遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女   作:DICHI

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9月の最初の国家試験、本気で取りに行きたいから勉強しているけど、その前に期末テストで単位落としたら元もこもないんだよな・・・

海外の手札娘のイラスト違い可愛いね。高いけど買いたいわ。日本でも実装してくれないかな?


第35話 決勝トーナメント1回戦 思いを込めた磁石の戦士

恭輔 side

 

 

『Dフィールド、次の生徒はデュエルフィールドに上がりなさい』

 

「さて、行きますか」

 

ベンチから立ち上がり、軽く屈伸をしていた僕はデュエルディスクにデッキをセットしてフィールドに上がる。相手は・・・・男の生徒ですね。

 

「・・・お前、確か遠藤遊輝さんの一番弟子って言っていた」

 

「お、お前って・・・年上に敬語は大切ですよ」

 

「・・・・やっぱり遊輝さんと一緒だな」

 

デュエルフィールドに上がってきた男子生徒に開口一番、お前と言われたので敬語を使うように注意する。僕は良いですが、そんな状態が続いたら社会で苦労しますよ。

 

「俺はこのトーナメント、勝ちあがらなきゃいけないんだ。遊輝さんにリベンジするために」

 

「?師匠とデュエルでもしたのですか?」

 

「去年な、滅多にないチャンスだったよ。実際に体験してあの人のデュエルは惹きつけられたよ」

 

「惹きつけられる・・・その気持ちは分かりますね。僕も師匠とデュエルして弟子にしてもらいましたから」

 

「だから俺はお前を倒す。そして遊輝さんにもう一度挑戦する」

 

「だからお前って言わない方が良いですよ」

 

『Dフィールド第4試合、中等部2-3対小等部4-1、成田恭輔vs清水智成!デュエルスタート!』

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

恭輔 LP 4000 清水 LP 4000

 

「先行は俺だ!まずは電磁石の戦士(エレクロマグネット・ウォリアー)γを召喚!」

 

電磁石の戦士γ 攻800

 

「電磁石の戦士γの効果!このカードの召喚時、手札からこのカード以外の『マグネット・ウォリアー』モンスターを特殊召喚する!電磁石の戦士αを特殊召喚!」

電磁石の戦士α 攻1700

 

「電磁石の戦士αの効果!デッキからLv8の『磁石の戦士』モンスターを手札に加える!磁石の戦士マグネット・ベルセリオンを手札に加える!カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

恭輔 手札 5枚 LP 4000

ーーーーー ー

ーーーーー

ー ー

○ーーー○

ーー▲▲ー ー

 

清水 手札 2枚 LP 4000

 

 

「僕のターン、ドロー!」

恭輔 手札 6枚

 

「魔法カード、増援!デッキからLv4以下の戦士族モンスター1体を手札に加えます!星因子ベガを手札に加えます!」

 

「この瞬間、フィールドの電磁石の戦士αとγの効果!相手ターンにこのモンスターたちをリリースして、デッキからLv4の『マグネット・ウォリアー』モンスターを特殊召喚する!磁石の戦士(マグネット・ウォリアー)δと磁石の戦士γをそれぞれ守備表示で特殊召喚!」

 

磁石の戦士δ 守1400

磁石の戦士γ 守1800

 

相手のフィールドにいた電磁石の戦士γと電磁石の戦士αがリリースされ、相手のデッキから磁石の戦士δと磁石の戦士γが特殊召喚される。

 

「磁石の戦士δの効果!特殊召喚成功した場合、デッキからLv4以下の『マグネット・ウォリアー』モンスターを墓地に送る!電磁石の戦士βを墓地に送る!」

 

なるほど、これで電磁石の戦士マグネット・ウォリアーの特殊召喚条件を整えて、フィールドの磁石の戦士δでデッキから磁石の戦士マグネット・ヴァルキリオンですか。よく練られています。

 

「星因子ベガを召喚!」

 

星因子ベガ 攻1200

 

「ベガの効果!召喚時、手札から『テラナイト』モンスターを特殊召喚します!星因子デネブを召喚!」

星因子デネブ 攻1500

 

「デネブの効果!デッキからデネブ以外の『テラナイト』モンスターを手札に加えます!星因子アルタイルを手札に加えます。行きますよ!Lv4の星因子ベガとデネブでオーバーレイ!」

 

通常召喚されたベガ、さらにベガの効果で特殊召喚されたデネブの2体が目の前にできたブラックホールに吸い込まれ行く。

 

☆4 × ☆4 = ★4

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ランク4!星の光を守りし影武者!煉獄の騎士(テラナイト)ヴァトライムス!」

 

煉獄の騎士ヴァトライムス 攻2600

 

2体のモンスターを吸い込んだブラックホールは渦巻いて爆発を起こし、その中からヴァトライムスがフィールドに現れた。

 

「リバースカードオープン!奈落の落とし穴!煉獄の騎士ヴァトライムスを破壊して、ゲームから除外する!」

 

「ならチェーンで手札から速攻魔法、天架ける星因子!フィールドのヴァトライムスをデッキに戻して、デッキからカード名が異なる『テラナイト』モンスターを特殊召喚します!星因子シャムを特殊召喚!」

 

相手が発動した奈落落とし穴に合わせるように天架ける星因子を発動、ヴァトライムスが立っているところに落とし穴が現れたが、ヴァトライムスはエスケープ、そのまま入れ替わるようにシャムがフィールドに現れと。

 

星因子シャム 守1800

 

「星因子シャムの効果!特殊召喚成功時、相手に1000ポイントのダメージを与えます!」

 

「ぐっ!?」

 

清水 LP 4000→3000

 

少し計画が狂いましたが大丈夫でしょう。手札の伏せカードで1ターンなら防げます。

 

「カードを3枚伏せてターンエンド!」

 

 

恭輔 手札 1枚 LP 4000

ー▲▲▲ー ー

◻︎ーーーー

ー ー

◻︎ーーー◻︎

ーーー▲ー ー

 

清水 手札 2枚 LP 3000

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

清水 手札 3枚

 

「墓地から電磁石の戦士α・β・γの3体のモンスターをゲームから除外して、磁石の戦士マグネット・ベルセリオンを特殊召喚!」

 

磁石の戦士マグネット・ベルセリオン 攻3000

 

墓地にいた電磁石の戦士3体の身体がバラバラになり電磁石の力で合体、マグネット・ベルセリオンが特殊召喚される。

 

「手札から速攻魔法、異次元からの埋葬!除外されているモンスター3体を墓地に戻す!除外された電磁石の戦士3種類を墓地に戻す!行くぞ!魂に響くサーキット!」

 

磁石の戦士δとβが相手上空に出来たリンクマーカーの中に入り、左斜め下の矢印と右斜め下の矢印が赤く光る。

 

「アローヘッド確認!召喚条件は地属性モンスター2体!俺は磁石の戦士δとβをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク2!ミセス・レディエント!」

 

ミセス・レディエント 攻1400 ↙︎ ↘︎

 

「墓地に送られた磁石の戦士δの効果!このカード以外の『マグネット・ウォリアー』モンスターを3種類ゲームから除外することでデッキから磁石の戦士マグネット・バルキリオンを召喚条件を無視して特殊召喚する!墓地から3種類の電磁石の戦士を除外して、マグネット・バルキリオンを特殊召喚!」

 

磁石の戦士マグネット・バルキリオン 攻3500

 

「ミセス・レディエントがフィールドに存在する限り、俺の場の地属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップする!」

 

ミセス・レディエント 攻1400→1900

磁石の戦士マグネット・ベルセリオン 攻3000→3500

磁石の戦士マグネット・バルキリオン 攻3500→4000

 

「マグネット・ベルセリオンの効果!墓地から『マグネット・ウォリアー』モンスターを除外して、相手フィールドのカード1枚を対象に取り破壊する!磁石の戦士δを除外!対象は真ん中の伏せカードだ!」

 

「リバースカードオープン!永続罠、デモンズ・チェーン!」

 

マグネット・ベルセリオンざ磁石の戦士δのエネルギーを吸収して、そのまま僕の真ん中の伏せカードを破壊しようとしたが、永続罠のデモンズ・チェーンを発動してマグネット・ベルセリオンを縛り付ける。

 

「このカードの対象になったモンスターは効果が無効になり、攻撃できません!」

 

「くっ!バトル!ミセス・レディエントで星因子シャムに攻撃!」

 

「リバースカードオープン!罠カード、和睦の使者!このターン、僕のモンスターは戦闘で破壊されず、戦闘ダメージは0になる!」

 

僕とシャムの前に和睦の使者のイラストに描かれている女性が現れて何かを呟く。ミセス・レディエントがシャムに攻撃したが、シャムは破壊されないままフィールドに存在する。

 

「ちっ・・・・ターンエンド!」

 

「エンドフェイズ、リバースカードオープン!永続罠、リビングデッドの呼び声!墓地から星因子ベガを攻撃表示で特殊召喚!」

 

リビングデッドの呼び声により、墓地に眠っていた星因子シャムがフィールドに戻ってくる。

 

「シャムの効果!手札から星因子アルタイルを特殊召喚!

 

星因子アルタイル 攻1500

 

「星因子アルタイルの効果!特殊召喚成功時、墓地から『テラナイト』モンスターを特殊召喚します!星因子デネブを特殊召喚!デネブの効果!2枚目のアルタイルを手札に加えます!」

 

「(お、俺のターンだよな?何でこんなに展開しているんだ!?)」

 

 

恭輔 手札 1枚 LP 4000

ー△ー△ー ー

◻︎ー○○○

ー ○

○ーーー○

ーーー▲ー ー

 

清水 手札 1枚 LP 3000

 

 

「僕のターン!ドロー!」

 

恭輔 手札 2枚

 

「Lv4の星因子デネブ、アルタイル、シャムの3体でオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 × ☆4 = ★4

 

「3体のテラナイトモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!星の彼方から舞い降りよ!星輝士トライヴェール!」

 

星輝士トライヴェール 攻2100

3体のモンスターがブラックホールの中に吸い込まれていき、切り札のトライヴェールがフィールドに現れる。

 

「トライヴェールの効果発動!このカードのエクシーズ召喚成功時、フィールドのこのカード以外のカード全てを手札に戻します!」

 

「リバースカードオープン!罠カード、ブレイクスルースキル!トライヴェールの効果を無効にする!」

 

トライヴェールの効果を使用しようとしたが、相手が発動したブレイクスルースキルの効果により、トライヴェールの効果は無効にされる。

 

「これでトライヴェールの効果は無効だ!トライヴェールを特殊召喚したターンは『テラナイト』モンスターしか特殊召喚出来ないはず!」

 

「確かにそうですね・・・・ですがまだまだ詰めが甘いです」

 

「何だと?」

 

「手札から魔法カード、セブンストア!自分フィールドのエクシーズモンスターをリリースして1枚ドロー!」

 

「!?」

 

「さらにこの効果でリリースしたエクシーズモンスターのオーバーレイ・ユニットの数だけ追加でドローします!」

 

「なっ!?」

 

「トライヴェールの素材は3つ!よって4枚ドロー!」

 

恭輔 手札 1枚→5枚

 

「さて・・・・その手札がエフェクト・ヴェーラーとかでしたら困りますが、ここは愚直にこの方法で行きましょう。手札から星因子アルタイルを召喚!効果で墓地から星因子シャムを守備表示で特殊召喚!シャムの効果!相手に1000ポイントのダメージを与える!」

 

「ぐっ!?」

 

清水 LP 3000→2000

 

「そしてLv4のシャム、ベガ、アルタイルの3体でオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 × ☆4 = ★4

 

「3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!星の彼方から舞い降りよ!星輝士トライヴェール!」

 

「ま、また!?」

 

「トライヴェールの効果発動!デルタ・オブ・ツイスター!」

 

特殊召喚したトライヴェールが手にしている星がついた三角形の盾を回して投げ飛ばす。クルクルと回転した盾はそのままフィールドに竜巻を巻き起こし、トライヴェール以外のフィールドのカード全てを吹き飛ばしていく。

 

「ぐううぅ!!!!」

 

「これで終わりです!バトル!トライヴェールでダイレクトアタック!スターオーバー・ザ・ドライブ!」

 

「て、手札から速攻のかかしの効果!相手の直接攻撃宣言時、このカードを手札から捨てバトルフェイズを終了する!」

 

相手の手札から速攻のかかしが飛び出してトライヴェールの攻撃を受け止める。

 

「なるほど・・・速攻のかかしは頭に入ってなかったです。ではメインフェイズ2、トライヴェールの効果!相手の手札1枚をランダムに選び墓地に送ります!」

 

星輝士トライヴェール OVR 3→2

 

「・・・・マグネット・バルキリオンだ」

 

「そして星輝士トライヴェール1体でオーバーレイ!」

 

★4 → ★5

 

「1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築!エクシーズ召喚!星の光を守りし者!星輝士セイクリッド・ダイヤ!」

 

星輝士セイクリッド・ダイヤ 攻2700

 

トライヴェール1体がエクシーズ素材としてブラックホールの中に吸い込まれていき、今度はセイクリッド・ダイヤが飛び出してくる。

 

「セイクリッド・ダイヤがフィールドにいる限り、お互いのプレイヤーはデッキからカードを墓地に送ることはできず、墓地から手札に回収するカードも手札に戻らずゲームから除外されます!」

 

「なっ!?」

 

「カードを4枚伏せてターンエンド!」

 

 

恭輔 手札 2枚 LP 4000

▲▲▲▲ー ー

ーーーーー

○ ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

清水 手札 1枚 LP 2000

 

 

「お、俺のターン!ドロー!」

 

清水 手札 3枚

 

「(・・・!!ま、まだいける!)魔法カード、トレード・イン!手札のLv8のマグネット・ベルセリオンを捨て、2枚ドロー!さらに魔法カード、壺の中の魔術書!互いのプレイヤーは3枚ドローする!」

 

恭輔 手札 2枚→5枚 清水 手札 1枚→4枚

 

「魔法カード、予想GUY!自分フィールドにモンスターが存在しない場合、デッキからLv4以下の通常モンスターを特殊召喚する!磁石の戦士αを特殊召喚!」

 

磁石の戦士α 攻1700

 

「さらにレスキュー・ラビットを召喚!」

 

レスキュー・ラビット 攻300

 

「レスキュー・ラビットの効果発動!このカードをゲームから除外して、デッキからLv4以下の同名通常モンスターを2体特殊召喚する!」

 

「リバースカードオープン!カウンター罠、神の通告!ライフを1500ポイント払って、レスキュー・ラビットの効果を無効にして破壊します!」

 

恭輔 LP 4000→2500

 

レスキュー・ラビットが自身の効果で除外されデッキからモンスター2体を特殊召喚しようとするが、僕が発動した神の通告の効果によりその効果は無効にされる。

 

「くっ・・・・まだだ!フィールド魔法、マグネット・フィールド発動!」

 

相手の後ろに魔法陣みたいなものが現れて、その魔法陣を取り囲むように電磁石が何個も浮かび上がる。

 

「マグネット・フィールドの効果!自分フィールドに地属性・岩石族モンスターが存在する場合、1ターンに1度だけ墓地からLv4以下の『マグネット・ウォリアー』モンスターを特殊召喚する!磁石の戦士γを特殊召喚!」

 

電磁石が起動して魔法陣が光り出し、相手の墓地から磁石の戦士γがフィールドに現れる。

 

磁石の戦士γ 攻1500

 

「Lv4の磁石の戦士γとαでオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 = ★4

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ランク4、鳥獣士カステル!」

 

鳥獣士カステル 攻2000

 

「鳥獣士カステルの効果!オーバーレイ・ユニットを2つ取り除いて、相手フィールドのカード1枚をデッキに戻す!」

 

鳥獣士カステル OVR 2→0

 

「リバースカードオープン!永続罠、デモンズ・チェーン!」

 

「!?(し、しまった!!トライヴェールの効果で戻っていたことを忘れてた!)」

 

「対象はカステル!」

 

デモンズ・チェーンの効果が発動して、相手のカステルを鎖で縛り付けて動けないようにする。

 

「ぐっ・・・・・カードを1枚伏せてターンエンド・・・・」

 

「エンドフェイズ!リバースカードオープン!リビングデッドの呼び声!墓地からアルタイルを攻撃表示で特殊召喚!アルタイルの効果発動!墓地からシャムを特殊召喚!シャムの効果!相手に1000ポイントのダメージです!」

 

「うわっ!」

清水 LP 2000→1000

 

 

恭輔 手札 5枚 LP 2500

△ー△▲ー ー

ーー○ー◻︎

○ ○

ーーーーー

ーー▲ーー ー

 

清水 手札 0枚 LP 1000

 

 

「僕のターン!ドロー!」

 

恭輔 手札 6枚

 

「バトル!星輝士セイクリッド・ダイヤで鳥獣士カステルを攻撃!」

 

「リバースカードオープン!カウンター罠、攻撃の無力化!」

 

「チェーンでリバースカードオープン!カウンター罠、神聖なる因子!シャムをリリースして攻撃の無力化の効果を無効にして破壊します!」

 

「なっ!?」

 

相手が発動してきた攻撃の無力化は神聖なる因子により、シャムをリリースして無効にする。

 

「その後、カードを1枚ドロー!」セイクリッド・ダイヤの攻撃は成立!スター・イン・ダイヤ!」

 

星輝士セイクリッド・ダイヤ 攻2700

鳥獣士カステル 攻2000

 

清水 LP 1000→300

 

「アルタイルでダイレクトアタック!」

 

清水 LP 300→0

 

WIN 恭輔 LOS 清水

 

 

『そこまで!勝者!中等部2-3、成田恭輔!Dフィールド、3-1で中等部2-3の勝ち!』

 

「ふぅ〜・・・・ありがとうございました」

 

デュエルディスクを片付けて相手に頭を下げる。師匠から礼儀は大切にしろよっと言われたので最後の挨拶はキチンとするようにしています。・・・・まぁ最近師匠がしていないのですが。

 

「・・・・・・やっぱ強いな」

 

「?何ですか?」

 

「やっぱ強いなって言ったんだよ。耳悪いな恭輔さん」

 

「・・・・お前って言わなくなったのは評価しますが言葉遣いはもうちょっと直した方が良いですね」

 

「はっ、無理な相談だな。・・・・・頑張ってください」

 

「素直じゃないですね」

 

相手の子が頭を下げてデュエルフィールドから降りていく。僕も身体を反転して自分たちのクラスに戻る。

 

「・・・お疲れ様」

 

「よくやったな恭輔!終始シャムバーンだったけど」

 

「最初のターンにエクシーズモンスターを除去されそうでしたから作戦プランを変えただけですよ」

 

「ま、まぁ・・・・とりあえず準決勝進出ですよ」

 

「・・・そう言えば氷川さんは?」

 

「あいつはまだ気絶しているぜ。早い所叩き起こして準決勝に備えないとな」

 

「・・・・まだ気絶していたんですか」

 

流石にちょっと時間が長すぎる気もしますが・・・まぁ準決勝の1回戦は祈さんに任せましょう。




桜「・・・・やっぱり恭輔も碌な勝ち方をしない」

恭輔「立派な戦術です」

翔悟「実際問題、シャムバーンで1デュエル3000〜4000削るなんて現実でもあり得ることだからな・・・あのカード、かなりの問題児だぞ」

祈「い、1枚でもサーチしたら墓地落としたりできるのが凄いですよね」

桜「あれ1枚入れるだけで選択肢の幅が広がるのが面白い」

恭輔「遊戯王もそうですけど、カードゲームってそこが面白いですよね。テンプレの構築にオリジナルのカードを入れて自分好みのデッキに出来ますから」

桜「というわけで次回、『準決勝 魔法技術者』。よろしく」

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