大晦日に一話書けました・・・・
去年は色々と大変だった。良い経験って言いたいけど流石にこんな経験はもう二度と味わいたくありませんね・・・・見えない敵の中就活とかマジで嫌です。
遊輝 side
「うっ・・・・ぐっ・・・」
「頑張ってください。もう少しですよ」
「ぐつ・・・・動け・・・!!!」
平行棒の間に立ち、両手で持って足を動かす。リハビリの先生に励まされて、言うこと聞かない足を無理矢理動かす。足の感覚はあるが、痛みが辛い。
「ぐっ!!うっ!!」
「もう少しです」
「ぐっ・・・ぐうう!!」
「!?遊輝さん!!ストップ!!誰か!!車椅子持ってきて!!」
「ッハァ・・・・ハァ・・・・」
前体重になって足を無理矢理動かす。そのツケが来て体のバランスが崩れてしまい、足の痛みが激しくなった。先生が俺の体を支える。俺は両手を離してゆっくりと後ろに体を下ろし、椅子に座る。
「無茶しすぎですよ・・・・いきなりあんな歩幅を大きくしたら痛みをぶり返しますよ」
「・・・・・すみません」
「お兄ちゃん、落ち着いて。今出来ることを」
「分かってるんだけど・・・・ハァ」
「今日はもうやめましょう。この状態では逆に悪化してしまいます」
「・・・・・・・・」
先生が車椅子を動かしてベッドの横まで移動する。介助を受けて車椅子からベッドに移り、仰向けの体制になる。
「マッサージしますよ」
「はい・・・・・」
「・・・・・・・・・」
先生の言葉を聞いてボゥ〜と天井を見る。さっきまで激しかった足の痛みが嘘のように引いていく。
「(・・・・ここ最近、上手くいかないな)」
本当に何もかも上手くいかない。何をしても裏目になる。デュエルにしても音楽しても料理しても、日常生活で全てのことが全く上手くいかない。
「(なんか・・・・呪われているんかな。そう言うの怖くて触れてなかったけど)」
「はい、マッサージ終わりました。今日のリハビリはこれで終わりです」
「・・・・ありがとうございました」
「元気出してください。少しずつ足は良くなっているんです。実際に少しずつ動いているんです。ゆっくり行きましょう」
「・・・・はい。桜、頼む」
「ん」
桜が車椅子の後ろからハンドルを持ち、そのままリハビリルームを出る。確かに足は回復しているだろう、実際、先月と比べていたら格段に動けるようにはなった。だけど何も出来ない事に変わりはない。
「お兄ちゃん、そのまま帰るよ」
「あぁ・・・頼む」
「何ですか一体!?関係ない人に患者を合わすことはできません!!」
「・・・・何だ?」
「揉め事?」
リハビリルームから入り口に向かう途中、その入り口の方から大声が聞こえた。何か揉めている感じがする。俺と桜はそのまま入り口の方に向かう。その曲がり角で白衣を着た渡辺さんがいて、こっちに気づき小走りでくる。
「あっ、遊輝さん。ちょうど良かった」
「渡辺さん?どうしました?」
「いや・・・それが君に会いたいっていういかにも怪しい奴らがいるんだが、知り合いなのか?」
「怪しい奴ら?」
俺と桜は渡辺さんの後ろに着き、そっと壁から入り口を見る。黒いスーツを着た偉い人とナースの人が奇抜な衣装の集団と揉めている。白黒のラバースーツにサングラスをかけて、緑色に髪を染めている。
「ですから、この場で患者とお会いすることは出来ません。貴方達は遊輝さんとどういうお関係ですか?」
「今は関係はない。だがこれから関係を作っていくんだよ」
「知っていますか?」
「・・・・あいつら、また」
「また?」
「あいつら、お兄ちゃんをスカウトしようとしているRDチーム、裏で碌でもない噂が流れている、宗教集団みたいなもの」
「なるほど・・・・つまり貴方は彼らと会いたくないのですね」
「そういうことです・・・」
「なら裏道から行こう。ちょうどセキュリティを呼んだ。これ以上騒ぎが大きくなったら病院としても迷惑だ」
渡辺さんの案内で入り口から離れていき、裏側の従業員用の出入り口へ向かう。背中側では未だに揉めた声が聞こえる。
「よし、ここから出ようか」
「すみません・・・」
「気にしなくて良いよ。君を目当てにしているとはいえ、原因を作っているのは向こうだ。君は何一つ悪くない」
「・・・・・・・」
「お兄ちゃん、行こう」
桜に車椅子を押され、従業員出入り口から病院を出る。駐輪場と駐車場が兼ねられていて、そのまま病院の敷地から出る。
「お兄ちゃん、この後はどうするの?」
「・・・・買い物しないとな。スーパー行かないと」
桜に言われてポツンと浮かんだやらなきゃいけない事を言う。正直、急いで買い物したいわけじゃないけどなんかこのまま帰っても嫌な気持ちが晴れないため少しブラブラしよう。
「ハァ・・・何とかならないかな」
「・・・・・お兄ちゃん、誰か見ている」
「・・・・・ん」
病院を出てすぐ、桜が誰かに見られている事を告げる。俺もすぐに能力を使い検査する。俺と桜、それに移動している車など、人々の反応がする中、すぐ先の曲がり角で一際目立つ反応がした。それだけじゃない、動いている人の何人かがこっちを観察している。
「・・・・誰だ、そこの曲がり角にいるやつ」
「おやおや、噂の力は本当みたいだな」
曲がり角から1人の男が現れる。黒いハットに黒いスーツを着て、黒いマント、黒いサングラスと全身黒づくめのいかにも怪しい奴だ。
「・・・・お前は何だ?スカウトか?」
「ある意味スカウトだね。だがRDチームのスカウトじゃない。君のそのシークレットシグナーの力を利用する者に雇われた者さ」
「・・・・・・桜」
「おっと、動かれちゃ困るぜ(パチン)」
男が指を鳴らす。周りを見ていた人々がその音に気づき、ゆっくりと歩いて俺たちの周りを取り囲む。
「・・・・・・・・・」
「大人しく付いてきてもらうぜ」
「・・・・・サン・フレア」
「ギャアアアア!!!!」
右手を上げて上空に小さな太陽を複数作り、360度全てに放つ。周りの人たちはその攻撃を受けてバタバタと倒れていく。
「チッ・・・厄介な事を」
「取引相手から俺のことを聞いてきたんだろ?これくらい想像できただろ?」
「躊躇なくやる事は聞いてないんだよな・・・」
「これ以上付き合わん、帰ってもらうぞ」
「ふっ、慌てるなよ」
そう言って黒づくめの男はデュエルディスクを取り出して起動させる。
「・・・・・」
「ここはこれで決めようではないか」
「お兄ちゃん、私が「いや、俺がやる」お兄ちゃん?」
「これ以上、迷惑をかけてられん。自分でやるべき事は自分でやる。桜、車椅子を支えてくれ」
「・・・・・分かった。はい、デュエルディスク」
桜が車椅子の背もたれにかけてあるカバンからデュエルディスクを取り出してくれる。それを右腕につけて起動させる。桜はタイヤにブレーキをかけて後ろから支えてくれる。
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
遊輝 LP 4000 謎の男 LP 4000
「先行は私だ。
宣告者の神巫 攻500
相手のフィールドに虹色の翼を広げたフードを被った女性が現れる。
「宣告者の神巫の効果。デッキまたはEXデッキから天使族モンスターを墓地に送り、エンドフェイズまでこのカードのレベルはそのモンスターのレベル分、上昇する。EXデッキかれ
宣告者の神巫 ☆2→☆6
「めんどくせぇモンスターを・・・・」
「墓地に送られた虹色の宣告者の効果。デッキから儀式モンスター、または儀式魔法を手札に加える」
「(・・・・あれを入れているって事は多分儀式デッキ、そして宣告者の神巫を入れるって事は方はアレ)・・・・通す」
「デッキから儀式モンスター、サイバー・エンジェルー弁天ーを加える。魔法カード、
「・・・・チェーン、灰流うらら」
「それに私もチェーンで速攻魔法、墓穴の使命者。灰流うららは除外させてもらう」
「さらにチェーン、増殖するG」
「チッ、それが本命か・・・まぁ構わない」
「チェーン処理解決、このターン、お前が特殊召喚するたびに1枚ドローする」
「墓穴の指名者の効果は解決され、灰流うららはゲームから除外されお互いのプレイヤーは次のエンドフェイズまで同名モンスターの効果は無効になる。極超の竜輝巧の効果でデッキから竜輝巧ーエルγを特殊召喚!」
竜輝巧ーエルγ 攻2000
「増殖するGの効果で1枚ドロー」
遊輝 手札 3枚→4枚
「本当なら強い盤面を作りたかったが、致し方ない。手札の竜輝巧ーアルζの効果!」
「チッ・・・」
「このカードは通常召喚できない代わりに、手札・フィールドから『ドライトロン』モンスター又は儀式モンスターをリリースする事で守備表示で特殊召喚できる!サイバー・エンジェルー弁天ーをリリースして、特殊召喚!」
竜輝巧ーアルζ 守0
「増殖するGで1枚ドロー」
「その後、デッキから儀式魔法を手札に加える!私は
「崇高なる宣告者!?でもその儀式モンスターは専用儀式魔法が必要な上にレベルの合計が12必要、とても相手のフィールドだけでは・・・・」
「桜、あのデッキはレベルは関係ないんだよ・・・」
「儀式魔法、流星竜輝巧!このカードは儀式召喚をする際、機械族モンスターしか儀式素材できない代わりに、攻撃力の合計を参照にして、手札の儀式モンスターを儀式召喚できる!」
「!?攻撃力を参照!?確かエルγとアルζは・・・・」
「私は攻撃力2000のエルγとアルζをリリース!合計攻撃力4000!出でよ!崇高なる宣告者!」
崇高なる宣告者 守3000
相手フィールドのエルγとアルζがリリースされ、最強の天使族儀式モンスター、崇高なる宣告者が特殊召喚される。
「増殖するGで1枚ドロー」
「私はこれでターンエンド。エンドフェイズ、宣告者の神巫のレベルは元に戻る」
宣告者の神巫 ☆6→☆2
遊輝 手札 6枚 LP 4000
ーーーーー
ーーーーー
ー ー
○ー○ーー
ーーーーー ー
謎の男 手札 1枚 LP 4000
「俺のターン、ドロー」
遊輝 手札 7枚
「(・・・幸いにも相手の手札は1枚のみ、ただ、あれがイーバだった時を考えると、2回止められるのか)」
「さぁ、こいつを越えられるなら越えてみろ」
「(・・・すげぇ自信満々だな。となると天使族モンスターを抱えている事は確定か。ペンデュラムは慎重に行わないとな)レフト・Pゾーンにスケール1の紫毒の魔術師をセッティング」
「紫毒の魔術師だと!?」
「(・・・うまい、紫毒のペンデュラムゾーンの発動を無効にすれば紫毒の魔術師のモンスター効果を無効に出来ず、崇高なる宣告者は破壊される。そして闇属性・魔法使い族モンスターを通常召喚すれば・・・)」
「どうする?無効にするか?」
「クソッ・・・・そのままだ!」
「通常召喚。EM天空の魔術師」
EM 天空の魔術師 攻1500
「バトルフェイズ、EM天空の魔術師で宣告者の神巫を攻撃、ダメージ計算前、紫毒の魔術師のペンデュラム効果発動。自分フィールドの闇属性・魔法使い族モンスターの攻撃力を1200ポイントアップさせ、このカードを破壊する」
EM 天空の魔術師 攻1500→2700
「破壊された紫毒の魔術師の効果発動。破壊された場合、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象に取り、破壊する。対象は崇高なる宣告者だ」
「(ここで崇高なる宣告者の効果を使って効果を無効にしても、また紫毒の魔術師の効果を発動されてしまう!いやだがここは・・・・)崇高なる宣告者の効果!手札から天使族モンスターを墓地に送る事で、相手が発動した効果を無効にして破壊する!手札のイーバを墓地に送る」
ペンデュラムゾーンで破壊された紫毒の魔術師が崇高なる宣告者を道連れにしようとしたが、崇高なる宣告者の効果で相手は手札のイーバを墓地に送り、その発動を無効にした。
「(・・・・なるほど、手札交換か)アクティブプレイヤーの俺からだな。ペンデュラムゾーンで破壊されて墓地に送られた紫毒の魔術師の効果発動」
「チェーンでイーバの効果!このカードが墓地に送られた場合、手札・フィールド・墓地からイーバ以外の天使族モンスターを2体まで除外して、イーバ以外のLv2以下の天使族モンスターを手札に加える!墓地の虹色の宣告者を除外して2枚目の宣告者の神巫を手札に加える」
「紫毒の魔術師の効果、今度こそ崇高なる宣告者を破壊!」
ペンデュラムゾーンから墓地に送られた紫毒の魔術師の亡霊が再び現れて、崇高なる宣告者に取り憑き破壊する。
「バトル続行、天空の魔術師で宣告者の神巫を攻撃」
EM 天空の魔術師 攻2700
宣告者の神巫 攻500
謎の男 LP 4000→1800
「ぐううぅ!!!」
「メイン2、レフト・Pゾーンにスケール2の賤竜の魔術師を、ライト・Pゾーンにスケール5の慧眼の魔術師をセッティング」
空いたペンデュラムゾーンに慧眼の魔術師と賤竜の魔術師がセットされる。
「魔法カード、デュエリスト・アドベント。ペンデュラムゾーンにペンデュラムカードが存在する場合、デッキから『ペンデュラム』と名のついたモンスター・魔法・罠を1枚手札に加える」
デュエリスト・アドベントにより周りに振り子が現れてゆっくりと大きく揺れる。俺のデッキからカードが1枚飛び出して、俺はそのカードを手札に加える。
「EM ペンデュラム・マジシャンを手札に加える。ライト・Pゾーンの慧眼の魔術師のペンデュラム効果。もう片方のペンデュラムゾーンが『EM』または『魔術師』ペンデュラムカードの場合、このカードを破壊してデッキから『魔術師』ペンデュラムカードをセットする。スケール8の虹彩の魔術師をセット。揺れろ、魂のペンデュラム、天空に描け光のアーク、ペンデュラム召喚!現れろ・・・・俺のモンスター達!」
虹彩の魔術師と賤竜の魔術師の間に大きな振り子が現れて揺れ始める。その振り子の軌跡で描かれた大きな円から二つの光が飛び出す。
「エクストラデッキから慧眼の魔術師!手札からEM ペンデュラム・マジシャン!」
慧眼の魔術師 攻1500
EM ペンデュラム・マジシャン 攻1500
「ペンデュラム・マジシャンの効果。このカードが特殊召喚した場合、自分フィールドのカード2枚までを破壊してデッキからペンデュラム・マジシャン以外の『EM』モンスターを手札に加える。虹彩の魔術師を破壊して、デッキからEM オッドアイズ・シンクロンを手札に加える」
特殊召喚されたペンデュラム・マジシャンがペンデュラムゾーンの虹彩の魔術師を手にしている振り子を飛ばして破壊、デッキから1枚のカードが出てきて手札に加える。そして破壊された虹彩の魔術師の破片が集まり1枚のカードとなって俺の手札に加わる。
「破壊された虹彩の魔術師の効果。デッキから『ペンデュラムグラフ』魔法・罠カードを手札に加える。EX 天空の魔術師の効果、このカードが召喚・特殊召喚した自分のメインフェイズ時にこのカード以外のモンスターの種類によって効果を得る。ペンデュラムモンスターが存在する場合、俺はエンドフェイズにデッキからペンデュラムモンスターを加える。星霜のペンデュラムグラフを加えてそのまま発動。現れろ、未来へ続くサーキット」
上空にリンクマーカーが現れて、慧眼の魔術師ととペンデュラム・マジシャンがリンクマーカーの中に入り、左斜め下と右斜め下の矢印が赤く光る。
「アローヘッド確認、召喚条件はペンデュラムモンスター2体。俺は慧眼の魔術師とペンデュラム・マジシャンをリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク2、ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム 」
ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム 攻1800 ↙︎ ↘︎
「チェーン1、星霜のペンデュラムグラフ、エレクトラムの効果。リンク召喚成功時、デッキからペンデュラムモンスターをエクストラデッキに送る。アストログラフ・マジシャンをエクストラデッキに送る」
リンク召喚したエレクトラムの効果によりデッキからアストログラフ・マジシャンがEXデッキに送られる。
「星霜のペンデュラムグラフの効果。『魔術師』ペンデュラムモンスターがフィールドから離れた場合、デッキから『魔術師』ペンデュラムモンスターを手札に加える。2枚目の紫毒の魔術師を選択して発動」
空いたライト・ペンデュラムゾーンに再び紫毒の魔術師がセッティング。それにより、反対側のペンデュラムゾーンにいる賤竜の魔術師が動き出す。
「賤竜の魔術師のペンデュラム効果。もう片方のペンデュラムゾーンに『魔術師』ペンデュラムカードが存在する場合、EXデッキの表側に存在する『魔術師』または『オッドアイズ』ペンデュラムモンスターを手札に戻す。慧眼の魔術師を選択。エレクトラムの効果。自分フィールドのカードを1枚破壊してEXデッキの表側のペンデュラムカードを手札に戻す。賤竜の魔術師を破壊して、アストログラフ・マジシャンを回収」
エレクトラムが動き出し、ペンデュラムゾーンの賤竜の魔術師を破壊、そして破壊した賤竜の魔術師のバラバラの破片が一つの光となって1枚のカードとなり俺の手札に加えられる。
「チェーン1、エレクトラム、チェーン2、アストログラフ・マジシャンの効果発動。自分フィールドのカードが破壊された場合、このカードを特殊召喚する」
アストログラフ・マジシャン 攻2500
破壊された賤竜の魔術師の残された破片が再び一つの光となる。その光が青く、そして大きくなり、その中からアストログラフ・マジシャンが姿を表す。
「その後、このターンに破壊されたカード1枚をデッキから手札に加える。賤竜の魔術師を加え、エレクトラムの効果で1枚ドロー」
遊輝 手札 3枚→4枚→5枚
「ライト・Pゾーンにスケール6のEM オッドアイズ・シンクロンをセッティング。ペンデュラム効果発動、自分フィールドの『EM』モンスター1体を対象に取り、そのモンスターはこのターン、Lv1のチューナーとなる。対象は天空の魔術師」
EM 天空の魔術師 ☆4→☆1
「現れろ、未来へ続くサーキット」
再びリンクマーカーが現れ、エレクトラムと天空の魔術師がのリンクマーカーの中に入り、同じく左斜め下と右斜め下の矢印が赤く光る。
「召喚条件はチューナーモンスターを含むモンスター2体!俺はエレクトラムと天空の魔術師をリンクマーカーにセット、サーキットコンバイン、リンク召喚、リンク2、水晶機巧ーハリファイバー」
水晶機巧ーハリファイバー 攻1500 ↙︎ ↘︎
リンクマーカーに入ったエレクトラムと天空の魔術師の代わりにハリファイバーが現れる。
「ハリファイバーの効果発動。リンク召喚成功した場合、手札・デッキからLv3以下のチューナーモンスターを守備表示で特殊召喚する。2体目のEM オッドアイズ・シンクロンを特殊召喚」
EM オッドアイズ・シンクロン 守600
「オッドアイズ・シンクロンとアストログラフ・マジシャンで融合、覇王につく四龍の1体よ、融合の力を得て、全てを食い尽くせ、融合召喚、覇王眷竜スターヴ・ヴェノム!」
覇王眷竜スターヴ・ヴェノム 攻2800
アストログラフ・マジシャンと天空の魔術師が融合の渦に吸い込まれていき、渦の中から覇王眷竜スターヴ・ヴェノムが大きな咆哮を上げて現れる。
「スターヴ・ヴェノムの効果。自分または相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象に取り、エンドフェイズまで同じ名前、効果を得る。対象はエレクトラム」
覇王雀竜スターヴ・ヴェノム→ベビーメタルフォーゼ・エレクトラム
「スターヴ・ヴェノムの効果。オッドアイズ・シンクロンを破壊して、アストログラフ・マジシャンを回収、アストログラフ・マジシャンの効果。自身を特殊召喚して、3枚目の紫毒の魔術師を回収、カードを1枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ、天空の魔術師の効果でEM ドクロバット・ジョーカーを加える」
遊輝 手札 5枚 LP 4000
△ーー▲ー ー
ー○ー○ー
ー ○
ーーーーー
ーーーーー ー
謎の男 手札 1枚 LP 1800
「私のターン、ドロー!」
謎の男 手札 2枚
「宣告者の神巫を召喚」
再び相手のフィールドに宣告者の神巫が召喚される。
「効果発動!」
「(・・・・・・あのデッキは一度崩壊したら立て直すのは難しいな)チェーン、ハリファイバーの効果、このカードをゲームから除外して、EXデッキからシンクロチューナーをシンクロ召喚扱いで特殊召喚する」
ハリファイバーがフィールドから天空に舞い上がりフィールドから消える。その消えた後の光は星屑へと変わる。
「星屑に導かれし龍よ、宇宙から地平へと誘い未来へ駆け抜けろ!シンクロ召喚!Lv7、シューティング・ライザー・ドラゴン!」
シューティング・ライザー・ドラゴン 攻2100
ハリファイバーが残した星屑が降り注ぎ、それが形となってシューティング・ライザーが姿を表す。一度空へ羽ばたき、大きな咆哮を上げて相手を睨みつける。
「再び虹色の宣告者を墓地に送り、レベルを4つあげる!」
宣告者の神巫 ☆2→☆6
「虹色の宣告者の効果!」
「こっちもシューティング・ライザーの効果だ。シンクロ召喚成功時、デッキからこのカードのレベル未満のモンスターを墓地に送り、そのモンスターのレベル分、このカードのレベルを下げる。Lv6のクロノグラフ・マジシャンを墓地に送る」
シューティング・ライザー・ドラゴン ☆7→☆1
「虹色の宣告者の効果で2枚目のサイバー・エンジェルー弁天ーを加える!」
「その後、シューティング・ライザー・ドラゴンの効果。相手メインフェイズにシンクロ召喚を行う。Lv7のアストログラフ・マジシャンにLv1のシューティング・ライザーをチューニング」
☆7 + ☆1 = ☆8
「天高く突き上げる龍よ、弾丸を込め相手の心房を撃ちぬけ、シンクロ召喚、Lv8、ヴァレルロード・S・ドラゴン」
ヴァレルロード・S・ドラゴン 攻3000
特殊召喚されたシューティング・ライザーとアストログラフ・マジシャンが飛び上がる。シューティング・ライザーが作った一つの緑の輪にアストログラフ・マジシャンが入り、7つの光となる。それらが一つとなってヴァレルロード・Sが特殊召喚される。
「ヴァレルロード・Sの効果。シンクロ召喚成功時、墓地のリンクモンスターをこのカードに装備する。エレクトラムを装備」
『ギャアアアア!!!!!!』
サベージが大きく咆哮して、地面にヒビが入る。そこからエレクトラムが丸い球体に包まれて現れて、サベージの体に吸収された。
「ヴァレルロード・Sは装備したリンクモンスターの攻撃力の半分、攻撃力が上昇してリンクマーカーの数分、このカードにヴァレルカウンターを乗せる」
ヴァレルロード・S・ドラゴン 攻3000→3900
C 0→2
「今更何を・・・魔法カード、金満で謙虚な壺!エクストラデッキからカードを6枚選んで裏側で除外!除外した枚数が3枚につき1枚ドローする!」
「ヴァレルロード・Sの効果。1ターンに1度、このカードのヴァレルカウンターを一つ取り除き、効果の発動を無効にする」
「なっ!?」
ヴァレルロード・S・ドラゴン C 2→1
相手が発動した金満で謙虚な壺はサベージがカウンターを取り除き、発動を無効にする。
「さあどうする?その手札は弁天だろ?」
「・・・・タ、ターン、エンド・・・・」
宣告者の神巫 ☆6→☆2
遊輝 手札 5枚 LP 4000
□--■- ー
-○-○-
ー -
---○ー
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謎の男 手札 1枚 LP 1800
「俺のターン、ドロー」
遊輝 手札 6枚
「バトル、ヴァレルロード・Sで宣告者の神巫を攻撃、迅雷のヴァレルファイア」
サベージが攻撃を放ち、相手の宣告者の神巫を倒し、その余波が相手を襲った。
ヴァレルロード・S・ドラゴン 攻3900
宣告者の神巫 攻500
謎の男 LP 1800→0
WIN 遊輝 LOS 謎の男
「ぐっ・・・うっ・・・・」
「俺の勝ちだ、さっさと消えろ」
「くそッ・・・・今回は引いてやる。次こそは!!」
黒づくめの男は口元だけでも分かるくらいの悔しいそうな顔をして俺と桜の前から立ち去った。周りの人はまだ気絶して倒れている。
「桜、さっさとこの場から離れるぞ」
「ん」
俺は桜にすぐに移動することを伝え、桜はブレーキを外しすぐにこの場から立ち去る。
「(・・・・ほぉ〜、噂に聞いていた化け物じみた能力とはこの事か。そしてそれを狙う組織ねぇ〜、良い記事が書けそうだ)」
遊輝「ハァ・・・・」
桜「お兄ちゃん?」
遊輝「なんかパッとしないなって・・・あのデュエルももう少し良い方向に持って行けたんじゃないかって」
桜「そう?崇高なる宣告者の対処とか完璧だったと思うけど」
遊輝「あんなのすぐケアされる。もっと考えてプレイしないと」
桜「(・・・・なんか凄いネガティブ思考、本当に不味いかも)」
遊輝「次回、『マスコミとの戦争』。次回もよろしく