遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女   作:DICHI

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みんな大好きアリアさん、復活。ちなみにアリアさんはこの小説から「ごちうさ」のココア化、つまり「可愛い妹のためなら何でもする」、シスターコンプレックス化。


第4話 戦場を駆け抜ける姫vs騒ぎ続ける幽霊

遊輝 side

 

 

「・・・・はい、終わり」

 

「面倒くさかった」

 

「仕方ないんだよ、こうしないとこの後が面倒くさいんだから」

 

牛尾さんにたらふくご馳走になった翌日、俺は狭霧さんからいただいた戸籍に関する書類の整理をしていた。本当なら凄く面倒且つ怠い仕事なんだが、訳あって前にこのことをした俺はもう慣れていた。

 

「明日これを狭霧さんに渡すか。今日はもうゆっくりと」

 

ピンポ〜ン

 

「ったく、誰だよこんな時にチャイムを鳴らした奴は・・・・」

 

書類仕事を片付けてファイルに直したところで誰かがチャイムを鳴らしてきた。全く、この家に来る暇人なんかいるのか?

 

「どちら様?」

 

「は〜い遊輝ちゃん、久しぶり〜」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「ちょちょちょ!?!?なんで無言で扉を閉めるのよ!!」

 

家に来た奴を確認した俺は無言で扉を閉めようとしたが相手が閉めまいと扉を持って抵抗してくる。

 

「うるせぇ疫病神!!お前がいると問題が起こるんだよ!!」

 

「ひっど!?流石のアリアさんも心が傷つくよ!!」

 

「・・・・・誰?」

 

俺と玄関にいるやつで争っている途中に桜がこっちにきた。それに気を取られた俺は一瞬の隙を突かれて扉を全開にされてしまった。

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・誰?」

 

「(ピピピッ)もしもし茜?大変よ、遊輝ちゃんが女の子を誘拐「わあああ!!!!!待て待て待て待て待て!!!!誤解だ!!!」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「・・・・・・・あんたの方がよっぽど疫病神だわ」

 

「全くもってそうだな」

 

「うるせぇ、俺は巻き込まれただけだ」

 

「自分は被害者みたいな言い方するなんて最低〜」

 

「最低〜」

 

「可愛いねぇ桜ちゃん。このケーキあげる」

 

「ありがとう」

 

あの後、俺の家に来た奴が俺の仲間全員に電話を掛けて5分もしないうちにやって来た。電話をかけた張本人、アリア・リューベックは桜に奏のお店のカップケーキを渡して餌付けしている。

 

「それにしてもアムール、ねぇ・・・・」

 

「聞いたこともない会社ですよ。製薬会社で特に癌の特効薬を完成させたなら世界中で話題になるニュースですよ」

 

「わ、私もさっぱり・・・・」

 

「フランスの会社でしょ?私、フランスにいた時に目にはしていたよ。ただ、そんな大きな会社には感じなかったけど」

 

「ああ、そう言えば茜はフランスに居たんだったな。アムールってさ、表は製薬会社って通ってて裏では殺人兵器製造会社みたいな感じで回っていたみたいけど、そんな情報聞いたことある?」

 

「ある訳ないでしょ。そんな情報流れたらすぐに潰れるわよ」

 

「だよなぁ・・・・・・敵のねぐらもわからねぇし、やっぱり迎え撃つしか方法がないのか」

 

「勝手に話を進めているけど、それ俺たちも決定事項なのか?」

 

「当たり前だ、何たってこの痣がそう言っていたんだから」

 

そう言って俺は右腕のシークレットシグナーの痣をみんなに見せる。それを見て、レミ、スバル、響、奏の4人も自分自身の右腕を見る。

 

「・・・・せっかく全てを解決したと思ったらまた戦いね」

 

「やれやれ・・・今度はどこまで続くのかな?」

 

すでに皆覚悟を決めてくれたようだ。本当に助かるよ。

 

「とりあえず向こうから来るのを待つしかない。しばらくは様子見だ。それと茜、フランスに友人がいたんだよな?そこの会社のことを少し調べてくれないか?」

 

「掛け合ってみるよ」

 

「はい、あ〜ん」

 

「・・・・・・美味しい、アリアは優しい」

 

「私のことはアリアお姉ちゃんって呼んでいいよ♪」

 

「アリアお姉ちゃん」

 

「・・・・完全に餌付けされているじゃねぇか」

 

桜はアリアからもらったカップケーキを相当気に入り、ホイホイと尻尾を追いかけている。

 

「そう言えば遊輝ちゃん、新召喚方法のテスターを私とこの子に任せたんだってね」

 

「ん?ああそうだよ。お前とこの子の実力を見込んで」

 

「へぇ〜、この子記憶喪失なのにデュエル強いんだ」

 

「響!!簡単に記憶喪失なんて言わないのよ!」

 

「別に、気にしてない」

 

響は能天気に記憶喪失って言って奏は怒ったけど、桜は全く気にしてない。何だろうなぁこの子・・・・前の記憶に対して未練が無さすぎるんだよな。

 

「じゃあ俺とデュエルしようぜ!」

 

「あっ、じゃあ私も!」

 

「ああ、ダメダメ、やるならアリアと」

 

「何で!?」

 

「ルールの問題、お前らまだ対応していないだろ?」

 

「あっ・・・・」

 

世間一般にはまだリンク召喚を公に公表していない。つまりルールがまだ対応していない。こんな状態でやっても色々と問題がある。桜とデュエルするなら同じルールに対応しているテスターのアリアとやるしかない。

 

「じゃあお姉ちゃんとやる?」

 

「・・・・・やる」

 

珍しくアリアから誘ったな。あいつ、普段は実力が無いとかいってやらんのに。

 

「やるのは構わないけどここはまずいなぁ・・・・あの裏に行くか」

 

「裏?」

 

「付いてきたら分かる」

 

俺は皆を連れてアパートの裏へと連れて行く。アパート裏には何もない大きな駐車場が広がっていた。

 

「ここなら誰もこない。駐車場だけど誰も車なんか止めはしないし、ここに来るやつもいない」

 

「へぇ〜、このアパートの裏にこんなだだ広い駐車場あったんだな」

 

スバルや響は広い駐車場で走り回る。一方、アリアと桜はすでに準備を始める。

 

「行くよ!」

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

桜 LP 4000 アリア LP 4000

 

「私のターン、魔法カード、おろかな副葬。効果によりデッキから錬装融合(メタルフォーゼ・フュージョン)を墓地に送る」

 

「・・・・・私、嫌な予感がするんだけど」

 

「魔法カード、成金ゴブリン。あなた1000回復、私は1枚ドロー」

 

アリア LP 4000→5000

 

「魔法カード、増援。Lv4以下の戦士族モンスターをデッキから手札に加える。閃刀姫ーレイを手札に」

 

「ちょちょちょ!?!?『閃刀姫』!?遊輝ちゃんこの子に何渡しているのよ!?」

 

「永続魔法、閃刀機関ーマルチロールを発動して魔法カード、閃刀起動ーエンゲージ。デッキから『閃刀』カードを手札に加え、その後墓地に魔法カードが3枚以上あれば1枚ドローする。私は閃刀空域ーエリアゼロを加えて、1枚ドロー」

 

桜 手札 3枚→5枚

 

「閃刀姫ーレイを召喚」

 

閃刀姫ーレイ 攻1500

 

「フィールド魔法、閃刀空域ーエリアゼロを発動。効果、対象をレイにして発動。上から3枚をめくってその中の『閃刀』カードを手札に加える。これにチェーンして閃刀姫ーレイの効果。自身をリリースして『閃刀姫』リンクモンスターをEXモンスターゾーンに特殊召喚する」

 

エリアゼロの効果にチェーンされ、レイが空高く飛び上がり、光に包まれて衣装が変わる。

 

「・・・・フォームチェンジ、閃刀姫ーカガリ」

 

閃刀姫ーカガリ 攻1500→2000 ↖︎

 

光が弱まってレイが地上に降りてくる。赤いコスチュームを纏って髪の毛を後ろに垂らして背中の翼みたいなものが開く。

 

「(にしてもフォームチェンジってM・HEROじゃあるまいし・・・)」

 

「さらにエリアゼロの効果」

 

・閃刀機ーウィドアンカー

・ツインツイスター

・閃刀術式ーアフター・バーナー

 

「閃刀機ーウィドアンカーを手札に加える。閃刀姫ーカガリの効果。特殊召喚成功した場合、墓地の『閃刀』魔法カードを手札に戻す」

 

「許す訳ないでしょ!手札から罠カード発動!」

 

「手札から罠!?」

 

「このカードは自分フィールドにカードが存在しない場合、手札から発動出来る!罠カードだからスペルスピードは2!つまり後攻0ターン目からも発動出来る!私が発動するは夢幻泡影!閃刀姫ーカガリの効果を無効にする!」

 

カガリの効果で桜が墓地のカードをサルベージ使用としたところでアリアが手札から夢幻泡影を発動、カガリの効果は無効になる。

 

「そしてこの瞬間、手札にあるオルターガイスト・マルチフェイカーの効果発動!」

 

「また手札から!?しかも今度はモンスター効果を!?」

 

「このカードは自分が罠カードを発動した場合、手札から特殊召喚出来る!」

 

オルターガイスト・マルチフェイカー 守800

 

夢幻泡影が消えた跡からマルチフェイカーが不気味な笑いをしてフィールドに現れる。マルチフェイカーはそのまま手と足をうまく使い、穴を作ってその中からモンスター1体が飛び出してきた。

 

「さらにマルチフェイカーの効果!このカードが特殊召喚に成功した場合、デッキから『オルターガイスト』モンスターを守備表示で特殊召喚する!オルターガイスト・シルキタスを特殊召喚!」

 

オルターガイスト・シルキタス 守1500

 

「むぅ・・・・仕方ない。私は閃刀姫ーカガリをリンクマーカーにセット。フォームチェンジ。閃刀姫ーシズク」

 

閃刀姫ーシズク 攻1500 ↗︎

 

カガリがリンクマーカーにセットされ、次に現れたのは青い装甲を装備した閃刀姫ーシズクだ。

 

「墓地の錬装融合(メタルフォーゼ・フュージョン)の効果。このカードをデッキに戻して1枚ドロー」

 

桜 手札 6枚→7枚

 

「カードを2枚伏せてエンドフェイズ時、閃刀姫ーシズクの効果。このカードを特殊召喚したターンのエンドフェイズ時、墓地に存在しない『閃刀』魔法カードをデッキから手札に加える。速攻魔法、閃刀機ーイーグルブースターを手札に加えて、そのままシズクを対象に発動。このターン、シズクはこのカード以外の効果を受けない」

 

「何で発動したの?エンドフェイズじゃ意味がないでしょ」

 

「閃刀機関ーマルチロールの効果。このカードがある状態で自分が発動した『閃刀』魔法カードの数まで墓地の『閃刀』魔法カードをセットする。私は墓地から閃刀機ーイーグルブースターと閃刀起動ーエンゲージをセット」

 

「えっ・・・・・ってことはさっき手札に加えたカード相手ターンに使えるの?」

 

「このエンドフェイズ時、オルターガイスト・シルキタスの効果発動!自分フィールドの『オルターガイスト』カードを手札に戻して、フィールドのカード1枚をバウンスする!私は右端のカードを手札に戻す!」

 

 

桜 手札 6枚 LP 4000 墓地魔法3

 

△▲▲▲ー ▽

----ー

○ ー

ーー□ーー

----ー ー

 

アリア 手札 4枚 LP 5000

 

 

「アリアさん、相手の先行1ターン目に妨害しまくっているんですが・・・」

 

「オルターガイストの強さだからな。妨害能力はピカイチだ」

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 5枚

 

「閃刀姫ーシズクは墓地の魔法カードの枚数だけ相手モンスターの攻撃力を100ポイント下げる」

 

「むぅ・・・・・・遊輝ちゃん私にオルターガイスト使っていいって言うからどんなデッキかワクワクしていたらガチデッキ来るんだから・・・アリアさんも本気で行くよ。オルターガイスト・マリオネッターを召喚!」

オルターガイスト・マリオネッター 攻1600→1300

 

シルキタスの隣にマリオネッターが現れる。

 

「マリオネッターは召喚成功時、デッキから『オルターガイスト』魔法か罠をフィールドにセットする!私はオルターガイスト・プロトコルをフィールドにセット!さらに永続魔法、王家の神殿を発動!」

 

「お、王家の神殿?」

 

「な、何あのカード?見たこと無いんだけど」

 

「あれ?皆知らないの?昔の禁止カードだぞ」

 

「王家の神殿がある限り、私は1ターンに1度だけ私はセットした罠カードを発動できる!」

 

「はぁ!?」

 

「何そのカード!?セットしたターンにトラップを発動!?」

 

「私はセットしたオルターガイスト・プロトコルを発動!そして手札のオルターガイスト・マルチフェイカーの効果発動!特殊召喚!そして効果発動!」

 

「速攻魔法、閃刀機ーウィドアンカー。マルチフェイカーを対象に効果発動。マルチフェイカーの効果を無効、墓地に3枚以上あるからエンドフェイズまでマルチフェイカーのコントロールを得る」

 

桜が発動したウィドアンカーにより、マルチフェイカーは囚われて、桜のフィールドにコントロールが移る。

 

「まずいわね・・・・カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

「エンドフェイズ時、マルチフェイカーはあなたのフィールドに戻る」

 

 

桜 手札 6枚 LP 4000 墓地魔法4

 

△▲▲ーー ▽

----ー

○ ー

ー○□□ー

-△▲▲△ ー

 

アリア 手札 1枚 LP 5000

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

桜 手札 7枚

 

「・・・・伏せ多い」

 

「オルターガイストだからなぁ。相手を妨害するのが真骨頂だから」

 

「だから、トップのカード、ハーピィの羽根箒」

 

「えええええ!?何そのディスティニードロー!?リバースカードオープン!永続罠、パーソナル・スプーフィング!フィールドのオルターガイスト・プロトコルをデッキに戻して、デッキから『オルターガイスト』モンスターを手札に加える!」

 

「・・・・それは仕方ない」

 

「デッキから2枚目のマルチフェイカーを手札に加える!」

 

「ハーピィの羽根箒の効果解決。相手の魔法・罠カードを全て破壊する」

 

桜が発動したハーピィの羽根箒によってアリアの魔法と罠カードを破壊した。あ〜あ・・・これじゃオルターガイスト壊滅だなぁ。

 

「手札に加えたオルターガイスト・マルチフェイカーの効果!このカードを守備表示で特殊召喚!効果発動!デッキからオルターガイスト・メリシュークを守備表示で特殊召喚!」

 

オルターガイスト・メリシューク 守200

 

ただではやられないなぁ・・・さすがオルターガイスト、まだシーソーは傾いてないな。

 

「モンスター多すぎ、どうしようか・・・・伏せていた閃刀起動ーエンゲージを発動。デッキから閃刀術式ーアフターバナーを手札に加えて、シャッフル後1枚ドロー」

 

桜 手札 5枚→7枚

 

「マルチロールの効果でセットされた閃刀起動ーエンゲージはゲームから除外される。閃刀術式ーアフターバーナーを発動。相手フィールドの表側表示モンスター1体を破壊する。オルターガイスト・シルキタスを破壊」

 

「チェーンでシルキタスの効果発動!マリオネッターを手札に戻して、シズクをバウンス!」

 

「通す」

 

アフターバーナーの効果により身体から炎の翼を生えたシズクがシルキタスに標準を合わせて、突撃。シルキタスもマリオネッターを手札をバウンスさせてシズクをバウンスさせた。

 

「墓地の閃刀姫ーレイの効果。『閃刀姫』リンクモンスターが相手によってフィールドから離れた場合、墓地のこのカードを特殊召喚する」

 

「こっちも破壊されたシルキタスの効果発動!このカードが破壊された場合、墓地の『オルターガイスト』罠カードを手札に加える!私はオルターガイスト・マテリアリゼーションを手札に加える!」

 

マテリアリゼーションまで伏せていたのかよ。まぁパーソナル・スプーフィングもあったことだし。

 

「バトル、閃刀姫ーレイでオルターガイスト・マルチフェイカーに攻撃」

 

「通す!」

 

閃刀姫ーレイが手にしている剣でマルチフェイカーを切り裂く。

 

「閃刀姫ーレイの効果。自身をリリースして、フォームチェンジ、EXデッキから閃刀姫ーカガリを特殊召喚」

 

閃刀姫ーカガリ 攻1500→2000

 

「閃刀姫ーカガリは墓地の魔法カードの枚数×100ポイント攻撃力がアップ、閃刀姫ーカガリの効果。墓地から『閃刀』魔法カードを手札に戻す。閃刀術式ーアフターバナーを手札に戻す。閃刀姫ーカガリでメリシュークに攻撃」

 

「通す!」

 

レイからカガリに変身して、そのままカガリでメリシュークに攻撃、メリシュークは破壊されたが、自身の死骸から1枚のカードが飛び出す。

 

「オルターガイスト・メリシュークは墓地に送られた場合、デッキから『オルターガイスト』モンスターを手札に加える!オルターガイスト・クンティエリを手札に加える!」

 

「むぅ・・・・しつこい」

 

「まぁあいつら、テーマが幽霊だからなぁ・・・」

 

「あれ?幽霊なら遊輝苦手じゃない」

 

「こいつら魔法使い族だから大丈夫」

 

「・・・・・基準が分からないわね」

 

「メイン2、カードを2枚伏せて、閃刀姫ーカガリで1体でリンク召喚、閃刀姫ーシズク。これでターンエンド。エンドフェイズ時、シズクの効果で閃刀起動ーエンゲージを手札に加え、さらにマルチロールの効果で墓地のウィンドアンカーをセット」

 

桜 手札 6枚 LP 4000 墓地魔法4

 

△▲▲▲▲ ▽

----ー

○ ー

ーーー□ー

----- ー

 

アリア 手札 3枚 LP 5000

 

 

「さ、桜さんの手札が一向に減らないですね・・・」

 

「あれだけ魔法カード連打しても全く尽きないところが恐ろしいわ・・・」

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 4枚

 

「(ウィンドアンカーがあったらどうしようにも出来ないじゃない!これに掛けるか・・・)魔法カード、強欲で貪欲な壺!デッキの上から10枚を裏側で除外して2枚ドロー!」

 

「じゃあ手札から灰流うらら」

 

「えっ!?ちょっと遊輝ちゃん!?なんで手札誘発あの子に与えているの!?」

 

「いや・・・・・閃刀姫の妨害札って手札誘発ガン積みが回答だろ?」

 

「私1枚も引けてないのに!!」

 

「(お前も入れているんじゃねぇか・・・・)コストはやれよ」

 

「グヌヌヌ・・・・コストとしてデッキの上から10枚を除外!」

 

強欲で貪欲な壺のコストとして上から10枚のカードが除外される。これは・・・・桜の方に傾いたかな?ウィンドアンカーの2枚目がセットされたいるし。

 

「ぐうぅぅ・・・・こうなったら時間稼ぎしかできないじゃない。カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

「エンドフェイズ時、速攻魔法ツインツイスター。手札を1枚捨てて、その伏せカードを破壊する」

 

「だああああ!!!」

 

 

桜 手札 4枚 LP 4000 墓地魔法6

 

△▲▲ー▲ ▽

----ー

○ ー

ーーー□ー

----- ー

 

アリア 手札 2枚 LP 5000

 

 

「私のターン、ドロー」

 

桜 手札 5枚

 

「閃刀機関ーマルチロールの効果発動。フィールド魔法の閃刀空域ーエリアゼロを対象にしてこのターン、私が発動する『閃刀』魔法カードの効果の発動に対して相手は発動できない。そして閃刀空域ーエリアゼロは墓地に送られる」

 

マルチロールの効果によりフィールドのエリアゼロが消滅する。

 

「閃刀空域ーエリアゼロの効果発動。チェーンで伏せていた速攻魔法、閃刀機ーホーネットビート。さらにチェーンで伏せていたウィンドアンカーを発動。閃刀機ーウィンドアンカーの効果で私は相手の場のモンスター1体のコントロールを得る。オルターガイスト・マルチフェイカーのコントロールを得て、閃刀機ーホーネットビートの効果で閃刀姫トークン1体を特殊召喚する。墓地に魔法カードが3枚以上ある場合、このトークンの攻撃力は1500ポイントアップする」

 

閃刀姫トークン 攻1500

 

「閃刀空域ーエリアゼロは墓地に送られた場合、デッキから『閃刀姫』モンスターを特殊召喚する。閃刀姫ーレイを特殊召喚」

 

エリアゼロの発動に対して、ホーネットビートを発動して、トークンと2体目の閃刀姫ーレイ、さらに相手から奪ったマルチフェイカーを出す桜。これは勝負を決めにきたな。クンティエリはフィールドに『オルターガイストカード』がないと発動出来ない。

 

「師匠、何で桜さんはあんなに魔法カードを大量に発動したのですか?」

 

「ん?『閃刀』魔法カードは1枚1枚が強力な代わりに発動条件として自分のメインモンスターゾーンにモンスターがいたら発動できないんだ」

 

「ああなるほど、トークンもレイもメインモンスターゾーンに特殊召喚される、だからこの場で発動したのね」

 

「マルチフェイカーを攻撃表示に変更」

 

マルチフェイカー 守800→攻1200

 

「バトル、全てのモンスターでダイレクトアタック」

 

 

アリア LP 5000→0

 

WIN 桜 LOS アリア

 

 

「ヴィ」

 

「だあああ・・・・・ま、負けた」

 

「ア、アリアさんが何も出来ずにコテンパンに・・・・・」

 

「先行で閃刀姫を譲ったからだな。先行・後攻逆やったら立場は変わっていただろう」

 

夢幻泡影からマルチフェイカーまでは良かったが、桜のトップがハーピィだった時点で計算狂わせるよな。まさか全部除去られるとは思わなかっただろうし。

 

「なんか癒されるわ〜あの子」

 

「そうね・・・・」

 

「お前らは何呑気にしてるんだよ」

 

「お兄ちゃん、ヴィ」

 

桜はこっちに近寄ってきてまたVサインをした。なんか随分気に入っているな。

 

「ってか遊輝、あの子リンク召喚のデッキだけか?」

 

「うん?そうだけど」

 

「それだったら今は不味いだろ?まだルール整備している途中なんだから」

 

「あっ・・・・・」

 

そうじゃん・・・・まだリンク召喚のルール整備してないから桜のデッキ使えないわ・・・・

 

「まぁテスターだって言えば納得するっしょ」

 

「呑気なもんね・・・」

 

「ムカムカする!こうなったら遊輝ちゃん!デュエルよ!ボッボコにしてあげる!」

 

「俺かよ・・・・まぁいい、返り討ちにしてやるよ」

 

アリアからの指名が入ったから、俺は仕方なくデュエルディスクを取り出してアリアと対峙する,。




アリア「うう〜・・・・・キツかった」

遊輝「オルガも閃刀姫もガッチガチの環境だからな、弱点は両方ともコントロールだから1デュエルの時間が長い長い」

桜「どれくらい?」

遊輝「作者、遊戯王をオルガと魔術師復権で再開したけど、この前オルガを作者が握って公認で閃刀姫と1デュエルに1時間もかけて、最後はエクストラターンで負けた。モンスター切れで」

桜「・・・・長すぎる」

アリア「絶望的にしんどい・・・・メリシューク無効化されるから・・・・」

遊輝「同じ人と今度は魔術師と当たって勝ってはいたけど。ナチュビがささるささる」

桜「ナチュル・ビーストは大っ嫌い」

アリア「閃刀姫あれ突破するにはサイドでどうにかするしかないから・・・・・しかし悔しい。今度対閃刀姫メタでも握って」

遊輝「やめたれよ」

桜「次回、『顕現せよ!ヴァレルソード・ドラゴン!』。よろしく」

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