遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女   作:DICHI

30 / 76
GWはバイト漬けでした・・・・その途中、っていうか昨日、風邪引きました。親から「体調管理してないからだ」って言うけど、それだったらずっと前から引いているっちゅうねん・・・・・
あのイベント会場でバイト先のスタッフ、マジで数十人体調不良起こしている現実を知らないで・・・・・・

良いんだよ、俺次の土日WCSJとミスチルの京セラ公演行くから。


第27話 文化祭1日目

遊輝 side

 

「それではアカデミア文化祭、開幕します!!」

 

パチパチパチパチ!!!!!

 

「寝みぃ・・・・」

 

「喋らないで・・・頭に響く」

 

ステージ上にいる生徒会長の大きな声がマイクを通して俺の頭にガンガンに響く。隣にいる奏も目の下にクマがあってとても眠そうな顔をしている。

 

「お前らバカだろ、ライブ終わった後に徹夜で作詞作りって」

 

「急に良い感じに出来たんだから・・・・」

 

「とりあえずこれ終わったら寝よう・・・・リハーサルまで5時間ある」

 

昨日、レミから渡された曲のフレーズを聴いていたら突然歌詞が思いついて速攻で書き上げたつもりだった・・・・・気づいたら4時間近くたっていて深夜の3時だった。奏も同じタイミングで歌詞を書き続けて、同じくらいのタイミングで引き上げ、今朝は6時起きた、起こされた。校長先生、人使い荒すぎる。

 

「終わった・・・・俺寝る」

 

「私も・・・・・・」

 

「はいはい、ちゃんとリハーサルまでには起きてよね」

 

ゾロゾロと生徒たちが動き出す波に揉まれて俺と奏、軽音部一同は一度部室に戻る。とりあえず眠い、帰ったら寝る。

 

 

遊輝 side out

 

 

桜 side

 

「いらっしゃいませ!ソーセージはどうですか!?」

 

「こっちは金魚すくいだよ!」

 

「・・・・・・・」

 

「桜さん、焼きそばを凝視しないでちょうだい。私たちは宣伝をしに来たのよ」

 

「・・・・・焼きそば」

 

「今日は当番なのですから我慢しなさい」

 

遠くに見える、そして良い匂いがする焼きそばに私は釣られそうになったけど、氷川さんが私の肩に手を掛けて止められる。

 

「私たちはお化け屋敷の宣伝をしに来たのです。そんなにフラフラしないでくれる?」

 

「・・・・お化けはフラフラするもの」

 

「そういう問題じゃなくて・・・・・」

 

氷川さんは現在、白い布で作ったパーカーみたいなものを頭に被り私たちのクラスとお化け屋敷のことを書いた看板を持っている。私は赤のペンキを顔に塗られて、背中にコウモリの羽を付けたヴァンパイアの仮装をしている。

 

「とにかく行きますわよ」

 

「・・・・・お兄ちゃんたち呼ぼう」

 

「軽音部?確かに良い案ですけど、大丈夫なのですか?今日はリハーサルですよ」

 

「午前中は何もしない。リハーサルは午後から」

 

「・・・・ずいぶん詳しいわね、レミさん辺りからでも聞いたのかしら?」

 

「多分部室にいる、行こう」

 

「・・・・部室って今は関係者以外立ち入り禁止のはずでは?って桜さん!?」

 

氷川さんの話を無視して私は軽音部の方へと向かう。賑やかな本校舎から渡り廊下を渡って人気が全くない部室や美術室などがある校舎へと行き、「関係者以外立ち入り禁止」の看板を無視して軽音部の部室の前に行く。

 

「・・・・・着いた」

 

「はぁ・・・はぁ・・・・さ、桜さん・・・」

 

「失礼します」

 

「ちょ、ちょっと!?」

 

ガラガラ〜

 

軽音部の扉を横にスライドして中に入る。そこにテレビの前でゲーム機のコントローラーを持ったスバルと茜と響がいて、レミはイヤフォンをして音楽を聴いていた。

 

「シェルターつんよ・・・・初めて使ったけどこんなに強かったんだな」

 

「リッターの範囲舐めないでよ!!」

 

「マニューバマニューバマニューバ・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・お〜い」

 

「・・・んあ?桜ちゃん?どうしたの?」

 

「す、すみません皆さん!!関係者以外立ち入り禁止なのに入って来ちゃって!!」

 

「ああ・・・良いよ良いよ、あれ建前で午前中は良いから、それでどうしたの?」

 

「・・・・・お化け屋敷来て、軽音部来たら人来る」

 

「俺たちは広告塔かよ・・・・」

 

「行きたいのは山々なんだけどねぇ〜、遊輝と奏が今隣の部屋で爆睡しているから」

 

「2人ともどうしたのですか?」

 

「昨日、ライブ後に徹夜で新曲の作詞を考えていたみたいなの。私たちの曲、作詞はあの二人だから」

 

「た、大変なんですね・・・・」

 

「・・・・違う、サボっていたツケ」

 

「桜ちゃんが正解ね。今回私、結構早くに曲仕上げたわよ」

 

お兄ちゃん、家帰ったら家事と料理研究しかしていない。それ以外だったらギターの練習と・・・・・全くもって歌詞のことを考えている様子がない。

 

「私たちは6人きちんと揃っていくよ。お化け嫌いの遊輝がいた方が面白いでしょ」

 

「確かに」

 

「ゆ、遊輝さんって・・・・お化けダメなのですか?」

 

「うん、なんせアンデット族モンスターですら拒絶反応を起こすくらい」

 

茜の言葉を聞いて氷川さんは若干引きつった笑みを浮かべた。お兄ちゃんのお化け嫌いは何度も言ってるけど本当に異常。この前、私が『○にも奇妙な物語』を見ていたけど、それですら拒否反応を起こしていた。

 

「まぁ私たちは非当番の日にでも行くわ。楽しみにしているから」

 

「ん、じゃあ」

 

とにかく、お兄ちゃん達が来ないと分かったので私と氷川さんは軽音部の部室から出て、また人混みの多い所へと向かう。

 

「お兄ちゃん達来れなかったのは残念」

 

「その前にあなた、関係者以外立ち入り禁止の区域になんのためらいもなく入らないでよ、心臓に悪いじゃない」

 

「別に気にしない、それより一旦戻ろう。恭輔達と交代」

 

「そういえばそうね・・・・早く戻らないと」

 

私と氷川さんは立ち入り禁止と書かれたコーンの横をすり抜けて人混みをかき分けていき、自分たちのクラスの所に戻る。受付をしている恭輔と祈は順番待ちの列をさばいていた。

 

「次の組みどうぞ〜」

 

「お、押さないでください!!ゆっくりと動いてください!!」

 

「・・・・祈」

 

「あっ、桜さん」

 

「交代、私恭輔の所」

 

「桜さんは私と交代ね・・・・・翔悟は中?」

 

「はい・・・・今は中で「キャアアアア」・・・・あんな風に驚かしています」

 

「僕、中に入って翔悟さんに休憩行ってきますね」

 

恭輔が出口側から入っていく。その直後に女子生徒二人組みが出口から出てきた。「怖かった」とか言って隣のクラスの出し物に入っていく。

 

「さ、桜さんはもう受付を始めてください」

 

「ん、分かった」

 

「あ、あと、いちゃもんをつける人は適当に流してください」

 

「・・・・いちゃもん?」

 

「おい!!まだなのか!?さっきから全然進んでないけど」

 

「・・・・ああいう人達です」

 

「ああ・・・なるほど」

 

後ろの方で顔つきが悪い男子生徒が大声を張り上げている。確かにああいういちゃもんはめんどくさい。祈に変わってプラカードを持った氷川さんがガラの悪い男子生徒の所に行く。

 

「お客さん、当お化け屋敷は皆様が楽しんでいただけるように少数ずつのグループでお入りしていただいています」

 

「そうは言ってもさぁ!!もう15分待ってるぞ!!」

 

・・・・・15分で苦情とはこれいかに?お兄ちゃんは2時間以上並んで新型の○Pad買ってた時もあったのに。

 

「これ以上文句を言うようでしたら強制的に帰ってもらいます」

 

「んだと!?」

 

「・・・・・はぁしょうがないですね。ではこれで決めましょう」

 

「・・・・待った、それは私がやる」

 

「桜さん?」

 

男子生徒と氷川さんの揉めあいが終わりそうにならず、氷川さんが腰のベルトに挿してあったデッキケースに手をかけたので私が勝手に間に入る。

 

「何故ですか?」

 

「・・・・こういう面倒ごとの処理は私の担当、氷川さんは列整理」

 

「・・・・まぁいいですわ。頼みましたよ」

 

「へっ、なんか出てきたけど敵じゃねぇぜ」

 

私はデッキケースから自分のデッキを取り出してデュエルディスクにセットする。廊下では狭いので一度屋外に出て、男子生徒と対峙する。周りには文化祭を楽しんでいた生徒達やお客さんが野次馬で集まりだした。

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

桜 LP 4000 男子生徒 LP 4000

 

「先行は俺だ!まずはフィールド魔法、巨大戦艦ゼロスを発動!」

 

フィールドがアカデミアの校舎から宇宙空間へと変わり、相手の後ろに巨大な戦艦が現れた。

 

「このカードの発動時にデッキから『ボスラッシュ』1枚を手札に加える!そして永続魔法、ボスラッシュを発動!このカードの制約で俺は通常召喚が出来なくなる代わりに、『巨大戦艦』モンスターが破壊されたターンのエンドフェイズにデッキから『巨大戦艦』モンスターを特殊召喚する!」

 

「・・・通常召喚出来ない、特殊召喚はできる」

 

「その通りだ!フィールド魔法、巨大戦艦ゼロスの効果!手札の『巨大戦艦』モンスターを特殊召喚する!」

 

「・・・チェーンで手札の増殖するGの効果。このカードを手札から捨てて、このターン、相手が特殊召喚するたびに1枚ドローする」

 

「関係ねぇ!俺は巨大戦艦テトランを守備表示で特殊召喚!」

 

巨大戦艦テトラン 守2300

 

桜 手札 4枚→5枚

 

相手の後ろにある巨大戦艦ゼロスの発射口が開いて、その中から爆音とともに一台の巨大戦艦が飛び出してきた。

 

「巨大戦艦ゼロスの効果!『巨大戦艦』モンスターが召喚・特殊召喚された場合、そのモンスターに使用するカウンターを一つ乗せる!」

 

巨大戦艦テトラン C 0→1

 

「巨大戦艦ゼロスがフィールドに存在する限り、相手は『巨大戦艦』モンスターを効果の対象に取れず、カード効果で破壊されない!さらに攻撃力と守備力は500ポイントアップする!」

 

巨大戦艦テトラン 守2300→2800

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

桜 手札 5枚 LP 4000

 

ーーーーー ー

ーーーーー

ー ー

ーー◽︎--

▲△ー▲ー ▽

 

男子生徒 手札 1枚 LP 4000

 

「私のターン、ドロー」

 

桜 手札 6枚

 

少々面倒くさいけど、時間かけては対処できる。最悪、破壊以外で対処すればいい。

 

「永続魔法、閃刀機関ーマルチロール、フィールド魔法、閃刀領域ーエリアゼロを発動」

 

宇宙空間であるフィールドで、私の後ろに閃刀機関ーマルチロールの機械がそして私の部分のフィールドは空母の中のような機械だらけのフィールドになる。

 

「カードを1枚伏せて、閃刀領域ーエリアゼロの効果発動、自分フィールドのカード1枚を対象に取り、デッキの上から3枚をめくる。その中に『閃刀』カードがあればそれを手札に加えることができ、対象のカードは墓地に送られる。私はこの伏せたカードを対象にとる」

 

・無限抱擁

・ツインツイスター

・閃刀起動ーエンゲージ

 

「閃刀起動ーエンゲージを手札に加え、対象に取った伏せカードは墓地に送られる。永続魔法、閃刀機関であるマルチロールの効果。自分フィールドのカード1枚を対象に取り、そのカードを墓地に送ってこのターン、私が発動する魔法カードに相手はチェーンできない。そして墓地に送られた閃刀領域ーエリアゼロの効果、デッキから閃刀姫ーレイを特殊召喚」

 

閃刀姫ーレイ 攻1500

 

「現れて、未来へ続くサーキット」

 

閃刀領域ーエリアゼロの効果で出てきたレイはそのまま私の上空に出てきたリンクマーカーの中に入り、左下斜めの矢印が赤く光った。

 

「アローヘッド確認、召喚条件は風属性以外の『閃刀姫』モンスター1体。私は閃刀姫ーレイをリンクマーカーにセット、サーキットコンバイン、リンク召喚、フォームチェンジ、閃刀姫ーハヤテ」

 

閃刀姫ーハヤテ 攻1500 ↙︎

 

「バトルフェイズ、閃刀姫ーハヤテはダイレクトアタックができる」

 

「なにっ!?」

 

「閃刀姫ーハヤテでダイレクトアタック」

 

男子生徒 LP 4000→2500

 

「ぐっ!?」

 

「閃刀姫ーハヤテの効果、このカードが攻撃宣言した場合、デッキから『閃刀』カード1枚を墓地に送る。閃刀機ーシャークキャノンを墓地に送る。メインフェイズ2、手札から永続魔法、閃刀起動ーエンゲージを発動。効果によって閃刀機ーウィドアンカーを手札に加えて、墓地に魔法カードが3枚以上あるため1枚ドロー」

 

桜 手札 3枚→5枚

 

「閃刀姫ーハヤテをリンクマーカーにセット、フォームチェンジ、閃刀姫ーカガリ」

 

閃刀姫ーカガリ 攻1500 ↖︎

 

「閃刀姫ーカガリの効果。特殊召喚成功時、墓地の『閃刀』魔法カードを手札に加える。閃刀起動ーエンゲージを加えて、もう一度発動。今度は閃刀機ージャミングウェーブを手札に加える」

 

桜 手札 4枚→6枚

 

「そのまま閃刀機ージャミングウェーブを発動。フィールドのセットされた魔法・罠を破壊する。一番右端のカードを破壊」

 

「ぐっ!?リミッター解除が!?」

 

「その後、墓地に魔法カードが3枚以上ある場合、相手のモンスター1体選んで破壊出来るけど、この効果は使わない。閃刀姫ーカガリをリンクマーカーにセット、フォームチェンジ、閃刀姫ーシズク」

 

閃刀姫ーシズク 攻1500 ↗︎

 

「カードを2枚伏せてエンドフェイズ時、閃刀機関ーマルチロールの効果。このターンに発動した『閃刀』魔法カードの数だけ墓地から『閃刀』魔法カードをセットする。4回発動した、墓地から閃刀起動ーエンゲージ、閃刀機ーシャークキャノン、閃刀領域ーエリアゼロをセット。閃刀姫ーシズクの効果。このカードを特殊召喚したエンドフェイズに墓地に存在しない『閃刀』魔法カード1枚をデッキから手札に加える。2枚目の閃刀起動ーエンゲージを加えて終了」

 

 

桜 手札 4枚 LP 4000 墓地魔法 2

 

▲△▲▲▲ ▼

ーーーーー

ー ○

ーー◽︎--

ー△ー▲ー ▽

 

男子生徒 手札 1枚 LP 2500

 

「閃刀姫ーシズクが存在する限り、相手のモンスターの攻撃力・守備力は私の墓地の魔法カードの枚数×100ポイント攻撃力が下がる。今墓地に存在する魔法カードは2枚」

 

巨大戦艦テトラン 守2800→2600

 

「俺のターン!ドロー!」

 

男子生徒 手札 2枚

 

「メインフェイズ1開始時、俺は魔法カード、強欲で金満な壺を発動!コストでエクストラデッキのカードをランダムで6枚除外、除外した枚数3枚につき1枚ドローする!」

 

「手札の灰流うららの効果。このカードを手札から捨てて、相手がデッキから手札に加える効果を含むカード効果を無効にする」

 

「ちっ!?」

 

相手のエクストラデッキのカードがランダムに6枚、強欲で金満な壺に吸い込まれていったけど、私の手札にあった灰流うららが強欲で金満な壺の上に乗り、蓋をしたため相手はドローできなかった。

 

「フィールド魔法、巨大戦艦ゼロスの効果!手札から『巨大戦艦』モンスターを特殊召喚する!巨大戦艦ビック・コアMkーⅢを特殊召喚!」

巨大戦艦ビック・コアMkーⅢ 攻2700→3200→3000

 

相手の巨大戦艦ゼロスの発射台が再び開いて、巨大戦艦ビック・コアMkーⅢが発射されてフィールドに現れる。

 

「『巨大戦艦』モンスターが特殊召喚されたことで巨大戦艦ゼロスの効果でビック・コアMkーⅢにもカウンターが一つ乗る!さらにビック・コアMkーⅢは特殊召喚した場合、カウンターを3つ乗せる!」

 

巨大戦艦ビック・コアMk-Ⅲ C 0→1→4

 

「テトランを攻撃表示に変更!」

 

巨大戦艦テトラン 守2600→攻2100

 

「そしてテトランの効果!このカードに乗っているカウンターを一つ取り除いてフィールドの魔法・罠を破壊する!俺は閃刀機関ーマルチロールを破壊!」

 

巨大戦艦テトラン C 1→0

 

巨大戦艦テトランのカウンターが一つ消えて、ビームの発射口が青く光り、そこからビームが発射されて閃刀機関ーマルチロールが破壊された。

 

「魔法カードが増えたことで攻撃力はさらに100ポイントダウンする」

 

巨大戦艦ビック・コアMkーⅢ 攻3000→2900

巨大戦艦テトラン 攻2100→2000

 

「関係ねぇ!バトルフェイズ!」

 

「バトルフェイズ入った時、リバースカードオープン、速攻魔法、サイクロン。フィールド魔法の巨大戦艦ゼロスを破壊する」

 

「なっ!?」

 

相手のフィールド魔法、巨大戦艦ゼロスは私が発動したサイクロンによって粉々に破壊されて、フィールドはアカデミアの校舎へと戻っていく。

 

「巨大戦艦ゼロスが破壊、さらに閃刀姫ーシズクの効果で相手のモンスター達の攻撃力はさらにダウンする」

 

巨大戦艦ビック・コアMkーⅢ 攻2900→2400→2300

巨大戦艦テトラン 攻2000→1500→1400

 

私がサイクロンを使った後、相手の男子生徒は顔を真っ赤にして少し起こった表情をしていた。

 

「な、なぜビック・コアを特殊召喚する時にサイクロンを発動しなかった!?そうすればビック・コアの特殊召喚を防げたはず!?俺を馬鹿にしているのか!?」

 

「?別に、ビック・コアを手札に残しておくよりはフィールドに出した後を破壊した方が後々対応しやすいと思っただけ」

 

「て、テメェ!!ビック・コアで閃刀姫ーシズクに攻撃!」

 

巨大戦艦ビック・コアMkーⅢ 攻2300

閃刀姫ーシズク 攻1500

 

桜 LP 4000→3200

 

「閃刀姫ーシズクが破壊されたことで墓地の閃刀姫ーレイの効果。自分フィールドの『閃刀姫』リンクモンスターが相手によってフィールドから離れた場合、墓地のこのカードを特殊召喚する」

 

閃刀姫ーレイ 守1500

 

巨大戦艦ビック・コアMkーⅢの攻撃によって破壊された閃刀姫ーシズクだったけど、その装甲が破壊されただけで、墓地に眠っていた閃刀姫ーレイが再びフィールドに舞い戻ってきた。

 

「だがシズクがいなくなったことで俺のモンスターたちの攻撃力は元に戻る!」

巨大戦艦ビック・コアMkーⅢ 攻2300→2700

巨大戦艦テトラン 攻1400→1800

 

「行け!テトラン!閃刀姫ーレイに攻撃!」

 

「閃刀姫ーレイの効果、このカードをリリースして、『閃刀姫』リンクモンスターを特殊召喚する」

 

「な、何だと!?」

 

「フォームチェンジ、閃刀姫ーシズク」

 

閃刀姫ーレイが上空にジャンプして再びリンクマーカーの中に入り、閃刀姫ーシズクがもう一度フィールドに戻ってきた。

 

「閃刀姫ーシズクの効果で相手のモンスターの攻撃力は私の墓地の魔法カードの数×100ポイントダウンする」

 

巨大戦艦ビック・コアMkーⅢ 攻2700→2300

巨大戦艦テトラン 攻1800→1400

 

「(ク、クソ!!いくらボスラッシュがあるとはいえ、下手な攻撃は出来ねぇ!)俺はこれでターンエンド!」

 

「エンドフェイズ、閃刀姫ーシズクの効果」

 

「なっ!?それ相手ターンにも!?」

 

「特殊召喚したターンだったらいつでもいける。私は閃刀機ーアフターバナーを手札に加える」

 

 

桜 手札 4枚 LP 3200 墓地魔法 4

 

▲ーー▲▲ ▼

ーーーーー

ー ○

○ー○ーー

ーー△▲ー ー

 

男子生徒 手札 0枚 LP 2500

 

 

「私のターン、ドロー」

 

桜 手札 5枚

 

「伏せている閃刀起動ーエンゲージを発動、2枚目の閃刀機関ーマルチロールを手札に加えて、1枚ドロー。閃刀機関ーマルチロールの効果で伏せられた閃刀起動ーエンゲージはフィールドから離れる場合、ゲームから除外される」

 

桜 手札 5枚→7枚

 

「閃刀機関ーマルチロールを発動。手札の閃刀起動ーエンゲージを発動、デッキから閃刀機構ーハーキュリーベースを手札に加えて1枚ドロー」

 

桜 手札 6枚→8枚

 

「さらに魔法カード、貪欲な壺、墓地から増殖するG、灰流うらら、閃刀姫ーハヤテ、閃刀姫ーカガリ、閃刀姫ーシズクの5枚をデッキに戻して2枚ドロー」

 

桜 手札 7枚→9枚

 

「魔法カード、閃刀機ーアフターバナー、相手フィールドのモンスター1体を対象にとって破壊する。巨大戦艦ビック・コアMkーⅢを破壊」

 

「!?ビ、ビック・コア!?」

 

閃刀姫ーシズクが閃刀機ーアフターバナーを持って、巨大戦艦ビック・コアMkーⅢに向ける。そのままアフターバナーが起動して、ビック・コアを破壊した。

 

「さらに墓地に魔法カードが3枚以上ある場合、相手の魔法・罠カード1枚を選んで破壊する。私は残った伏せカードを破壊」

 

「ぐっ!?(げ、激流葬まで!?)」

 

「閃刀姫ーシズクをリンクマーカーにセット、フォームチェンジ、閃刀姫ーカガリ。閃刀姫ーカガリの効果、墓地から閃刀機ーアフターバナーを加えて、もう一度発動。今度は巨大戦艦テトランを破壊」

 

「テ、テトラン!?」

 

閃刀姫ーカガリの効果で回収した閃刀機ーアフターバナーをもう一度使い、相手の場に残った巨大戦艦テトランを破壊した。

 

「アフターバナーの追加効果で残っているボスラッシュを破壊できるけど・・・・今回は使わない」

 

「!?な、何だと!?」

 

「閃刀姫ーカガリは墓地に存在する魔法カード1枚につき攻撃力が100ポイントアップする」

 

閃刀姫ーカガリ 攻1500→2200

 

「バトル、閃刀姫ーカガリでダイレクトアタック」

 

男子生徒 LP 2500→300

 

「メインフェイズ2、閃刀姫ーカガリをリンクマーカーにセット、フォームチェンジ、閃刀姫ーシズク。装備魔法、閃刀機構ーハーキュリーベースを閃刀姫ーシズクに装備、伏せているフィールド魔法、閃刀領域ーエリアゼロを発動。そして効果起動、対象は閃刀機構ーハーキュリーベース」

 

・閃刀機ーホーネットビット

・成金ゴブリン

・エフェクト・ヴェーラー

 

「閃刀機ーホーネットビットを手札に加えて、閃刀機構ハーキュリーベースは墓地に送られる。閃刀機構ーハーキュリーベースの効果。このカードが効果でフィールドから墓地に送られた場合、墓地のこのカード以外の『閃刀』カード3枚をデッキに戻す。閃刀起動ーエンゲージ、閃刀姫ーカガリ、閃刀機ージャミングウェーブをデッキに戻す」

 

墓地に送られたハーキュリーベースの効果で墓地にある閃刀起動ーエンゲージ、閃刀機ージャミングウェーブ、そして閃刀姫ーカガリの3枚がデッキ戻っていった。

 

カード1枚だけ伏せてターンエンド。エンドフェイズ、閃刀機関ーマルチロールの効果で墓地の閃刀機ーアフターバナーをセット。閃刀姫ーシズクの効果でデッキから閃刀起動ーエンゲージを手札に」

 

「舐めた真似をしやがって・・・・エンドフェイズ、ボスラッシュの効果発動!このターン、『巨大戦艦』モンスターが破壊された場合、デッキから『巨大戦艦』モンスターを特殊召喚する!」

 

「手札の灰流うららの効果」

 

「に、2枚目だと!?」

 

「これだけ引いたんだから引く、ボスラッシュの効果は無効になる。そして手札制限で私は1枚を捨てる」

 

 

桜 手札 6枚 LP 3200 墓地魔法 6

 

▲△▲▲▲ ▼

ーーーーー

ー ○

ー--ーー

ーー△ーー ー

 

男子生徒 手札 0枚 LP 300

 

 

「さ、さっきアフターバナーでボスラッシュを破壊しなかったのは・・・・」

 

「手札に灰流うららがあったから、そしてボスラッシュの効果で貴方は通常召喚出来ない」

 

「く、クソ!?俺のターン!ドロー!」

 

男子生徒 手札 1枚

 

「・・・!!ま、魔法カード、強欲で貪欲な壺!」

 

「・・・悪運強い」

 

「デッキの上から10枚を除外して2枚ドロー!」

 

男子生徒 手札 0枚→2枚

 

「(・・・・!テラ・フォーミングと死者蘇生!これで何とかなる!)魔法カード、死者蘇生!墓地からビック・コアMkーⅢを特殊召「リバースカードオープン、速攻魔法、閃刀機ーシャークキャノン、巨大戦艦ビック・コアMkーⅢをゲームから除外する」喚!?なっ!?」

 

相手が死者蘇生を発動したタイミングにチェーンして閃刀機ーシャークキャノンを発動、死者蘇生の対象になった巨大戦艦ビック・コアMkーⅢをゲームから除外する。

 

「閃刀機ーシャークキャノンも閃刀機関ーマルチロールの効果でセットされたカード、ゲームから除外される」

 

「タ、ターンエンド・・・・・」

 

 

桜 手札 6枚 LP 3200 墓地魔法 6

 

▲△▲▲ー ▼

ーーーーー

ー ○

ー--ーー

ーー△ーー ー

 

男子生徒 手札 1枚 LP 300

 

 

「私のターン、ドロー」

 

桜 手札 7枚

 

「バトルフェイズ、閃刀姫ーシズクでダイレクトアタック」

 

男子生徒 LP 300→0

 

 

WIN 桜 LOS 男子生徒

 

 

「く、くそ・・・・・か、完膚なきまでに・・・」

 

「じゃあ文句無く並び直して」

 

「ハッ!?」

 

「列抜けてデュエルした、当たり前。それが嫌なら帰って」

 

私がしかめっ面で右手を下にして下から上に振る。相手はそれを見てなんか負け犬を吠えてどこかに走っていった。

 

「無駄な客が多い・・・・・さっさと仕事に戻ろう」

 

「桜さ〜ん、悪いけどまた悪態付く人対処してくれる〜?」

 

「・・・・はぁ」

 

一人追い返したら後ろから氷川さんの声が聞こえてきた。私の仕事はいつ終わるのやら・・・・




桜「マナー悪い奴多すぎ」

絢「貴方の言葉遣いも悪いわよ・・・」

恭輔「モロ師匠の影響受けてますから」

祈「やる度に段々と悪くなっていきますね・・・」

翔悟「良いんじゃねぇの?ああいう奴らはこっちもそれなりの対応と態度を示さないと」

絢「一理あるけどこんな状態続けたら結局酷いままよ」

桜「次回、『Live Fes in RockingGo!! Final Day 2』。次回もよろしく」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。