遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女   作:DICHI

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専門学校に入学して授業受けた。

やっぱり自分の好きな分野の勉強は楽しいね。理系だったけど地理は好きだし、日本全国いってみたいところあるから。

海外はな〜・・・・台湾とかごちうさの舞台の東フランスとか言ってみたいけど飛行機恐怖症なので・・・(汗)


第26話 Live Fes in RockingGo!! Final Day 1

遊輝 side

 

 

「たこ焼き〜りんご飴じゃがバター、キャンドルボーイってなに〜?」

 

「去年歌った歌に乗せながら買うなよ」

 

「お兄ちゃん、次あれ、ポテト山盛り」

 

「お前はもっと食う量を減らせ」

 

文化祭前日・・・・それは俺たちのバンドグループ、SECRETのツアー最終公演初日でもある。会場となるアカデミア専用のRDコースには7万人近いお客さんが収容、そしてそれに近い人数がここに来るため、色んな人が朝早くから出店を出店しに来て、またお客さん達が朝早くからグッズを買うためここにやってきた。

 

「あっ!ホルモン焼き!あそこの美味しかったんだよね!」

 

「・・・・お兄ちゃん」

 

「分かった分かった・・・・・はい」

 

財布の中から500円玉を取り出して桜に渡す。お金を受け取った桜は意気揚々とアリアと一緒にホルモン屋に走っていった。

 

「お前ら・・・ほんとあいつらがいたら地球の食糧食い尽くすんじゃね?」

 

ピンクの悪魔ピンクの悪魔ってよく表現されるけど、あれは下手したらそれ以上・・・・流石にそれはないか。桜とアリアがホルモン屋の屋台を並んでいる様子を見て思う。

 

「(・・・・いい加減桜の素性の事も調べないとな)」

 

今まではツアーの事もあってなかなか桜の事や桜を連れ去ろうとしている組織の事を調べる余裕がなくて受け身の状態だったが、明日のライブでひと段落つける。来年はツアーもやらずにのんびりと過ごすとレミも言っているし、ここら辺でこっちも攻勢を練り直そう。

 

「(・・・・ライブが終わったら牛尾さんと狭霧さんに相談しよう。こっちから乗り込むことも考えて)」

 

「あっ!!あっちにかき氷!!」

 

「・・・・おでん」

 

「(・・・・その前に俺の財布の事を考えるか(汗))」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「おはよう」

 

「おはようございます、遊輝さん入りました」

 

「それまじやめて・・・・恥ずかしい」

 

スタッフの一人が控え室となっている部室に声をかける。部屋にはすでにレミと奏がいた。さっきチラッと見た隣の部屋にはプロデューサーの小林さんが機材に囲まれててんやわんやの状態でスタッフに指示している。

 

「おはよう、また桜ちゃんとアリアに捕まっていたって?」

 

「そうだよ、ま〜た手痛い出費だよ。どんだけ食うんだよって話だよ。あれはピンクの悪魔だな、人間じゃない」

 

「誰が人間じゃないって?」

 

「うわっ!?」

 

後ろから声が聞こえてビックリして2.3歩後ろずりして振り向く。プクーと頬を膨らませたアリアがそこにはいた。

 

「な、なんでお前いるんだよ!?」

 

「今日は全員分の服のチェックする係だよ!つまり私はこのライブのスタッフ!Are you OK?」

 

「OKじゃねぇよ!!えっ!?いつもの人は!?」

 

「根岸さんならこのライブお休みだよ。こんな状態らしい」

 

「また後でお祝いのフルーツでも送ってあげましょう」

 

レミがお腹周りで球を描くように手を動かした。ああ・・・・そう言えばあの人去年結婚した言ってたな。

 

「というわけで私が6人分の衣装アーティストになったわけ。遊輝ちゃんにはスカートを」

 

「うるせぇ変態魔女!!あんな大勢の前でそんな事してられるか!!」

 

「スバルさん入りました」

 

「うっす・・・・お前ら何してんだ?」

 

「見ての通りよ・・・・相変わらずなんだから」

 

「何だったらここで全国民に正体バラしてあげようかコスプレ好き男!!」

 

「テメェにそんな筋合いはねぇよ変態魔女!!」

 

「何〜〜!?」

 

「何だと〜〜!?!?」

 

「はいはい、二人ともやめなさい。遊輝、あんたはさっさと準備して来なさい。メンバー全員来たらリハーサル始めるわよ」

 

アリアと言い争っていたら間にレミが入って俺とアリアを離す。そのまま俺の方に向いてギターを一つ俺に手渡してきた。

 

「何度も言ってるけど今日は遊輝とスバル、二人のコンビネーションが必要なんだからね」

 

「心配しなくても大丈夫だ、何百回合わせたと思うんだよ」

 

「俺はスバルに合わせればいいだけだからな」

 

「響さん、茜さん入られました」

 

「おっは〜!」

 

「おはよう」

 

「う〜す、今日の最後は二人だから後でみんなにジュース奢りな」

 

「えぇ・・・・勘弁してよ」

 

「はいはい、すぐに準備して。リハーサル行くわよ」

 

すでにベースを背負ったレミが響と茜の肩を叩いて先に部室を出る。

 

「レミ、気合入ってるわね」

 

「あいつはいっつも気合入れとるけど、今日と明日は一つの集大成みたいなもんだからな・・・このライブ終わったらあいつにとっては2年ぶりくらいの休みだし」

 

「終わりがあるっていいねぇ・・・・」

 

「さっ、私たちも行くわよ」

 

「うっす」

 

遊輝 side out

 

 

桜 side

 

 

ガヤガヤガヤガヤ・・・・・

 

「・・・・人多すぎ」

 

「な、7万人ですから・・・」

 

「毎年レミさんにコネ聞かせて前の席取ってもらいましたけど、今年はとうとう無理って言われましたね」

 

「お前ら毎年そんな事してたのか」

 

ガヤガヤと聞こえる沢山の人々の声、私と祈、恭輔の3人はアリーナに設置されたパイプ椅子に座ってライブが始まるのを待っている。後ろには翔悟と氷川さんもいる。今日はステージから少し離れて左側の席になっている。これ、私でもなかなか見えにくいけど身長の低い祈とか大丈夫なのかな?

 

「でも年々席の位置が悪くなっている気がしなくもないわね・・・」

 

「大変みたいですよ。僕たちアカデミアの生徒があまり良い席だとお客さんが不満を言いますし、かと言って悪い席だと本来の文化祭ライブの意味も失うって」

 

「もうこれ、文化祭じゃないだろ。お客さん集めすぎだろ」

 

『お待たせしました。SECRET、Live Fes、RockingGo!!、Final Day1 まもなく開演です』

 

パチパチパチパチ!!!!!

 

会場に響き渡っていたアナウンスが終わり、観客から拍手が巻き起こる。すぐにスタジアムの照明が全て消滅して会場は歓声が巻き起こる。

 

・・・・・・ドン!!

 

♪♪♪〜〜〜

 

『ワアアアアア!!!!!」

 

正面のスクリーンと両脇のスクリーンに映像が映し出される。暗闇の中に立つ一本の大きな木、そこにある鳥の巣で住む親鳥と小鳥、小鳥はパタパタと翼を羽ばたかせて飛ぶ練習をしているように見える。

 

♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜

 

やがて暗闇から朝日が昇り、親鳥と小鳥は太陽を見つめる。親鳥はそのまま太陽に向かって、そして羽ばたきの練習をしていた小鳥も親鳥に追いつこうと懸命に羽ばたいて飛び出した。

 

♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜

 

2羽の鳥は自らの巣から飛び出して下に広がる大きな湖の水面付近まで降下して飛ぶ。そして太陽が昇るように2羽の鳥も空へと羽ばたいていき、その鳥たちから落ちた羽根が地面へとヒラヒラと落ちていき、『Live Fes in RockingGo!!』の文字がスクリーンの画面に映った。

 

『ワアアアアア!!!!!』

 

スクリーンの映像に文字が映し出されたところで奏やお兄ちゃんたちメンバーがステージ中央から上がり始めた。奏さんが観客の相手をしている間にお兄ちゃんとレミ、茜はギターとベースを受け取り、響はキーボードの前に立ち、スバルは軽く腕をストレッチしてからドラムの前に座りスティックを手にした。

 

♪・♪・♪!!♪・♪・♪!!♪・♪・♪!!

 

『ワアアアアア!!!!!』

 

♪・♪・♪〜〜〜〜♪♪♪〜〜〜!!!

 

スバルのドラムから奏でるリズムに観客である私たちはそのリズムに乗って手と足を使ってリズムをとる。お兄ちゃんがタイミングを見計らってスバルのドラムのリズムにギターの音が会場に響き渡る。

 

♪・♪・♪!!♪・♪・♪!!

 

『オオオオオ!!!!』

 

お兄ちゃんのギターイントロが終わるタイミングと同時に奏がドラムのリズムに合わせて英語詞を歌い出した。千秋楽のツアーでは聞いたことない、全く知らない洋楽から始まった。

 

「よ、洋楽のRockスタートなんて初めてですよ!!」

 

「か、奏さん凄い・・・・・」

 

♪・♪・♪!!♪・♪・♪!!

 

 

1 We Will Rock You 【QUEEN】

 

2 ultra soul 【B'z】

 

3 シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜 【Mr.Children】

 

 

「勇敢な恋の歌〜〜」

 

♪♪♪〜〜♪♪♪〜〜〜

 

『ワアアアアア!!!!!』

 

『シーソーゲーム』が終わってステージの照明が一度消灯される。今は夕方でまだ薄っすらとステージが見えて歓声が上がる中、奏はペットボトルの水を飲んだ後に頭からぶっかける。他のメンバーも楽器を変えて水を飲んでいる。

『奏さ〜〜ん!!!』

 

『茜さ〜〜ん!!!』

 

「ありがとうございます・・・・えぇ〜、SECRETのLive Fesにようこそ!!!」

 

『ワアアアアア!!!!』

 

「えぇ〜恒例のアカデミア文化祭、その前夜祭の2Days公演も今年で3年目となりました」

 

パチパチパチパチ!!!!

 

「これも皆さんのおかげです、本当にありがとうございます」

 

『おめでとう!!!』

 

『遊輝さ〜〜ん!!!!!』

 

「あと、今年も全国ツアーをやらせていただいて、全国ツアーのタイトルは『KIZUNA is MUSIC POWER』ということで音楽で絆の大切さを伝えてきましたが、このライブではもう、正反対」

 

『オオオオオ!!!!』

 

「『RockingGo!!』というタイトルの通り、SECRETでは久しぶりの王道系のロック曲のカバー、そしてロックに近いオリジナル曲を、えぇ今日は皆さんに聞いてもらいたいと思ってます」

 

『ワアアアアア!!!!!』

 

「ほんと久しぶり・・・・去年の文化祭とか私たちアニソン初めてって言ったけど結局今年のツアーもアニソン中心になっちゃったから」

 

『アハハハハ!!!!』

 

「それでは・・・・あと2曲ほどカバー曲を歌います」

 

・・・♪〜〜♪〜〜

 

『オオオオオ!!!!!』

 

響のキーボードのメロディで観客は歓声をあげて、そのメロディに載せるように奏の歌声が響き渡る。最初の3曲とは違うバラードの歌声だ。

 

 

4 However 【GLAY】

 

5 渡月橋〜君 想う〜 【倉木麻衣】

 

 

♪♪♪〜〜〜

 

パチパチパチパチパチパチ!!!!!

 

『レミさ〜〜ん!!!』

 

『響さ〜〜ん!!!』

 

『渡月橋』が終わり、観客は拍手が巻き起こる。ステージの照明は落ちて、皆がメンバーを叫んでいる。

 

「えぇ・・・・まぁ、次からSECRETのオリジナル曲に入るんで、その前に始めて来た人も・・・・始めての人いる?」

 

『は〜〜い!!!!』

 

「ああ、結構いる。ありがとうございます。じゃあその人たちのためにSECRETのメンバー紹介やるね。まずはドラム、遊城スバル」

 

パチパチパチパチ!!!!

 

「ギター&パーカッション、栗城茜」

 

パチパチパチパチ!!!!

 

「ベース、葵レミ」

 

パチパチパチパチ!!!!

 

「ギター&ヴォーカル、遠藤遊輝」

 

パチパチパチパチ!!!!!

 

「ありがとうございます、ヴォーカルの紹介は私で、ヴォーカル&ギター、SECRETの歌姫、水野奏」

 

パチパチパチパチ!!!!

 

『奏〜〜!!!』

 

『歌姫〜〜!!!!』

 

「・・・・余計なことを言わないでよ」

 

『アハハハハ!!!!』

 

「最後、キーボード、小野寺響」

 

パチパチパチパチ!!!!!

 

♪〜〜♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜

 

最後に響の紹介が終わった後、響のキーボードが会場内に響き渡る。ゆっくりとしたピアノ音の音色が響き渡り、会場内を包み込むように感じた。

 

♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜

 

『オオオオオ!!!!』

 

響のキーボードに乗って、奏が歌い始めた。開幕はスバルのドラムのリズムに合わせて歌っていたが、今度は響のキーボードに合わせるように歌いだす。

 

6 ありがとう 【オリジナル】

 

7 愛の言葉 【オリジナル】

 

8 STAR TRAIN 【オリジナル】

 

9 恋心 【オリジナル】

 

10 限界突破 【オリジナル】

 

11 RUN 【オリジナル】

 

12 Dreaming 【オリジナル】

 

13 さあ 行こう! 【オリジナル】

 

14 enjoy!!summer vacation!!【オリジナル】

 

15 カミサマドライブ 【オリジナル】

 

16 Happy birthdayの歌 【オリジナル】

 

♪♪♪〜〜〜

 

パチパチパチパチ!!!!!

 

『ワアアアアア!!!!』

 

「ありがとうございます」

 

『Happy birthdayの歌』が終わって、奏さんが挨拶してステージの照明が落ちる。流石に夜も暗くなってステージが見えなくなった。その間にもステージではスタッフとメンバーで楽器を手渡したりしている。ステージのスクリーンに映像が映し出される。

 

・・・ヒュ〜〜ン、バーーン!バーーン!

 

映像には打ち上げ花火が映っていた。連続で何発も上がる打ち上げ花火ではなく、一発一発を大事にするような打ち上げ花火だ。打ち上げ花火の拡大映像から少しずつ縮小していき、浴衣を着た2人の男女が影絵状態で現れる。恋人つなぎをした二人は打ち上げ続ける花火を見ていた。

 

『・・・綺麗だね』

 

『そうね』

 

『打ち上げ花火ってこんなにも儚いものなんだね』

 

『・・・・・』

 

『たった一発のために全てを注ぐ職人、空に打ち上がって火の粉になってまた消えて・・・僕たちの関係みたいだね』

 

ヒュ〜、バーーン!

 

・・・・・♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜

 

『オオオオオ!!!!!』

 

映像が再び打ち上げ花火のズームへと変わり、それに合わせてお兄ちゃんの歌声が会場に響き渡る。アカペラで歌うお兄ちゃんはマイクを持って綺麗に歌っている。

 

 

17 花火 【三代目 J Soul Brothers】

 

18 君に届け 【flumpool】

 

19 オリオンをなぞる 【UNISON SQUARE GARDEN】

 

 

♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜

 

『ワアアアアア!!!!!』

 

パチパチパチパチ!!!!

 

「ありがとうございます」

 

『オリオンをなぞる』が終わってお兄ちゃんはギターを肩にかけながら挨拶をする。ステージの照明が落ちて、暗闇の中みんなが準備をしている中、お兄ちゃんの周りの照明だけが灯された。

 

「えぇ・・・・みんな元気?」

 

『イエエエエ!!!!!』

 

「大丈夫?熱中症なってない?今年は熱いからちゃんと水分補給して、休むときは椅子に座っていいからね」

 

お兄ちゃんがペットボトルを持ちながら観客のみんなに話し始める。観客も飲み物を取り出したり、椅子に座ったりしだした。

 

「えぇ、改めて・・・・なんて言えばいいんだ?」

 

『ハハハ』

 

「・・・・まぁいいや。花火からヴォーカルが変わって、ここからは私のターンということで」

 

『遊輝さ〜〜ん!!!』

 

「ありがとうこざいます。えぇ・・・次からは私が作詞したオリジナル曲で、ちょっと準備があるので次の曲の紹介を。この曲はね、レミが作った音源を聴いた時、最初どうしようかな凄い悩んだんだよね。いつもの感じで書いちゃ、この曲を殺してしまうんで。んで、お手上げとなって奏に振ったら『私に振るなよ!!』って凄い、鬼の形相で睨んできて」

 

『アハハハハハハ!!!!』

 

「その時に初めて思ったよ。鬼っているんだなって」

 

『アハハハハハハ!!!』

 

「まぁ・・・・とはいえこっちもどうしようかな〜って動画サイトで曲を聴いていたらとある曲が耳に入ってね、その曲のテーマがねえっと・・・・アダルトチルドレンだったかな?」

 

『ロストワン!?』

 

『ロストワンの号哭!?』

 

「待て待て待て!!!!!こっちがやんわりと紹介しているのにそっちが言ってどうする!!!」

 

『アハハハハハハ!!!!!』

 

「もう・・・・まぁぶっちゃけロストワンの号哭なんですけど、初めて聴いた時、機能不全家族で育った思春期の中学生の黒い心をテーマにした曲なんですけど、それが次の曲の雰囲気と凄い合っていてね。じゃあこれに近いようなテーマで描こうと」

 

「私は一部の人なら知っていると思いますが、大のミスチルファンであって、ミスチルが作ったこれに近い雰囲気の曲とロストワンを上手いこと組み合わせて、なおかつ自分の心の奥底にある言いたいことを荒々しく書いてみました・・・・みんな大丈夫?」

 

お兄ちゃんが後ろを振り向いてメンバーに確認する。すでに他のメンバーは準備が終わっていた。

 

「じゃあメンバーの準備も終わったし、紹介した曲に行きましょう」

 

『ワアアアアア!!!!!』

 

「『叫び』!!!」

 

♪♪♪♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜

 

ギターの三重音とドラムから重なり合い、ハードロック系の音が重く響き渡る。最初のイントロが全速力で駆け抜けていくような曲であり、観客は腕を振りつける。

 

 

 

20 叫び 【オリジナル】

 

21 素晴らしき世界 【オリジナル】

 

22 Re:START 【オリジナル】

 

23 春夏秋冬 【オリジナル】

 

 

♪♪♪〜〜〜

 

パチパチパチパチパチパチ!!!!!

 

『春夏秋冬』が終わって、お兄ちゃんはペットボトルを手にして水分補給をして、他のメンバーも楽器の準備とかしている。

 

「えぇ、それでは本日最後の曲です」

 

『えええええ!!!!!!』

 

「・・・俺はもう無視するぞ」

 

『もっと歌って!!!』

 

『遊輝さ〜〜ん』

 

「えぇ・・・・最後の曲はですね、本当に何でもないものを詩にしてみました。こうやって空見上げて、今は暗いですけどあの雲綺麗だな〜とか、あの飛行機どこから飛んできたんだろうな〜って思って執筆しました。ツアー中から言ってきてましたが、個人的にはかなり自身が持てます。・・・・・『飛行機雲』」

 

 

♪・♪・♪・♪♪♪〜〜〜

 

 

24 飛行機雲 【オリジナル】

 

 

♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜

 

パチパチパチパチパチパチ!!!!!!

 

「ありがとうこざいました!!SECRETでした!!また次のライブでお会いしましょう!!!」

 

『ワアアアアア!!!!!』

 

「バイバ〜イ!!!」

 

『飛行機雲』が終わってスバルや響たちは先にステージ裏に下り、楽器をスタッフに預けた茜とレミ、奏もステージ裏に下がっていった。最後にお兄ちゃんが挨拶をしてギターを持ったままステージ裏へと下がっていく。

 

「相変わらず凄かったです・・・・」

 

「迫力違うなぁ・・・」

 

「CD以上に心に響くわね・・・・」

 

『アンコール!!アンコール!!アンコール!!』

 

恭輔や翔悟、祈が感想を言ってきたけど、私はその余韻に浸るので精一杯、だけど周りからすぐにアンコールの大合唱が始まる。

 

 

・・・・・パン!!!

 

『ワアアアアア!!!!』

 

「アンコールありがとうございます」

 

ステージの照明がついて、ヴォーカルの位置に奏がいた。お兄ちゃんはギターを手にして響の前に立っている。

 

「えぇ・・・アンコールはですね、去年Poppin'Partyの曲やったの覚えている?」

 

パチパチパチパチ!!!

 

『覚えてる!!』

 

『奏さ〜ん!!もう一回やって!!』

 

「ありがとうございます。えぇ・・・・それが思っていたより高評だったので今年のツアーではPoppin'Partyを含む3バンドの曲をやったのですが、まぁ時間の関係で全バンド出来なかったので・・・」

 

『オオオオオ!!!!』

 

「アンコールはPoppin'Partyとその他関係のあるバンドをやりたいと」

 

『オオオオオ!!!!!』

 

「それじゃまずは1曲目行くよ!」

 

「1・2・3・4!!!」

 

♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜

 

『オオオオオ!!!!!』

 

♪♪♪〜〜〜

 

アンコール1曲目のイントロはスバルの大きな声とドラム、響のキーボードとお兄ちゃんのギター音から奏でられるエレクトリックなイントロから始まった。そして奏と普段歌わないベースのレミのツインヴォーカルから始まった。

♪♪♪〜〜〜

 

 

25 ゆら・ゆら Ring-Dong-Dance 【Pastel*Palettes】

 

26 せかいのっびのびトレジャー! 【ハロー、ハッピーワールド!!】

 

27 A DECLARATION OF ×× 【RAISE A SUIREN】

 

28 陽だまりロードナイト 【Roselia】

 

29 Y.O.L.O!!!!! 【Afterglow】

 

♪♪♪〜〜〜

 

『ワアアアアア!!!!!』

 

観客が歓声と拍手を浴びる中、星型の赤いギターを持った奏がそのままマイクを握って話し始めた。

 

「それじゃトリを飾るのはこのバンド!ツアーでは『キズナミュージック♪』だったけど、今回はもっともっと盛り上がる曲よ!!みんな!!ジャンプしてね!!」

 

『イエエエエ!!!!』

 

「Poppin'Party!!『Jumpin'』!!』

 

♪♪♪〜〜〜

 

響のキーボードに合わせてヴォーカル以外の全員がハモり、奏が歌いだす。ギターを持ったまま右手を左右にゆっくりと振って観客も降り出す。

 

♪♪♪〜〜〜・・・・・・

 

「飛ぶよ〜〜〜!!!!!」

 

♪♪♪〜〜〜

 

 

30 Jumpin' 【Poppin'party】

 

♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜!!!!

 

『ワアアアアア!!!!!』

 

「最後は一緒に飛ぶよ!!せぇの!!」

 

♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜!!!!

 

『ワアアアアア!!!!!!!』

 

「ありがとうございました!!!!!」

 

最後の曲が終わってお兄ちゃんとレミ、奏は楽器をスタッフに渡して、響き渡るとスバル、茜は前に出た。

 

「えぇ・・・・RockingGo!1日目、お疲れ様でした!!」

 

『ワアアアアア!!!!』

 

「明日でツアーの本当の千秋楽です!!明日も来れる人は来てね!!』

 

『ワアアアアア!!!!』

 

「ちゃんと気をつけて帰るのよ!!本日はご来場いただき、せぇの」

 

「「「「「「ありがとうございました!!!!」」」」」」

 

『ワアアアアア!!!!!!!』

 

最後に6人全員で手を取り合っておおきく振りかぶって頭を下げた。それを見て観客は歓声と拍手を送り、メンバー全員はステージ裏へと下がっていった。




桜「凄かった・・・!」

恭輔「開幕からエンジンフルスロットルで楽しかったです!」

翔悟「お前ら興奮しすぎだろ!」

絢「いいんじゃない?普段冷静な二人がこんなに盛り上がっているなんて滅多にないんだから」

祈「・・・桜さん、テンション上がっているのですかね?(汗)」

桜「次の日も絶対見る。次回、『文化祭1日目』。よろしく』

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