遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女   作:DICHI

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久しぶりに双子登場の回。

遊輝くんは無事に生きて帰るのか!?次回、遊輝死す!!


第20話 帰ってきた双子

遊輝 side

 

 

「たっだいま〜!!お母さ〜ん!!帰ったよ!!」

 

「桜〜、迎えに来たぞ」

 

7月28日・・・・無事にホールツアーが終わり、今日朝一の便で新潟からここに戻ってきた。8月3日からまた北海道なので8月1日の午後の便には飛行機に乗るんだが・・・・まぁ3日の休暇を楽しもう。とりあえず桜はアリア、つまり茜の家に預けていたので久々に会いに行く。何もなかったけどあいつらのことも聞いておかないと。

 

「お帰りなさい〜」

 

「お帰り」

 

茜が玄関の扉を開けると既にアリアと桜が立っていた。まぁこうやって無事な姿を見るとホッとする。

 

「どうだったツアー?」

 

「無事成功したよ。とりあえずこれ新潟のお土産」

 

「俺も。はぁ〜、とりあえず前半終了〜。後半も頑張らないと」

 

「とりあえず3日休み〜」

 

スーツケースを玄関に放ったらかしにした茜はそのまま階段を駆け上がって行く。奥から「茜!スーツケース直しなさい!」というすみれさんの声が聞こえてくるが。

 

「とりあえず俺たちも一回家に戻るか。3日後にまたここだけど」

 

「ん、お姉ちゃん色々ありがとう」

 

「どういたしまして〜♪」

 

3日だけど桜も自分の家で過ごす方がリラックスするだろうし、とりあえず桜を引き取って家に帰ろう。俺も今日はゆっくりしたいけど・・・・・洗濯・掃除、炊事等やらなきゃいけんことはいっぱいあるんだよな。

 

ピロリン

 

「メール?・・・・・・あっ」

 

「?どうしたのお兄ちゃん」

 

「い、いや・・・・なんでも無い」

 

スマフォの電源ボタンを押してスタート画面に見えたメールの届け人と内容を軽く見てすぐにポケットに直した。

 

「なんか変・・・まあいいや」

 

桜を連れてとりあえず家に帰る。鍵を開けて桜はすぐに自分の部屋に戻る。俺はスーツケースを置いてまたスマフォを起動した。

 

「(・・・・やっべぇ!!桜のこと何も言ってねぇ!!!)」

 

届け人は俺の彼女から、そしてその内容は「明日からしばらくネオドミノシティに戻る」とのこと。たった3日しか夏休みないと言ったのに来ると言ったもんだ。

 

「(ど、どうしよう!!メールでのやり取りしかしてなかったし、来ると思わなかったから桜のことなんて何一つ言わなかった!!)」

 

非常に不味い・・・・俺の彼女は典型的なヤンデレタイプ。訳ありとはいえ今まで居なかった義理の妹がいたと知った時には俺の命が・・・・・(ブルブル)

 

「(や、ヤベェ・・・・な、なんかなんか方法が・・・)」

 

俺の中の選択肢・・・

 

1、素直に謝る

 

どのみちO☆HA☆NA☆SHIの未来が避けられない

 

2、桜をアリアの所に預ける。

 

桜が嫌がるし何よりアリアがすぐに勘付く。あいつは自分が面白いことを優先するから俺の身の危険がさらに高くなる。

 

3、桜を隠す

 

何処に?しかもどうやって?

 

・・・・・不味い、選択肢がない上にどれを取っても俺に未来がない!!

 

「(こ、こんなことになるんなら龍可だけにでも言っておくべきだったああああああ!!!!)」

 

 

〜〜(翌日)〜〜

 

 

「お兄ちゃん、なんで目にクマが出来ているの?なんで空港に来たの?」

 

「い、色々あるんだよ・・・色々」

 

右手で桜の左手を握り、左手で非常に眠い目をこすりまくっている。結局、俺の結論は事情を言って謝ることしか出来なかった。出発直前に電話を入れて、着いたら詳しく言うということにした。予定ではもう飛行機から降りているはずだ。

 

「それにしても誰を迎えに来たの?」

 

「まぁ・・・俺の恩人だな。居候してもらった相手だよ」

 

「その恩人がここに来るの?」

 

「あぁ・・・・自分たちの道を見つけたからここから一旦離れたんだよ」

 

「ふ〜ん・・・・・」

 

あいつら無事に過ごしてるんかな・・・・確かロンドンだっけ?俺は海外とは無縁の生活しているからなぁ、なんせ1年間ず〜〜っと音楽漬けの生活なんだから。楽しいから良いけど。

 

「ってか遅ぇな。出国検査にでも引っかかっているのか?」

 

「遊輝!!!」

 

「っと噂をすれば・・・・」

 

飛行機から降りたというアナウンスから時間が掛かっていることを少し口からこぼしたらすぐに目的の双子が出国口からスーツケースを持って現れた。同じ明るい緑色の髪をして、片方はポニーテールにまとめてボーイッシュに、もう片方はツインテールに纏めて女の子らしさが出ている。

 

「遊輝!お久〜!!」

 

「久しぶり!遊輝!」

 

「久しぶりだな、龍亞、龍可」

 

青い長ズボンに半袖の襟付きポロシャツを着た男の子、双子の兄、龍亞、そしてピンク色のフレアロングスカートにTシャツを着てその上に赤い薄めのパーカーを着た女の子、双子の妹、龍可。この二人がおよそ4ヶ月ぶりにこの街に戻ってきた。

 

「おっ!これが噂の遊輝の妹か!」

 

「・・・・遠藤桜、よろしく」

 

「桜か!俺は龍亞!」

 

「私は龍可、よろしく」

 

「ん、龍亞、龍可。よろしく」

 

・・・・・良かった、今のところは、今のところ(・・・・・)!!!平和的だ、実に平和的でいい。

 

「それより他の人たちは?」

 

「みんなツアー帰りで休んでいる」

 

「そう言えば昨日までツアーって言っていたわね・・・・」

 

「お兄ちゃんも眠そうな顔をしていた。というかクマできてる」

 

「色々あったから。ふわぁ・・・・」

 

「じゃあ早く遊輝のアパートに行こうぜ!荷物置いてみんなに挨拶しに行かなくちゃ!」

 

朝からはしゃぎまくる龍亞。お前には時差ボケの概念や飛行機の上で眠れないという概念は無いのか?エコノミーだぞエコノミー、あんな所でグースカ寝ている気持ちが分からん。とりあえず愚痴を言っても仕方ないのでバス乗り場に行く。バスチケットを買い、そのまま高速用のリムジンバスに30分揺られ、無事にネオドミノシティのバスターミナルに到着。そのまま普通に歩くこと15分、我が家に到着だ。

 

「・・・・あれ?」

 

「ねぇ遊輝・・・・ここ?」

 

「ここ」

 

「ここが私とお兄ちゃんのお家」

 

「・・・・おっかしいなぁ〜、俺がスマフォの写真で見た家はもっとオンボロでもっと小さいアパートだったけど」

 

「こ、ここって・・・・私たちの前の家だよね」

 

「色々あって戻ったんだよ、察してくれ・・・」

 

我が家の前に立ち、二人はマンションを見上げた。まぁ気持ちは分かる、全部荷物を送ったり売ったりして全てを売った家にまた戻ってくるとは思わなかったんだから。

 

「いや、そうだとしても二人で住むには大きすぎじゃないかしら?私たち3人やアリアお姉さん含めて4人で過ごしてい時でも部屋が余っていたのに」

 

「セキュリティの関係上ここに住むしかなかったんだよ。とりあえず荷物置きに行こう」

 

あーだこーだ言っても仕方ないのでとにかく部屋に行く。エレベーターに乗り込んで最上階へのボタンを押し、最上階に行く。エレベーターが到着して、すぐ目の前にある我が家の玄関を桜が鍵を使って開けてみんな中に入っていった。

 

「この家もひっさしぶり〜!」

 

「こら龍亞!」

 

「もう・・・・お邪魔します・・・なんか違和感あるわね」

 

靴を脱ぎ散らかして入る龍亞と靴をきちんと整える龍可、性格の違いがよく出ている。二人ともすぐにリビングへと行き、スーツケースを置いた。

 

「やっぱ物が少ないと広く感じるなぁ・・・なんでドラムとかキーボードとかあるのかわからないけど」

 

「溜まり場にされているんです、溜まり場に」

 

「軽音部のみんな、ここで練習することもある」

 

「練習って・・・・ここ確かに防音設備だけど」

 

「それじゃ挨拶しに行こうぜ!まずはここから近くのレミさんから!」

 

「待ってくれや・・・お前いきなり突撃掛けてもいないかもしれんぞ」

 

「突撃ーーー!!!」

 

「あっ、こら!」

 

俺の言うことなんて全く聞かず、スーツケースを放り投げた龍亞はそのまま玄関に走って行った。

 

「全く・・・桜はどうする?」

 

「家に残る、宿題やらなきゃいけない」

 

「ああ、そうだったな」

 

宿題やると言った桜はそのまま自分の部屋へと戻って行った。

そういえば俺たち、今年は夏休み返上の全国ツアーだからマジでやっている暇ないって言って宿題の量減らしてもらっていたからな・・・俺とか奏はツアーの合間見て終わらせたけどスバルと響は何一つ手をつけてないからな。大丈夫かな?

 

「ふぅ〜・・・・じゃあ俺も家事やるか」

 

「その前に遊輝」

 

「ん?何だ?」

 

「ちょっと・・・・・O☆HA☆NA☆SHIしよう?」

 

遊輝 side out

 

 

桜 side

 

 

「・・・・・・・ふぅ、ご飯」

 

宿題を初めておおよそ2時間、数学と国語を片付けてだいたいお昼頃になった。お昼になったらご飯、これ世界の理。

 

「たっだいま〜!」

 

「・・・・おかえり」

 

ちょうど私が部屋を出たタイミングで龍亞が帰ってきた。

 

「桜、だっけ?何してたの?」

 

「宿題」

 

「う゛っ!?そ、そういえば俺も・・・」

 

「宿題はやっておけってお兄ちゃんが口酸っぱく言ってた」

 

「だ、大丈夫大丈夫!!まだ1ヶ月あるし!」

 

「・・・・それダメなやつ」

 

龍亞と話しながらリビングに入り、部屋の中央にあるソファの所に行く。ソファの前にあるテーブルの横でお兄ちゃんが正座しながら気絶していた。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・お兄ちゃん?お兄ちゃん」

 

「(遊輝が正座しながら気絶・・・・やっぱり怒っていたか(汗))」

 

お兄ちゃんの体を何度も揺らすが起きる気配が全くない。何かあったのか?キッチンにいたエプロン姿の龍可が目に入って声をかける。

 

「桜ちゃん、どうしたの?」

 

「お兄ちゃん、起きない」

 

「遊輝は少し疲れて寝ているの。私がご飯作るからそのまま寝かしてあげて」

 

「・・・・・ん、分かった」

 

なんか納得できないけど何となく触れてはいけないという事が龍可の雰囲気で分かった。触れたら私にも飛び火が来る。お兄ちゃんはトラブルメーカーって常に軽音部の皆が言っていた。

「お昼ご飯までもうちょっと待っててね。今作り出したところだから」

 

「ん、分かった」

 

「じゃあ桜!俺とデュエルしようぜ!リンク召喚のテスターなんだよな?どんなデッキか見てみたいぜ!」

 

「ん、ちょっと待って。デッキとデュエルディスク取ってくる」

 

一旦部屋に戻ってデュエルディスクとデッキを手にする。そしてリビングから窓を開けてベランダへと出る。すでに龍亞がデュエルディスクを構えて待っていた。

 

「へへ、行くぞ!」

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

龍亞 LP 4000 桜 LP 4000

 

「先行は私・・・・手札悪い。魔法カード、増援」

 

「制限カード手にして手札が悪いって・・・」

 

「デッキからLv4以下の戦士族モンスターを手札に加える。閃刀姫ーレイを手札に加えて召喚」

 

閃刀姫ーレイ 攻1500

 

「現れて、未来へ続くサーキット」

 

閃刀姫ーレイが私の上空に現れたリンクマーカーに入っていく。

 

「アローヘッド確認、召喚条件は水属性以外の『閃刀姫』モンスター1体。私は閃刀姫ーレイ1体でオーバーレイ。サーキットコンバイン、リンク召喚、フォームチェンジ。閃刀姫ーシズク」

 

閃刀姫ーシズク 攻1500 ↗︎

 

「カードを1枚伏せてターンエンド、エンドフェイズ、閃刀姫ーシズクの効果。墓地に存在しない『閃刀』魔法カードをデッキから手札に加える。閃刀起動ーエンゲージを手札に加えてターンエンド」

 

 

桜 手札 4枚 LP 4000 墓地魔法1

 

ーーーー▲ ー

ーーーーー

○ ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

龍亞 手札 5枚 LP 4000

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

龍亞 手札 6枚

 

「閃刀姫ーシズクがフィールドに存在する限り、相手のモンスターの攻撃力・守備力は私の墓地の魔法カードの枚数×100ポイントダウンする」

 

「魔法カード、ワン・フォー・ワン!手札のモンスター1体を捨てて、デッキからレベル1のモンスターを特殊召喚する!」

 

「手札の増殖するGの効果。相手がこのターンに特殊召喚するたびに1枚ドローする」

 

相手が発動したワン・フォー・ワンに対して増殖するGを発動、相手の周りにGがブンブンと飛び回る。

 

「D・モバホンを特殊召喚!」

 

D・モバホン 攻100→0

 

「増殖するGの効果で1枚ドロー」

 

「D・モバホンの効果!攻撃表示の時、サイコロを振って出た目の数だけデッキトップを確認してその中のLv4以下の『ディフォーマー』1体を召喚条件を無視して特殊召喚する!」

 

「・・・・・通す」

 

「行くぞ!ダイヤル〜、オン!」

 

D・モバホンの胸にある数字が点滅を始め、3という数字に光が灯された。

 

「3!1枚目、D・スコープン!2枚目、死者蘇生!3枚目、D・ラジオン!D・スコープンを攻撃表示で特殊召喚!」

 

D・スコープン 攻700→600

 

「増殖するGで1枚ドロー」

 

「D・スコープンの効果!攻撃表示の時、手札のレベル4の『ディフォーマー』を特殊召喚する!」

 

「・・・手札からエフェクト・ヴェーラーの効果発動」

 

「うっ!?」

 

「D・スコープンの効果を無効にする」

 

私の手札にあったエフェクト・ヴェーラーが飛び出してD・スコープンを包み込む、効果を無効にした。

 

「クゥ・・・・こうなると仕方ない。増殖するG打たれているし最小限にしよう。Lv1のD・モバホンにLv3のD・スコープンをチューニング!」

 

☆1 + ☆3 = ☆4

 

「大地の鼓動が聞こえる時、古の神が蘇る!シンクロ召喚!Lv4、古神ハストール!」

 

古神ハストール 攻2300→2200

 

「増殖するGの効果で1枚ドロー」

 

「バトル!古神ハストールで閃刀姫ーシズクに攻撃!」

 

古神ハストール 攻2200

閃刀姫ーシズク 攻1500

 

桜 LP 4000→3300

 

「墓地の閃刀姫ーレイの効果。1ターンに1度、自分フィールドの『閃刀姫』リンクモンスターが相手によってフィールドから離れた場合、墓地のこのカードを特殊召喚する」

 

閃刀姫ーレイ 守1500

 

閃刀姫ーシズクが破壊されたことで閃刀姫ーシズクの装甲が外れて閃刀姫ーレイがフィールドに戻ってきた。

 

「モンスター残ってしまったか・・・カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

桜 手札 5枚 LP 3300 墓地魔法1

 

ーーーー▲ ー

ー◽︎ーーー

ー ○

ーーーーー

ーー▲ーー ー

 

龍亞 手札 4枚 LP 4000

 

 

「私のターン、ドロー」

 

桜 手札 6枚

 

「魔法カード、成金ゴブリン。1枚ドローして相手は1000ポイント回復」

 

龍亞 LP 4000→5000

 

「カードを1枚伏せて、永続魔法、閃刀機関ーマルチロールを発動。効果でさっき伏せたこのカードを対象に取り、このターン、私が発動する魔法カードに対して相手はチェーンできない。そして対象のカードは墓地に送られる。閃刀姫ーレイ1体をリンクマーカーにセット、フォームチェンジ、閃刀姫ーハヤテ」

 

閃刀姫ーハヤテ 攻1500 ↙︎

 

閃刀姫ーレイがリンクマーカーの中に入り、閃刀姫ーハヤテがフィールドに現れた。

 

「魔法カード、閃刀起動ーエンゲージを発動。デッキから『閃刀』カードを手札に加え、墓地に魔法カードが3枚以上ある場合その後に1枚ドローする。閃刀機ーアフターバナーを手札に加えて1枚ドロー」

 

桜 手札 3枚→5枚

 

「(・・・・・破壊できない)バトル、閃刀姫ーハヤテはダイレクトアタックができる」

 

「何っ!?」

 

閃刀姫ーハヤテのブースターが作動して古神ハストールをすり抜けて龍亞にダイレクトアタックを決める。

 

龍亞 LP 5000→3500

 

「閃刀姫ーハヤテの効果。このカードが戦闘を行った場合、デッキから『閃刀』カードを墓地に送る。閃刀機ーイーグルブースターを墓地に。メインフェイズ2、閃刀姫ーハヤテをリンクマーカーにセット、フォームチェンジ、閃刀姫ーカガリ」

 

閃刀姫ーカガリ 攻1500 ↖︎

 

「閃刀姫ーカガリの効果。このカードがリンク召喚に成功した場合、墓地の『閃刀』魔法カードを手札に戻す。閃刀起動ーエンゲージを手札に戻してもう一度発動。今度は閃刀機ーシャークキャノンを手札に加えて、1枚ドロー」

 

桜 手札 5枚→7枚

 

「魔法カード、閃刀機ーアフターバナー、相手の表側のモンスター1体を破壊、墓地に魔法カードが3枚以上ある場合、その後魔法・罠のカード1枚を破壊する」

 

「えっ!?」

 

閃刀姫ーカガリにアフターバナーが装着され、そのまま古神ハストールに向けて起動、ハストールは破壊され、さらに伏せカードも破壊した。

 

「ぐっ・・・・ハストールの効果!このカードがモンスターゾーンから墓地に送られた場合、相手のモンスター1体を対象としてこのカードを装備カード扱いで装備する!」

 

「速攻魔法、閃刀機ーシャークキャノン。古神ハストールをゲームから除外する」

 

「!?」

 

「除外されたことで閃刀姫ーカガリには装備されない」

 

相手の墓地にいた古神ハストールがカガリに装備しようとしたけど、閃刀機ーシャークキャノンによりゲームから除外されその効果は不発になった。

 

「閃刀姫ーカガリをリンクマーカーにセット。フォームチェンジ、閃刀姫ーシズク。これでターンエンド、エンドフェイズ、閃刀姫ーシズクの効果でデッキから閃刀機ーウィドアンカーを手札に。永続魔法、閃刀機関ーマルチロールの効果。このターンに発動した『閃刀』魔法の枚数まで墓地から『閃刀』魔法をフィールドにセットする。4回発動したことで私は墓地から閃刀起動ーエンゲージ、閃刀機ーシャークキャノン、閃刀機ーイーグルブースターをセット」

 

 

桜 手札 5枚 LP 3200 墓地魔法4

 

▲▲▲△▲ ー

ーーーーー

○ ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

龍亞 手札 4枚 LP 3500

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

龍亞 手札 5枚

 

「(クッソ〜・・・こういう時にハーピィの羽根箒とか欲しいんだけど・・・)墓地のD・スコープンをゲームから除外してD・スマホンを特殊召喚!」

 

D・スマホン 攻100→0

 

「スマホンの効果!攻撃表示の時、サイコロを振って出た目の数だけデッキトップを捲り、その中にある『ディフォーマー』カードを手札に加える!」

 

スマホンの画面が起動、サイコロが振られて4の数字が現れる。

 

「1枚目、D・リモコン!2枚目、ジャンクBOX!3枚目、D・ラジカッセン!4枚目、D・リペアユニット!・・・・D・リペアユニットを選択!そのまま発動!手札のD・ボードンを捨て、墓地からD・モバホンを攻撃表示で特殊召喚!モバホンの効果発動!」

 

「・・・・・リバースカードオープン。速攻魔法、閃刀機ーシャークキャノン」

 

「ああ!?忘れてた!!」

 

「D・モバホンをゲームから除外。閃刀機関ーマルチロールの効果でセットされた閃刀機ーシャークキャノンはゲームから除外される」

 

なんでD・リペアユニットを使うのか分からなかったけど、相手が単純に忘れていたみたいだ。とにかく、これでモバホンはゲームから除外されD・リペアユニットの効果は使えなくなる。

 

「ならD・ステープランを召喚!」

 

D・ステープラン 攻1400→1000

 

「Lv4のステープランにLv1のモバホンをチューニング!」

 

☆4 + ☆1 = ☆2

 

「鋼の刃を持ちしライダーが光速の速さで駆け抜ける!シンクロ召喚!Lv5、HSRチャンバライダー!」

 

HSR チャンバライダー 攻2000→1600

 

「バトル!チャンバライダーでシズクに攻撃!」

 

「リバースカードオープン、速攻魔法、閃刀機ーイーグルブースター。閃刀姫ーシズクを対象に取り、このターン、対象のモンスターはこのカード以外の効果を受けず、墓地に魔法カードが3枚以上ある場合、戦闘では破壊されない」

 

「なっ!?け、けどダメージは通る!チャンバライダーは攻撃宣言時、攻撃力が200ポイントアップする!」

 

「閃刀機関ーマルチロールの効果でセットされた閃刀機ーイーグルブースターはゲームから除外される」

 

HSRチャンバライダー 攻1600→1800

閃刀姫ーシズク 攻1500

 

桜 LP 3300→3000

 

「チャンバライダーは2回攻撃ができる!もう一度攻撃!そして効果発動!」

 

HSRチャンバライダー 攻1800→2000

閃刀姫ーシズク 攻1500

 

桜 LP 3000→2500

 

「メイン2!カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

「エンドフェイズ、閃刀機関ーマルチロールの効果」

 

「えっ!?それ相手ターンでも使えるの!?」

 

「使える。このターンに発動したのは2枚、閃刀機ーアフターバナーをセット」

 

 

桜 手札 5枚 LP 2500 墓地魔法3

 

▲--△▲ ー

ーーーーー

○ ○

ーーーーー

ーー▲ーー ー

 

龍亞 手札 1枚 LP 3500

 

 

「私のターン、ドロー」

 

桜 手札 6枚

 

「伏せている閃刀起動ーエンゲージを発動。閃刀機構ーハーキュリーベースを手札に加えて、1枚ドロー」

 

桜 手札 6枚→8枚

 

「閃刀起動ーエンゲージは閃刀機関ーマルチロールの効果でセットされたからゲームから除外。閃刀姫ーシズクをリンクマーカーにセット、フォームチェンジ、閃刀姫ーハヤテ」

 

HSRチャンバライダー 攻2000→2400

 

「さっきからずっと同じリンクモンスターを・・・」

 

「だから強い。そして終わり。手札から速攻魔法、サイクロン。その伏せカードを破壊する」

 

フィールドにサイクロンが吹いて龍亞の最期の伏せカードを破壊した」

 

「閃刀機ーウィドアンカー。相手モンスターの効果をエンドフェイズまで無効、そして墓地に魔法カードが3枚以上ある場合、その対象のモンスターのコントロールをエンドフェイズまで奪う」

 

「えっ!?」

 

ウィドアンカーがHSRーチャンバライダーを捉え、アンカーが絡みついて私のフィールドにコントロール権を得る。

 

HSRチャンバライダー 攻2000→2400

 

「バトル、閃刀姫ーハヤテでダイレクトアタック」

 

龍亞 LP 3500→2000

 

「閃刀姫ーハヤテの効果。デッキから閃刀起動ーエンゲージを墓地に送る。そしてHSRチャンバライダーでダイレクトアタック」

 

龍亞 LP 2000→0

 

 

WIN 桜 LOS 龍亞

 

 

「か、完敗だ・・・・・」

 

「ゔぃ」

 

デュエルディスクを片付けて龍亞は膝と手をついて四つん這い状態になる。そんな龍亞に向けて私は右手でVサインを決める。

 

「凄いコントロール力だった・・・遊輝の盤面制圧とは違う制圧力だ」

 

「これでも安定性は欠けている。まだまだ勉強」

 

「二人とも、ご飯出来たわよ」

 

「うがあああ!!!こういう時はやけ食いだ!!」

 

龍亞は走ってベランダからリビングへと戻る。私分かった、あれは単細胞、間違いない。

 

 

 

ちなみにお兄ちゃんは夜まで正座しながら寝ていた。なんで寝ているのか聞いたら、震えながら「思い出したくない・・・修羅が・・・」とか訳の分からないこと言っていた。




龍亞「ひっさしぶり〜!」

龍可「この小説では私たちはあんまり出ないから・・・・」

桜「私とお兄ちゃん中心、軽音部のみんなもあんまり出ない」

龍亞「シュッとしているよね」

桜「ところでお兄ちゃんなんで寝ていたの?教えてくれなかった」

龍可「疲れていただけだよ」

龍亞「(いや・・・あれはしこたまお話させられていたな(汗))」

桜「次回、『夏休みの予定は?』。次回もよろしく」

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