遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女   作:DICHI

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いい加減片付けないと行けないから、3章辺りから少しシリアスになる(予定)
でも最近パッとしたデュエル書けないんすよね。なんかこう・・・・地味(汗)

*アンケート載せましたのでよろしくお願いします。


第24話 決着 キャトル戦

桜 side

 

 

「・・・・そしたらスポットライトが当たってお兄ちゃんがlemonを歌って」

 

「待ってくれ桜、ストップだ・・・・・流石に頭がついていかん」

 

「あなた・・・・そんなに話すのね」

 

お兄ちゃんのライブの次の日、アカデミアに登校した私は隣の席の氷川さんと翔悟、先にライブに行った祈と恭輔とともに昨日のライブの事を話してた。

 

「目がキラキラしてますね・・・・」

 

「凄かった、いつも遊んでばかりいる軽音部とは思えない」

 

「それ、あんまり言わない方がいいですよ。生徒指導の先生とかに見つかったらまた説教されますから」

 

「にしてもお前らよく行けたよな、チケットって抽選だろ?まぁ俺は文化祭で聞くくらいの気持ちしかないけど」

 

「私も、文化祭なら私たちタダで観れるし」

 

「僕たちはずっとファンでしたから。昔の文化祭ではコネきかせて一番前とかで観れたのですが」

 

「今となってはそれももう無理ですけど」

 

「まぁ俺はいいや。文化祭で流れるし、動画サイトにも投稿してくれているし」

 

キンコーンカンコーン

 

「席に着けよ!チャイムなったぞ!」

 

「ちっ、あの先公うるせぇんだよ」

 

「山吹!!聞こえとるぞ!!」

 

「やっば!!!」

 

先生に怒られた翔悟は慌てて翔って自分の席に戻っていった。

 

〜〜〜〜〜〜

 

「なんで授業中に買い物に行くの?」

 

「文化祭の準備ですから」

 

「文化祭?」

 

「学校でやるお祭りです。本当は展覧会や劇とかやるのが由来なんですが」

 

ここ最近、午後の授業2時間丸々使って何かの準備をしていたけどそういう事だったのか。とりあえず私は分からなかったから恭輔と祈についてきて近くのホームセンターにやってきた。

 

「えっと、まずはペンキとハケですね。あとは釘とか追加で買っておかないと」

 

「他には・・・・・木材とかはいつもの業者から無料で頼むって言ってますから別チームですかね?」

 

「私の知らないところでなんか色々と決まっている」

 

「いや・・・・・二学期入った頃に何するか決めましたよ」

 

「何?」

 

「私たちのクラスはお化け屋敷です」

 

「お化け屋敷・・・・・お兄ちゃんは来ない」

 

「ああ・・・まぁ」

 

私が呟いたことに二人は納得した。

お兄ちゃんは大のお化け嫌い、オカルト類もダメでお姉ちゃん曰くアンデット族モンスターですは涙目で逃げるっと、全くもってダメである。本当に性別が男か疑わしく感じる。

 

「さて、ペンキは黒と白となんか暗い色を・・・」

 

「これと・・・・・・」

 

「?桜さん?」

 

私がペンキを一つ手にして恭輔に尋ねようとした時、誰かに見られている感覚を感じた。・・・・間違いない。

 

「(・・・・あいつらの仲間、この近くにいる)」

 

「(えっ!?)」

 

「(ま、不味いですね・・・師匠は今アカデミアにいますよ。僕と祈さんじゃ体術がないですし)」

 

「(お姉ちゃんに連絡・・・・とはいえ時間がかかる)」

 

「(じ、時間稼ぎくらいなら私たちでも何とかなるかもしれません。とりあえずここから離れましょう)」

 

咄嗟にスマートフォンを手にとって私はお姉ちゃんに簡単なヘルプのメールだけを送る。恭輔と祈が私を取り囲むようにして商品を戻して一度店に出る。

 

「(・・・・・周りを駆け回っている。猫のよう)」

 

「(余計にこちらが不利ですね・・・)」

 

「(ど、どうしましょう。このまま逃げてもこっちが何処かで捕まってしまいます)」

 

「!!来た!!」

 

「えっ!?わっ!?」

 

何か飛んでくる気配を察した私は二人の頭を掴んでしゃがみ込む。私たちの真上に何かと何かがぶつかって白い煙が充満してきた。

 

「うわっ!?ちょっ!?」

 

「ケホッ、ケホッ・・・・さ、桜さん大丈夫ですか!?」

 

「ケホッ・・・ケホッ・・・だ、大丈夫・・・・」

 

「うわっ!?な、何これ!?」

 

「きょ、恭輔!?」

 

「きゃあ!!」

 

「い、祈!?」

 

煙で周りが見えずに動けない中、恭輔と祈の悲鳴が聞こえてきた。煙は晴れていって網で捕まっている恭輔と祈の姿が見えた。その隣には私の天敵であるあいつらの仲間がいた。

 

「ふん、命中は失敗したけど人質としては優秀です」

 

「・・・・・・卑怯者」

 

「なんと言われようと私も仕事をしなくちゃいけないのよ。流石に上のクライアントがカンカンに怒っているからね」

 

「ぐっ!?この!?」

 

「ぐっ!?うっ!?」

 

「今日の私は付いているわね。あの可愛い男も面倒くさい女もいない。さっさと仕事を終わらせるわよ。二人を返して欲しいならおとなしく手を上げてこっちに「とおりゃああああ!!!!!」グオバアアア!!!!」

 

敵が悪役っぽいセリフで私に指さそうとしたしたところに空からお姉ちゃんが飛び蹴りをして飛んできた。敵はそのままお姉ちゃんに頭から蹴られてしまう。

 

「私の可愛い妹を虐める奴は何処のどいつだああ!!!!!」

 

「ア、アリアさん・・・・・下」

 

「ん?」

 

「・・・・・・・キュ〜〜ン」

 

「き、気絶している・・・・(汗)」

 

お姉ちゃんが敵を踏んづけたまま大声で叫ぶもんだから周りが何かとこっちをチラチラと見ている。っていうかお姉ちゃん、どうやって飛んできたの?完全に相手の頭を蹴飛ばしていたから結構な高さから落ちてきたよね?

 

「な〜んだ、もう片付けちゃったのか。まぁいいか。二人とも、今助けるわよ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「た、助かります」

 

お姉ちゃんは相手の頭をもう一度踏みつけて二人の網を無理矢理バラバラにして助け出した。

 

「さてと・・・・遊輝ちゃんの説教はまた後にして、こいつどうしようかね?」

 

「牛尾さんたちに連絡して引き渡したほうがいいでしょ。セキュリティも極秘調査しているんですから」

 

「ぐっ・・・・うっ・・・・」

 

「あ、アリアさん・・・・相手が」

 

「こ、この・・・・やってくれたわね」

 

お姉ちゃんによって気絶させられた相手が起き上がった。そのまま立ち上がりお姉ちゃんを睨みつける。

 

「あなた・・・・あの時公園で相手した人ね。やってくれるじゃない、頭がカチ割れそうだったわ」

 

「人の可愛い妹を連れ去ろうとした野郎には頭からの飛び蹴りは法律で許されるわ」

 

「・・・・そうなの?」

 

「そんな法律ありません・・・・」

 

なんだ、あったら私も飛び蹴りやろうと思ったのに。

 

「そろそろ大人しく捕まってブタ箱に行って欲しいわね。私も遊輝ちゃんも殺人兵器を研究している会社なんかに可愛い妹を渡すつもりは微塵もないわよ」

 

「ふん、だったらこれで無理矢理連れていってやるわ」

 

そう言った相手はデュエルディスクを構えてデッキをセットする。お姉ちゃんもカバンからデュエルディスクを取り出す。

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

アリア LP 4000 キャトル LP 4000

 

「先行は私よ!まずは・・・・フィールド魔法、魔法都市エンディミオンを発動!」

 

フィールドが都会の街の中心部に大きな塔が現れる。

 

「エンディミオンは互いに魔法カードを発動するたびに魔力カウンターを一つ乗せる!レフト・Pゾーンにスケール4の魔導獣 マスターケルベロスをセッティング!」

 

魔法都市エンディミオン C 0→1

 

「マスターケルベロスの効果発動!もう片方のPゾーンにカードが存在しない場合、このカードを破壊してデッキからLv7以下の『魔導獣』モンスターを手札に加える!魔導獣 キングジャッカルを手札に加える!」

 

お姉ちゃんのPゾーンに魔導獣 マスターケルベロスが発動して、マスターケルベロスが自身の効果で破壊して魔導獣 キングジャッカルが手札に加えられた。

 

「さらにレフト・Pゾーンにスケール4の魔導獣 キングジャッカルをセッティングして効果発動!もう片方のPゾーンにカードが存在しない場合、このカードを破壊して、エクストラデッキのこのカード以外の表側表示の『魔導獣』Pモンスターを特殊召喚する!魔導獣マスターケルベロスを特殊召喚!」

 

魔法都市エンディミオン C 1→2

魔導獣マスターケルベロス 攻2800

 

「さらに魔導書士 バテルを召喚!」

 

魔導書士 バテル 攻500

 

「バテルの効果!デッキから『魔導書』魔法カードを手札に加える!グリモの魔導書を手札に加える!権限せよ!光を照らすサーキット!」

 

魔導書士バテルと魔導獣マスターケルベロスの2体がリンクマーカーにセットされ、右下斜めと左下斜めが赤く光る。

 

「アローヘッド確認!召喚条件は魔法使い族モンスター2体!私は魔導獣マスターケルベロスと魔導書士 バテルをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク2、魔導耀士デイブレイカー!」

 

魔導耀士デイブレイカー 攻1600 ↙︎ ↘︎

 

リンクマーカーの中から白い重装備の甲冑を着て真ん中に宝石が埋められた白い大きな盾と闇色の大剣を手にした魔法騎士がフィールドに現れた。

 

「デイブレイカーはリンク召喚成功時、このカードに魔力カウンターを一つ乗せて、このカードに乗っている魔力カウンターの数×300の攻撃力がアップする!」

 

魔導耀士デイブレイカー C 0→1、攻1600→1900

「さあて行くよ・・・・ライト・Pゾーンにスケール2のサーヴァント・オブ・エンディミオンを、レフト・Pゾーンにスケール8のマギステル・オブ・エンディミオンをセッティング!」

 

魔法都市 エンディミオン C 2→4

 

「これでLv3から7までのモンスターが同時に召喚可能!Here we go!!It"s show time!!振れろ!輝きしペンデュラム!長き封印から目覚め私に栄光よ!ペンデュラム召喚!現れよ!私のモンスターたち!エクストラデッキから魔導獣キングジャッカル!」

 

魔導獣キングジャッカル 攻2400

「デイブレイカーは自身のリンク先に魔法使い族モンスターが特殊召喚された場合、1体につき魔力カウンターを乗せる!」

 

魔導耀士デイブレイカー C 1→2、攻1900→2200

 

「手札のグリモの魔導書を発動!デッキからルドラの魔導書を手札に加える!そしてフィールド魔法のエンディミオン、Pゾーンのサーヴァントとマギステルは魔力カウンターを1つずつ、さらにキングジャッカルとマスターケルベロスは魔力カウンターを2つずつ乗せる!」

 

魔法都市 エンディミオン C 4→5

サーヴァント・オブ・エンディミオン C 0→1

マギステル・オブ・エンディミオン C 0→1

魔導獣 キングジャッカル C 0→2

 

「さらに魔法カード、ルドラの魔導書!フィールドのデイブレイカーを墓地に送って2枚ドロー!」

 

アリア 手札 0枚→2枚

 

魔法都市 エンディミオン C 5→6

サーヴァント・オブ・エンディミオン C 1→2

マギステル・オブ・エンディミオン C 1→2

魔導獣 キングジャッカル C 2→4

 

「魔法カード、魔力統括!デッキから『エンディミオン』と名のついたカードを手札に加える!神聖魔道王 エンディミオンを手札に加える!」

 

お姉ちゃんのデッキがシャッフルされて1枚のカードが飛び出す。お姉ちゃんはそれを手札に加えた後にエンディミオンの塔を指差す。

 

「その後にフィールド・墓地の『魔力統括』と『魔力掌握』の数まで自分フィールドの魔力カウンターの置けるカードに魔力カウンターを乗せる!私はエンディミオンを選択!そして魔法カードが発動されたことでさらに魔力カウンターが加算される!」

 

魔法都市 エンディミオン C 6→7→8

サーヴァント・オブ・エンディミオン C 2→3

マギステル・オブ・エンディミオン C 2→3

魔導獣 キングジャッカル C 4→6

 

「サーヴァントのペンデュラム効果!このカードの魔力カウンターを3つ取り除いて、デッキから攻撃力1000以上の魔力カウンターを乗せることが出来る魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する!魔法都市に君臨する創世の魔導王よ!今ここに権限せよ!創世魔導王エンディミオン、降臨!」

 

サーヴァント・オブ・エンディミオン 守1500

創世魔導王エンディミオン 攻2800

 

Pゾーンにいたサーヴァント・オブ・エンディミオンの魔力カウンターが0になって、サーヴァント・オブ・エンディミオンとお姉ちゃんのデッキから1枚のカードが飛び出して創世魔導王エンディミオンがフィールドに現れた。

 

「サーヴァントの効果で特殊召喚したモンスターには魔力カウンターが1つずつ乗せる!」

 

サーヴァント・オブ・エンディミオン C 0→1

創世魔導王エンディミオン C 0→1

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

アリア 手札 1枚 LP 4000

 

△ー▲ーー ▽

○ー◽︎ー○

ー ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

キャトル 手札 5枚 LP 4000

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

キャトル 手札 6枚

 

「幻獣機テザーウルフを召喚!」

 

幻獣機テザーウルフ 攻1700

 

「テザーウルフの効果発動!召喚成功時、幻獣機トークンを特殊召喚する!」

 

幻獣機トークン 守0

 

「咲き誇れ、満開に続くサーキット!召喚条件は機械族モンスター2体!私はテザーウルフと幻獣機トークンをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚、リンク2、プラチナ・ガジェット!」

プラチナ・ガジェット 攻1600 ↙︎ ↘︎

 

「プラチナ・ガジェットの効果発動!このカードのリンク先にLv4以下の機械族モンスターを特殊召喚する!」

 

「させないわよ!魔導獣キングジャッカルの効果!1ターンに1度、自身に乗っている魔力カウンターを2つ取り除くことで効果モンスターの効果を無効にして破壊する!」

 

「なっ!?」

魔導獣キングジャッカル C 6→4

 

プラチナ・ガジェットの真ん中のギアの部分が起動してモンスターを特殊召喚しようとしたところで魔導獣キングジャッカルが魔力カウンターを取り除いてプラチナ・ガジェットの効果を無効して破壊する。

 

「ぐ、ぐぬぬ・・・なら魔法カード、ワン・フォー・ワンを発動!手札のF.A.ソニックマイスターを捨て、デッキからLv1のモンスターを特殊召喚する!」

 

「創世魔導王エンディミオンの効果発動!自分フィールドの魔力カウンターが乗ったカード1枚を手札に戻すことで相手が発動した魔法・罠の効果を無効にして破壊する!」

 

「なっ!?」

 

「私はサーヴァントを手札に戻す!」

 

「そしてこの効果で手札に戻したカードに乗っていた魔力カウンターの数だけこのカードに魔力カウンターを乗せる!」

 

創世魔導王エンディミオン C 1→2

 

「ぐ・・・・・カ、カードを1枚伏せてターンエンド・・・・」

 

 

アリア 手札 2枚 LP 4000

 

△ー▲ーー ▽

○ーーー○

ー ー

ーーーーー

ーー▲ーー ー

 

キャトル 手札 2枚 LP 4000

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 3枚

 

「魔法都市エンディミオンの魔力カウンターを6つ取り除いて、手札から神聖魔導王エンディミオンを特殊召喚!」

 

魔法都市エンディミオン C 8→2

神聖魔導王エンディミオン 攻2700

 

「神聖魔導王エンディミオンの効果発動!このカードが自身の効果で特殊召喚した場合、墓地の通常魔法1枚を手札に戻す!魔力統括を手札に戻して、ライト・Pゾーンにサーヴァントを再セッティング!さっき戻した魔力統括を発動!今度は魔法都市の実験施設(エンディミオン・ラボ)を手札に加えて、サーヴァントに魔力カウンターを乗せる!」

 

魔法都市 エンディミオン C 2→3

サーヴァント・オブ・エンディミオン C 0→2

マギステル・オブ・エンディミオン C 3→4

魔導獣 キングジャッカル C 4→6

 

「マギステル・オブ・エンディミオンのペンデュラム効果発動!魔力カウンターを3つ取り除いて、自身とエクストラデッキに表側表示で存在する魔力カウンターが乗せられるPモンスターを特殊召喚する!マギステルとマスターケルベロスを特殊召喚して魔力カウンターを1つ乗せる!」

 

マギステル・オブ・エンディミオン 攻1500、C 0→1

魔導獣マスターケルベロス C 0→1

 

「これでバトルフェイズ!私の可愛い妹を連れ去ろうとした罪は重いわよ!マスターケルベロス、創世魔導王エンディミオン、神聖魔導王エンディミオンでダイレクトアタック!」

 

「リ、リバースカードオープン!罠カード、聖なるバリアーミラーフォースー」

 

「無駄無駄!!!創世魔導王エンディミオンの効果!マギステルを手札に戻してミラーフォースの効果を無効にする!」

 

相手が発動した聖なるバリアーミラーフォースーもお姉ちゃんの創世魔導王エンディミオンによって効果が無効にされる。そのままモンスターの攻撃が通った。

 

キャトル LP 4000→0

 

 

WIN アリア LOS キャトル

 

 

「いい加減お縄についてもらうわよ!」

 

「ち、畜生・・・覚えておきなさい!!」

 

「待ちなさあああい!!!!」

 

「ぎゃああ!!」

 

デュエルが終わった後、相手は捨て台詞を履いて逃げようとした。お姉ちゃんはそれを逃さずにかめはめ波みたいな感じで両手を突き出すと、お姉ちゃんの両手からエネルギー弾みたいな物が飛び出して相手に当たった。

 

「うっし!」

 

「・・・・・恭輔、私もエネルギー弾って出せるかな?」

 

「・・・・・軽音部とアリアさんが人外なだけです。普通の人は出せません」

 

「なんだ」

 

出せるんだったらお兄ちゃんとお姉ちゃんから特訓してもらおうと思ったのに。

 

「う、牛尾さんには連絡しました。もうすぐセキュリティが来ます」

 

「このまま大人しくしてなさい!」

 

お姉ちゃんは攻撃を受けて頭から転んだ相手の頭を踏みつけて縄で縛っていく。その間にサイレンの音が鳴り響いてこっちにセキュリティの車が1台こっちにやってきた。

 

「恭輔、祈、大丈夫か?」

 

「ええ、僕らは何ともないです」

 

「牛尾さ〜ん、こいつですよ」

 

「アリア、ありがとう。ったく、遊輝のやつは何をしてるんだ」

 

「じゅ、授業中ですから・・・・」

 

「じゃあお前らは何で外にいるんだ?」

 

「僕たち、文化祭の準備の為に買い物に出かけていたんです」

 

「ああ・・・・それでセキュリティに出店の出店届けが大量に来たわけだ」

 

「出店?」

 

「SECRETのライブに合わせて去年から屋台が出るようになったんだよ。儲けになるからな」

 

「(キラーン)屋台・・・・・」

 

「「あっ・・・・・」」

 

屋台という単語を聞いて私は目を輝かせた。屋台が来る、それはつまり色んな料理が食べられるということだ。

 

「・・・・・(ジュルリ)」

 

「あの目・・・・遊輝さんからお金をたかる目ですよ」

 

「し、師匠、ツアー終盤はお金無いって言ってたけど大丈夫かな・・・」

 

「さぁ?私も今回の防衛費で高く請求するから」

 

「・・・・焼きそば、たこ焼き、トウモロコシ」

 

屋台の話が出てから私の頭には食べ物が溢れてくる。早く文化祭来ないかな?




桜「お祭りお祭り〜♪」

祈「さ、さっきからあの調子・・・・」

恭輔「桜さんも食べますからね・・・」

アリア「お祭りの時はね、たこ焼きと綿菓子が定番で焼きそばとかりんご飴も必須だよ!」

恭輔「・・・・そういえばこの人も食べましたね」

祈「じ、次回、『文化祭に向けて』。よろしくお願いします」

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