無効にして攻撃力を0にする効果、サウラヴィスは相手が特殊召喚した場合にこのカードを手札に戻して、召喚を無効にして除外、そしてカリギュラの効果でお互いにモンスター効果は1度しか使えず、戦闘も1度だけ」
デュエルディスク越しに相手が出したモンスターたちを一つずつ確認して凄く面倒くさいことになっていることに気づく。
「この布陣をどうやって突破するのか見させてもらうわ」
「むぅ・・・・どうしようかな」
実際、私の手札でこの盤面を覆すのは非常に難しい。何よりあのカリギュラ、あのモンスターのせいでモンスター効果が1度しか使えない。
「・・・・・仕方ない。魔法カード、深淵の宣告者」
「深淵の宣告者?」
「ライフを1500払って私が種族・属性を宣言。相手は私が宣言したモンスターがいる場合、そのモンスターを墓地へ送らなければならない」
「!?い、いきなりそんなカードで突破してくるんだね」
桜 LP 4000→2500
「私が宣言するのは闇属性・獣族」
「なるほど・・・・カリギュラは墓地に送られるわ」
「これで動きやすくなる。魔法カード、成金ゴブリン。あなたはライフを1000ポイント回復して私は1枚ドロー」
氷川 LP 4000→5000
「・・・・・・魔法カード、閃刀術式ーアフターバナー。この効果でクラウソラスの影霊衣を破壊する」
「ぐっ!?こうも簡単に返されるとはね!」
「まだ、フィールドゾーンにカードを1枚伏せて、魔法カード、閃刀術式ージャミングウェーブ。フィールドのセットされたカード1枚を破壊、私はフィールドゾーンのカードを破壊」
「?自分で自分のカードを破壊?」
「その後、墓地に魔法カードが3枚以上あるならフィールドのモンスター1体を選んでも墓地に送る」
「!?嘘でしょ!?」
「私は古聖戴サウラヴィスを墓地に」
閃刀術式ージャミングウェーブの効果でフィールドゾーンにセットされた私のカードが破壊され、さらに古聖戴サウラヴィスも墓地に送られた。
「そして墓地に送られたフィールド魔法、閃刀領域ーエリアゼロの効果。デッキから『閃刀姫』モンスターを特殊召喚する。閃刀姫ーレイを特殊召喚」
閃刀姫ーレイ 攻1500
「は、ハハハ・・・・・まさかこうも簡単に返されるなんて・・・・魔法カードを主軸にしたデッキとは思っていたけど」
「・・・・・確かに、普通なら突破されにくいと思う」
お兄ちゃんが言ってた。最近はモンスター効果中心のデュエルでモンスターを封じたら勝てる可能性が上がる。お兄ちゃんのデッキもそうだった。
「でも私はちょっと違う。魔法カード、多いから」
「確かにね。まさかこうも簡単に除去されるとは・・・・でもまだ分からないわよ。あなたのデッキ、瞬間火力はそこまで高くないからね」
「ん、確かに。だからバトル。閃刀姫ーレイでダイレクトアタック」
氷川 LP 5000→3500
「そして閃刀姫ーレイの効果。自身をリリースして、フォームチェンジ。閃刀姫ーハヤテ」
閃刀姫ーハヤテ 攻1500 ↙︎
閃刀姫ーレイが飛び上がり、リンクマーカーに入ってコスチュームが変わる。リンクマーカーから飛び出してきて、緑色に光る大きな刃を持ち、緑色のコスチュームを着た閃刀姫ーハヤテがフィールドに現れる。
「閃刀姫ーハヤテでダイレクトアタック」
氷川 LP 3500→2000
「閃刀姫ーハヤテの効果。相手にダメージを与えた場合、デッキから『閃刀』カードを1枚墓地へ送る。私は閃刀起動ーエンゲージを墓地へ」
「なるほど・・・そしてそのカードを回収するわけね」
「正解、メインフェイズ2、閃刀姫ーハヤテをリンクマーカーにセット。フォームチェンジ、閃刀姫ーカガリ」
閃刀姫ーカガリ 攻1500→2100 ↖︎
「閃刀姫ーカガリの効果。墓地の閃刀起動ーエンゲージを手札に加えて、そのまま発動。デッキから閃刀機ーウィドアンカーを手札に加えて、1枚ドロー」
桜 手札 2枚→4枚
「閃刀機ーカガリをリンクマーカーにセット。フォームチェンジ、閃刀機ーシズク」
閃刀姫ーシズク 攻1500 ↗︎
「カードを2枚伏せて、エンドフェイズ時、閃刀姫ーシズクの効果、墓地に存在しない『閃刀』魔法カードを手札に加える。閃刀機ーホーネットビットを手札に加えて、ターンエンド」
氷川 手札 5枚(アレイスター・スライム・降魔鏡・ブリュ・祝誕) LP 2000
ーーーーー ▽
ーー--ー
ー ○
ーー---
-▲ー▲ー ー
桜 手札 3枚 LP 2500 墓地魔法6
「さて・・・・そっちが返したのですからこっちも返さないといけませんね。ドロー!」
氷川 手札 6枚
「おっと、このカードを引きました。メインフェイズ1開始時に魔法カード、強欲で金満な壺!エクストラデッキを3枚または6枚ランダム、裏側で除外することで3枚につき1枚ドローできる!私は6枚除外して2枚ドロー!」
氷川 手札 5枚→7枚
「まずは手札のブリューナクの影霊衣の効果!このカードを捨ててデッキから『影霊衣』モンスターをサーチする!」
「・・・・・・通す」
「この効果でトリシューラの影霊衣を手札に!さらに手札の魔神儀ーカリスライムの効果!」
「・・・・それも通す」
「(通す、そうなるとウィドアンカーはまだ使わないということですね)手札から魔神儀の祝誕を捨てて、デッキから魔神儀ーキャンドールを特殊召喚!」
魔神儀ーキャンドール 守0
「魔神儀ーキャンドールの効果!デッキから特殊召喚に成功した場合、デッキから儀式魔法を手札に加える!私は2枚目の魔神儀の祝誕を手札に加えて、墓地の魔神儀の祝誕の効果!さっき加えた2枚目の魔神儀の祝誕を捨てて、このカードを手札に戻して、デッキから魔神儀ータリスマンドラを特殊召喚!」
魔神儀ータリスマンドラ 守0
「魔神儀ーペンシルベルの効果!デッキから2枚目のトリシューラの影霊衣を手札に加える!」
「・・・・・ウィドアンカーを撃つべきだった」
「今更後悔しても遅い・・・・って言いたいところだけど、間違いなくこの次の儀式モンスターの効果で発動するつもりね。だけどそんな事おそれていちゃダメ!まずは魔法カード、魔神儀の祝誕!フィールドのタリスマンドラとキャンドールをリリースして、儀式召喚!魔神儀ーカリスライム!」
魔神儀ーカリスライム 攻2500→1900
相手フィールドの2体のモンスターがリリースされて、さっきまで手札から効果を使っていた儀式モンスターがフィールドに現れた。
「さらに儀式魔法、影霊衣の降魔鏡!このカードは儀式素材を墓地の『影霊衣』モンスターを使用することが出来る!私は墓地からブリューナクの影霊衣とクラウソラスの影霊衣をゲームから除外して、儀式召喚!トリシューラの影霊衣!」
トリシューラの影霊衣 攻2700→2100
相手の墓地にいたブリューナクの影霊衣とクラウソラスの影霊衣がリリースされて、トリシューラの影霊衣がフィールドに現れる。
「トリシューラの影霊衣の効果!このカードの儀式召喚成功時、相手フィールド・手札・墓地のカードをそれぞれ1枚ずつ選び、ゲームから除外する!」
「!!させない・・・・リバースカードオープン、速攻魔法、閃刀機ーウィドアンカー。トリシューラの影霊衣を対象にして効果を無効にして、墓地に魔法カードが3枚以上あるため、エンドフェイズまでそのコントロールを得る」
「そう・・・・そうだもんね。ここに撃たないと全て奪われるからね。だから!!そこにウィドアンカーを撃つことは読めていたわ!!手札のトリシューラの影霊衣の効果!」
「!?て、手札誘発・・・」
「あなただけの専売特許じゃないわよ?自分フィールドの『影霊衣』モンスターが効果の対象になった時、手札のこのカードを捨てることでその発動を無効にする!」
「!?そんな・・・・・」
私が発動した閃刀姫ーウィドアンカーはトリシューラの影霊衣に放たれたけど、相手が手札から発動したトリシューラの影霊衣によって守られてしまう。
「これでトリシューラの影霊衣の効果は有効!私はあなたの伏せカード、手札は右端、そして墓地からは閃刀姫ーレイをゲームから除外する!」
トリシューラの影霊衣の効果によって私の手札、フィールドの伏せカード、そして墓地にいた閃刀姫ーレイがゲームから除外されてしまった。
「これで終わりね。バトル!魔神儀ーカリスライムで閃刀姫ーシズクに攻撃!」
魔神儀ーカリスライム 攻1900
閃刀姫ーシズク 攻1500
桜 LP 2500→2100
「閃刀姫ーシズクがフィールドに存在しないため、攻撃力は元に戻る!」
魔神儀ーカリスライム 攻1900→2500
トリシューラの影霊衣 攻2100→2700
「トリシューラの影霊衣でダイレクトアタック!」
桜 LP 2100→0
WIN 氷川 LOS 桜
「ふふふっ、私の勝ちですね」
「むぅ・・・・悔しい」
デュエルが終わって私たちはデュエルディスクを片付ける。お兄ちゃんから貰ったこのデッキで初めて負けた。悔しい。
「・・・・けど、楽しかった」
「えぇ、私もです。久しぶりに熱くなりました。祈さんや恭輔さんとまた違う楽しさがありました」
「・・・・またやろう、今度は負けない」
「もちろんです。その時は返り討ちにしてあげます」
私と氷川さんで握手をしてお店に戻っていった。
桜「キツかった・・・」
絢「私のデッキは相手を封じ、返しのターンで確実に勝つデッキだから」
桜「エクストラデッキを妨害されちゃキツイ・・・」
絢「閃刀姫ですと余計にですね」
桜「普通、そんなことはされないけど」
絢「だけれでもこのデッキだって弱点はあります。メインで戦うデッキにはとことん弱いですから」
桜「ん、それは感じた」
絢「だからインフェルノイドとか辛いんだよね。帝とか」
桜「次回、『軽音部の休日』。よろしく」