遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女   作:DICHI

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前までのアカデミアデュエル大会のエキシビジョンみたいな感じです。
何気にこの小説でこの二人がデュエルする描写を描くのは初めてです。


第46話 茜色の空

遊輝 side

 

 

「やってきました高○山!今日は3人でハイキングよ!」

 

「・・・・・・・・」

 

「お兄ちゃん、私あのさつまいもソフト食べたい」

 

「・・・・・どうしてこうなった?」

 

アカデミアデュエル大会が終わって最初の休日、前日の部活を終えて帰宅するとアリアが桜と一緒に家にいて、『○尾山にハイキングに行こう!紅葉が綺麗な季節だよ!』とか言ってきた・・・こんな時期の○尾山なんか人が多すぎて絶対に面倒くさいことになるから行きたくなかったが、桜が何故か乗り気で2対1に敵わず、ネオドミノシティから2時間近くもかけてここに来たわけだ。案の定、行きの電車で既に満員だった。

 

「さあ遊輝ちゃん!ここからハイキングよ!綺麗な紅葉を見るわよ!」

 

「いや・・・・こんな人混みでゆっくり紅葉なんか見れるかいな・・・見ろよケーブルカーの入り口、2時間待ちだぞ・・・」

 

「何言ってるのよ!ハイキングは山を歩くのが醍醐味でしょ!」

 

「えぇ・・・・」

 

「お兄ちゃん、いく」

 

「・・・・なんでお前そんなに乗り気なんだよ」

 

「秘密」

 

未だに何故、インドア派な桜がハイキングに賛成したのかよく分からない。さてはこいつ、アリアに買収されたな。っていうかケーブルカーで人がいっぱいだからハイキングコースも人でいっぱいだぞ。動いているだけマシだけど。

 

「というわけで・・・・Lets'go!」

 

「ゴー」

 

「・・・・・行きたくねぇ」

 

俺の愚痴を聞かず、アリアは俺の右手と桜の左手を握って沢山の人がいる山道道へと歩いていく。

 

 

遊輝 side out

 

 

桜 side

 

 

パシャっ・・・・・パシャっ

 

「良いねぇ・・・・・高い所から見ると心がが現れるよ」

 

「景色が良いのは認めるがこの人の多さはなんとかならんのか・・・」

 

一眼レフカメラで写真を撮るお姉ちゃんはイキイキとしているけど、隣に座っているお兄ちゃんはゲッソリとした表情をしている。満員電車で揺られて、山登りを初めて1時間、まだ山の中腹に辺りにいる。今はここのお店で休憩中だ。

 

「・・・・・・(モグモグ)」

 

「お前も食べすぎなんだよ、それ何個目の饅頭だよ」

 

「・・・・(モグモグ)まだ15個・・・腹一分も満たしていない」

 

「いやお前・・・・今朝俺が大量に弁当作ってきたのに余裕あるのか?」

 

「こんなの朝飯前」

 

「(・・・・今更だけどこいつは我慢を覚えることから始めた方が良いな)」

 

山の中腹にあるお店の名物の饅頭を3箱買って、その場で開けて食べる。1箱20個で2000円とはかなりお買い得だ。お兄ちゃんに追加で買ってもらおう。

 

「(モグモグ・・・・・・)お姉ちゃんの言う通り、景色はずっと良い。ベランダから見る景色も良いけど」

 

「あっちは人工的なネオン街でこっちは自然の成り立つ形だからな」

 

「ん、こういうのは絵になる」

 

「・・・・・お前が食べ物以外に興味を持っているのを初めてみたわ」

 

「お兄ちゃん、私を馬鹿にしすぎ」

 

お兄ちゃんの私に対するイメージは食べることしかない。かく言う私もお兄ちゃんのイメージは家事も炊事も出来て、モデルとアーティスト。こなす女性にしか見えない・・・・・あれ?私、お兄ちゃんに女性的なことで負けている?

 

「はぁ〜・・・・・なんとかならねぇかな」

 

「?何が?」

 

「何でもねぇよ」

 

「ほら遊輝ちゃん!桜ちゃんも行くわよ!山頂までもう少し!」

 

「へいへい・・・・・」

 

「ん、行こう」

 

写真を撮って満足したお姉ちゃんは私とお兄ちゃんに催促をして、休憩所のベンチから立ち上がる。時間通りに行けばあと30分くらいで山頂に着くけど、今日の人混みだと1時間近くは見たほうが良さそうだ。お姉ちゃんが先導となってその後ろを私とお兄ちゃんがついて行く。

 

「♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜」

 

「鼻歌歌いながら歩く、お姉ちゃんよっぽど楽しみにしていた」

 

「・・・・あいつがこういう事に興味があったのが驚きだわ」

 

「お姉ちゃん、意外と多趣味。服作るだけじゃなくて色んなことに手を出している」

 

「ほへぇ・・・・前まで何もしてなかったのにな」

 

「前?」

 

「桜がここに来る前の話だ。あいつとは色々合った腐れ縁だよ」

 

「ふ〜ん・・・・・何が合った?」

 

お兄ちゃんが話したお姉ちゃんとの腐れ縁の話は興味がある。お兄ちゃん、夏休みにあった私と同じくらいの女の子が彼女と言っていたのに、明らかにお姉ちゃんにも同じくらい親しく接している。

 

「まぁ・・・・2年前か、あいつと初めて会ったのは。最初は敵対同士だったけど、向こうからアプローチがあってな」

 

「・・・・・お兄ちゃん、二股?」

 

「ちげぇから!!!向こうが一方的なアプローチをしてきただけだから!!」

 

「何大声で騒いでいるのよ」

 

私がお兄ちゃんに若干引いた口調で質問したらお兄ちゃんが慌てた様子で大声で言う。それを聞いた周りの人達もこっちを見る。お姉ちゃんもこっちのことを気にしてか振り向いて近づいてくる。

 

「何言ってるのよ」

 

「ん、お兄ちゃんとお姉ちゃんの出会い」

 

「あ〜・・・・・あの時は色々あったわね」

 

「最初見た時は普通の女性だという感じだったけど、今じゃただの変態魔女だからな」

 

「おっと遊輝ちゃん、その余計な事を言う口はお口チャックしましょうか」

 

「すみれさんと一緒に誘拐紛いして色んな奴にコスプレさせる奴に変態魔女って言って何が悪い、あっ、さっきの言葉を訂正しないと、誘拐犯と言う言葉を付け加えないとな」

 

「ちょ、ちょっと・・・・」

 

お兄ちゃんとお姉ちゃんが目を合わせ、仁王立ちで構える。バチバチと火花が立つように見える。私は間に入って二人の仲を元に戻そうとするが二人は私のことを目にもくれてない。

 

「さあてまずはそのお口をチャックしましょうか。そう言えば最近またすみれさんの新作が溜まってきてるんだよね〜」

 

「そうか、お前がやれば全部解決するな。自分の服作ってそれを着てお金貰えるなんて夢のある暮らしじゃねぇか」

 

「そうしたら願ったり叶ったりなんだけど私と茜の二人じゃ処理しきれない量なんだよね〜、だからちょうど助っ人を呼ぼうか考えていた頃なんだよ」

 

「そうかそうか、そんなに忙しいのか。でも体力無尽蔵で不眠不休で服を作り続けるお前には関係のない話だろ?」

 

「遊輝ちゃん、私はとてもか弱い乙女なんだよ?乙女に向かって体力無尽蔵とか不眠不休とか如何にも不健康な言葉を並べるなんて常識を知らないの?」

 

「俺は知らないな〜、まともな生活を送ってないから。あっ、でもお前の方がもっと激動な人生を送っているのか、山の中で自給自足だっけ?まるで野蛮人だ」

 

「ほう〜、遊輝ちゃんのお口は常識のない言葉の他にも人を傷つける言葉も言うんだね〜、これは私が一から教育をしてあげないといけないわね〜」

 

「ま、まって二「別に野蛮人から教育を受けるほど俺の頭と常識は終わってないからな、何なら俺がお前に教育してあげようか?伊達に勉学一位を取り続けているんだぞ、学校に行っていない魔法使いさん」

 

「あら〜、私だって劣等生から優等生まで上がるくらい頭の回転力は身につけたんだからね〜。頭が固くて逃げることしか脳みそにないどっかの誰かさんと違って私は勉強ばかりせずに生きていたから頭の回転は早いわよ〜」

 

「はっ、頭の回転が早い?違う違う、脳みそがスライムのように溶けて、スポンジのように吸収してすぐ忘れる頭だろ?」

 

バチバチと火花を巡らせるお兄ちゃんとお姉ちゃん、その圧倒的な圧力で野次馬達が少しは見て、すぐ離れる状況が続く。しかしはたから見ればただの兄弟喧嘩にしか見えない。お兄ちゃんの身長が低すぎるせいで。

 

「やっ、まって二人とも・・・・流石にここで喧嘩は」

 

「よ〜し、そこまで言うならこれで決めようじゃない」

 

「ほぅ・・・・良いだろう。今日こそ俺が上だって教えてやるよ」

 

一向に終わる気配のないお兄ちゃんとお姉ちゃんの抗争はお姉ちゃんがデュエルディスクを取り出し、ある程度の距離を取る。ああなってしまったらもうどうしようにも出来ない。

 

「さあ行くわよ!私が勝ったら2週間無賃労働+女の子教育よ!」

 

「俺が勝ったら2週間の桜の食費お前持ちな!!」

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

遊輝 LP 4000 アリア LP 4000

 

「先行は貰うわよ!まずは速攻魔法、転生炎獣の炎陣(サラマングレイド・サークル)を発動!デッキから『サラマングレイド』モンスターを手札に加える!」

 

「手札から灰流うららの効果!転生炎獣の炎陣の効果を無効にする!」

 

お姉ちゃんが発動した転生炎獣の炎陣はお兄ちゃんの灰流うららによって無効にされる。それよりお姉ちゃん、また違うデッキ使っている。お兄ちゃんもそうだけど一体何個デッキ持っているの?

 

「転生炎獣フォクシーを召喚!」

 

 転生炎獣フォクシー 攻1000

 

「フォクシーの効果!召喚時、デッキトップ3枚をめくり、その中に『サラマングレイド』カードがある場合、手札に加える!」

 

・大捕り物

・サラマングレイド・ロアー

・増殖するG

 

「サラマングレイド・ロアーを手札に加える!手札の転生炎獣スピニーの効果!」

 

「持ってやがったよこんちきしょう!」

 

「自分フィールドに『サラマングレイド』モンスターが存在する場合、このカードを手札から捨て、自分フィールドのモンスター1体を対象にとり、攻撃力を500ポイントアップする!」

 

転生炎獣フォクシー 攻1000→1500

 

「そして墓地に送られたスピニーの効果!自分フィールドに『サラマングレイド』モンスターが存在する場合、墓地からこのカードを特殊召喚する!」

 

転生炎獣スピニー 攻1000

 

お姉ちゃんの手札から捨てられた転生炎獣スピニーはそのまま墓地から復活する。能動的に墓地に送れて、それでいて自己蘇生って強くない?

 

「ただし、この効果で特殊召喚したスピニーはフィールドから離れた場合、ゲームから除外する!Lv3のフォクシーとスピニーでオーバーレイ!」

 

☆3 × ☆3 = ★3

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ランク3、転生炎獣ミラージュスタリオ!」

 

転生炎獣ミラージュスタリオ 攻2000

 

フォクシーとスピニーがブラックホールに吸い込まれていき、爆発が起きる。ブラックホールからプロミネンスが吹き出して、その中からペガサスのようなモンスターが現れる。

 

「ミラージュスタリオの効果!オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いてデッキから『サラマングレイド』モンスターを守備表示で特殊召喚する!転生炎獣ガゼルを特殊召喚!」

 

転生炎獣ミラージュスタリオ OVR 2→1

転生炎獣ガゼル 守1000

 

転生炎獣ミラージュスタリオがオーバーレイ・ユニットを一つ吸収して、甲高い鳴き声を上げる。お姉ちゃんのデッキから転生炎獣ガゼルが飛び出してくる。

 

「ガゼルの効果!召喚・特殊召喚成功した場合、デッキから『サラマングレイド』カードを墓地に送る!転生炎獣Jジャガーを墓地に送る!権限せよ!光を照らすサーキット!」

 

お姉ちゃんの頭上にリンクマーカーが現れて、その中に転生炎獣ミラージュスタリオと転生炎獣Jジャガーの2体が入り、上と下の矢印が赤く光る。

 

「アローヘッド確認!召喚条件は炎属性モンスター2体!私は転生炎獣ミラージュスタリオと転生炎獣Jジャガーをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク2、転生炎獣サンライトウルフ!」

 

転生炎獣サンライトウルフ 攻1800 ↑ ↓

 

「墓地のJジャガーの効果!墓地のこのカード以外の『サラマングレイド』モンスターをデッキに戻す事で、墓地のJジャガーを自分フィールドの『サラマングレイド』リンクモンスターのリンク先に特殊召喚する!ミラージュスタリオをEXデッキに戻して特殊召喚!」

 

転生炎獣Jジャガー 攻1800

 

「サンライトウルフの効果発動!このカードのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合、墓地の炎属性モンスターを手札に戻す!ガゼルを手札に戻す!」

 

・・・・えっ?何あのモンスター強っ、つまり灰流うららを毎ターン回収できるじゃん。

 

「権限せよ!光を照らすサーキット!アローヘッド確認!召喚条件はLv4以下のサイバース族モンスター1体!私は転生炎獣Jジャガーをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク1、転生炎獣ベイルリンクス!」

 

転生炎獣ベイルリンクス 攻500

 

「ベイルリンクスの効果!特殊召喚に成功した場合、デッキから転生炎獣の聖域(サラマングレイド・サンクチュアリ)を手札に加える!権限せよ!光を照らすサーキット!」

 

再び現れたリンクマーカの中に転生炎獣サンライトウルフと転生炎獣ベイルリンクスの2体が入り、サンライトウルフと同じ上と下の矢印が赤く光る。

 

「アローヘッド確認!召喚条件は炎属性モンスター2体!私は転生炎獣ベイルリンクスと転生炎獣サンライトウルフをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!転生リンク召喚!リンク2、転生炎獣サンライトウルフ!」

 

「・・・あれ?同じモンスター?転生リンク?」

 

「・・・『転生炎獣』リンクモンスターは同名リンクモンスターを素材としてリンク召喚に成功した場合、新たに効果を得る」

 

お姉ちゃんが同じリンクモンスターをリンク召喚したため、私はつい思ったことを口に出す。そうしたらお兄ちゃんがゆっくりとその理由を教えてくれた。

 

「ん、つまり同じ名前のモンスターを素材にすれば強い効果を得る」

 

「そう言うこと、サンライトウルフの効果!墓地から『サラマングレイド』魔法・罠をサルベージする!転生炎獣の炎陣をサルベージ!カードを3枚伏せてターンエンド!」

 

 

アリア 手札 3枚 LP 4000

 

▲ー▲ー▲ ー

ーーーーー

○ ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

遊輝  手札 4枚 LP 4000

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 5枚

 

「(・・・・ロアー、サークル確定、レイジ、抱擁、フォクシーで見えた大捕り物の可能性大)手札の超天新龍オッドアイズ・レボリューションの効果!ライフを500払ってデッキからLv8以下のドラゴン族Pモンスターを手札に加える!」

 

「スルー!」

 

 遊輝 LP 4000→3500

 

「デッキから覇王眷竜ダーク・ヴルムを手札に加える!レフト・Pゾーンにスケール1の紫毒の魔術師をセッティング!」

 

「嫌がらせ!?紫毒セットとか巫山戯ているでしょ!!」

 

「魔法カード、デュエリスト・アドベント!」

 

「通す!」

 

「デッキからスケール8の虹彩の魔術師を手札に加えて、ライト・Pゾーンにセット!」

 

「そのままスルー!」

 

「揺れろ!魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!現れろ!俺のモンスター達!」

 

お兄ちゃんのPゾーンの間に大きな振り子が現れて、ゆっくりと揺れ始める。その揺れた軌跡て円が描かれて穴が開き、2つの光が飛び出す。

 

「手札からEM ペンデュラム・マジシャンと調弦の魔術師、覇王眷竜ダーク・ヴルム!」

 

EM ペンデュラム・マジシャン 攻1500

調弦の魔術師 攻0

覇王眷竜ダーク・ヴルム 攻1800

 

「何その上振れ!?」

 

「(・・・・サークルなら破壊するのはこっちか)チェーン1、ペンデュラム・マジシャン、対象は虹彩の魔術師、チェーン2、調弦の魔術師、チェーン3、覇王眷竜ダーク・ヴルムで発動!」

 

「うららもロアーもケアしないでよね!スルー!」

 

「ダーク・ヴルムの効果でデッキから覇王門零をサーチ!調弦の魔術師の効果でデッキから黒牙の魔術師を守備表示で特殊召喚!」

 

 黒牙の魔術師 守800

 

「ペンデュラム・マジシャンの効果を解決!虹彩の魔術師を破壊して、デッキからEM ドクロバット・ジョーカーを手札に加える!虹彩の魔術師の効果発動!デッキから『ペンデュラムグラフ』カードを手札に加える!星霜のペンデュラムグラフを手札に加えて、そのまま発動!」

 

「(・・・エレクトラムがいるから無理!)スルー!」

 

「(夢幻泡影とレイジではないことは確定、手札誘発もファンタズメイのみ警戒、伏せは大捕り物辺りか・・・・・)現れろ、未来へ続くサーキット!」

 

お兄ちゃんの上空にリンクマーカーが現れてEM ペンデュラム・マジシャンと調弦の魔術師の2体がリンクマーカーの中に入り、左斜め下と右斜め下の矢印が赤く光る。

 

「召喚条件はチューナーモンスターを含むモンスター2体!俺はペンデュラム・マジシャンと調弦の魔術師をリンクマーカーにセット、サーキットコンバイン、リンク召喚、リンク2、水晶機巧ーハリファイバー」

 

水晶機巧ーハリファイバー 攻1500 ↙︎ ↘︎

 

「チェーン1、星霜のペンデュラムグラフ、チェーン2、ハリファイバーの効果発動!リンク召喚成功した場合、手札・デッキからLv3以下のチューナーモンスターを特殊召喚する!」

 

「エレクトラム残す嫌なプレイングしないでよね!ちょっと考える!」

 

水晶機巧ーハリファイバーが特殊召喚され、その効果を発動したことでお姉ちゃんが考え始める。カウンター罠のサラマングレイド・ロアーを伏せているのが見えているからそれを使うかどうかかな?

 

「(・・・・エレクトラムにロアー!)チェーンで手札のファンタズメイの効果!相手がリンクモンスターを特殊召喚した場合、手札のこのカードを特殊召喚する!」

 

幻創龍ファンタズメイ 攻2400

 

水晶機巧ーハリファイバーがリンク召喚に成功したところでお姉ちゃんが手札のカード1枚をフィールドに出す。お姉ちゃんの後ろから幻創龍ファンタズメイがフィールドに特殊召喚される。

 

「その後、相手のリンクモンスターの数+1枚ドローして、相手のリンクモンスターの数だけ手札のカードをデッキに戻す!2枚ドローして、1枚戻すわよ!」

 

「水晶機巧ーハリファイバーの効果解決!デッキからEM オッドアイズ・シンクロンを特殊召喚!」

 

EM オッドアイズ・シンクロン 守600

 

水晶機巧ーハリファイバーの効果によってお兄ちゃんのデッキからEM オッドアイズ・シンクロンが特殊召喚される。

 

「チェーン1の星霜のペンデュラムグラフの効果!自分フィールドの『魔術師』Pモンスターが離れた場合、デッキから『魔術師』Pモンスターをサーチする!2枚目の紫毒の魔術師を手札に加える!」

 

星霜のペンデュラムグラフで紫毒の魔術師を回収・・・・手札のドクロバット・ジョーカーの攻撃力を乗せるつもりか。

 

「(ロアー残したと言うことはエレクトラムに打つのか・・・・そうなると打つ手はこうだな)Lv4の黒牙の魔術師にLv2のオッドアイズ・シンクロンをチューニング!」

 

☆4 + ☆2 = ☆6

 

「黒炎に包まれし龍よ、目指す頂を超え更なる次元へと進化せよ。シンクロ召喚、Lv6、メタファイズ・ホルス・ドラゴン」

 

メタファイズ・ホルス・ドラゴン 攻2300

 

EM オッドアイズ・シンクロンが2つの緑の輪となり、その中に黒牙の魔術師が入って4つの光となる。それらが一つの光となってメタファイズ・ホルス・ドラゴンが特殊召喚された。

 

「げっ!?そいつの存在忘れてた!!」

 

「メタファイズ・ホルスの効果発動!まずは効果モンスターを付与した効果!相手フィールドの表側表示のカード1枚を無効にする!対象はファンタズメイ!チェーン2でPモンスターを付与した効果!」

 

「ぐうぅ・・・・(ハリファイバー奪っても紫毒2枚あるから割られる!)チェーンでリバースカードオープン!永続罠、大捕り物!相手モンスター1体を対象に取り、対象のモンスターのコントロールを永久に奪う!奪うのはメタファイズ・ホルス!」

 

お姉ちゃんの大捕り物が解決して、お兄ちゃんの場のメタファイズ・ホルス・ドラゴンが大捕り物の網に囚われてお姉ちゃんの場に移る。

 

「チェーン2解決!相手は自分フィールドのモンスター1体を選択してコントロールを渡さないと行けない!」

 

「大捕り物で奪ったメタファイズ・ホルスを選択!」

 

メタファイズ・ホルス・ドラゴンの目が虚な状態となる。そのままフラフラと移動してメタファイズ・ホルス・ドラゴンはお兄ちゃんのフィールドに戻る。

 

「チェーン1解決!ファンタズメイの効果は無効になる!ちょっと計算タイム!!」

 

計算タイムと言ってお兄ちゃんは手札のカードとフィールドを何度も見る。あれはお姉ちゃんをこのターンに倒すつもりだ。

 

「(・・・・・・ドクロの効果を使うとロアーが飛んでくる。ってなると・・・・100足りねぇ、仕方ねぇ。ここはこうしようか)通常召喚!EM ドクロバット・ジョーカー!」

 

EM ドクロバット・ジョーカー 攻1800

 

「効果は使わない!」

 

「・・・・・(ニヤリッ)今、通常召喚したわね!」

 

「えっ?」

 

EM ドクロバット・ジョーカーが召喚して、お兄ちゃんが効果を使わないことを宣言したそのタイミングでお姉ちゃんの口角が上がり、高らかに宣言した。

 

「ようやくドクロバット・ジョーカーを通常召喚してくれたわね!この召喚に反応して手札の原始生命態二ビルの効果!」

 

「はっ?・・・・・・はああぁ!?!?二ビルだと!?お前ふざけんなよ!!!!」

 

「初手神引きの遊輝ちゃんには言われたくないわね!!相手が5体以上、モンスターの召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズ時、自分と相手フィールドのモンスターを全てリリースしてこのカードを特殊召喚する!」

 

晴天で覆われた天気が突如曇りだす。上を見上げると超巨大な隕石がこのデュエルが行われているフィールドに降り注いできた。私は少しの恐怖感に襲われて一歩後ろに下がり身構える態勢に入る。

 

「出でよ!原始生命態二ビル!」

 

原始生命態二ビル 攻3000

 

フィールドに落ちてきた隕石はお兄ちゃんの場のモンスターを全て粉々にしてお姉ちゃんの後ろに巨大な隕石が現れる。

 

「その後、相手フィールドに原始生命態トークンを特殊召喚する!このトークンの攻撃力と守備力はこの効果でリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力の合計の数値となる!トークンは守備表示よ!」

 

 原始生命態トークン 守?→4900

 

モンスターを破壊されたお兄ちゃんのフィールドには降り注いだ隕石の破片がトークンとして場に残る。

 

「これで遊輝ちゃんの残りの手札は紫毒の魔術師と覇王門零!次の私のターンには勝つわよ!」

 

「(ちきしょう!!ファンタズメイで二ビル引きやがった!!しかもアリアに手札がバレている!!次のターンを凌ぐ方法がねぇ!!)」

 

原始生命態二ビルを特殊召喚したことで状況は再び一変した。お姉ちゃん優勢からお兄ちゃんがひっくり返したと思ったらお姉ちゃんがトドメを刺した。これは流石に厳しい。

 

「・・・・・ターンエンド」

 

「エンドフェイズ!リバースカードオープン!速攻魔法、転生炎獣の炎陣!デッキから2枚目のフォクシーを手札に加える!」

 

 

アリア 手札 3枚 LP 2500

 

▲ーーーー ー

○ーーーー

ー ー

ーーーー□

△ーーー△ ー

 

遊輝  手札 2枚 LP 3500

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 4枚

 

「さあて、口の聞き方がなってない遊輝ちゃんにお仕置きタイムよ・・・・フォクシーを通常召喚!効果発動!デッキトップ3枚を巡るわよ!」

 

・サラマングレイド・レイジ

・転生炎獣の意思

・墓穴の使命者

 

「転生炎獣の意思を手札に加えるわよ!」

 

「テメェオーバーキルするつもりか!!いっそそのまま殺せ!!」

 

「女の子がテメェとかオーバーキルとか殺せとか下品な言葉を使ってはいけないんだよ。そう言うところもキッチリと教育してあげるわ・・・・墓地のスピニーの効果!このカードを特殊召喚!Lv3のフォクシーとスピニーでオーバーレイ!」

 

☆3 × ☆3 = ★3

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!転生炎獣ミラージュスタリオ!」

 

再び転生炎獣フォクシーと転生炎獣スピニーがエクシーズ素材となり、転生炎獣ミラージュスタリオが特殊召喚される。

 

「ミラージュスタリオの効果!オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いて、デッキから転生炎獣ファルコを特殊召喚!」

 

転生炎獣ファルコ 守1600

 

「さらに墓地に『サラマングレイド』モンスターが墓地に送られたことで手札のガゼルの効果!自身を特殊召喚!効果発動!デッキからサラマングレイド・レイジを墓地に送る!」

 

次々にモンスターを展開して墓地を肥やすお姉ちゃん、でもこのままじゃトークンを突破出来ないけどどうするんだろ?

 

「権限せよ!光を照らすサーキット!アローヘッド確認!召喚条件は炎属性モンスター2体!私は転生炎獣ミラージュスタリオと転生炎獣ファルコをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク2、転生炎獣サンライトウルフ!」

 

転生炎獣ミラージュスタリオと転生炎獣ファルコがリンク素材となって3体目の転生炎獣サンライトウルフが特殊召喚される。

 

「リンク素材となったミラージュスタリオの効果!X召喚したこのカードが『サラマングレイド』リンクモンスターのリンク素材になった場合、相手フィールドのモンスター1体を対象に取って手札に戻す!原始生命態トークンを戻す!」

 

墓地に送られたミラージュスタリオの現霊がお兄ちゃんの場に残った原始生命態トークンを吹き飛ばす。ああ、あのエクシーズモンスターそんな効果あったんだ。

 

「さらに墓地のJジャガーの効果!墓地からサンライトウルフを戻してフィールドのサンライトウルフのリンク先に特殊召喚!サンライトウルフの効果発動!墓地のフォクシーをサルベージ!権限せよ!光を照らすサーキット!アローヘッド確認!召喚条件はLv4以下のサイバース族モンスター1体!私は転生炎獣Jジャガーをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク1、転生炎獣ベイルリンクス!ベイルリンクスの効果発動!ベイルリンクスの効果でデッキから転生炎獣の聖域をサーチ!」

 

次々とお姉ちゃんのフィールドにモンスターが展開されていき、さらに手札も増えていく。

 

「顕現せよ!光を照らすサーキット!アローヘッド確認!召喚条件は炎属性モンスター2体!私は転生炎獣ベイルリンクスと転生炎獣サンライトウルフをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!転生リンク召喚!リンク2、転生炎獣サンライトウルフ!転生リンク効果!墓地のサラマングレイド・レイジを回収!」

 

「お前本当にオーバーキルするつもりかよ!?」

 

「手札の機巧帝ー天迦久御雷の効果発動!」

 

「おいこら待て人の話を聞け!!」

 

「EXゾーンにモンスターが存在する場合、このカードを特殊召喚する!」

 

機巧帝ー天迦久御雷 攻2750

 

お姉ちゃんの後ろに雷が落ちてその中から機械の身体で出来た巨大なモンスターが現れた。

 

「さらに手札から永続魔法、転生炎獣の意思(サラマングレイド・ハート)を発動!効果発動!このカードを墓地に送り、自分フィールドの転生リンクした『サラマングレイド』リンクモンスターを対象に取り、そのモンスターのリンクマーカーの数だけ墓地から『サラマングレイド』モンスターを守備表示で特殊召喚する!転生炎獣Jジャガーと転生炎獣スピニーを特殊召喚!」

 

 転生炎獣Jジャガー 守1200

転生炎獣スピニー 守1500

 

お姉ちゃんが発動した永続魔法は墓地に送られて墓地から2体のモンスターが特殊召喚される。お姉ちゃん、本気でお兄ちゃんをオーバーキルするつもりだ。

 

「顕現せよ!未来へ続くサーキット!」

 

転生炎獣サンライトウルフと転生炎獣スピニーざお姉ちゃんの頭上のリンクマーカーに入り、左斜め下、右斜め下、そして上の矢印が赤く光る。

 

「アローヘッド確認!召喚条件は炎属性モンスター2体以上!私は転生炎獣ベイルリンクスと転生炎獣サンライトウルフをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク3、転生炎獣ヒートライオ!」

 

転生炎獣ヒートライオ 攻2300

 

お姉ちゃんの頭上のリンクマーカーが赤く燃え上がり、中から二足歩行のライオンが現れる。毛並みが赤く光り、そのまま毛が燃え上がる。

 

「ヒートライオの効果発動!リンク召喚成功時、相手フィールドの魔法・罠ゾーンのカード1枚をデッキに戻す!星霜のペンデュラムグラフ!」

 

 『グオオオオ!!!!!』

 

ヒートライオが大きな咆哮をあげて、お兄ちゃんの場の星霜のペンデュラムグラフを吹き飛ばす。

 

「フィールド魔法、転生炎獣の聖域を発動!」

 

お姉ちゃんがフィールド魔法を発動して、辺り一帯が紅葉が広がる山々から今にも噴火しそうな火山へと変わる。

 

「転生炎獣の聖域の効果!『サラマングレイド』リンクモンスターをリンク召喚する場合、フィールドの同名の『サラマングレイド』のリンクモンスター1体のみでリンク召喚する!顕現せよ!未来へ続くサーキット!」

 

お姉ちゃんの場の転生炎獣ヒートライオが再びリンクマーカーの中に入って、そのまま同じ矢印3つが光る。

 

「転生リンク召喚!転生炎獣ヒートライオ!」

 

リンクマーカーがさっきよりも激しく燃え上がり、身体が人一倍大きく、そしてさっきよりも燃え上がった転生炎獣ヒートライオが現れた。

 

「ヒートライオの効果発動!戻すのはPゾーンの紫毒の魔術師!さらにヒートライオの転生リンク効果!フィールドのモンスターと墓地の『サラマングレイド』モンスター1体ずつ選び、フィールドのモンスターは墓地のモンスターと同じ攻撃力になる!フィールドはガゼルで墓地はヒートライト!」

 

お姉ちゃんのフィールドの転生炎獣ガゼルが墓地から霊として現れた転生炎獣ヒートライオの魂を吸収して攻撃力が上がる。

 

転生炎獣ガゼル 攻1500→2300

 

「やり過ぎだこの野郎!!」

 

「明日からその汚い言葉使いを直して上品な仕草を勉強してもらうわよ!!これでバトル!転生炎獣ヒートライオ、転生炎獣ガゼル、機巧帝ー天迦久御雷、原始生命態二ビルでダイレクトアタック!」

 

「ちょっ!?おまっ!?やめ、ああああ!!!!!」

 

遊輝 LP 3500→1200→ー1100→ー3850→ー6850

 

WIN アリア LOS 遊輝

 

 

「うっし!!遊輝ちゃんしっかり働いてもらうわよ!!」

 

「ま、負けた・・・・・」

 

デュエルが終わってお姉ちゃんはガッツポーズをして、お兄ちゃんは膝から崩れ落ち両手を地面に付ける。なんかついこの前、お兄ちゃんにボロ負けにされたから気分がスッキリした。

 

「さあ遊輝ちゃん、明日から2週間の無賃労働と言葉の勉強を学んでもらうわよ!!劣等生だったら期間が伸びるからね!!」

 

「ああああ!!!!不幸だああああ!!!」

 

「お、お兄ちゃん・・・・みんなが見てるから・・・・・」

 

負けた腹いせで叫ぶお兄ちゃんのせいでみんながこっちを見てくる。恥ずかしいからやめて欲しい。

 

「さあこのまま山登り再開!!絶好の紅葉を見に行くわよ桜ちゃん!!遊輝ちゃん!!」

 

「い、行きたくねぇ・・・・・・」

 

ルンルン気分のお姉ちゃんは私の手とお兄ちゃんの手を握りしめてそのまま山頂を目指す。

 

 

〜〜(数時間後)〜〜

 

 

「着いた!!見て見て!!綺麗な景色だよ!!ちょうど夕陽が沈む頃だよ!!」

 

「・・・・綺麗」

 

「・・・・・俺の心は灰色だよ」

 

なんかお兄ちゃんが訳の分からない事言っているけど無視しよう。相変わらずの人混みで時間が掛かったけど無事に山頂に着くことが出来た。既に太陽が沈みかける時間で夕焼けとなっている。それが山頂から見る紅葉の色と重なり、神秘的な景色となる。

 

「・・・・・綺麗、こんな景色初めて」

 

「私もここまで綺麗な紅葉は始めてね。夕焼けが重なると神秘的ね、ね、遊輝ちゃん」

 

「・・・・まぁ、景色は確かに綺麗だな」

 

3人で頂上から見上げた景色はとにかく綺麗だった。

 

「(・・・・・いつまでもこんな関係が続いたらいいな)」

 

最近思う事だ。こうやってお兄ちゃんと一緒に暮らして、お姉ちゃんや軽音部、祈や恭輔達とアカデミアで過ごす。すごい平凡な毎日、だけどそれがずっとずっと楽しい。

 

「(・・・・記憶が戻るなんてどうでも良い。今はただ、この楽しい暮らしがいつまでも続いたらいいな・・・・)」

 

「さあて!!目の英気を養ったから次はお腹の英気を養うわよ!」

 

「・・・・はっ?」

 

「(ピキッ)きた・・・・きた・・・・・」

 

「はっ?えっ?何?」

 

お兄ちゃんはポカ〜ンとしているが、私はお姉ちゃんから聞いた言葉を聞いて胸が高まる。ついにこの時がやってきた。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

「お姉ちゃん、ここのバイキング美味しい」

 

「でしょ〜!ここのホテルバイキングは超有名だからね!!」

 

ハイキングが終わり、帰りの電車から1時間ほど、山ばかりの景色は再びビル群が並ぶ都会へと変貌して、夜のネオン街へと変わる。そんなビル群にそびえ立つ超有名ホテルの1階、ここに私たちはやってきた。目的はただ一つ、この超有名ホテルで有名な今一番予約が取れないと言われる超高級ホテルバイキング、お値段一人13,000円。お姉ちゃんが3人分予約したのだ。お金は今日負けたお兄ちゃん持ち。

 

「・・・・・・・・・」

 

「う〜ん!!このロッシーニ超美味しい!!」

 

「美味しい・・・・ここは天国」

 

「・・・・・何で桜が乗り気なのかよ〜く分かったわ」

 

「断じて違う。私はハイキングが目的で今日一日歩いた。これはそのご褒美」

 

お姉ちゃんにハイキングって言われた時はまぁたまには綺麗な景色を見ようかと思ったけど、その後に高級バイキングに行くって言われたから決心したんじゃない。ハイキング1割、バイキング9割で決めたのだ。

 

「ほらほら遊輝ちゃんも食べなよ!せっかく美味しい料理が並んでいるんだから」

 

「・・・・・くそぉ、美味いのが余計に腹立つ」

 

お姉ちゃんに言われてお兄ちゃんも食べ始める。

 

「(・・・でもやっぱり一番美味しいのはお兄ちゃんの手料理かな)お代わり」

 

そう思って私は10回目のお代わりに向かう。

 




遊輝「くそう・・・余計な出費を」

アリア「美味しかったね〜」

桜「・・・美味しかった、満足した」

遊輝「お前ら二人でいくら食べたんだよ。元は愚か原価分まで食べて支配人に泣き疲れるなんて思いもしなかっなわ」

アリア「こういう時はお上品かつ元を取るように食べるのよ!」

桜「・・・・いっぱい食べれる幸せ、バイキング最高」

遊輝「今日の話はハイキングだぞ」

アリア「というわけで次回!!『優姫ちゃんのセレブな生活』」

桜「次回もよろしく」

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