今後の執筆ペースはこれくらいだと思ってください。
いつもとは雰囲気が違う、遊輝と桜のガチの読み合いのデュエルを意識してみました。
・・・・決勝戦の最後ってこんなに長くなる予定無かったんだ(汗)ただ、もっと続くとなるとここで一回区切らないと。
桜 side
『決勝戦、第5試合に出場する生徒はデュエルフィールドに上がりなさい』
「来た、来た・・・」
「気合い入ってますね」
「だって私のお小遣いが掛かっているから」
「貴方、それしか言葉を知らないのですか?」
決勝戦の第5試合、つまり大将戦が始まることに周りの生徒たちの期待は高まり、色々な声が上がる。だけど私からすればそんな物なんてどうでも良い。
遂に、待ちに待った決勝戦の最終戦。お兄ちゃんはリーダーとして最後に上がると予想して恭輔に最後に回してもらったけど、本当にその思い通りになった。後は私が勝って、優勝して、お小遣いの権利をもらうだけ。
「頑張れよ桜、優勝して軽音部よりも強い事を証明してくるんだ」
「ガッテン」
気合を入れた私はデュエルフィールドに上がる。反対側の対戦者スペースにはすでにお兄ちゃんが立っている。
「何してたんだ?」
「気合い入れて貰った」
「気合い、ねぇ・・・・そんな事しても空回りするだけだぞ」
「・・・・随分余裕かましている」
「何かね、もう慣れた。決勝だぁ、ライブだぁ、命掛けた戦いだぁで」
「・・・・・命掛けた戦い?」
「何でもねぇよ。まぁでも、優勝は何度でも味わいたいもんだからな・・・・・悪いけど俺も本気で行くぞ」
「・・・・私だって負けない」
お互いにデュエルディスクを構えてデッキをセットする。周りの生徒の歓声は決勝戦の最終戦ということもあってヒートアップしていく。
『決勝戦!中等部2-3対高等部1-1、第5試合!遠藤桜vs遠藤遊輝!デュエルスタート!』
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
桜 LP 4000 遊輝 LP 4000
「先行は私、まずは魔法カードテラ・フォーミング。デッキからフィールド魔法、閃刀領域ーエリアゼロを加えて発動」
フィールドがアカデミアのデュエルフィールドからエネルギーバリアが貼られたフィールドへと変わる。
「魔法カード、おろかな副葬。デッキから錬装融合を墓地に送って、魔法カード、閃刀起動ーエンゲージ」
「ブン周りじゃねぇか・・・」
「デッキから閃刀機関ーマルチロールを加えて、墓地に魔法カードが3枚以上、1枚ドロー」
桜 手札 2枚→4枚
「閃刀機関ーマルチロールを発動。効果、閃刀領域ーエリアゼロを墓地に送って、このターン私が発動する魔法カードに対して相手はカード効果を使えない。墓地に送られた閃刀領域ーエリアゼロの効果。デッキから閃刀姫ーレイを特殊召喚」
閃刀姫ーレイ 攻1500
発動した閃刀機関ーマルチロールの効果でフィールドにあった閃刀領域ーエリアゼロを墓地に送る。墓地に送られた閃刀領域ーエリアゼロの効果で私のデッキから閃刀姫ーレイがフィールドに現れた。
「現れて、未来へ続くサーキット」
特殊召喚した閃刀姫ーレイが私の上空にできたリンクマーカーの中に入り、左斜め上の矢印が赤く光る。
「アローヘッド確認、召喚条件は火属性以外の『閃刀姫』モンスター1体。私は閃刀姫ーレイをリンクマーカーにセット、サーキットコンバイン、リンク召喚、フォームチェンジ、閃刀姫ーカガリ」
閃刀姫ーカガリ 攻1500 ↖︎
「閃刀姫ーカガリの効果。特殊召喚に成功した場合、墓地から『閃刀』魔法カードを回収する。閃刀起動ーエンゲージを加えて、もう一度発動。閃刀起ーウィドアンカーを加えて1枚ドロー」
桜 手札 3枚→5枚
「閃刀姫ーカガリをリンクマーカーにセット。フォームチェンジ、閃刀姫ーシズク」
閃刀姫ーシズク 攻1500 ↗︎
「カードを2枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ、閃刀領域ーマルチロールの効果、このターンに発動した『閃刀』魔法カードの数だけ墓地から『閃刀』魔法をセットする。2回発動した、閃刀起動ーエンゲージと閃刀領域ーエリアゼロをセット、閃刀姫ーシズクの効果。このカードを特殊召喚したエンドフェイズに墓地に存在しない『閃刀』魔法カードを手札に加える。2枚目の閃刀起動ーエンゲージを加えて、終了」
桜 手札 4枚 LP 4000 墓地魔法 3
▲▲△▲ー ▼
ーーーーー
○ ー
ーーーーー
ーーーーー ー
遊輝 手札 5枚 LP 4000
「・・・とりあえずメタバースが無いことだけ分かったわ」
「・・・何故バレる?」
「あるんだったらエリアゼロ伏せないだろ、ってか墓地魔法3枚で返してきたか・・・俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 6枚
「(ウィドアンカーは確定、そうなるともう一枚の可能性が高いのは2枚目か夢幻抱擁あたりか、嫌なことしてくれるわ)」
お兄ちゃんが手札と睨めっこして真剣に考え出した。全く持って何を考えているか。
「・・・魔法カード、おろかな埋葬。デッキからモンスターを落とす」
「・・・・通す」
「(・・・目線落としたな。ありゃなんか手札誘発も握ってやがるな)デッキから覇王眷竜ーダーク・ヴルムを落として、効果発動」
「手札から増殖するGを発動」
「そいつか・・・・・通す(Gならまだ予想範囲だな)」
覇王眷竜ダーク・ヴルム 攻1800→1500
私の手札から飛び出したGがブンブンと飛び回る。お兄ちゃんの墓地から覇王眷竜ダーク・ヴルムが復活して、G1枚がこっちにやってきて1枚手札を加える。
「(そうなると伏せが読めるから展開できないな・・・)ダーク・ヴルムの効果。特殊召喚に成功した場合、デッキから『覇王門』Pモンスターを手札に加える。覇王門零を手札に加える。レフト・Pゾーンにスケール5の慧眼の魔術師、ライト・Pゾーンにスケール5の慧眼の魔術師をセット」
「・・・・何も無い」
「魔法カード、デュエリスト・アドベント。デッキから『ペンデュラム』Pモンスター、または魔法・罠を手札に加える」
「それも通す」
「(・・・・今のところうららは無さそうだな)俺はデッキから永続魔法、星霜のペンデュラムグラフを加える」
お兄ちゃんが加えたカードを聞いて、私は心の中で舌打ちをした。いつもならEM ペンデュラム・マジシャンを加えてくれるのに、伏せカードが分かっているから星霜のペンデュラムグラフを加えてきた。
「そのまま星霜のペンデュラムグラフを発動、慧眼の効果」
「・・・・通す」
「もう片方のPゾーンが『魔術師』または『EM』Pカードの場合、自身を破壊してデッキから別の『魔術師』PモンスターをPゾーンにセットする。スケール8の虹彩の魔術師をセット、永続魔法、星霜のペンデュラムグラフの効果。自分フィールドの『魔術師』Pモンスターがフィールドから離れた場合、デッキから『魔術師』Pモンスターを手札に加える。賤竜の魔術師を手札に加える」
「賤竜の魔術師?」
「レフト・Pゾーンの慧眼の魔術師の効果。自身を破壊して、スケール2の賤竜の魔術師をセット。手札のクロノグラフ・マジシャンの効果」
「・・・・通す」
「自分フィールドのカードが破壊された場合、手札からこのカードを特殊召喚、その後、手札のモンスターを特殊召喚できる。クロノグラフ・マジシャン、その後で賤竜の魔術師を特殊召喚」
賤竜の魔術師 攻2100→1800
クロノグラフ・マジシャン 攻2000→1700
「増殖するGで1枚ドロー」
お兄ちゃんが手札からクロノグラフ・マジシャン、その後にクロノグラフ・マジシャンを特殊召喚して私は1枚ドローする。同時で特殊召喚だからこれ以上のドローはできない。っというかお兄ちゃん手札良すぎ、増殖するG打ってなかったら、EM ペンデュラム・マジシャンが飛んできてヤバいことになっていた。
「レフト・Pゾーンの賤竜の魔術師のP効果。もう片方のPゾーンが『魔術師』Pモンスターの場合、EXデッキの表側の『魔術師』または『オッドアイズ』Pモンスターを手札に戻す。慧眼の魔術師を手札に戻す」
Pゾーンの賤竜の魔術師が杖を振り回し、お兄ちゃんのEXデッキの慧眼の魔術師が手札に戻る。
「ライト・Pゾーンの虹彩の魔術師の効果、自分フィールドの闇属性・魔法使い属モンスターを対象にとり、そのモンスターが相手モンスターを倒して戦闘ダメージを与えた時、倍にする」
「・・・通す」
「対象はクロノグラフ・マジシャン、その後自身を破壊する」
虹彩の魔術師がクロノグラフ・マジシャンの後ろに着き、エネルギーを与える。その後、クロノグラフ・マジシャンは破壊される。
「破壊された虹彩の魔術師の効果。デッキから『ペンデュラムグラフ』カードを手札に加える」
「・・・・通す」
「デッキから永続罠、時空のペンデュラムグラフを手札に加える。Lv6の賤竜の魔術師とクロノグラフ・マジシャンでオーバーレイ」
☆6 × ☆6 = ★6
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。白夜の地に輝く純白の太陽よ、天空の世界から降臨して、この世界の光の神となれ。エクシーズ召喚、輝け、ホワイト・サン・ドラゴン」
ホワイト・サン・ドラゴン 攻2400→2100
『・・・・ギャアアアア!!!!』
お兄ちゃんと私のフィールドにブラックホールが現れて、その中に賤竜の魔術師とクロノグラフ・マジシャンが吸い込まれていく。そしてブラックホールから白い太陽が登って、白い太陽が変形してドラゴンへと変わっていった。
「・・・・増殖するGで1枚ドロー(何、このモンスター?)」
増殖するGの効果で再び1枚ドローしたけど、私は首を傾げた。こんなモンスター、見たことがない。お兄ちゃんだけじゃない、軽音部の5人がドラゴンを特殊召喚していたけど私は全く見たことがない。
「ホワイト・サンの効果。オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いて、モンスター1体を選択する。対象は自分自身」
ホワイト・サン・ドラゴン OVR 2→1
「対象のモンスターはこのターン、ダイレクトアタックができる」
「!?(ダ、ダイレクトアタック!?だけどここで使ったら、ペンデュラム召喚に対応が・・・)通す」
「ライト・サプリメーション!」
ホワイト・サン・ドラゴンが自身のオーバーレイ・ユニットを取り除き、天空から光がホワイト・サン・ドラゴンに注がれる。
「バトル!ホワイト・サンでダイレクトアタック!サンシャイン・パティズム!」
ホワイト・サン・ドラゴンから放たれた攻撃は閃刀姫ーシズクを通り抜けて私へと放たれる。両手をクロスで構え、攻撃を受け止める。
桜 LP 4000→1900
「っ・・・・効いた」
「メイン2、賤竜で回収した慧眼の魔術師をセッティング、効果発動。デッキから紫毒の魔術師をセット。カードを1枚伏せてターンエンド」
桜 手札 6枚 LP 1900 墓地魔法 3
▲▲△▲ー ▼
ーーーーー
○ ー
○ーー○ー
△ー△▲△ ー
遊輝 手札 2枚 LP 4000
「私のターン、ドロー」
桜 手札 7枚
あれだけ良い手札だったのにペンデュラム召喚をしなかったってことはこの伏せカード、読まれている可能性がある。見えているウィドアンカーはともかく、夢幻泡影まで読まれているかもしれない。
「・・・・カードを1枚セット、永続魔法、閃刀機関ーマルチロールの効果発動、対象はさっき伏せたこのカード」
「リバースカードオープン、永続罠、時空のペンデュラムグラフ。自分フィールドの『魔術師』Pカードとフィールドのカード1枚を対象にとり、破壊する。対象は紫毒の魔術師とマルチロールの対象にしているカード」
マルチロールの効果を使おうとしたけど、お兄ちゃんが時空のペンデュラムグラフを使い、Pゾーンの紫毒の魔術師と私がさっき伏せた伏せカードを破壊する。
「チェーン1、星霜のペンデュラムグラフの効果、チェーン2、紫毒の魔術師の対象をマルチロールにして発動」
「・・・・チェーンなし」
「紫毒の魔術師の効果で対象のカードを破壊、星霜のペンデュラムグラフの効果でデッキから3枚目の慧眼の魔術師を手札に加える」
お兄ちゃんのPゾーンにいった紫毒の魔術師が再び現れて、私のフィールドの閃刀機関ーマルチロールに取り憑いて破壊する。そして星霜のペンデュラムグラフでお兄ちゃんは慧眼の魔術師をデッキから加える。
「墓地の錬装融合の効果。このカードをデッキに戻して1枚ドロー」
桜 手札 6枚→7枚
「(・・・・・死に札が多い、ドローカードも引けないのは辛い)伏せている閃刀起動ーエンゲージを発動」
「手札のドロール&ロックバードの効果」
「?ドロール&ロックバード?」
「相手がこのターン、ドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合、手札から捨てて発動出来る。このターン、これ以降お互いにデッキからカードを手札に加えられない」
「!?」
伏せていた閃刀起動ーエンゲージを発動したけど、お兄ちゃんの手札から飛んできたドロール&ロックバードによって閃刀起動ーエンゲージの前に集り、効果を無かったことにされる。
「順番間違えたな。錬装融合を発動する前にやるべきだったな」
「・・・先に時空を発動したのはこのため、閃刀機構ーマルチロールの効果で伏せられた閃刀起動ーエンゲージはゲームから除外される」
お兄ちゃんが灰流うららと増殖するG以外の手札誘発を入れてくるとは予想外だった・・・このターンに決めるためにウィドアンカーを使うよりは次のターン以降に勝つために温存する方が良さそうだ。
「閃刀姫ーシズクをリンクマーカーにセット、フォームチェンジ。閃刀姫ーハヤテ」
閃刀姫ーハヤテ 攻1500 ↙︎
閃刀姫ーシズクがリンクマーカーの中に入り、左斜め下の矢印が赤く光り、閃刀姫ーハヤテがフィールドに現れる。
「閃刀姫ーシズクがフィールドに存在しなくなったことで俺の場のモンスターの攻撃力は元に戻る!」
覇王眷竜ダーク・ヴルム 攻1500→1800
ホワイト・サン・ドラゴン 攻2100→2400
「閃刀姫ーハヤテはダイレクトアタックができる。バトル、閃刀姫ーハヤテでダイレクトアタック」
閃刀姫ーハヤテが右足で地面を蹴り、大きく飛び上がる。お兄ちゃんのモンスターを飛ばし、お兄ちゃんに向かって攻撃する。
遊輝 LP 4000→2500
「ッチ・・・・」
「閃刀姫ーハヤテの効果。このカードが戦闘を行なった場合、デッキから『閃刀』カードを墓地に送る。閃刀姫ーロゼを墓地に送る」
「・・・・閃刀姫ーロゼ、か」
「閃刀姫ーハヤテをリンクマーカーにセット、フォームチェンジ、閃刀姫ーカイナ」
閃刀姫ーカイナ 攻1500 ↘︎
「閃刀姫ーカイナの効果発動。特殊召喚成功時、相手フィールドのモンスター1体を対象にとり、次の相手ターン終了時まで攻撃できない。対象はホワイト・サン・ドラゴン」
特殊召喚した閃刀姫ーカイナがホワイト・サン・ドラゴンを照準に合わせ右手に持った銃を構え、発砲する。球は途中で爆発して網と変わり、ホワイト・サン・ドラゴンを捕まえる。
「カードを1枚伏せてターンエンド」
桜 手札 6枚 LP 1900 墓地魔法 4
▲ーー▲▲ ▼
ーーーーー
ー ○
○ーー○ー
△ー△△ー ー
遊輝 手札 2枚 LP 2500
「(・・・ブラフか?)俺のターン、ドロー」
遊輝 手札 3枚
「(・・・・さて、どこで伏せカードを使わせるか。そろそろうららの事も考えないといけないな)」
お兄ちゃんがドローしたカードを見て再び睨めっこを始める。今までにないくらい真剣に考えている。
「(・・・・このターンの攻撃は放棄する程でいくか)ライト・Pゾーンに慧眼の魔術師をセット、賤竜の魔術師のP効果。EXデッキの慧眼の魔術師を手札に戻す。慧眼の魔術師のP効果、デッキからスケール8の黒牙の魔術師をセッティング。星霜のペンデュラムグラフの効果」
「・・・手札の灰流うららの効果。このカードを捨て、『デッキから手札に加える効果』『デッキから特殊召喚する効果』『デッキから墓地に送る効果』のいずれかが効果に含んだカード効果を無効にする。星霜のペンデュラムグラフの効果を無効にする」
星霜のペンデュラムグラフの効果を使おうとしたが、桜の手札からうららが飛んできて、星霜のペンデュラムグラフの効果を無効にされる。
「さて・・・・どうしたものか・・・」
「・・・ウザイ、考えているフリしないでさっさとして」
「・・・・演技しているのにバレるのか。黒牙の魔術師のP効果、相手のモンスター1体を対象にとり、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで半分にしてこのカードを破壊する。対象はカイナ」
Pゾーンの黒牙の魔術師が飛び出し、閃刀姫ーカイナの後ろに取り付く。
閃刀姫ーカイナ 攻1500→750
「破壊された黒牙の魔術師の効果。墓地の闇属性・魔法使い族モンスターを特殊召喚する。クロノグラフ・マジシャンを特殊召喚。ホワイト・サンの効果。対象はクロノグラフ」
ホワイト・サン・ドラゴン OVR 1→0
「・・・・使わないと負ける。リバースカードオープン、速攻魔法、閃刀機ーウィドアンカー。ホワイト・サン・ドラゴンの効果を無効にする。その後の効果は使わない」
ホワイト・サン・の効果をクロノグラフ・マジシャンで使おうとしたため、伏せていた閃刀機ーウィドアンカーを発動した。これを通してしまったら普通に負けてしまう。
「まず1枚・・・ホワイト・サンの効果を使用したターン、対象のモンスター以外のモンスターは攻撃できない」
「・・・・なるほど、このターンはクロノグラフ・マジシャンしか攻撃できない」
「だけど攻撃する気は鼻っからないけどな。魔法カード、セブンストア。自分フィールドのエクシーズモンスターをリリースして1枚ドローする。ホワイト・サンをリリース。・・・・」
お兄ちゃんが発動したセブンストアによってホワイト・サンはリリースされお兄ちゃんは1枚ドローする。その時、お兄ちゃんは何かを呟いた。
「・・・何言った?」
「ん?いや、関係ない。現れろ、未来へ続くサーキット」
お兄ちゃんの上空にリンクマーカーが現れて、その中にクロノグラフ・マジシャンと覇王眷竜ダーク・ヴルムが入り、左斜め下と右斜め下の矢印が赤く光る。
「アローヘッド確認、召喚条件はPモンスター2体。俺は覇王眷竜ダーク・ヴルムとクロノグラフ・マジシャンをリンクマーカーにセット、サーキットコンバイン、リンク召喚、リンク2、ベビーメタルフォーゼ・エレクトラム」
ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム 攻1800 ↙︎ ↘︎
リンクマーカーの中からヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムが特殊召喚され、私を見つめてくる。
「・・・・エレクトラムの効果。特殊召喚成功時、デッキからPモンスターをEXデッキに置く」
「許す訳ない。リバースカードオープン、罠カード、夢幻泡影。ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムの効果を無効にする」
ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムが動き、お兄ちゃんのデッキからカードを1枚取り出そうとしたが、私が伏せていた夢幻泡影によってエネルギーが吸い取られて無効にする。
「この時、このカードがセットされていた状態で発動した場合、相手はこのターンのエンドフェイズまでその縦列の魔法・罠カードの効果は無効になる」
「もっとも、その縦列のカードである賤竜の魔術師は使い終わったが・・・レフト・Pゾーンに回収した慧眼の魔術師をセッティング。効果発動、デッキから2枚目の黒牙の魔術師をセッティング。これでLv3から7までのモンスターが同時に召喚可能」
「来る・・ペンデュラム召喚」
「揺れろ、魂のペンデュラム。天空に描け、光のアーク、ペンデュラム召喚。現れろ、俺のモンスターたち」
お兄ちゃんのPゾーンの賤竜の魔術師と黒牙の魔術師の間に大きな振り子が現れ、振り子が大きく触れ始め円を描く。その円の中から3つの光が飛び出してきた。
「EXデッキから紫毒の魔術師と黒牙の魔術師、手札から覇王門零を特殊召喚」
紫毒の魔術師 守2100
黒牙の魔術師 攻1700
覇王門零 守0
3つの光がモンスターへと変わり、紫毒の魔術師、黒牙の魔術師がヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムのリンク先に、覇王門零がフィールドに現れる。
「Lv4の紫毒の魔術師と黒牙の魔術師でオーバーレイ」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚、ランク4、星刻の魔術師」
星刻の魔術師 攻2400
お兄ちゃんと私の間にブラックホールが現れて、そこに紫毒の魔術師と黒牙の魔術師が吸い込まれていく。ブラックホールは爆発を起こしてフィールドに星刻の魔術師が特殊召喚された。
「星刻の魔術師の効果、オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いてデッキから闇属性・魔法使い族モンスターを手札に加える」
星刻の魔術師 OVR 2→1
星刻の魔術師がオーバーレイ・ユニットを吸収して両手に魔力を込める。そこから1枚のカードが生まれ、お兄ちゃんの手札に加えられた。
「EM ドクロバット・ジョーカーを手札に加える」
「・・・めんどくさ」
「覇王門零の効果、このカードと自分フィールドのカード1枚を対象に取り、選択したカードを破壊してEXデッキから融合またはシンクロのドラゴン族モンスターを攻守0、効果を無効にして特殊召喚する。対象は黒牙の魔術師」
「・・・・ない」
覇王門零が黒牙の魔術師を取り込み、自身の円の中央にエネルギーを送り、扉を開く。黒牙の魔術師が生贄となってその扉の中に吸い込まれて、覇王門零の中から1体のドラゴンが特殊召喚される。
「瑚之龍を守備表示で特殊召喚」
瑚之龍 守800→0
「・・・・シンクロチューナー」
「その通り。その前に破壊された覇王門零の効果。このカードが破壊された場合、空いているPゾーンに置くことができる。チェーンして破壊された黒牙の魔術師の効果、墓地から紫毒の魔術師を特殊召喚」
破壊された黒牙の魔術師が霊となってお兄ちゃんの墓地から紫毒の魔術師を蘇させる。そして破壊された覇王門零はフィールドに残り、お兄ちゃんのPゾーンへと移動した。
「・・・ウィドアンカーと夢幻泡影を打ったのに止まらない」
「現れろ!未来へ続くサーキット!」
再び現れたリンクマーカーの中にヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムと瑚之龍の2体のモンスターが入り、再び左斜め下と右斜め下の矢印が赤く光る。
「アローヘッド確認!召喚条件はチューナーを含むモンスター2体!俺はヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムと瑚之龍をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク2、水晶機巧ーハリファイバー!」
水晶機巧ーハリファイバー 攻1500 ↙︎ ↘︎
「ハリファイバーの効果、デッキからLv3以下のチューナーモンスターを特殊召喚する。EM オッドアイズ・シンクロンを特殊召喚」
EM オッドアイズ・シンクロン 攻600
「ただし、このターン特殊召喚されたこのモンスターの効果は発動できない。Lv4の紫毒の魔術師にLv2のオッドアイズ・シンクロンをチューニング」
☆4 + ☆2 = ☆6
「黒炎に包まれし龍よ、目指す頂を超え更なる次元へと進化せよ。シンクロ召喚、Lv6、メタファイズ・ホルス・ドラゴン」
メタファイズ・ホルス・ドラゴン 攻2300
「!?ま、不味い・・・」
「メタファイズ・ホルスの効果発動、このカードのシンクロ召喚成功時、このカードをシンクロ素材にした非チューナーモンスターの種類によって効果を得る。紫毒の魔術師は効果モンスター且つPモンスター、両方の効果を使うことができるが使用するのはPモンスターを素材にした効果、相手は自分のモンスター1体を選び、そのモンスターのコントロールを相手に渡す」
「くっ・・・・閃刀姫ーカイナしかいない」
シンクロ召喚したメタファイズ・ホルス・ドラゴンの身体が光に当たって眩しく光る。その光を見た閃刀姫ーカイナは目の色が無くなり、無表情となってお兄ちゃんの場に移動する。
「これで攻撃できたら終わりだったんだが、まあウィドアンカーと夢幻泡影を使わせるためにホワイト・サンの効果を使ったんだ、必要経費としよう、魔法カード、ペンデュラム・ホルト。自分のEXデッキの表側表示で存在するPモンスターが3種類以上の場合、2枚ドローする。慧眼・紫毒・虹彩の3枚で2枚ドロー」
遊輝 手札 1枚→3枚
「ただし、このカードを使用した後、デッキから手札にカードを加えることは出来ない。これでターンエンド」
桜 手札 6枚 LP 1900 墓地魔法 5
ーーー▲ー▼
ーーーーー
○
○ー○ー○
△ー△△△ ー
遊輝 手札 3枚 LP 2500
翔吾「・・・・俺、こんな読み合い見たことねぇぞ」
恭輔「ま、まぁ・・・・桜さんのデッキと師匠のデッキは相反するタイプですから」
絢「決勝の最後の試合でこんな頭脳戦になるなんて・・・」
祈「あ、あんな淡々とした遊輝さん初めて見ました」
恭輔「物凄い考えていましたからね・・・桜さんもどこで何を使うのか悩んでいましたし」
翔吾「すげぇ頭痛いのにこれまだ4ターンしか経ってないからな」
祈「そ、それでは次回『決勝戦 第5試合 振り子の魔術師と双陽龍 後編』」
絢「ついに兄妹対決決着よ」