販売先の業者が違うから段ボール箱が2つ届いたんだけど無駄にデカかった。
こんな事しているから資源の無駄使いとか言われるんだろうなって思った。
結論:チノちゃんの寝そべりが一番可愛い。
桜 side
「お前なんつうカード入れていたんだよ・・・魔鍾洞なんか渡した記憶ないぞ・・・」
「私が自力で当てた。誰が何と言おうと絶対に抜かない」
アカデミアデュエル大会の準決勝が終わったその夜、家で晩御飯を食べ終えた後にお兄ちゃんは凄い嫌な顔で私を見てきた。
「魔鍾洞使うってなったら俺もデッキ変えるぞ・・・」
「それやめて、お兄ちゃんの『魔術師』に勝ちたくてあのカード入れたんだから」
「何でそこまでして・・・」
「全てはお小遣いの権利を得るため」
「お前まだそれ言うのか・・・欲しいもの買ってあげてるから無理だって、家の家計キッツキツなのに」
「私は闘う、お小遣いを「お前に金を渡したら食べることにしか使わないから絶対にダメ」・・・・・・」
「何故そんな驚く!?何で分かったって顔をしてる!?」
お兄ちゃんと闘う決意を言おうとした瞬間、お兄ちゃんから言われた一言に私は図星を突かれた。
「お前の頭の中は食べることしか考えてないだろ」
「・・・・だけど私はお小遣いを貰う」
「ダメなものはダメ!!」
「むぅ・・・・・」」
お兄ちゃんはダメと言って私の案を却下される。確かに私はお兄ちゃんに欲しいものを大体買ってもらっているが少しは自分で使う分くらいのお金は貰ってもいいじゃないか。
〜〜(翌日)〜〜
『では、ただいまよりアカデミアデュエル大会の決勝戦、高等部1-1対中等部2-3の試合を始めます!!』
「さて・・・・皆さん、大丈夫ですね」
「な、何で恭輔君はゆとりを持っているのですか?」
「って言うか3人とも余裕ありすぎ」
「こんなの緊張しても無駄」
「わ、私は3度目の決勝戦ですしWRGPにも出ていますから・・・」
「僕は2度目ですけど、WRGPにもスバルさんの代打で出場しましたから」
「お前ら大物だな・・・・」
翌日、朝ごはんをきっちりと食べて、アカデミアに登校、ついさっき3位決定戦が終わり今から決勝戦が始まる。
「じゃあ先鋒は翔太さん、お願いしますね」
「任しとけ、1勝してくる」
「向こうの先鋒は・・・・奏さんですね」
「これ、翔太どうなの?」
「どうですかね・・・カウンター罠が尽きるかインフェルノイドが尽きるかの勝負ですが・・・・僕も最近、奏さんのデュエル見ていませんし」
「け、軽音部自体が忙しくてデュエルしてませんからね」
恭輔と祈の二人が考察している間に翔悟はデュエルフィールドへと上がっていく。反対側のスペースには奏が上がり、デュエルディスクにデッキをセットした。
「本当ならレミさんのリベンジって言いたかったけど、今回は我慢して勝たせてもらう」
「何か下に見られているけど私も強いわよ」
『それでは決勝戦、高等部1-1対中等部2-3、第1試合、山吹翔悟vs水野奏!デュエルスタート!』
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
翔悟 LP 4000 奏 LP 4000
「先行は私!まずは魔法カード、強欲で謙虚な壺!デッキの上から3枚を見て、その中からカード1枚を選択して手札に加える!」
・神の宣告
・強欲で金満な壺
・力天使ヴァルキリア
「私が手札に加えるのは力天使ヴァルキリア!そしてそのまま召喚!」
力天使ヴァルキリア 攻1800
「魔法カード、強欲で貪欲な壺!デッキの上から10枚を除外して2枚ドロー!」
奏 手札 3枚→5枚
「レフト・Pゾーンにスケール3の解放のアリアドネをセッティング!カードを3枚伏せてターンエンド!」
奏 手札 1枚 LP 4000
ー▲▲▲△ ー
○ーーーー
ー ー
ーーーーー
ーーーーー ー
翔悟 手札 5枚 LP 4000
「俺のターン!ドロー!」
翔悟 手札 6枚
「魔法カード、名推理!」
「・・・・・・・・カウンター罠、神の警告!」
「チッ!勘付いた・・・」
「解放のアリアドネのペンデュラム効果!私が発動したカウンター罠のライフコスト・手札コストは無くなる!」
「はあぁ!?」
「よってそのまま名推理の効果は無効にして破壊する!」
翔悟の名推理は奏が少し悩んだ後に神の警告を発動して、無効になり破壊される。
「ライフコスト無しでカウンターとかチートだろ!?」
「さらに力天使ヴァルキリアの効果!カウンター罠を発動した場合、1ターンに1度だけ光属性・天使族モンスター1体を手札に加える!豊穣のアルテミスを手札に!」
「くっ・・・だがこっちだってまだ弾はあるんだよ!今日は奏さんが相手って分かったからこっちも型を変えたんだ!魔法カード、隣の芝刈り!自分のデッキ枚数が相手より多い場合、相手のデッキ枚数と同じになるようなデッキの上からカードを墓地に送る!俺のデッキ枚数は54枚!」
「持っていたのね・・・・私のデッキ枚数は21枚!」
「デッキの上から33枚のカードを墓地に送る!」
翔悟のデッキの上から33枚が飛び出してそれを翔悟はノータイムで墓地に送る。目線は手札と墓地を行ったり来たりしている。
「・・・墓地のインフェルノイド・ベルゼブブとインフェルノイド・シャイターンを除外!インフェルノイド・ヴァエルを特殊召喚!」
インフェルノイド・ヴァエル 攻2600
「さらに墓地のインフェイド・アスタロス、インフェルノイド・ベルフェゴル、インフェルノイド・ルキフグスの3体を除外してインフェルノイド・リリスを特殊召喚!」
インフェルノイド・リリス 攻2900
「インフェルノイド・リリスの効果!このカードの特殊召喚成功時、フィールドの『煉獄』以外の魔法・罠カードを全て破壊する!」
「リバースカードオープン!カウンター罠、輪廻のパーシアス!手札の強烈なはたき落としを相手に見せ、その後のライフコストと手札コストを解放のアリアドネのペンデュラム効果でノーコストにして、インフェルノイド・リリスの効果を無効にしてデッキに戻す!」
インフェルノイド・リリスが特殊召喚されて効果を発動しようと身体の羽を広げようとした時、奏が輪廻のパーシアスを使い、インフェルノイド・リリスの効果を無効にする。
「ぐっ!?リ、リリス!」
「その後、デッキまたはEXデッキから『パーシアス』モンスターを特殊召喚する!デッキから
天空聖騎士パーシアス 攻2800
奏が発動した輪廻のパーシアスにより翔悟のインフェルノイド・リリスの効果が無効になり、奏の後ろに天空から光の筋が差し込んで天空聖騎士パーシアスがフィールドに降臨した。
「んにゃろ・・・・(墓地のインフェルノイドも5体除外してしまったし・・・下手なこと出来ねぇ)バトルフェイズ!インフェルノイド・ヴァエルで力天使ヴァルキリアに攻撃!」
インフェルノイド・ヴァエル 攻2600
力天使ヴァルキリア 攻1800
奏 LP 4000→3200
「くっ!!」
「インフェルノイド・ヴァエルの効果!このカードが相手モンスターと戦闘を行った場合、フィールドのカード1枚を選んで除外する!」
「っ!?」
「天空聖騎士パーシアスをゲームから除外!」
力天使ヴァルキリアを破壊したインフェルノイド・ヴァエルが今度は天空聖騎士パーシアスの目の前に現れて、パーシアスの下に穴が開き、その中に引きずり込んだ。
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
奏 手札 2枚 LP 3200
ー▲ーー△ ー
ーーーーー
ー ー
ーー○ーー
ーーーー▲ ー
翔悟 手札 3枚 LP 4000
「私のターン、ドロー!」
奏 手札 3枚
「豊穣のアルテミスを召喚!」
豊穣のアルテミス 攻1600
「カードを1枚伏せて、魔法カード、命削りの宝札!」
「ド、ドローカードばっか引いて・・・」
「このターン、特殊召喚出来ず相手に与えるダメージを全て0にする代わりに手札が3枚になるようにドローする!」
奏 手札 0枚→3枚
「フィールド魔法、天空の聖域を発動!」
フィールドがアカデミアのデュエルフィールドから雲の上の青空が広がるステージに変わり、奏のフィールドに大きな神殿が広がる。
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
奏 手札 0枚 LP 3200
▲▲▲▲△ ▽
○ーーーー
ー ー
ーー○ーー
ーーーー▲ ー
翔悟 手札 3枚 LP 4000
「俺のターン!ドロー!」
「カウンター罠、強烈なはたき落とし!相手がデッキから手札にカードを加えた時に発動、その手札に加えたカードを墓地に送る!」
「チッ!!」
ドローフェイズに翔悟がドローしたカードは奏が発動した強烈なはたき落としにより、翔悟の右手に平手打ちが炸裂、ドローしたカードはそのまま墓地に送られる。
「さらに豊穣のアルテミスの効果!カウンター罠を発動した場合、1枚ドロー!」
奏 手札 0枚→1枚
「(くそっ・・・せっかく煉獄カードを引いて伏せカードの煉獄の狂宴で展開する筈だったが・・・)墓地のインフェルノイド・シャイターンを除外して手札からインフェルノイド・シャイターンを特殊召喚!」
インフェルノイド・シャイターン 守0
「インフェルノイド・シャイターンの効果!相手のセットされたカードをデッキに戻す!対象は真ん中の伏せカード!」
「だったら使うわよ!カウンター罠、天罰!手札コストは解放のアリアドネの効果で無くなって、インフェルノイド・シャイターンの効果を無効にする!」
翔悟の墓地からインフェルノイドモンスターが除外されてインフェルノイド・シャイターンが特殊召喚されそのまま効果を発動したが、奏のカウンターをくらい破壊されてしまう。
「ぐっ!?」
「豊穣のアルテミスの効果!1枚ドロー!」
奏 手札 1枚→2枚
「くそっ・・・墓地からインフェルノイド・シャイターン、インフェルノイド・ルキブクスの3体を除外してインフェルノイド・アドラメレクを特殊召喚!」
インフェルノイド・アドラメレク 攻2800
「リバースカードオープン!カウンター罠、昇天の
「っ!?」
「さらに相手は1枚ドローしてメインフェイズを終了する!」
「なっ!?」
特殊召喚されたインフェルノイド・アドラメレクだったけど、奏が発動した昇天の剛角笛が発動、フィールドに大きな笛が現れて、インフェルノイド・アドラメレクが破壊される。
「ちっ・・・昇天の剛角笛で1枚ドロー!」
「豊穣のアルテミスの効果で1枚をドロー!」
翔悟 手札 2枚→3枚 奏 手札 2枚→3枚
「バトルフェイズ!インフェルノイド・ヴァエルで豊穣のアルテミスを攻撃!」
「リバースカードオープン!攻撃の無力化!」
インフェルノイド・ヴァエルの攻撃は攻撃の無力化によって吸収される。
「アルテミスの効果で1枚ドロー!」
奏 手札 3枚→4枚
「ぐっ・・・・タ、ターンエンド」
奏 手札 4枚 LP 3200
ーーーー△ ▽
○ーーーー
ー ー
ーー○ーー
ーーーー▲ ー
翔悟 手札 3枚 LP 4000
「私のターン、ドロー!」
奏 手札 5枚
「チューナーモンスター、神秘の代行者 アースを召喚!」
神秘の代行者 アース 攻1000
「アースの効果は使わず、Lv4の豊穣のアルテミスにLv2の神秘の代行者 アースをチューニング!」
☆4 + ☆2 = ☆6
「オゾン層にいる天使が稲妻の光を帯びて龍を呼び覚ます。惑星の叫びを受け舞い降りろ!シンクロ召喚!天空の使者!ライトニング・エンジェル・ドラゴン!」
ライトニング・エンジェル・ドラゴン 攻2300
「(・・・・・何あのドラゴン?)」
通常召喚された神秘の代行者 アースと豊穣のアルテミスでシンクロ召喚されて出てきたドラゴン・・・・上空に雷雲から舞い降りたドラゴンに私は心の中の何かに引っかかった。奏があんなドラゴンを使っているなんて聞いたこともない。
「(・・・・・何だろう、不思議な感じ)」
「ライトニング・エンジェル・ドラゴンの効果!シンクロ召喚成功時、墓地のカウンター罠を1枚回収する!輪廻のパーシアスを回収!バトルフェイズ!ライトニング・エンジェル・ドラゴンでインフェルノイド・ヴァエルに攻撃!」
「攻撃力低いのに攻撃!?ってことは・・・」
「手札のオネストの効果!手札のこのカードを捨てて、戦闘行う相手モンスターの攻撃力分、アップする!」
奏が手札からオネストを捨て、ライトニング・エンジェル・ドラゴンの身体が一回り大きくなり、手にしている弓を引き、照準をインフェルノイド・ヴァエルに充てる。
「サンダー・アロー!」
ライトニング・エンジェル・ドラゴンから放たれた雷の矢はインフェルノイド・ヴァエルの身体に突き刺さり、インフェルノイド・ヴァエルは電撃を浴びて破壊される。
ライトニング・エンジェル・ドラゴン 攻2300→4900
インフェルノイド・ヴァエル 攻2600
翔悟 LP 4000→1700
「ぐわああああ!!!!」
「カードを3枚伏せてターンエンド!」
奏 手札 1枚 LP 3200
▲ー▲▲△ ▽
ーーーーー
ー ○
ーーーーー
ーーーー▲ ー
翔悟 手札 3枚 LP 1700
「お、俺のターン!ドロー!」
翔悟 手札 4枚
「(・・・!!煉獄の虚無!!いや、ダメだ、輪廻のパーシアスが・・・となると煉獄の狂宴をわざと使って・・・)リバースカー『ピー!!ピー!!』!?」
「ライトニング・エンジェル・ドラゴンの効果!このカードがフィールドに存在する限り、カウンター罠以外の罠カードを発動出来ない!」
「はぁ!?(ってことは煉獄の狂宴が腐った!?クソッ!?)」
カウンター罠以外の罠カード使えないって・・・・エンジェル・パーミッションの天敵である王宮のお触れのカウンター罠版か、結構厄介。
「(いや、落ち着け・・・・煉獄の狂宴が使えないだけで煉獄の虚無は使える)永続魔法、煉獄の虚無を発動!」
「リバースカードオープン!輪廻のパーシアス!手札のカウンター罠、攻撃の無力化を見せて、その後のコストを無くして煉獄の虚無の発動を無効にする!」
「墓地からインフェルノイド・ヴァエル、インフェルノイド・アドラメレク、インフェルノイド・デカトロンの3体のモンスターをゲームから除外してインフェルノイド・ネヘモスを特殊召喚!」
「カウンター罠、昇天の剛角笛!」
「に、2枚目!?」
「インフェルノイド・ネヘモスの特殊召喚を無効にして破壊、相手は1枚ドローしてメインフェイズを終了する!」
墓地から特殊召喚されたインフェルノイド・ネヘモスは2枚目の昇天の剛角笛で特殊召喚を無効にされた。
「(ぐっ・・・・も、もう墓地にインフェルノイドモンスターがいない・・・)バトルフェイズ終了、ターンエンド」
奏 手札 2枚 LP 3200
ーー▲▲△ ▽
ーーーーー
ー ○
ーーーーー
ーーーー▲ ー
翔悟 手札 4枚 LP 1700
「私のターン!ドロー!」
奏 手札 2枚
「バトル!ライトニング・エンジェル・ドラゴンでダイレクトアタック!サンダー・アロー!」
翔悟 LP 1700→0
WIN 奏 LOS 翔悟
『そこまで!勝者、高等部1-1、水野奏!』
「ありがとうございました」
「あ、お、おう・・・・」
デュエルが終わって奏は翔悟に頭を下げてデュエルフィールドから下がる。一方、翔悟の方は少し呆然とした様子みたいだ。足取りが重く、ゆっくりとしたペースでこっちに戻ってくる。
「お疲れ様です。まぁドンマイです。奏さんが先行でしたから」
「ほ、60型だから奏さんが息切れするかと思いましたけど翔悟さんが先でしたね」
「いや・・・完敗だった、手も足も出なかった」
「あんたがそんなこと言うなんて珍しいわね」
「なんか・・・手のひらで踊らされた気分だよ」
「ん、あの奏のデュエルはぶん回りに近い」
「それじゃ次は私ね。ここいらで取り返してくるわよ」
途中結果 決勝トーナメント 決勝戦
中等部2-3 対 高等部1-1
第1試合 山吹 翔悟 × ー ○ 水野 奏
総合結果 0 ーー 1
翔悟「見事なまでに完敗だった・・・・」
桜「誰がどう見てもエンジェルパーミッションの動き方が良すぎた」
恭輔「あの解放のアリアドネっていうカード、書いてある事が可笑しいですから」
絢「カウンター罠の手札コストとライフコストを無くして破壊されたらカウンター罠サーチだから」
祈「こっちから破壊しに行ったら後続のカウンター罠を手札に加えられますから」
絢「まぁ翔悟は情けない負け方したけど私はそうは行かないわよ」
桜「次回、『決勝戦 第2試合 水と氷を操りし龍』。次回もよろしく」