あれ、めんどくさいしネタバレになるんですよね。言わない方が読者的にも良いかな〜って思って。
やって欲しいって要望が多ければ考えます。
遊輝 side
「・・・・・・・・・・・・」
『マスター、そんなに心配ですか・・・』
「当たり前だ、目の前で人が死にそうになっていたんだ。気分が良いわけねぇだろ」
ベンチで腰掛けている俺にガガガマジシャンの精霊、ダイヤが俺に声をかける。今現在、病院の緊急治療室の目の前で俺が見つけた女の子が緊急手術を受けている。俺が慌てていた時には気づけなかったが、服に隠れて何箇所か痣があったらしく、内臓とか問題なのか検査も兼ねている。
「よう遊輝、待たせたな」
「牛尾さん」
廊下の奥からセキュリティの制服を着たガタイの良い男の人がやって来た。この人は牛尾さん、セキュリティで働いている俺の信頼できる人だ。この街の英雄とは腐れ縁でもある。
「調べてやったぞ、お前がここに連れ込んだ子」
「誰か分かったのか?」
「いや、それが・・・・乗ってない」
「はっ?」
「だから乗ってない、ネオドミノシティのデータにあの女の子の情報は乗ってないんだ」
「そんなバカな!?じゃああの子はどうやってあそこにいたんだよ!?」
ネオドミノシティは良い意味でも悪い意味でも全ての情報をデータで統制している。そのため、この街では住んでいる住民、さらに旅行や観光で訪れた海外の方の簡単な情報までもデータとして登録されている。
「分からない・・・・・いわゆる戸籍無しかもしれないが、あの年齢で戸籍無しっていうのもおかしい」
「・・・・・・・・まさかアリアと同じパターン?」
「おいおいおい、あんなレアなケースが立て続けに起こるのか?」
「お待たせしました」
俺と牛尾さんで色々と話していると手術をしていた医者が緊急治療室から出てきた。
「先生、あの子は?」
「大事にはいたらない。表面上の怪我だけだったからゆっくりと痣を治していけばいい。今はゆっくりと眠っている」
「そうか・・・良かった」
「そうそう、あの子がこんなペンダントをしていたんだが」
そう言って医者は俺にペンダントを渡してきた。外縁は丸く、中には正八角形に三角のマーク、そして中央に鳥のようなものか掘られている。
「何だこれ?」
「見たことねぇなぁ、最近はこんな特徴的なペンダントなんか売っているのか?」
「いや、俺もこういうのは全く」
「とにかく、今は君が預かってくれないか」
「まぁ・・・・はい、分かりました」
「今日は遅いし、お前は病院で寝ていけ」
「えぇ・・・牛尾さんは?」
「俺は夜勤だ」
「ちょいちょいちょい!!」
そう言って牛尾さんは俺の言葉も聞かずにさっさと離れてしまった。医者も医者でもういないし・・・っていうか今何時なんだよ?
「・・・11時?随分長い手術してんなぁ・・・・しゃあねぇ病院で寝るか、嫌なんだよな病院で寝るの・・・・なんか出そうだし」
『マスターって本当に幽霊とかダメだよね』
『ねぇ〜』 『ねぇ〜』
「うるせぇ!!お前らには俺のこの恐怖が分からねぇのか!?」
あの得体の知れない何かに見られている感覚や追いかけられる感覚!!あんなもの味わいた「すみませんが病院で騒がないでもらえますか?」
「あっ、すみません・・・・・」
「遠藤さんでしたね。病院内、特に夜なんですからお静かにお願いします」
「は、はい・・・・」
気まずい雰囲気の中で看護師に案内されて緊急治療室からほど近くの小さな個室に案内される。中は6畳ほどの和室で、毛布だけ置かれていた。
「今日はこちらでお願いします。緊急でしたので簡単な準備しか出来ませんでしたが」
「あっ、いえ、おかまないなく」
「では」
そういって看護師は部屋から出ていく。
「なんか・・・・本当に嫌だな」
『何でそんなに怖がるのですか?幽霊なんか出ませんよ』
「いや違うんだよ・・・・確かにそれも怖いんだけど、なんか嫌な予感がするんだよ・・・こう、あのペンダントを見て得体の知れないものが」
『あのペンダントですか?特に何も感じなかったですが?』
「分からないんだよ・・・・何でか分からないんだがあのペンダントを見た瞬間にこの痣が疼いた気がきたんだ」
そういって俺はブレザーの右袖をめくる。そこにはタトゥーのような赤い太陽の痣がある。
『シークレットシグナーの報せ・・・・』
「ああ・・・・あの少女、戸籍無しって言っていたし、なんか嫌な予感がするんだ・・・・」
何だろうなぁこの妙な胸騒ぎ・・・・・ここから先は俺も本当に分からないからな・・・・・
「・・・・・とりあえず寝るか、何も起きなければ良いんだが」
カバンを壁に立てかけて、支給された毛布を手にして俺は横になる。
「(・・・・・・痣が疼く、ってことはまた戦いが始まるのか?赤き竜・・・・・って言っても答えてくれるわけないよな)」
赤き竜はこの時代での役目を終えて、シグナーの紋章を自分の所に戻してこの世界からいなくなった。もう赤き竜やシグナーが戦う時代じゃないってことだ。つまり、今度は・・・・・・
「(・・・・俺たちの出番か)」
キューーン!!キューーン!!!
「!?な、何だ!?」
突然、警報が鳴り響いて慌てて飛び起きる。そのままカバンを背負って部屋を出る。すでに一部の看護師や医師が慌てふためきながら走りまくっている。
「一体どうなってるんだ!?」
「急に不審者が現れて緊急治療室の方に!!」
「何だと!?」
医者や看護師たちの言葉を聞いた俺は急いで緊急治療室の方に向かう。
「クソッ!!やっぱり痣の疼きは本当だったか!!よりにもよってあの子がいる所に!!」
病院内を走り回って俺は緊急治療室の前まで行く。そこには3人ほどの警備員が倒されていて、扉の前にフードを被った背の高い人物がいた。
「・・・・・・ここか」
「おいちょっと待て!?テメェ誰だ!?」
「・・・・・また邪魔者か。まるで蚊だな」
そう言ってフードを被った奴はこっちを振り向き、俺の顔を見た瞬間、口元が緩んだ。声的に男か?
「ほぉ・・・・・そっちから来るとは好都合だ」
「何だと?」
「本当なら後で始末する予定だったが丁度いい、今ここで一人倒してDMWを連れ返すのも丁度いい」
「DMW?誰のことだ?まさかあの女の子と言うんじゃないないだろうな?」
「そのことを知ってしまっているのか、なら余計にここでお前を始末しなくちゃいけない、太陽のシークレットシグナー」
「!?ッチ、知ってやがる・・・・・・」
あいつ、俺の素性を躊躇いもなく言いやがったな・・・・・・
「デュエルだ。ここでお前が勝てばこの場から引いてやろう、そんな事は無いけど」
「んなもん、やって見なくちゃわかんないだろ」
そう言ってお互いにデュエルディスクを構え、デッキをディスクにセットせる。オートシャッフルされて5枚のカードを手札に加える。
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
遊輝 LP 4000 ??? LP 4000
「私のターン、手札からサイバー・ドラゴン・ヘルツを召喚」
サイバー・ドラゴン・ヘルツ 攻100
サイバー・ドラゴン・ヘルツ・・・・ってことは相手のデッキは《サイバー》、高打点を叩き出して相手をねじ伏せるやつか、にしてもヘルツ単体で出すとはな、
「さらに魔法カード、機械複製術」
「ウエイ!?」
「この効果により、攻撃力500以下の機械僕モンスター1体と同名モンスター2体をデッキから特殊召喚する。ただし、サイバー・ドラゴン・ヘルツはフィールド・墓地に存在する限り、サイバー・ドラゴンとして扱う。私はデッキから2体のサイバー・ドラゴンを特殊召喚」
サイバー・ドラゴン 攻2100 ×2
相手フィールドに出来た機械複製術にサイバー・ドラゴン・ヘルツが入り、両隣からサイバー・ドラゴン2体がフィールドに現れる。まずいなぁ・・・これで一気にインフィニティまで確定なのか。
「・・・・・現れろ、絶望へ続くサーキット」
「なっ!?」
「アローヘッド確認、召喚条件はレベル1のモンスター1体」
「う、嘘だろ!?お、お前それ!?」
「私はサイバー・ドラゴン・ヘルツをリンクマーカーにセット!」
フィールドの上に大きな穴が開いてその中にサイバー・ドラゴン・ヘルツが飛び込んでいく。そして穴が変形して8方向に矢印が現れて、相手向きの方に矢印が赤く光った。
「サーキットコンバイン!リンク召喚!現れろリンク1!リンクリボー!」
リンクリボー 攻300 ↓
飛び込んだサイバー・ドラゴン・ヘルツの代わりに尻尾が矢印になっている機械で出来たクリボーみたいなモンスターがフィールドに現れた。
「ば、バカな・・・・・何で・・・・何でリンク召喚を使えてるんだよ!?」
「ほぅ・・・・・さすがは転生者、この情報をもう知り得てるのか」
「な、何だと!?」
何であいつ、俺の素上まで知ってやがる!?そのことを話しているのは俺の信頼できる奴しか話していないはずなのに!?
「だがお前がその答えを知る由も無い。何故なら私に負けるからだ。墓地に送られたサイバー・ドラゴン・ヘルツの効果、デッキからこのカード以外の《サイバー・ドラゴン》モンスターを手札に加える。俺はサイバー・ドラゴン・コアを手札に加える。さらに私はサイバー・ドラゴン2体でオーバーレイ!」
☆5 × ☆5 = ★5
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ、ランク5!サイバー・ドラゴン・ノヴァ!」
サイバー・ドラゴン・ノヴァ 攻2100
「さらにサイバー・ドラゴン・ノヴァ1体でオーバーレイ!」
★5→★6
「1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築!ランクアップ・エクシーズチェンジ!ランク6!サイバー・ドラゴン・インフィニティ!」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ 攻2100
サイバー・ドラゴン2体がブラックホールに吸い込まれてエクシーズ召喚されてノヴァが召喚、さらにそのノヴァを素材にしてインフィニティがフィールドに現れる。
「サイバー・ドラゴン・インフィニティの攻撃力はオーバーレイ・ネットワークの枚数×200ポイントアップする」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ 攻2100→2700
「カードを1枚伏せてターンエンドだ」
??? 手札 4枚 LP 4000
--▲-- -
-○---
○ -
-----
----- -
遊輝 手札 5枚 LP 4000
「(何であいつ、リンク召喚を・・・・いや落ち着け、今の状況を整理しろ・・・・)」
リンク召喚をされて慌てるけど、とりあえず目の前の状況を整理するように冷静に落ち着こうとする。リンク召喚をしてきたってことはこのデュエルは新マスタールール、となると・・・・
「(エクストラの制限を受けるのか・・・・・)」
そこが一番の問題点だな・・・・それを突破する前にインフィニティの除去も考えないと。
「俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 6枚
「レフト・Pゾーンにスケール5の慧眼の魔術師をペンデュラムゾーンに発動!魔法カード、デュエリスト・アドベント!」
「・・・・・通してやる」
「自分または相手のペンデュラムゾーンにペンデュラムカードが存在する場合、デッキから《ペンデュラム》カードを手札に加える!俺はEM ペンデュラム・マジシャンを手札に!そしてライト・Pゾーンにスケール1の紫毒の魔術師をセッティング!永続魔法、星霜のペンデュラムグラフを発動!」
「チッ、余計なカードを・・・・サイバー・ドラゴン・インフィニティの効果!このカードのオーバー・レイ・ユニットを一つ取り除いて星霜のペンデュラムグラフの発動を無効にして破壊する!」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ OVR 3→2
サイバー・ドラゴン・インフィニティ 攻 2700→2500
インフィニティがオーバーレイ・ユニットを使って星霜のペンデュラムグラフを破壊した。へぇ〜・・・・ここで使ってくるんだ、そりゃちょっと助かる。ちょっとプラン変えるか。
「慧眼の魔術師のペンデュラム効果!もう片方のPゾーンに《魔術師》または《EM》が存在する場合、このカードを破壊してデッキから別の《魔術師》ペンデュラムモンスターをPゾーンに置く!スケール8の虹彩の魔術師をセット!これでレベル2から7までのモンスターが同時に召喚可能!」
フィールドのPゾーンに発動された虹彩の魔術師と紫毒の魔術師に大きな振り子が現れて、その軌跡によって円が描かれる。
「揺れろ魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!現れろ!俺のモンスターたち!手札からEM ペンデュラム・マジシャンとガガガマジシャン!エクストラデッキから慧眼の魔術師!」
EM ペンデュラム・マジシャン 攻1500
ガガガマジシャン 攻1500
慧眼の魔術師 攻1500
振り子が描いた円の中から3つの光が飛び出して、3体のモンスターがフィールドに現れた。
「EM ペンデュラム・マジシャンの効果発動!このカードの特殊召喚成功時、自分フィールドのカードを2枚まで破壊して、デッキからこのカード以外の《EM》モンスターを手札に加える!」
「手札のエフェクト・ヴェーラーの効果発動!このカードを手札から捨てて、ペンデュラム・マジシャンの効果を無効にする!」
「手札から速攻魔法、墓穴の指名者!さっきお前が捨てたエフェクト・ヴェーラーをゲームから除外して、次のお前のエンドフェイズまで互いのプレイヤーは同名モンスターの効果を使えない!」
「チッ!」
相手の手札にあったエフェクト・ヴェーラーがペンデュラム・マジシャンに向かおうとしたが、手札にあった墓穴の指名者によってエフェクト・ヴェーラーはゲームから除外された。
「ペンデュラム・マジシャンの効果は有効!俺はPゾーンの虹彩の魔術師と紫毒の魔術師を破壊する!」
ペンデュラム・マジシャンが手にしている振り子を飛ばして、俺のPゾーンのカードを破壊、ブーメランのように帰ってきた振り子を捕まえたあと、ペンデュラム・マジシャンの手には2枚のカードがある。
「俺はEM ドクロバット・ジョーカーとEM ギタートルを手札に加える。さらに破壊された虹彩の魔術師と紫毒の魔術師の効果発動!虹彩の魔術師は破壊された場合デッキから《ペンデュラムグラフ》魔法・罠カードを手札に加え、紫毒の魔術師は破壊された場合、フィールドの表側表示のカード1枚を破壊する!俺はリンクリボーを選択!」
破壊された紫毒の魔術師の霊がリンクリボーを掴んで破壊、虹彩の魔術師の効果でデッキから1枚のカードが手札に加わった。
「俺は時空のペンデュラムグラフを手札に加える。そしてEM ドクロバット・ジョーカーを召喚!」
EM ドクロバット・ジョーカー 攻1800
「ドクロバット・ジョーカーは召喚成功時、デッキから《EM》《オッドアイズ》《魔術師》ペンデュラムモンスターのいずれか1枚を手札に加える!EM リザードローを選択!」
さて、問題はここからだ・・・・・サイバー・ドラゴン・インフィニティを倒しつつ勝つためには・・・・
「Lv4の慧眼の魔術師とペンデュラム・マジシャンでオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろNo,39!希望皇ホープ!」
No,39 希望皇ホープ 攻2500
「さらに希望皇ホープでオーバーレイ!」
★4→★5
「1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろSNo,39!雷鳴の速さで闇を斬り裂け!希望皇 ホープ・ザ・ライトニング!!」
SNo,39 希望皇 ホープ・ザ・ライトニング 攻2500
慧眼の魔術師とペンデュラム・マジシャンを素材としてエクシーズ召喚されたホープ、さらにそのホープをランクアップさせてホープ・ザ・ライトニングをフィールドに召喚させる。
「バトル!ホープ・ザ・ライトニングでサイバー・ドラゴン・インフィニティに攻撃!この瞬間、ホープ・ザ・ライトニングの効果発動!このカードのオーバーレイ・ユニットを2つ取り除いて、攻撃力を5000にする!」
SNo,39 希望皇 ホープ・ザ・ライトニング OVR 3→1 攻2500→5000
「行け!ホープ剣・ライトニングスラッシュ!!」
SNo,39 希望皇 ホープ・ザ・ライトニング 攻5000
サイバー・ドラゴン・インフィニティ 攻2500
??? LP 4000→1500
「・・・・フッ」
ホープ・ザ・ライトニングの攻撃により厄介なインフィニティを破壊、相手に2500のダメージを与えることができたが相手は涼しい顔をしている。
「(なんだあの余裕な笑み・・・・やっぱあの伏せカードなのか?)ガガガマジシャンでダイレクトアタック!」
「手札の速攻のかかしの効果」
「!?」
「このカードを手札から捨て、この直接攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了させる」
相手が発動した速攻のかかしがガガガマジシャンの攻撃を受け止める。そのまま速攻のかかしの効果でバトルフェイズは終了した。
「残念だったね。伏せカードばかり気にして私の手札を見ていなかったようだ」
「(グッ・・・・不味い)」
サイバー流はいつどんな状況でも相手を殺しにかけるパワーがある。何とかしたいがexモンスターゾーンが埋まっていちゃ・・・
「メインフェイズ2、レフト・Pゾーンにスケール6のEM ギタートル、ライト・Pゾーンにスケール6のEM リザードローをセッティング!EM ギタートルのペンデュラム効果!もう片方のPゾーンに《EM》が置かれた場合1枚ドロー!EM リザードローの効果!もう片方のPゾーンに《EM》がある場合、自身を破壊して1枚ドローする!」
遊輝 手札 1枚→3枚
「(・・・・よし!)魔法カード、セズン・ストア!自分フィールドのエクシーズモンスターをリリースしてそのモンスターのオーバーレイ・ユニットにプラス1枚ドローする!俺はホープ・ザ・ライトニングを選択!」
遊輝 手札 2枚→4枚
「ほぅ・・・上手いことしたか」
「Lv4のドクロバット・ジョーカーとガガガマジシャンでオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!No,41 泥眠魔獣バグースカ!」
No,41 泥眠魔獣バグースカ 守2000
ガガガマジシャンとドクロバット・ジョーカーの2体がブラックホールに吸い込まれていき、その中からバグースカが寝た状態でフィールドに現れる。
「魔法カード、ペンデュラム・ホルト!EXデッキに表側表示のペンデュラムモンスターが3種類以上ある場合、2枚ドローする!」
遊輝 手札 3枚→5枚
「カードを1枚を伏せてライト・Pゾーンにスケール1の紫毒の魔術師をセット!これでターンエンド!」
「エンドフェイズ時、リバースカードオープン!罠カード、サイバネティック・オーバーフロー!手札・フィールド・墓地のサイバー・ドラゴンを任意の枚数ゲームから除外することで、除外したカードの枚数だけ相手フィールドのカードを破壊する!」
「なっ!?」
「俺は墓地のサイバー・ドラゴン状態のサイバー・ドラゴン・ヘルツとサイバー・ドラゴンの2体をゲームから除外して、その左側の伏せカードとバグースカを破壊する!」
サイバネティック・オーバーフローにより墓地にいたサイバー・ドラゴン・ヘルツがフィールドに出てきて、俺の伏せカード目掛けて特攻して破壊してきた。
??? 手札 2枚 LP 1500
----- -
-----
- -
-----
△---△ -
遊輝 手札 3枚 LP 4000
「では行くぞ、私のターン、ドロー!」
??? 手札 3枚
「私はサイバー・ドラゴン・コアを召喚」
サイバー・ドラゴン・コア 攻500
「サイバー・ドラゴン・コアの効果!召喚時、デッキから《サイバー》または《サイバネティック》とついた魔法か罠を手札に加える。私はサイバーロード・フュージョンを手札に加える。そしてそのままサイバーロード・フュージョンを発動!フィールドまたは除外されている《サイバー・ドラゴン》モンスターを融合素材とするモンスターをデッキに戻し、融合召喚を行う!私は除外されているサイバー・ドラゴンとサイバー・ドラゴン・ヘルツをデッキに戻す!」
相手の除外ゾーンにいたサイバー・ドラゴンとヘルツの2体が融合の渦にまきこまていく。
「現れろ!キラメテック・ランページ・ドラゴン!」
キラメテック・ランページ・ドラゴン 攻2100
「キメラテック・ランページ・ドラゴンの効果発動!このカードの融合素材とした数まで、相手の魔法・罠カードを破壊する!私はEM ギタートルを破壊!」
「焦ったな!手札の幽鬼うさぎの効果発動!」
「何だと!?」
「相手がフィールドで効果モンスターの効果を発動した場合、手札のこのカードを捨てることでそのモンスターを破壊する!」
融合召喚して現れたキメラテック・ランページがギタートルに照準を合わせる。そのタイミングで手札にいた幽鬼うさぎがフィールドにピョンッと現れて、キメラテック・ランページに取り憑く。そのまま幽鬼うさぎはキメラテック・ランページを破壊して、キメラテック・ランページの効果によりギタートルも破壊された。
「あっぶねぇ危ねぇ、罠カード減らして手札誘発系のカード多めに入れて正解だった」
「き、貴様・・・・私は1枚伏せてターンエンド!」
??? 手札 1枚 LP 1500
-▲--- -
--○--
- -
-----
----△ -
遊輝 手札 2枚 LP 4000
「俺のターン、ドロー!」
遊輝 手札 3枚
マジで危なかった・・・・・ドローカードで幽鬼うさぎを引いていなかったら死んでいたところだった。
「もうお遊びもおしまいだ・・・ガガガシスターを召喚!」
『ヤッホー!!』
ガガガシスター 攻200
俺の場にガガガシスターが現れて、元気に飛び回る。
「ガガガシスターの効果!召喚時、デッキから《ガガガ》と名のついた魔法・罠を手札に加える!ガガガリベンジを手札に加えて、そのまま発動!墓地のガガガマジシャンを特殊召喚する!」
『ハアアア!!!』
フィールドに戻ってきたガガガマジシャン、鎖を振り回して相手を睨みつける。
「ガガガシスターの効果発動!自分フィールドの《ガガガ》モンスター1体を対象に取って、このカードと対象としたモンスターのレベルを2体の合計分とする!」
ガガガマジシャン ☆4→☆6
ガガガシスター ☆2→☆6
「Lv6のガガガマジシャンとガガガシスターでオーバーレイ!」
☆6 × ☆6 = ★6
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!白夜の地に輝く純白の太陽よ!天空の世界から降臨して、この世界の光の神となれ!エクシーズ召喚!輝け!ホワイト・サン・ドラゴン!」
ホワイト・サン・ドラゴン 攻2400
『・・・・ギャアアアアア!!!』
ブラックホールに吸い込まれていくガガガマジシャンとガガガシスター、そしてブラックホールの中から白い太陽がフィールドに登って変形をしてホワイト・サンが現れた。
「墓地に送られたガガガリベンジの効果!エクシーズモンスターの攻撃力を300ポイントアップする!」
ホワイト・サン・ドラゴン 攻2400→2700
「ホワイト・サンの効果発動!オーバーレイ・ユニットを一つ取り除き、自分フィールドのモンスター1体を選択!このターン、そのモンスターはダイレクトアタックが出来る!」
ホワイト・サン・ドラゴン OVR 2→1
「ほぅ・・・・オネストを警戒しているのか」
「バトル!ホワイト・サン・ドラゴンでダイレクトアタック!」
「だが甘い!リバースカードオープン!罠カード、聖なるバリア〜ミラーフォース〜!」
「甘いのはテメェの方だ!!ホワイト・サンはオーバーレイ・ユニットがある限り、カード効果で破壊されない!」
「何だと!?」
「ラストだ!!サンシャイン・パティズム!!」
??? LP 1500→0
WIN 遊輝 LOS ???
「チッ・・・・・・妨害されたか、仕方ない。約束通り引いてやろう」
「おいこら待て!!テメェの正体は何者だ!!」
デュエルディスクを片付けたフードを被った男はそのまま立ち去ろうとするが俺が怒鳴りつけて、立ち止まる。
「・・・・今の君が知る由も無い」
「何だとテ、グッ!?」
フードを被った男は懐から床に何かを投げる。それが床にぶつかり周りが煙で見えなくなる。
「ゴホッ、ゴホッ・・・・・くそッ、いなくなったか」
煙はすぐに晴れたが男の方はもういなくなっていた。だが、俺は男のある所有物を見過ごさなかった。
「(あいつ・・・・あの女の子と同じペンダントを持っていた・・・・ってことはあのペンダントは何かの証か?)」
「き、君!?大丈夫か!?」
「ん?ああ、はい。犯人は取り逃がしてしまいましたが」
「すぐにセキュリティが来てくれるから待っていてくれ!!」
すでに大慌ての医者や看護師を無視して、俺は緊急治療室の方に目を向ける。
「(一体、あの子は何なんだ?DMWとか言っていたが・・・・・これは牛尾さんやプラチナたちに頼んで調べてもらう必要があるな)」
あの子は恐らく、あいつにとって何かしらのキーパーソン何だろう。俺は右袖をめくり、自分の痣を見る。
「(・・・・・もうシグナーの戦いは終わった。これからは俺たち、シークレットシグナーの戦いになるな)」
遊輝「サイバー流で先行とるとかあいつの神経よく分からんのだが」
ダイヤ「私に言われても(汗)」
ガール「先行でインフィニティ出したら強いじゃん」
遊輝「それくらい余裕余裕。伏せカードの方が怖かったくらい」
ダイヤ「見え見えの罠ですからね・・・・」
遊輝「サイバー流は脳筋で殴るのが一番なんだよ。だからこの前の大阪のYCSでもサイバー流が優勝したし」
ガール「大阪大会は見ていて楽しかったね」
遊輝「というわけで次回、『名のない少女』、次回もよろしく」