遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女   作:DICHI

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*注意、というか補足

今回のデュエルの場面であるモンスターが出せるには出せるんですが、あれはこの世界の設定上、まだライディングデュエルでしか出せないと言うことにしています。モーメントやらスピードの境地やら原作の設定がありますので、そこの所はご理解お願いいたします。

いつかは出来るようにしたいですね。


第51話  見つけるため

桜  side

 

 

お兄ちゃんが行方不明になって2週間近く経った。

あれから牛尾さんと狭霧さんを中心としたセキュリティ、そして軽音部のみんながネオドミノシティ中を探し回ったがお兄ちゃんを見つかる気配がしない。そもそもお兄ちゃんを誘拐した組織がどんな組織でどこを拠点にしているのかも分からない。幽霊のように消えたお兄ちゃんはここには居ないのでは無いか?とセキュリティの中で出ている。

そして私たちの周りの状況を徐々に悪化していってる。軽音部は必死に探しているが情報が見つからず、さらにはこんな事まで・・・

 

『続いてのニュースです。2週間前にネオドミノシティで起きた謎の血溜まりと銃声音、我々の独自ルートの調査、そしてセキュリティを追撃した結果、この血溜まりはバンドグループSECRETのギター、遠藤遊輝さんの血液だということが判明いたしました』

 

『遠藤さんは現在、行方不明でセキュリティが極秘に捜索しているという情報も入っています』

 

『このことに関して遠藤さんが所属しているSECRETのマネジメント会社○○○音楽はコメントを差し控えています』

 

「まずいわね・・・・遂にマスコミが遊輝ちゃんのことを知ったわ。こうなると軽音部は動けないわよ」

 

「お姉ちゃん・・・・・・」

 

テレビのニュースでは血溜まりのDNA鑑定の結果が詳細と映し出されている。お兄ちゃんの写真を大きく乗せ、さらにカメラはレミのお父さんの会社をとらえている。

 

「セキュリティは秘密にしているって言ったのにどうして・・・」

 

「このマスゴミども、隠れて調査していたかセキュリティのゴミ屑が何処からか情報を漏らしたわね。こうなると軽音部の周りにもマスゴミどもがうろつくわ。そうなると軽音部は囲まれるし、精神的な問題もあるし・・・・事実上の戦力ダウンだわ」

 

「お姉ちゃん・・・・」

 

テレビに舌打ちをするお姉ちゃん、だけどお姉ちゃんの精神もかなり答えている。お姉ちゃん、この頃不眠不休でお兄ちゃんの捜索に当てている。朝から陽が落ちるまで捜索、少し休んだら今度はネットを使って色々なサイトにハッキングを試みている。それでも見つからない、お姉ちゃんは私には察しないようにしているけど、目の当たりのクマがドンドン酷くなっている。

 

「さて桜ちゃん。私、もう時間だから出るわね」

 

「待って・・・私も行く」

 

「桜ちゃんは家にいて、あいつらの狙いは桜ちゃんだから「お姉ちゃんをほっておけない!!」!?」

 

「お姉ちゃん・・・・ずっと寝ていないでしょ?もしもの時に何かがあったら・・・・」

 

「・・・・・そうね。人数は多い方がいいし、桜ちゃんの方があいつらを見つけるの得意しね」

 

お姉ちゃんは私の気迫に押される感じで承諾した。少し嬉しそうな表情をしていたけど、やっぱり疲れている感じがする。

 

「ただし絶対に離れない事、これが条件だからね」

 

「分かっている」

 

「それじゃ行くわよ」

 

お姉ちゃんが立ち上がってテレビの電源を消す。私もコートを着て、リビングを後にする。

 

「今日は港付近を捜索するわよ。あの辺りは死角となる場所が多いから」

 

「分かった」

 

 

〜〜(2時間後)〜〜

 

 

「・・・・・・・見つからない」

 

「死角が多いけど、これと言った物も無いし、倉庫の数も多すぎるわね・・・・」

 

お姉ちゃんと一緒に港付近を捜索しているけど、手がかりは相変わらず見つからない。倉庫の数も多く、一つ一つしらみつぶしで探すのにはキリがなさすぎる。

 

「あてが外れたわね・・・・さて、どうしたものか」

 

「ん・・・・・・お姉ちゃん、あいつら」

 

「!?何処!?」

 

「待って・・・・・分からない、近くにいる」

 

お兄ちゃんを捜索している今、またあいつらが近くにいる感覚が来る。神経を集中させて敵の気配を察知しようとするが、何処にいるのか・・・・

 

「(もっと・・・もっと・・・・!!)来る!」

 

「!?ぐっ!!」

 

バン!!!

 

私の反応とお姉ちゃんの反応がほぼ同時に起きる。お姉ちゃんは私の頭を持ち、すぐにしゃがみ込む。突如、何かが私たちの上を通過して、それが倉庫の壁に当たり、破裂音がした。

 

「あら、今の避けられるの?凄い集中力ね」

 

お姉ちゃんと一緒に銃が撃たれた方向を見る。そこに銃をこっちに構えたドゥが立っていた。

 

「あんたね・・・・遊輝ちゃんを連れていったのわ」

 

「お兄ちゃん・・・お兄ちゃん返して!!」

 

「それは出来ない相談ね。私の命令はあなたを連れ戻す事、そして・・・・・アリア・リューベック、貴方も連れて行くことよ」

 

「!?遊輝ちゃんだけじゃなくて私も!?」

 

「そうよ、私の雇主の命令でね・・・さあ大人しく来てもらうわよ」

 

「逃げるわよ!」

 

「動くな!!」

 

バン!!カン!!

 

「なっ!?弾かれた!?」

 

お姉ちゃんは私の手を握り、即座に反対方向に逃げ出す。ドゥは躊躇わず銃を撃つが、私とお姉ちゃんの後ろに謎のバリアが貼られ、弾は弾かれてしまった。

 

「ぐっ!!待ちなさい!!」

 

「お姉ちゃん!!」

 

「今は逃げるわよ!!銃持ちの相手じゃ不利だわ!!体制を立て直す必要がある!!」

 

「そうはさせないわよ!!」

 

私とお姉ちゃん、そしてドゥの鬼ごっこが始まる。捕まったら負け、勝ちの条件が見つからない圧倒的に不利な鬼ごっこ、お姉ちゃんが私の手を引っ張り、必死に逃げるがドゥも銃を撃ち続ける。お姉ちゃんは左手を口に構え、ずっと何か呟き、私たちの後ろのバリアみたいなものはドゥの撃つ弾を弾き続ける。

 

「ハァ・・・ハァ・・・」

 

「しつこいわね!銃の弾が切れたじゃない!」

 

「よし・・・これで・・・」

 

「・・・なんてね」

 

「!?ぐっ!?」

 

 バン!!!

 

「弾の予備くらい用意しているわよ!!さっさと手を上げてこっち来なさい!!」

 

「冗談じゃないわよ!!怪しい組織に捕まるわけにはいかないでしょ!!」

 

お姉ちゃんは私の手を離さないようにきつく握り、必死にドゥから逃げようと走っている。だけど、もうお姉ちゃんの体力は底を尽きそうだ。寝不足の影響か、足がもたついてきている。

 

「ハァ・・・ハァ・・・グッ!」

 

ガギン!!

 

「逃げてばっかりいてもつまらないわよ!」

 

「うるさいわね・・・こっちだって眠い中防いでいるのよ・・!」

 

「お、お姉ちゃん!!真っ直ぐ行ったら行き止まり!!」

 

「!?・・・こっちだよ桜ちゃん!!」

 

目の前に迫った行き止まり、お姉ちゃんも確認してすぐに右の空いていた倉庫に入る。そのまま薄暗い倉庫の中を進み、物陰に隠れる。

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・・」

 

「お、お姉ちゃん・・・」

 

「大丈夫・・・・じゃないわね・・・・流石に寝不足は堪えるわ・・・」

 

「出てきなさい!!隠れたって無駄よ!!」

 

「うっさいわね・・・寝不足なんだから静かにしなさいよ・・・頭がガンガンするわ・・・・静かに・・・・」

 

「う、うん・・・・」

 

お姉ちゃんが口に指を抑える動作をする。私も息を殺し、ドゥがこっちに来ないことを祈る。

 

「どうしたのかしら?いつもの反撃は?つまらないかくれんぼは退屈よ」

 

「(しつこいわね・・・・こっちは寝不足って言っているでしょ!)」

 

「(お、お姉ちゃん・・・)」

 

「(一発・・・・チャンスは一発のみ!)」

 

お姉ちゃんは何かを呟く。その間にもドゥは刻々とこっちに近づいてくる。

 

「さあ・・・怯えているウサギは何処にいるかな〜?」

 

「(・・・・・・一歩、もう一歩)」

 

・・・・コツ、コツ

 

「(・・・ココ!!)食らえ!!!」

 

 バーーン!!!!!!

 

お姉ちゃんが立ち上がり、振り向いて目の前の方向にエネルギー弾を放つ。すぐにエネルギー弾は何かに当たり、爆発を起こす。

 

「ハァ・・・ハァ・・・・」

 

「や、やった?」

 

「どう・・・・かしらね?」

 

「・・・・危ないことするんじゃないわよ」

 

「!?う、嘘・・・・・」

 

「ッチ・・・・」

 

「あと半歩前に出ていたら死んでいたじゃない」

 

煙が舞い上がる中、一歩一歩ゆっくりとドゥがこっちに歩み寄る。右手の銃はしっかりと私たちに照準を合わせている。

 

「ハァ・・・ハァ・・・・」

 

「たったあれだけ走ってもう息切れ?・・・・ああ、クマがあるわね。しかもかなり大きい、もしかして寝不足?」

 

「ハァ・・・ハァ・・・・あんまり喋りかけないでほしいわね。頭がガンガンするのよ」

 

「あら失礼、ならそのまま大人しく捕まってくれたらゆっくり寝かせてあげるわよ」

 

「結構よ、寝る時は自分の好きなタイミングで寝るから」

 

「そう・・・・なら強引に連れて行くしかないわね」

 

ドゥは歩みを止めて、アリアお姉ちゃんに合わせた。

 

「今度は手を狙ってあげるわ・・・・・」

 

ガシャン!!!!

 

「何っ!?」

 

ブオオオオオオ!!!!!!!

 

ドゥが大きく振り向く。突如、倉庫の窓ガラスが大きく大破、そこから赤い流線型のようなDホイールがエンジンの爆音ともに入ってくる。そのDホイールは方向転換した後、ドゥに向かって突進する。

 

「ぐっ!?こいつ!?」

 

ドゥは横っ飛びをして回転レシーブのように避ける。その反動で銃を離してしまう。Dホイールはドリブルをして、銃を弾き飛ばし、そこからブレーキをかけて、90度回転して止める。

 

「誰だお前!?私の邪魔をする奴め!!」

 

「おい・・・・」

 

「はぁ?」

 

「おい・・・・・・デュエルしろよ」

 

Dホイールの運転手はDホイールと同じ赤いヘルメットを手にして、ヘルメットを脱ぐ。凄い特徴的な・・・・カニのような髪をした男性だった。その人の顔を見て、お姉ちゃんは凄い驚いた表情をした。

 

「ゆ、遊星さん!?どうして!?」

 

「事情は後だ、アリア。今はこいつを倒す」

 

「遊星?何処かで聞いたような・・・・まぁ良い。誰がは知らないけど、私の邪魔をするなら容赦はしないわよ!!」

 

半ギレ状態のドゥがデュエルディスクを構える。私たちを助けた男の人もDホイールのデュエルディスクを腕につけて、ドゥと対峙する。

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

ドゥ  LP 4000 遊星  LP 4000

 

「先行は私が貰うわ!このカードは自分フィールドに効果モンスターが存在しない場合、手札から特殊召喚できる!天威龍ーアシュナを特殊召喚!」

 

天威龍ーアシュナ 守2600

 

「突き抜けろ!天に轟くサーキット!」

 

特殊召喚された天威龍ーアシュナがすぐにリンク素材となり、リンクマーカーの中に入る。

 

「アローヘッド確認!召喚条件はリンクモンスター以外の『天威』モンスター1体!私は天威龍ーアシュナをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク1、天威の拳僧!」

 

天威の拳僧  攻1000 ↓

 

「さらに手札の天威龍ーアーダラの効果!同じく、フィールドに効果モンスターが存在しない場合、特殊召喚できる!」

 

天威龍ーアーダラ 守0

 

「墓地の天威龍ーアシュナの効果!自分フィールドに効果モンスター以外のモンスターが存在する場合、デッキからこのカード以外の『天威』モンスターを特殊召喚する!天威龍ーシュターナを特殊召喚!」

 

天威龍ーシュターナ 守2000

 

「Lv4の天威龍ーシュターナにLv1の天威龍ーアーダラをチューニング!」

 

☆4 + ☆1 = ☆5

 

「天と地の間で、龍の誇りを轟かせる!シンクロ召喚!Lv5!源竜星ーボウテンコウ!」

 

源竜星ーボウテンコウ 守2800

 

天威竜ーシュターナと天威竜ーアーダラがシンクロ素材となって、源竜星ーボウテンコウがシンクロ召喚される。

 

「ボウテンコウの効果!このカードがシンクロ召喚に成功した場合、デッキから『竜星』カードを手札に加える!竜星の九支を手札に加える!さらに源竜星ーボウテンコウの効果!1ターンに1度、デッキから幻竜族モンスターを墓地に送り、このカードのレベルをそのモンスターと同じレベルにする。光竜星ーリフンを墓地に送り、Lv1に変更!」

 

源竜星ーボウテンコウ ☆5→☆1

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

遊星 LP 4000 手札 5枚

 

ーーーーー ー

ーーーーー

○ ー

ー□ーーー

ーーー▲ー ー

 

ドゥ 手札  3枚

 

 

「俺のターン!」

 

遊星  手札  6枚

 

「魔法カード、増援を発動!デッキからLv4以下の戦士族モンスターを手札に加える!」

 

「カウンター罠、竜星の九支!ボウテンコウを破壊して、増援の発動を無効にして持ち主のデッキに戻す!」

 

男の人が発動した増援をドゥは脳死で竜星の九支を使い、効果を無効にする。

 

「チェーン1で破壊されたボウテンコウ、チェーン2で墓地の光竜星ーリフンの効果!リフンは自分フィールドの『竜星』モンスターが破壊された場合、墓地から特殊召喚する!」

 

光竜星ーリフン  守0

 

「ボウテンコウはフィールドから離れた場合、デッキから『竜星』モンスターを特殊召喚する!地竜星ーヘイカンを特殊召喚!」

 

地竜星ーヘイカン 攻1600

 

「この特殊召喚処理後!地竜星ーヘイカンの効果!相手ターンのメインフェイズに『竜星』モンスターのみでシンクロ召喚を行う!Lv3のヘイカンにLv1のリフンをチューニング!自身の効果で特殊召喚したリフンはゲームから除外される!」

 

☆3 + ☆1 = ☆4

 

「虹色に輝く橋で天使が舞い降りる!シンクロ召喚!Lv4!虹光の宣告者(アーク・デクエアラー)!」

 

虹光の宣告者  守1000

 

特殊召喚されて地竜星ーヘイカンと光竜星ーリフンがシンクロ召喚され、虹光の宣告者がシンクロ召喚された。

 

「ヘイカンの効果!ヘイカンをシンクロ素材としてシンクロ召喚されたモンスターは戦闘では破壊されない!そして虹光の宣告者の効果でお互いにデッキ・手札から墓地に送られるカードは除外される!さらにモンスター・魔法・罠カードの効果が発動された場合、このカードをリリースしてその発動を無効にする!」

 

これは・・・面倒くさいことになった。これで男の人の墓地壊しは無効、さらにはもう一度だけカウンターされてしまう。

 

「・・・・なるほど、魔法カード、調律。デッキから『シンクロン』と名のついたチューナーモンスターを手札に加える!」

 

「(シンクロン!?って言うことは相手のデッキは高速シンクロ!?あのカードを許すわけにはいかないわね・・・)虹光の宣告者の効果!このカードをリリースして「速攻魔法、墓穴の指名者!対象は虹光の宣告者!」なっ!?」

 

「対象のモンスターをゲームから除外し、次の相手ターン終了時まで互いのプレイヤーは同名の効果を使えない!」

 

男の人がドゥが使用した虹光の宣告者に対して墓穴の指名者を使い、すぐに虹光の宣告者の効果を無力化する。

 

「調律の効果で俺はデッキからクイック・シンクロンを手札に加え、シャッフルした後、デッキの一番上を落とす!」

 

・ジャンク・コンバーター

 

「手札のボルト・ヘッジホッグを捨て、チューナーモンスター、クイック・シンクロンを特殊召喚!」

 

クイック・シンクロン 守1400

 

「墓地のボルト・ヘッジホッグの効果!自分フィールドにチューナーモンスターが存在する場合、このカードを特殊召喚する!」

 

ボルト・ヘッジホッグ 攻800

 

「ただし、この効果で特殊召喚したボルト・ヘッジホッグはフィールドから離れた場合、ゲームから除外される。そして手札のドッペル・ウォリアーの効果!自分の墓地からモンスターが特殊召喚された時、手札のこのカードを特殊召喚する!」

 

ドッペル・ウォリアー  攻800

 

「開け!未来へつなぐサーキット!」

 

男の人の上空にリンクマーカーが現れて、その中にクイック・シンクロンとボルト・ヘッジホッグが入る。

 

「アローヘッド確認!召喚条件はチューナーモンスターを含むモンスター2体!俺はクイック・シンクロンとボルト・ヘッジホッグをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク2、水晶機巧ーハリファイバー!」

 

水晶機巧ーハリファイバー 攻1500 ↙︎ ↘︎

 

「ハリファイバーの効果!デッキからLv3以下のチューナーモンスターを守備表示で特殊召喚する!ジェット・シンクロンを特殊召喚!」

 

ジェット・シンクロン 守0

 

「Lv2のドッペル・ウォリアーにLv1のジェット・シンクロンをチューニング!」

 

☆2 + ☆1 = ☆3

 

「集いし願いが機械に魂を宿し出す。光刺す道となれ!シンクロ召喚!再起せよ!シンクロチューナー!武力の軍曹!」

 

武力の軍曹 守2200

 

「シンクロ素材に送られたジェット・シンクロン、同じくシンクロ素材に送られたドッペル・ウォリアー、そして武力の軍曹の効果発動!武力の軍曹はシンクロ召喚成功時、墓地のチューナーモンスターを特殊召喚する!ジェット・シンクロンを特殊召喚!」

 

武力の軍曹が腕を振り回し、自身の機械を稼働、隣にジェット・シンクロンが現れた。

 

「ドッペル・ウォリアーの効果!シンクロ素材として墓地に送られた場合、Lv1のドッペル・トークン2体を攻撃表示で特殊召喚する!」

 

ドッペル・トークン 攻400 ×2

 

「そしてジェット・シンクロンの効果!シンクロ素材として墓地に送られた場合、デッキから『ジャンク』と名のついたモンスターを手札に加える!チューナーモンスター、ジャンク・シンクロンを手札に加える!Lv1のドッペル・トークン2体とLv3の武力の軍曹でチューニング!」

 

☆1 + ☆1 + ☆3 = ☆5

 

「集いし願いが新たなスピードの境地へ導く。光刺す道となれ!シンクロ召喚!新たな希望、シンクロチューナー、アクセル・シンクロン!」

 

アクセル・シンクロン 守2100

 

「アクセル・シンクロンの効果!デッキから『シンクロン』と名のついたモンスターを墓地に送り、そのモンスターのレベル分だけ、このカードのレベルを上げる、または下げることができる!Lv1のジェット・シンクロンを送り、レベルを1つ上げる!」

 

アクセル・シンクロン ☆5→☆6

 

「なに・・・・・この流れるようなシンクロ召喚の連続は・・・・」

 

「見ておきなさい桜ちゃん・・・・・あの人はこの街で遊輝ちゃんと肩を並べるくらいのデュエリストよ。別名は色々あるけど・・・・・この場合は『シンクロ召喚の申し子』」

 

「シンクロ召喚の・・・・・申し子」

 

「そして通常召喚!ジャンク・シンクロン!」

 

ジャンク・シンクロン 攻1300

 

「ジャンク・シンクロンの効果!このカードが召喚に成功した時、墓地のLv2以下のモンスター1体を効果を無効にして守備表示で特殊召喚する!ドッペル・ウォリアーを特殊召喚!Lv2のドッペル・ウォリアーにLv3のジャンク・シンクロンをチューニング!」

 

☆2 + ☆3 = ☆5

 

「集いし願いが新たな力を呼び起こす。光刺す道となれ!シンクロ召喚!出でよ、ジャンク・ウォリアー!」

 

ジャンク・ウォリアー 攻2300

 

「ジャンク・ウォリアーの効果!さらにドッペル・ウォリアーの効果発動!更なるドッペル・トークンを2体特殊召喚!ジャンク・ウォリアーはシンクロ召喚に成功したターン、自分フィールドほLv2以下のモンスターの攻撃力分、アップする!俺のフィールドにはLv1のドッペル・トークン2体とジェット・シンクロンの合計3体!攻撃力は1300ポイントアップする!」

ジャンク・ウォリアー 攻2300→3600

 

「そしてLv1のドッペル・トークン2体にLv6のアクセル・シンクロンをチューニング!」

 

☆1 + ☆1 + ☆6 = ☆8

 

「集いし願いが新たに輝く星となる、光刺す道となれ!シンクロ召喚!」

 

もう何度行われた分からないシンクロ召喚、アクセル・シンクロが作った6つの緑の輪の中に2体のドッペル・トークンが入り込む。

 

「飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!!」

 

スターダスト・ドラゴン 攻2500

 

アクセル・シンクロンとドッペル・ウォリアーから出来た一つの光から、沢山の星屑が降り注ぐ。その星屑が龍の形となり、美しい、白色のドラゴンが特殊召喚されて。

 

「ス、スターダスト・ドラゴンだと!?そいつは確か不動遊星が・・・・・遊星?まさか・・・・・お前、不動遊星!?!?」

 

「不動遊星!?」

 

ドゥの言葉を聞いて、私は耳を疑った。不動遊星・・・・・お兄ちゃんから聞いた話ではライバル的な存在で、去年行われた世界大会の決勝戦の最後に戦った相手、高速シンクロ召喚を戦術とする、この街を救った英雄として讃えられている。そんな人が・・・・・今、私の目の前に・・・・・

 

「バトルフェイズ!スターダスト・ドラゴンで天威の拳僧に攻撃!シューティング・ソニック!」

 

スターダスト・ドラゴン 攻2500

天威の拳僧 攻1000

 

ドゥ  LP 4000→2500

 

「ぐうう!!!ぼ、墓地の天威竜ーシュターナの効果!自分フィールドの効果モンスター以外のモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、墓地のこのカードを除外して、破壊されたモンスターを特殊召喚、その後、相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊する!」

 

「スターダスト・ドラゴンの効果!フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスター効果の効果が発動した時、このカードをリリースしてその発動を無効にする!」

 

「なっ!?」

 

「ヴィクテム・サンクチュアリ!」

 

ドゥの墓地にいた天威竜ーシュターナが飛び出そうとしたが、スターダスト・ドラゴンが飛び出して、天威竜ーシュターナを包み込む。そのままスターダスト・ドラゴンは星屑へと消えて、天威竜ーシュターナの効果は無効にされた。

 

「ジャンク・ウォリアーでダイレクトアタック!スクラップ・フィスト!!」

「ぐうわああああああ!!!!!」

 

ドゥ  LP 2500→0

 

 

WIN 遊星   LOS ドゥ

 

 

 

 

「うっ・・・ぐっ・・・・」

 

「す、凄い・・・」

 

ほぼ完璧に近い天威竜星の妨害を全て交わした。なんて強いんだろ・・・遊星さんはデッキをデッキケースにしまってドゥに近づく。

 

「さあ答えてもらおうか、お前たちの目的、そして遊輝の居場所を!!」

 

「!?ゆ、遊星さん!?何でその事情を!?」

 

「い、言うわけないでしょ・・・・ここはひとまず退散ね」

 

「待て!!!」

 

バン!!!

 

「ぐっ!?発煙筒か!!」

 

デュエルに負けたドゥがポケットから何かを取り出し、直ぐに投げる。辺り一面は白い煙で纏われる。

 

「ゴホッ・・・ゴホッ・・・」

 

「くっ・・・・逃げられたか」

 

煙が晴れるとすでにドゥの姿は見えなかった。遊星さんは振り向いてこっちに近づいてくる。

 

「大丈夫かアリア?」

 

「な、何とかね・・・・それよりどうして遊星さんが「俺たちが依頼したからだ」?・・・う、牛尾さん?」

 

「一歩遅かったわね・・・・」

 

出口の方から声が聞こえたので、お姉ちゃんと一緒にそっちの方向には牛尾さんと狭霧さんがいた。

 

「一行に遊輝が見つかる気配がなく、さらに遊輝のことがマスコミにバレたという垂れ込みが入った」

 

「このままでは私たちもなにも見つからない、それどころか貴重な戦力を失うかもしれない」

 

「そこで昨日、俺が遊星に直接頼み込んだ。助けてくれと」

 

「久しぶりに牛尾がきたと思ったらとんでもない事を言ってきたからな、さすがに驚いた。だが、仲間のピンチに駆けつけない俺ではない」

 

「ゆ、遊星さん・・・・」

 

「それと、手がかりは見つけた」

 

「何だと!?それ本当か遊星!?」

 

「ああ、昨日の地点で遊輝を襲った組織の情報をある程度、ハッキングで手にした。そして今日、あいつの去り際にGPSを取り付けた」

 

「い、いつの間に・・・」

 

「あとはあいつが何処にいるかだ」

 

そう言って遊星さんは自分のDホイールのところに向かい、パソコンを取り出してカタカタと打ち出す。

 

「・・・・・よし、GPSは正常だ」

 

「本当か!?」

 

「お、お兄ちゃん!!お兄ちゃんは何処!?」

 

「慌てるな・・・・・既に本拠地に帰ったのか?ここは・・・・」

 

遊星さんはパソコンを打ち出す。するとドゥが潜伏していそうな場所がどんどんと拡大されて行く。

 

「これは・・・・島か?」

 

「島だと?」

 

「・・・・待って、この島って」

 

「・・・・!?!?こ、これって、今年に入って突然できた人工島じゃないの!?」

 

「じ、人工島?」

 

「ああ、このネオドミノシティから北にある人工島だ。今年に入って誰かが埋め立てて島を作ったと大問題に発展したんだ。結局、所有者が分からずじまいのまま終わってしまったんだが・・・・こんなところにいるとは」

 

「じゃあ・・・・遊輝は」

 

「まだ分からないがここにいる可能性は高い。だが場所が特定できたならその後は簡単だ。1日だけ時間をくれ、出来る限りの情報を集める」

 

「あ、ありがとう・・・・」

 

バタン

 

「!?おいアリア!!アリア!!」

 

「お、お姉ちゃん!?」

 

「・・・・スゥ・・・スゥ・・・・」

 

「ね、寝ていやがる・・・・」

 

遊星さんのパソコンを見て、少し安心したお姉ちゃんはそのままフラフラと倒れてしまった。私や牛尾さんが心配して様子を見たけど、心配なさそうだった。

 

「・・・・お姉ちゃん、ここのところ徹夜でお兄ちゃんを探していたから」

 

「それでか・・・よく見たらクマができてるじゃないか」

 

「何とかして遊輝さんを見つけたかったのでしょう・・・・アリアさんと桜ちゃんは私たちが送迎します」

 

「遊星、すまないが後は頼む」

 

「ああ、帰って直ぐに調べる」

 

「桜ちゃん。行きましょう」

 

「うん・・・・」

 

牛尾さんがお姉ちゃんを背負って、私は狭霧さんの手を取り二人の車に向かって歩く。遊星さんはパソコンを片付けて、Dホイールに乗り込んだ。




桜「ようやく・・・ようやくお兄ちゃんの手がかりが・・・」

遊星「遊輝のことが好きなんだな」

桜「ん、何でも出来るし、料理も美味しい。けど・・」

遊星「?」

桜「お小遣いだけくれない」

遊星「(・・・・苦労しているんだな)」

桜「次回、『反撃と脱出』。次回もよろしく」
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