明日から下関・博多へ旅行です。
・・・・こんかいのキーカードっていっつも思うけどプレイヤースキル試されるよな。私は馬鹿だからこのカードを上手く活かせる気がしません。
桜 side
『Bフィールド、次の試合に出場する生徒はフィールドに上がりなさい』
「ん、じゃあ私の出番」
「が、頑張ってきてください」
「お前が勝って恭輔の出番をなくしてやれ」
「・・・・まぁ僕1回戦出ましたし」
後ろからクラスメイトの応援を受けて私はデュエルフィールドに上がる。このデュエルで私が勝てば決勝進出、そしてそれは先に勝ち上がったお兄ちゃんのクラスと明日、当たるということになる。なんとしてでも決める。
『決勝トーナメント準決勝、中等部2-3対高等部3-1、第4試合、遠藤桜vs早乙女紗代子、デュエルスタート!』
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
桜 LP 4000 早乙女 LP 4000
「先行は私ですわ・・・・あなたは確か遊輝さんの妹さんですわよね」
「?そうだけど、何?」
「いえ、まさかこのデッキのお披露目があの人の妹になるとは夢にも思いませんでした」
「・・・・お披露目?」
「えぇ、この日のために組んでいたデッキがいよいよ完成しました。予選トーナメントには間に合いませんでしたし1回戦は出番がありませんでした。ですが、このデッキが私たちを決勝トーナメントに導いてくれます。まずはフィールド魔法を発動!魔界劇場「ファンタスティックシアター」!」
相手がフィールドゾーンにカードを発動、フィールドは劇場に変わり、相手の後ろの舞台にある赤いカーテンが上に上がる。
「魔界劇場「ファンタスティックシアター」は1ターンに1度、私の手札から『魔界劇団』ペンデュラムモンスター1体と『魔界台本』魔法カード1枚を相手に見せることでデッキから相手に見せたカードと異なる『魔界台本』魔法カードを手札に加える!私は魔界劇団ーメロー・マドンナと魔界台本「オープニング・セレモニー」を見せて、デッキから魔界台本「魔王の降臨」を手札に加える!」
相手が私に手札を2枚公開、ファンタスティックシアターの劇から1枚の魔界台本カードが飛び出して相手の手札に加えられた。それにしても・・・
「・・・ペンデュラム」
「そうよ・・・ようやくデッキが完成したわ。ライト・Pゾーンにスケール0の魔界劇団ーメロー・マドンナをセッティング!」
相手の片方のペンデュラムゾーンに上空から青い光が照らされて、魔界劇団ーメロー・マドンナが舞い降りてくる。
「メロー・マドンナのペンデュラム効果!ライフを1000ポイント支払い、デッキからメロー・マドンナ以外の『魔界劇団』ペンデュラムモンスターを手札に加える!」
早乙女 LP 4000→3000
ペンデュラムゾーンのメロー・マドンナが舞台袖に一度下がり、そしてまた舞台から戻ってくる。その手には1枚のカードがあり、相手の手札に加えられた。
「私は魔界劇団ープリティ・ヒロインを手札に加える!そしてモンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンド」
桜 手札 5枚 LP 4000
ーーーーー ー
ーーーーー
ー ー
ーー■ーー
ーー▲ー△ ▽
早乙女 手札 3枚 LP 3000
「(・・・・ペンデュラムデッキなのにゆっくりとしたスタート)私のターン、ドロー」
桜 手札 6枚
相手の1ターン目の行動を観察して私は直感的にゆっくりしていると思った。なにせお兄ちゃんの『魔術師』は馬鹿みたいに早い。1ターン目に盤面を固め、次のターンには相手を轢き殺しているなんてザラだ。
「(ゆっくりやるつもりならこっちもゆっくりやる。幸いにも対お兄ちゃん用に入れたカードを引いた。お兄ちゃんのデッキに効くならペンデュラムデッキ全般に効くはず)」
私のデッキは対お兄ちゃん、つまり対ペンデュラム用にチューニングアップした。相手がペンデュラムデッキを使うなら寧ろ好都合。存分に試させてもらう。
「まずは魔法カード、成金ゴブリン。1枚ドローして相手は1000回復」
「私のライフを回復してくれるのはありがたいですわね」
早乙女 LP 3000→4000
「カードを1枚伏せて永続魔法、閃刀機関ーマルチロールを発動。効果により私の伏せカードを墓地に送り、このターン、私の魔法カードの発動に対して相手は魔法・罠・モンスター効果を使えない」
「いいですわ」
「速攻魔法、閃刀機ーホーネットビットを発動。Lv1の閃刀姫トークンを特殊召喚」
閃刀姫トークン 攻0
「現れて、未来へ続くサーキット」
ホーネットビットの効果で特殊召喚した閃刀姫トークン、そのまま私の上空に現れたリンクマーカーの中に入り、左下の矢印が赤く光る。
「アローヘッド確認、召喚条件は風属性以外の『閃刀姫』モンスター1体。私は閃刀姫トークンをリンクマーカーにセット、サーキットコンバイン、リンク召喚、フォームチェンジ、閃刀姫ーハヤテ」
閃刀姫ーハヤテ 攻1500 ↙︎
「閃刀姫ーハヤテはダイレクトアタックができる。バトル、閃刀姫ーハヤテでダイレクトアタック」
早乙女 LP 4000→2500
「ぐうぅ!!」
「閃刀姫ーハヤテの効果。このカードが戦闘を行った場合、デッキから『閃刀』カードを1枚墓地に送る。閃刀姫ーレイを墓地に」
「キーカード行きましたわね・・・・」
「メインフェイズ2、閃刀姫ーハヤテをリンクマーカーにセット。フォームチェンジ、閃刀姫ーシズク
閃刀姫ーシズク 攻1500 ↗︎
「カードを1枚伏せてエンドフェイズ時、閃刀機関ーマルチロールの効果。このターンに発動した『閃刀』魔法カードの数まで墓地の『閃刀』魔法カードを選びランダムにセットする。閃刀機ーホーネットビットをセット」
私のエンドフェイズになり、閃刀機関ーマルチロールが起動、このターンに発動したホーネットビットが再び場にセットされる。
「そして閃刀姫ーシズクの効果。このカードを特殊召喚したターンのエンドフェイズ時、墓地に存在しない『閃刀』魔法カードを手札に戻す。閃刀起動ーエンゲージを加えて終了」
桜 手札 3枚 LP 4000 墓地魔法1
▲ー△▲ー ー
ーーーーー
○ ー
ーー■ーー
ーー▲ー△ ▽
早乙女 手札 3枚 LP 2500
「閃刀姫ーシズクの効果で相手のモンスターの攻撃力と守備力は私の墓地の魔法カード1枚につき100ポイント下がる」
「私のターン、ドロー!」
早乙女 手札 4枚
「(・・・・あのダイレクトアタックできるモンスターが存在する以上、容易にライフを減らすことは自滅しますわね)フィールド魔法、魔界劇場「ファンタスティックシアター」の効果!手札から魔界劇団ーエキストラと魔界台本「オープニングセレモニー」を見せ、デッキから魔界台本「火竜の住処」を手札に加えます!レフト・Pゾーンにスケール3の魔界劇団ーエキストラをセッティング!」
相手のもう片方のペンデュラムゾーンに魔界劇団ーエキストラがセッティングされる。これでLv1と2のモンスターがペンデュラム召喚可能だけどそれじゃ低すぎる。そうなると考えられるのはあのセットされたモンスターのペンデュラム効果。
「ペンデュラムゾーンの魔界劇団ーエキストラのペンデュラム効果!相手フィールドにモンスターが存在する場合、このカードをペンデュラムゾーンから特殊召喚する!」
「やっぱり・・・・チェーンで手札から増殖するGの効果。このカードを手札から捨てることでこのターン、相手が特殊召喚するたびに私は1枚ドローする」
「魔界劇団ーエキストラを守備表示で特殊召喚!」
魔界劇団ーエキストラ 守100→0
「増殖するGの効果で1枚ドロー」
「増殖するGを打たれた以上、こちらも決めに行きますわよ。反転召喚!魔界劇団ープリティ・ヒロイン!」
魔界劇団ープリティ・ヒロイン 攻1500→1400
「開け!舞台の幕が上がるサーキット!」
相手の魔界劇団ープリティ・ヒロインと魔界劇団ーエキストラがリンクマーカーの中に入り、右斜め下と左斜め下の矢印が赤く光る。
「アローヘッド確認!召喚条件はペンデュラムモンスター2体!私は魔界劇団ープリティ・ヒロインと魔界劇団ーエキストラをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク2、ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム !」
ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム 攻1800→1700 ↙︎ ↘︎
「出た、ペンデュラム最強カード。増殖するGで1枚ドロー」
「ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム の効果!特殊召喚成功時、デッキからペンデュラムモンスターを表側にEXデッキに置きます!私はデッキから魔界劇団ービッグ・スターを送ります!そしてレフト・Pゾーンにスケール9のティンクル・リトルスターをセッティング!これでLv1からLv8までのモンスターを同時に召喚可能!」
相手の空いたペンデュラムゾーンにスケール9の魔界劇団ーティンクル・リトルスターがセッティングされ、相手の上空に穴が開く。
「動け!舞台が開園するペンデュラム!会場に響け歓声を!ペンデュラム召喚!エレクトラムのリンク先にEXデッキから魔界劇団ープリティ・ヒロインと魔界劇団ービッグ・スター!」
魔界劇団ープリティ・ヒロイン 攻1500→1400
魔界劇団ービッグ・スター 攻2500→2400
上空の開いた穴から2つの光が飛び出してきて、相手のEXデッキに送られた魔界劇団ービッグ・スターと魔界劇団ープリティ・ヒロインがペンデュラム召喚される。
「増殖するGの効果で1枚ドロー」
「カードを1枚伏せて、前のターンに伏せたカードオープン!魔法カード、魔界台本「魔王の降臨」!自分フィールドの表側表示の『魔界劇団』モンスターの数まで、フィールドの表側表示のカードを対象として破壊します!対象は閃刀姫ーシズクと閃刀機関ーマルチロール!」
相手が伏せていた魔界劇団「魔王の降臨」が発動、ビッグ・スターが不気味な笑い声を出し、「魔王の降臨」の書物から魔王が現れて、私の場の閃刀姫ーシズクと閃刀機関ーマルチロールを破壊した。
「墓地の閃刀姫ーレイの効果。自分フィールドの『閃刀姫』リンクモンスターが相手によって破壊・墓地に送られた場合、墓地のこのカードを特殊召喚する」
「フィールド魔法、魔界劇場「ファンタスティックシアター」の効果!1ターンに1度、相手が発動したモンスター効果は「相手フィールドにセットされた魔法・罠1枚を選んで破壊する」に書き換える!」
「!?」
「最も、相手の伏せカード、つまり私が破壊される伏せカードはこの1枚のみなんですがね」
相手の魔界劇場「ファンタスティックシアターによって墓地に眠っていた閃刀姫ーレイの自己蘇生効果が上書きされ、相手が伏せられたカードを破壊する。
「あなたの『閃刀姫』デッキはそのモンスターが何度も蘇生して戦うことで有名ですが、逆を言えばそのモンスターに頼りすぎの傾向があります。こうしてモンスター効果を封じられたら辛いですわよね」
「・・・・・・」
「そして破壊されたのは魔界台本「火竜の住処」!このカードは自分のEXデッキに『魔界劇団』ペンデュラムモンスターが存在する場合でセットされたこのカードが相手によって破壊された場合、私は相手のEXデッキを確認して、その中の1枚のカードを選び除外します!」
「!?」
「さて、確認させていただきますわよ」
破壊された魔界台本「火竜の住処」の効果で相手の目の前にホログラムが展開されて私のエクストラデッキが確認される。
「・・・・・なるほど、確かこのカードは発売前に制限カードとして規制されていましたね。閃刀姫ーカガリを除外します」
「くっ・・・・」
相手が選択した閃刀姫ーカガリを私はEXデッキから抜き取り、自分のポケットに入れる。次のターン用に取っておいたのが仇となってしまった。
「さあ、とどめと行きましょう!バトルフェイズ!魔界劇団ービッグ「(ニヤリッ)かかった」えっ?」
相手が攻撃宣言をした、その瞬間、私は口元を緩め、セットされたカードを発動する。
「バトルフェイズに入った時、リバースカードオープン。罠カード、メタバース。デッキからフィールド魔法1枚を選択して、手札に加えるかそのまま発動できる」
「何を今更・・・・あなたのデッキのフィールド魔法はこの状況では意味が成さないはず」
「確かに、でもこのカードは違う。フィールド魔法、魔鍾洞を発動」
「ま、魔鍾洞ううう!?!?!?」
私が選択したフィールド魔法、魔鍾洞によりフィールドは舞台の場に木々が深く生い茂り、不気味な雰囲気を醸し出す森へと変貌する。なお、このカードを発動して大変驚いたのこの声、間違いなくお兄ちゃんの声だ。
「な、なにこのフィールド魔法・・・」
「ようこそ・・・永遠に抜けられない深き森へ、魔鍾洞の効果。このカードがフィールドに存在する限り、お互いのプレイヤーの内、モンスターの数が多いプレイヤーはモンスターの効果を発動できず、攻撃宣言できない」
「な!?何ですって!?」
「この効果はモンスターではなく、プレイヤーにかかる効果。つまり、どんなモンスターも相手よりモンスター数が多かったら攻撃もできず、効果も発動できない」
「そ、それじゃ・・・わ、私のモンスターは・・・」
「このカードを何とかしない限り、私に攻撃する事は出来ない」
「ぐっ!?(ま、まずい!!魔王の台本を先に使ってしまって今の手札ではあのカードを対処する事は出来ない!)」
相手は魔鍾洞の効果を聞き、すぐに手札と睨めっこする。このカードのロック性能は伊達じゃない。何せモンスターではなくプレイヤーにかかる効果。どんなモンスターもこのカード1枚で止まってしまう。そしてこれがペンデュラムデッキには重くのしかかる。
「(なぜならペンデュラムデッキは自分からモンスターを減らす事が苦手だから)」
「ぐっ・・・・バ、バトル終了。カードを1枚伏せてターンエンド・・・」
桜 手札 5枚 LP 4000 墓地魔法2
ーーー▲ー ▽
ーーーーー
ー ○
ーー○ー○
△ー▲ー△ ▽
早乙女 手札 1枚 LP 2500
「私のターン、ドロー」
桜 手札 6枚
さて、これで分かったのはあの『魔界台本』ってカードは私が破壊したら何かしら効果を発動、そしてその引き金があのフィールド魔法。カガリが無くなったけどまだ戦える。
「速攻魔法、サイクロン。フィールド魔法の魔界劇場「ファンタスティックシアター」を破壊する」
フィールドにサイクロンが吹き、魔界劇団「ファンタスティックシアター」は破壊される。
「ぐっ!?」
「魔法カード、閃刀起動ーエンゲージ。デッキから『閃刀』カードを手札に加えて、墓地に魔法カードが3枚以上ある場合、その後に1枚ドロー。2枚目の閃刀姫ーレイを手札に加えて1枚ドロー」
桜 手札 4枚→6枚
「閃刀姫ーレイを召喚。そしてそのままリンク召喚、フォームチェンジ、閃刀姫ーハヤテ。バトル、閃刀姫ーハヤテでダイレクトアタック」
「ぐうぅ!!!」
早乙女 LP 2500→1000
「閃刀姫ーハヤテの効果。デッキから閃刀機ーシャークキャノンを墓地に送る。メインフェイズ2、閃刀姫ーハヤテをリンクマーカーにセット。フォームチェンジ、閃刀姫ーシズク」
ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム 攻1800→1300
魔界劇団ープリティ・ヒロイン 攻1500→1000
魔界劇団ービッグ・スター 攻2500→2000
「カードを1枚伏せて、エンドフェイズ、閃刀姫ーシズクの効果。墓地に存在しない閃刀機構ーハーキュリーベースを手札に加えてターンエンド」
桜 手札 4枚 LP 4000 墓地魔法5
▲ーーー▲ ▽
ーーーーー
○ ○
ーー○ー○
△ー▲ー△ ー
早乙女 手札 1枚 LP 1000
「わ、私のターン!ドロー!」
早乙女 手札 2枚
「(ど、どうする・・・私のEXデッキにはリンク3以上のモンスターを入れていない・・・・モンスターの数を減らす方法・・・リンク召喚を続ければ良いけど肝心の素材条件が合わない・・・メロー・マドンナのペンデュラム効果もライフコストを払えない・・・)」
相手は手札見て固まってしまう。やはり魔鍾洞は強い。ペンデュラムデッキには特に。
「(・・・じ、時間を稼がないと)リ、リバースカードオープン!魔界台本「オープニング・セレモニー」!自分フィールドの『魔界劇団』モンスターの数×1000ポイントライフを回復します!」
早乙女 LP 1000→2000
むぅ・・・・ライフ回復があったのか、非常に面倒くさい。
「ターンエンド!」
桜 手札 4枚 LP 4000 墓地魔法5
▲ーー▲ー ▽
ーーーーー
○ ○
ーー○ー○
△ーーー△ ー
早乙女 手札 2枚 LP 2000
「私のターン、ドロー」
桜 手札 5枚
「魔法カード、貪欲な壺。墓地から閃刀姫ーレイ1枚、増殖するG、閃刀姫ーハヤテ2枚と閃刀姫ーシズクの5枚をデッキに戻して2枚ドロー」
桜 手札 4枚→6枚
「閃刀姫ーシズクをリンクマーカーにセット、フォームチェンジ、閃刀姫ーハヤテ。そしてリバースカードオープン。閃刀機ーホーネットビット。効果で閃刀姫トークンを、今度は墓地に魔法カードが3枚以上あるから攻撃力・守備力を1500にして特殊召喚」
閃刀姫トークン 攻1500
「閃刀機関ーマルチロールの効果でセットされた閃刀機ーホーネットビットは除外される。そしてハヤテのリンクマーカーは左下・・・・・閃刀姫トークンをリンクマーカーにセット。フォームチェンジ、閃刀姫ーシズク」
「こ、これでもモンスターの数は・・・・」
「魔鍾洞はモンスターの少ないデッキになればなるほど有利、そしてあなたのペンデュラムデッキにはこのカードが痛いほど刺さる。そしてそれはお兄ちゃんにも・・・・」
「・・・・なるほど、貴方のお兄さんを見越してでしたか」
「貪欲な壺が墓地に落ちたことでさらに攻撃力はダウン」
ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム 攻1300→1200
魔界劇団ープリティ・ヒロイン 攻1000→900
魔界劇団ービッグ・スター 攻2000→1900
「バトルフェイズ、閃刀姫ーハヤテでダイレクトアタック」
早乙女 LP 2000→500
「閃刀姫ーハヤテの効果。デッキから閃刀領域ーマルチゼロを落とし、さらに攻撃力が100ポイントダウン」
ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム 攻1200→1100
魔界劇団ープリティ・ヒロイン 攻900→800
魔界劇団ービッグ・スター 攻1900→1800
「閃刀姫ーシズクで魔界劇団ープリティ・ヒロインに攻撃」
閃刀姫ーシズク 攻1500
魔界劇団ープリティ・ヒロイン 攻800
早乙女 LP 500→0
WIN 桜 LOS 早乙女
『そこまで!勝者、中等部2-3、遠藤桜!準決勝、中等部2-3対高等部3-1は3-1で中等部2-3の勝ち!』
「ゔぃ」
「見事なまでに完敗ね・・・・決勝戦、頑張りなさい」
「もち」
「・・・・貴方、少しは敬語を勉強しないとダメね」
「それはお兄ちゃんに言って」
私は対戦相手にそう返して振り返り、デュエルフィールドから降りる。ベンチには桜や恭輔、翔悟や氷川さんが立って迎えていた。
「よくやったぜ桜!これで決勝進出だ!」
「よく盛り返したわよ。私と翔悟は初めての決勝進出ね」
「僕たちは2年ぶりですか、でもまああの時は師匠出ていなかったですし」
「わ、私はその前に対戦して負けましたので・・・・今度は勝ちたいです」
「ん、もちろん。ここまで来たから、私もお兄ちゃんを倒して優勝する」
お兄ちゃんにはなかなか勝てない状態がずっと続いている。ここで勝って私が強いことを証明する。そして・・・・
「・・・・お小遣いの権利を得る(ボソッ)」
「おい、今本音が聞こえたぞ」
「・・・・桜さんはブレないですね」
桜「魔鍾洞は神」
翔悟「いやお前、あんなカード1枚貼られたら殆ど詰みだよ」
恭輔「隣のフィールドから師匠の絶叫を聞いた時は何事かと思いましたよ」
祈「ゆ、遊輝さんが発狂する理由も分かる気はしますけど・・・ペンデュラムデッキはモンスター減らすの苦手そうですし」
絢「私もあのカードは苦手ね・・・モンスターの数増やしてから行うから」
恭輔「でも師匠のデッキって時空のペンデュラムグラフがありましたよね?」
桜「・・・・・せ、先行取れば勝てるから」
翔悟「おい、震えているぞ」
祈「じ、次回から長かったアカデミアデュエル大会の決勝戦、相手はスバルさんたちのクラスです」
絢「『決勝戦 雷を操る天使龍』。次回もよろしく」