モンスターペアレントって本当にいるんだな。ありゃどう頑張っても対応できん。
スバル side
「・・・よし、買い物OK」
「っはぁ〜、今回はめちゃくちゃ買ったな」
ツアー始まる1週間前、必要なものをショッピングモールに行って買い物をしていた。女性陣と一緒に行ってたら俺たちの買い物ができない。
「・・・・何でこんなにたくさん買い物したの?」
「来週から1ヶ月間出掛けるんだよ。その間家に帰れないからこうやって必要なものは買い揃えるんだ」
「出掛ける?」
「来週からお仕事があるんだよ」
「・・・・モデル?」
「違うからな!!!そんな仕事なんか絶対にしないからな!!」
「?お兄ちゃんの仕事ってモデルなんじゃ」
「違うから!!!モデルじゃないからな!!」
「おい遊輝、騒ぎすぎだ。他のお客さんに迷惑だろ」
凄い大きな声で桜に色々と訂正する遊輝、あまりにも声が大きいので色んな人がこっちを見ている。側からみれば兄弟喧嘩にしか見えないくらい身長差はあまり変わってない。桜が若干低いくらいか?
「そう言えば桜どうするんだよ?一緒に連れて行くのか?」
「いや、アリアに任せる。一緒に連れて行っても見守ることが難しいから」
確かにそうだな。俺たち練習とか打ち合わせとかしないといけないからその間は桜は一人で待ってもらわないと行けない。そうなるんだったら最初から信頼できる奴にずっと預かって貰った方が安心だな。
「・・・・私捨てられる?」
「違うから!!!アリアにお願いして1ヶ月間一緒に居てもらうだけだから!!」
「・・・・お姉ちゃんの意地悪!」
「待てこら桜!俺は男だ!お姉ちゃんって言うな!」
「お前ら本当に騒がしいなぁ・・・・」
近くにいる俺がこんなにうんざりして聴いているんだ、周りの奴らなんかもっとうんざりしているだろう。
「これ以上は迷惑だし帰るぞ」
「あっ、ちょっと待った。まだ一つ買わなきゃいけないものがあった」
「何だよ・・・・こんだけ買ったのにまだあるのか?」
「こっちだよこっち」
遊輝が桜の手を握って歩き出す。それを見て俺も遊輝の後ろを付いていく。3階から1階に降りてドラックストアの前に立つ。
「ドラックストア?何でまた」
「この前テレビでやってたさ、あれ・・・・あの・・・・」
「・・・・・洗剤?」
「そうそう!!よく落ちるって話題の持ち運び用洗剤!!それ買おうと思って」
「そんなもん現地で買えばいいだろ。荷物になるだけだぞ」
「なにおう!?洗剤こだわらないと服が駄目になったりするんだぞ!!」
「お前それ、モデルの考え」
「・・・・お兄ちゃん、未だにあの時から女の子らしい仕草が残っている。この前も普通に座るだけなのにスカートを直すようにして座っていた」
「桜!!」
「それもう調教じゃねぇか。完全に染み付いているし」
桜の話を聞いて俺は逆に呆れてしまった。すみれさんとアリアの奴、一体遊輝に何をさせたいんか・・・・いや、あの人たちはモデルとしてしか見ていな、それも怪しいな・・・・おもちゃかな?
「とにかく洗剤買うぞ!」
「・・・でもあれ、来月発売の新商品って言ってた」
「えっ?」
「じゃあ売ってねぇだろ」
桜の言葉を聞いた遊輝は慌てるようにポケットからスマフォを取り出してググり出した。全く、そういう前情報はキチンと調べろよな。
「うわ・・・・マジかよ」
「どうしようにもねぇじゃえか。さっさと帰ろうぜ」
「その前にご飯ご飯」
「お前本当に口から出てくるのはご飯しかねぇのか」
遊輝が桜に注意するが正直、良い時間ではある。問題は桜が満足するようなお店がないことなんだが、俺には知っちゃこっちゃねぇ。
「そろそろ良い時間だし、桜は付き合ってもらったんだから別に良いんじゃねぇのか?」
「出来れば家で食べて欲しかったが・・・・仕方ない。フードコートに行こう」
遊輝が渋い顔をしながらフードコートに行くことを決めて、そのまま同じ階のフードコートコーナーに行く。ドラッグストアから角を一つ曲がり、目の前に沢山のテーブルと椅子がある。そのまま沢山あるテーブルと椅子の周りに並んだ店を見て回っていく。
「さて、何食おうか」
「俺はステーキでも行こうかな」
「・・・・・・・・・」
「?どうした桜?選ばないのか?」
「・・・・・いる」
「えっ?」
「見えないけど近くに奴らの仲間がいる」
「・・・・・スバル」
「おう」
桜が異様に警戒しながら辺りを見回していたので遊輝が桜に何を警戒しているのか聞いた。その返答を受けた遊輝は俺に合図を送り、桜を囲むようにしてフードコートコーナー、そしてショッピングモールから出て、駐車場へと出る。
「(どうだ桜?)」
「(・・・・・つけている。何処かに隠れながらつけている)」
「(ここら辺じゃ危ない・・・・確かこの裏に公園があったはずだ)」
「(OK、誘おう)」
「(・・・・!!お兄ちゃん!!右!!)」
「!!ぐっ!!」
桜の声に遊輝が反応して二人は前に倒れる。遊輝の右側から何かが飛んできてそのまま壁に当たる。球が破裂してインクみたいなものが吹き飛んだ。
「何だあれは・・・」
「カラーボールか・・・・」
「カラーボールってあの防犯用のアレか?」
「ああ・・・あれは確か特殊な洗剤を使わないと落ちない上に落ちた後でもライトを照らして付け回す奴だな・・嫌がらせみたいなものを投げやがって」
「!?また来る!?」
「ちょっ!?」
今度は俺めがけて飛んでくるのが見え、身体を大きくズラしてカラーボールから避ける。避けたカラーボールはまた壁に当たり、インクが飛び散った。
「不味いな・・・・・すぐに逃げるぞ!」
「お、おう!」
「えっ・・・ちょ・・・」
桜をお姫様抱っこで抱えた遊輝はそのまま駐車場を駆け抜ける。俺もその後を追いかけるように走る。それに合わせるように右から左から後ろからカラーボールが飛んでくる。
「くそっ!無機物だからどこから飛んでくるかわかんねぇ!バリアなんか張ってられる余裕もねぇぞ!」
「俺に任せろ!アースグラウンド!」
俺が走りながら右足を強く蹴りつける。周りの地面が隆起して目の前以外の三方に壁を作る。カラーボールはその壁に当たっていく。
「これなら行けるぞ!」
「とりあえず公園だ!そこから遠回りして逃げるぞ!」
俺たちは大量のカラーボールから避けつつ、駐車場を抜けて大きな公園に入った。そのまま走り続けると、今度は前方にバリヤードが見えた。
「ちっ!めんどくせぇ!」
遊輝がバリヤードを見てブレーキをかける。俺もぶつかる訳にはいかないのでブレーキをかける。
「誰だよ!?ってどう考えてもあいつらか」
「その通りよ」
文句を言う遊輝に何処からか女性の声が聞こえてくる。能力を消して辺りを見回すと左後方の木々から一人の女性がこっちにやってきた。
「ずいぶんと手間をかけさせてくれるじゃない」
「うるせぇ・・・・お前がアリアが言っていた奴か」
「アリア?・・・・ああ、その子のお姉さんだっけ?じゃあ私のことも知ってくれているんだ」
「名前だけな」
「して、そちらの人は?」
「遊輝の仲間だ、お前の敵だ」
「そう、なら遠慮はしなくていいわね」
「!?ぐっ!?」
あいつが右手で軽く投げる動作をして遊輝に向かってカラーボールが飛んでいく。少し反応が遅れた遊輝は桜を抱えて左側に飛んだが右足がカラーボールに当たってしまった。
「っつう!!・・・・・テメェ何仕込んだ・・・・足が・・・」
「あら?カスッただけ?残念。そのボールね、ただのカラーボールじゃないのよ。特殊な薬を仕込んでいてね、当たったら相手の身体を脱力させる、いわゆる弛緩剤なの」
「ぐっ・・・・うっ・・・」
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」
「遊輝!!大丈夫か!?」
「でも残念ね、それが最後の1つなのよ」
桜を下ろした遊輝はそのまま跪いてしまう。桜は遊輝に声をかけるが遊輝はなかなか立ち上がらない。
「ちっ・・・・み、右足に力が入らない・・・」
「さぁ、その子を返してもらいましょうか。次いでだからあなたも連れて行ってあげるわ。私も、ボスもあなたに興味あるの」
「だ、誰が・・・・「俺が相手してやる!」!ス、スバル・・・」
遊輝が立ち上がること出来ずにいたので俺が二人の前に立ち、相手に対峙する。左腕に少し大きめのリングを付けて、タブレットを付けるとソリッドビジョンによりデュエルディスクが展開される。
「やる気ね・・・・いいわ、私そういう人大好き」
相手もデュエルディスクを付けて起動する。そのままお互いデッキをデュエルディスクにセットして、オートシャッフルする。
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
スバル LP 4000 キャトル LP 4000
「先行は俺だ!まずは魔法カード、E-エマージェンシー・コール!デッキから『E・HERO』と名のついたモンスターを手札に加える!俺はE・HERO エアーマンを手札に加えて、そのまま召喚!」
E・HERO エアーマン 攻1800
「エアーマンの効果発動!デッキから『HERO』と名のついたモンスターを手札に加える!俺はV・HERO ヴァイオンを手札に加え、カードを3枚伏せてターンエンド!」
スバル 手札 2枚 LP 4000
ー▲▲▲ー ー
ーー○--
ー -
----ー
ーーーーー ー
キャトル 手札 5枚 LP 4000
「それじゃ、私のターン」
キャトル 手札 6枚
「自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは特殊召喚できる!手札のSRベイゴマックスを特殊召喚!」
SRベイゴマックス 攻1200
「ベイゴマックスは召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキからこのカード以外の『SR』モンスターを手札に加える。SRタケトンボーグを手札に加えて、タケトンボーグは自分フィールドにこのカード以外の『SR』モンスターがいる場合、手札から特殊召喚できる!」
SRタケトンボーグ 守1200
相手フィールドに繋がったベイゴマがフィールドに現れ、そのベイゴマの先端から1枚のカードが引っ張られて、そのカードが相手の手札に加えられた後、直ぐにフィールドに出てきた。
「咲き誇れ、満開に続くサーキット」
ベイゴマックスとタケトンボーグの2体が相手の頭上に現れたリンクマーカーの中に入り、右斜め下と左斜め下の矢印が赤く光った。
「アローヘッド確認、召喚条件は機械族モンスター2体。私はベイゴマックスとタケトンボーグの2体をリンクマーカーにセット、サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク2、F.A.シャイニングスターGT!」
F.A.シャイニングスターGT 攻? ↙︎ ↘︎
リンクマーカーの中からF1で使われるようなスポーツカーが爆音とともにフィールドに現れて駆け抜ける。
「攻撃力が分からないだと?」
「シャイニングスターはこのカードのリンク先の『F.A.』モンスターのレベル×300ポイントあがるわ」
「なるほど・・・つまり今から大量にモンスターを出すってことか」
「そういう事、F.A.ハングオンマッハを召喚」
F.A.ハングオンマッハ 攻?→1200
F.A.シャイニングスターGT 攻?→1200
「ハングオンマッハも自身のレベル×300ポイント攻撃力が上がるわ、ついでにレベルが7以上になると相手は墓地に送るカート全てが除外されるわよ」
成る程、つまりダークロウ状態というわけか。確かに厄介だ。
「フィールド魔法、F.A.サーキットGPを発動!」
「『F.A.』モンスターの共通効果で『F.A.』魔法・罠カードを発動するたびに効果が発動する。ハングオンマッハはレベルが1つ上がり、シャイニングスターにはアスリートカウンターを1つ置くわ」
F.A.ハングオンマッハ ☆4→5、攻1200→1500
F.A.シャイニングスターGT 攻1200→1500 C 0→1
「因みにシャイニングスターは1ターンに1度、アスリートカウンターを1つ取り除くことでモンスター効果の発動を無効にして破壊するわ、注意することね」
「どうも」
随分余裕があるんだな、まぁめんどくさいことに変わりはない。除去を考えないといけないな。じゃないと手札のこのカードも腐ってしまう。
「さあ行くわよ!バトル!バトルフェイズに入った時、サーキットGPの効果でバトルフェイズの間、自分フィールドの『F.A.』モンスターのレベルは2つ上がる!」
F.A.ハングオンマッハ ☆5→7、攻1500→2100
F.A.シャイニングスターGT 攻1500→2100
「まずはシャイニングスターGTでエアーマンに攻撃!」
F.A.シャイニングスターGT 攻2100
E・HERO エアーマン 攻1800
スバル LP 4000→3700
「ぐっ!?」
「ハングオンマッハのレベルが7以上のため、戦闘で破壊されたエアーマンはゲームから除外される!さらにフィールド魔法、サーキットGPの効果!自分フィールドの『F.A.』モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、カード1枚をドローする!」
キャトル 手札 3枚→4枚
「続いてハングオンマッハでダイレクトアタック!」
「リバースカードオープン!罠カード、ガード・ブロック!この戦闘ダメージを0にして1枚ドローする!」
スバル 手札 2枚→3枚
「メインフェイズ2に入る、バトルフェイズが終わったことでサーキットGPのレベルが上がる効果は終わるわ」
F.A.ハングオンマッハ ☆7→5
「カードを3枚伏せてターンエンド」
スバル 手札 3枚 LP 3700
ー▲ー▲ー ー
ーーーーー
ー ○
----○
▲ー▲ー▲ ▽
キャトル 手札 2枚 LP 4000
「俺のターン!ドロー!」
スバル 手札 4枚
「スタンバイフェイズ、リバースカードオープン!F.A.ダウンフォース!自分フィールドの『F.A.』モンスター1体のレベルをエンドフェイズまで2つあげる!さらに『F.A.』魔法・罠カードを発動したことでハングオンマッハのレベルは1つ上がり、シャイニングスターにアスリートカウンターを1つ置く!」
F.A.ハングオンマッハ ☆5→7→8、攻1500→2400
F.A.シャイニングスターGT 攻1500→2400、C 1→2
めんどくせぇなぁ・・・・つまりこのターンもゲームから除外されるってことか。そうなるとまずハングオンマッハから除去するか、あいつ居なくなるとシャイニングスターは攻撃力が0になる。
「リバースカードオープン!罠カード、夢幻泡影!対象はハングオンマッハ!」
「リバースカードオープン、カウンター罠、魔宮の賄賂!夢幻泡影の効果を無効にして破壊、その後相手は1枚ドローする」
「チッ、ドロー!」
伏せていた夢幻泡影を交わされて、軽く舌打ちをしてカードを1枚ドローする。今のはかなり厳しいが相手の魔法・罠はこれで無くなった、作戦を変えてシャイニングスターから倒そう。
「さあ打ち止めかしら?」
「まだだ!魔法カード、壺の中の魔術書!互いのプレイヤーは3枚ドローする!」
スバル 手札 4枚→7枚 キャトル 手札 1枚→4枚
「(・・・よし!)速攻魔法、禁じられた聖杯!ハングオンマッハの効果を無効にして攻撃力が400ポイント上げる!」
「可愛くないね・・・・ハングオンマッハ自身の効果で上がったレベルは下がり、それに伴って攻撃力も変化するわ」
F.A.ハングオンマッハ ☆8→6、攻2400→400
F.A.シャイニングスターGT 攻2400→1800
「V・HEROヴァイオンを召喚!」
V・HERO ヴァイオン 攻1000
「ヴァイオンの効果発動!デッキから『HERO』と名のついたモンスターを墓地に送る!」
「シャイニングスターの効果発動!このカードのアスリートカウンターを1つ取り除いてモンスターの効果の発動を無効にして破壊する!」
F.A.シャイニングスターGT C 2→1
召喚されたヴァイオンがシャイニングスターの効果で効果が無効にされて破壊されてしまう。
「あんたバカじゃないの?」
「これで良いんだよ、こっちを使おうと思っていたからさ。魔法カード、ヒーローアライブ!自分フィールドにモンスターがいない場合、ライフを半分払ってデッキからLv4以下の《E・HERO》モンスターを特殊召喚する!E・HERO シャドー・ミストを特殊召喚!」
スバル LP 3700→1850
E・HERO シャドー・ミスト 攻1000
俺のライフを半分支払い、デッキからシャドー・ミストがフィールドに現れる。
「シャドー・ミストの効果発動!特殊召喚成功時、デッキから《チェンジ》速攻魔法を手札に加える!マスク・チェンジを手札に加えて、バトル!」
「バトルフェイズに入ったことでサーキットGPの効果!ハングオンマッハのレベルを2つ上げる!」
F.A.ハングオンマッハ ☆6→8
F.A.シャイニングスターGT 攻1800→2400
「シャドー・ミストでハングオンマッハに攻撃!」
「リバースカードオープン!速攻魔法、F.A.ピットストップ!ハングオンマッハのレベルを2つ下げ、墓地の同名カード+1枚ドローする!」
キャトル 手札 4枚→5枚
F.A.シャイニングスターGT C 1→2
E・HERO シャドー・ミスト 攻1000
F.A.ハングオンマッハ 攻400
キャトル LP 4000→3400
「メインフェイズ2、カードを2枚伏せてターンエンド!」
スバル 手札 3枚 LP 1850
ー▲▲▲ー ー
ーーーーー
ー ○
----ー
ーーーーー ▽
キャトル 手札 5枚 LP 4000
「私のターン、ドロー」
キャトル 手札 6枚
「スタンバイフェイズ、リバースカードオープン!速攻魔法、マスク・チェンジ!フィールドのシャドー・ミストをリリースして変身!M・HERO ダーク・ロウ!」
M・HERO ダーク・ロウ 攻2400
フィールドのシャドー・ミストがリリースされて、ダーク・ロウがフィールドに現れた。
「シャドー・ミストの効果発動!デッキから『HERO』モンスター1体を手札に加える!」
「シャイニングスターGTの効果発動!カウンターを1つ取り除いてシャドー・ミストの効果を無効にする!」
F.A.シャイニングスターGT C 2→1
「ダーク・ロウがフィールドにいる限り、相手は墓地に送られるカード全てゲームから除外される!」
「面倒くさいわね」
「その言葉そっくりそのまま返してやるぜ」
さっき破壊してなかったらこっちが面倒くさい状態だったんだから。
「まずはF.A.ソニックマイスターを召喚」
F.A.ソニックマイスター 攻?→1200
F.A.シャイニングスターGT 攻?→1200
「その召喚時、リバースカードオープン!底なし落とし穴!相手がモンスターの召喚・特殊召喚成功時、そのモンスターを裏側守備表示にする!」
「チッ!ならチェーンで手札から速攻魔法、F.A.ピットストップを発動!ソニックマイスターを対象として、そのモンスターのレベルを2つ下げ、墓地の同名カード+1枚ドローする!今回は2枚ドロー!」
キャトル 手札 4枚→6枚
俺が発動した底なし落とし穴によって召喚されたソニックマイスターは裏側守備表示になるが、その前に相手が発動した魔法カードの効果で1枚ドローされてしまう。
F.A.シャイニングスターGT C 1→2
「そしてこの効果で裏側守備表示にしたモンスターは表示形式を変更できない!」
「舐めた真似するわね・・・・」
「さらにダーク・ロウの効果!相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合、相手はランダムにカード1枚を選んでゲームから除外する!」
ダーク・ロウが相手の前に立ち、相手の手札1枚を刈り取ってゲームから除外する。
「前のターンに墓地に送られたF.A.ピットダウンの効果発動!墓地からこのカードをゲームから除外して、墓地の『F.A.』モンスターを特殊召喚する!F.A.ハングオンマッハを特殊召喚!」
相手が墓地から発動したピットダウンにより墓地から再びハングオンマッハがフィールドに戻ってきた。
「『F.A.』魔法・罠カードの効果を使ったことでシャイニングスターのカウンターもたまる!」
F.A.シャイニングスター C 2→3
「さらに墓地のF.A.ダウンフォースの効果!墓地のこのカードを除外して、フィールドの『F.A.』モンスターのレベルを2つ上げる!そして『F.A.』魔法・罠を発動したことによりシャイニングスターのカウンターもたまり、ハングオンマッハのレベルも1つ上がる!」
F.A.ハングオンマッハ ☆4→6→7
F.A.シャイニングスターGT C 3→4
「手札のF.A.カーナビゲーターの効果!自分フィールドの元々のレベルが異なる『F.A.』モンスター1体を対象として、そのモンスターのレベルを元々のレベルにしてこのカードをその差分のレベルとして特殊召喚する!」
F.A.カーナビゲーター 守0、☆1→☆3
F.A.ハングオンマッハ ☆7→☆4
ハングオンマッハのレベルが元に戻り、相手の手札からカーナビみたいなモンスターがフィールドに現れてきた。
「カーナビゲーターは特殊召喚成功時、『F.A.』フィールド魔法をデッキから手札に加える!F.A.シティGPを手札に加える!そしてLv4のハングオンマッハにLv3のカーナビゲーターをチューニング!」
「そいつチューナーか!!」
☆4 + ☆3 = ☆7
「音速の速さ越えし稲妻の車体がフィールドを駆け抜ける!シンクロ召喚!レベル7、F.A.ライトニングマスター!」
F.A.ライトニングマスター 攻?→2100
F.A.シャイニングスターGT 攻?→2100
ハングオンマッハとカーナビゲーターがシンクロ素材とされ、緑の輪から一つの光となり、その中から今度はミニ四駆の車を大きくしたような車が現れる。
「バトルフェイズ!サーキットGPの効果でライトニングマスターのレベルを2つ上げるわ!」
F.A.ライトニングマスター ☆7→☆9、攻2100→2700
F.A.シャイニングスターGT 攻2100→2700
「これで終わりよ!DMWは返してもらうわ!F.A.シャイニングスターGTでダーク・ロウに攻撃!」
「へっ・・・・ダメージステップ開始時、手札のE・HERO オネスティ・ネオスの効果発動!」
「!?ダ、ダメージステップ開始時!?」
「こいつを手札から捨て、フィールドの『HERO』と名のついたモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで2500ポイントアップする!」
「なっ!?」
手札にあったオネスティ・ネオスがダーク・ロウの真後ろに立ち、背中にある白い翼をダーク・ロウに包み込むようにして折りたたむ。ダーク・ロウに白いエネルギーが与えられ、攻撃力が上昇する。
「反撃だ!ダーク・ロウ!」
F.A.シャイニングスターGT 攻2700
M・HERO ダーク・ロウ 攻2400→4900
キャトル LP 3400→1200
「きゃあああああ!!!!」
ダーク・ロウの反撃を受けてシャイニングスターGTは破壊、その過剰ダメージが相手に襲う。爺ちゃんに言って手に入れたネオス系のカードの1枚だ。
「どうだ!ライトニングマスターも攻撃できまい!」
「ぐっ・・・・メインフェイズ2、フィールド魔法を張り替えるわ!F.A.シティGPを発動!」
フィールドがレーシングコースから街中に変わり、その一部がレース場へと変貌した。
「シティGPはメイン・バトルフェイズにレベルを2つ上げ、『F.A.』モンスターは相手の効果の対象にならない!『F.A.』魔法カードが発動したことでライトニングマスターのレベルも1つ上がる!」
F.A.ライトニングマスター ☆7→☆9→☆10、攻2100→3000
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
「エンドフェイズ、リバースカードオープン!罠カード、砂塵の大嵐!」
「ライトニングマスターの効果発動!1ターンに1度、このカードのレベルを2つ下げることで相手が発動した魔法・罠の効果の発動を無効にして破壊する!」
F.A.ライトニングマスター ☆8→☆6
エンドフェイズに発動した砂塵の大嵐はライトニングマスターから放たれたエネルギー弾によって無効にされ破壊される。
スバル 手札 2枚 LP 1850
ー▲ーーー ー
ーーーーー
○ ー
--○ー▪️
ーー▲▲ー ▽
キャトル 手札 3枚 LP 1200
「俺のターン!ドロー!」
スバル 手札 3枚
「スタンバイフェイズ、リバースカードオープン!速攻魔法、F.A.シェイクダウン!ライトニングマスターを守備表示に変更して、フィールドのカード1枚を選んで破壊する!私はダーク・ロウを破壊!」
F.A.ライトニングマスター 攻1800→守2000
相手が発動した魔法カードによりダーク・ロウが破壊されてしまう。
「ぐっ・・・・」
「ライトニングマスターのレベルが自身の効果で1つ上がり、シティGPの効果で2つ上がる!」
F.A.ライトニングマスター ☆6→☆7→☆9
これで1枚魔法・罠カードの発動を無効か・・・
「リバースカードオープン!罠カード、リビングデッドの呼び声!対象はE・HERO シャドー・ミスト!」
「チッ!ライトニングマスターの効果発動!1ターンに1度、このカードのレベルを2つ下げ、リビングデッドの呼び声の発動を無効にして破壊する!」
F.A.ライトニングマスター ☆9→☆7
「これでもう関係ねぇな!まずはカードを2枚伏せて、手札がこのカード1枚の時、手札から特殊召喚できる!E・HERO バブルマンを特殊召喚!」
E・HERO バブルマン 攻800
「伏せカード発動!魔法カード、ハーピィの羽根箒!」
「!?」
フィールドにハーピィの羽根箒が吹き荒れて、相手の魔法・罠カードを全て破壊した。
F.A.ライトニングマスター ☆7→☆5
「さらに魔法カード、埋葬呪文の宝札!墓地からハーピィの羽根箒、ヒーローアライブ、Eーエマージェンシーコールの3枚をゲームから除外して2枚ドロー!」
スバル 手札 0枚→2枚
「魔法カード、天の落とし物!互いのプレイヤーは3枚ドローして2枚を捨てる!」
スバル 手札 4枚→2枚 キャトル 手札 6枚→4枚
「さらに捨てたカード1枚の中にあった代償の契約の効果!手札から捨てられた時、カードを2枚ドローする!」
スバル 手札 2枚→4枚
「E・HERO マジカル・ウィッチを召喚!」
E・HERO マジカル・ウィッチ 攻1400
バブルマンの横にマジカル・ウィッチが召喚され、マジカル・ウィッチが杖を振り1枚のカードが俺の手札に加えられた。
「マジカル・ウィッチの効果発動!このカードの召喚時、このカード以外に『E・HERO』モンスターがいる場合、デッキから魔法カード1枚を手札に加える!俺はミラクル・フュージョンを手札に加えて、さらに魔法カード
「なっ!?」
驚いている相手を他所にして俺の上空にリンクマーカーが現れてその中にバブルマンとエアーマンが入っていく。
「アローヘッド確認!召喚条件は戦士族モンスター2体!俺はバブルマンとエアーマンをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク2、聖騎士の追想 イゾルデ!!」
聖騎士の追想 イゾルデ 攻1600 ↙︎ ↘︎
リンクマーカーの中から黒い修道服みたいな服を着た白い手の女性と赤い修道服みたいな服を着た金髪の女性が現れた。
「リ、リンク召喚を・・・」
「お前らだけじゃないぞ!イゾルデの効果発動!リンク召喚成功時、デッキから戦士族モンスターを手札に加える!俺は2枚目のオネスティ・ネオスを手札に加え、魔法カード、融合を発動!手札のソリッドマンとフィールドのマジカル・ウィッチで融合!融合召喚!E・HERO エスクリダオを融合召喚!」
E・HERO エスクリダオ 攻2500
「おまけだ!魔法カード、ミラクル・フュージョン!墓地のオネスティ・ネオスとソリッドマンをゲームから除外して、E・HERO The シャイニングを融合召喚!」
E・HERO The シャイニング 攻2600
「エスクリダオは墓地の『E・HERO』の数×100ポイント、シャイニングは除外されている『E・HERO』の数×300ポイントアップする!」
E・HERO エスクリダオ 攻2500→2900
E・HERO The シャイニング 攻2600→3800
「バトルだ!聖騎士の追想 イゾルデで裏側守備モンスターに、E・HERO エスクリダオでライトニングマスターに攻撃!」
「トドメだ!E・HERO The シャイニングでダイレクトアタック!」
キャトル LP 1200→0
WIN スバル LOS キャトル
「しゃあ!」
「ぐっ・・・・まさか私がこうも続けて」
デュエルに勝利して俺はガッツポーズをする。相手の方は悔しそうな表情でこちらを睨んでくる。
「これ以上やるようならこっちも実力行使するぞ」
「ッチ、目の前の絶好のチャンスを逃すけど良いわ。大人しく引いてあげる。次は無いわよ」
そういって相手は背中をこっちに振り向き、大人しく帰っていった。俺はそれを確認した後、遊輝の方を振り向いた。
「おい遊輝!大丈夫か!?」
「あ、ああ・・・」
「お兄ちゃん・・・・」
「心配するな・・・って言いたいけどまだ右足の力が入らないな・・・」
「手貸すぞ、荷物は俺が持ってやるしそのままセキュリティ直属の病院に行くぞ」
「悪い・・・」
「桜、タクシー呼んで。急患でセキュリティ持ちって言えばいい」
「分かった」
遊輝の荷物と俺の荷物、両方を持って遊輝のの肩を持つ。桜は車が沢山通る大通りに行ってもらい、タクシーを捕まえてもらう。
遊輝「ああ・・・・なんとかなった」
スバル「右足が動いてないときはマジで焦ったぜ」
遊輝「すぐに治ってよかったよ・・・・あんな即効性があって持続力あるとか始めてだわ」
桜「・・・・・スバル、普通に強かった」
遊輝「部内では1・2を争う強さだからな。俺とやっても五分五分だし」
スバル「遊輝のデッキの場合、止める場所が明確だからな」
遊輝「それ言われるとぐうの音もでねぇ・・・」
桜「次回、『Hole TURE Live Fes in KIZUNA is MUSIC POWER』」
遊輝「なんか似たような曲をポピパで見たけどその前に決めたツアータイトルです。物凄くダサいけど」
スバル「次回もよろしく!」