まだまだこんな感じで間が開くこともありますがよろしくお願いします。
*追記、今更ですが中国語の日本語訳を《》で表記しました。最初からこうすれば良かった・・・
No side
ネオドミノシティから遠藤遊輝が消えた。そのニュースは瞬く間に日本、世界へと広がっていった。
「何だと!?消えた!?」
「は、はい!!今朝自宅を訪ねましたが忽然と・・・・」
「クソ!!これじゃ我がチームの優勝がなくなる!!何としてでも探し出せ!!」
「はい!!」
「そうか・・・・逃げ出したか・・・」
「ボス、どうしましょうか?」
「構わん。引き続き探せ、奴を捕まえることさえすれば俺たちのチームは世界一のギャングになる」
「ハッ」
「クソッ・・・研究対象が・・・・・」
「司令」
「何だ!?今俺は忙しいんだ!!」
「司令、遊輝さんの情報ですが」
「なんかあったのか!?」
執念、欲望、憎悪・・・・様々な感情が世界中で駆け巡る。この世界はたった一人の少年を追いかけるために、
桜 side
「着いた、か・・・・」
「・・・・空気があまり綺麗じゃない」
「丁度黄砂の季節らしいからね」
ネオドミノシティから空港に乗り約4時間、着いたのは中国、上海。ネオドミノシティにも負けない高層ビルと多くの人たちが街を歩き、活気付いている。その多くの人々が歩く街並みに私たちは身を紛らわしている。車椅子のお兄ちゃんはサングラスと帽子を被り、身を隠し、お姉ちゃんはパーカーを着て髪を隠している。私は普段通りの恰好をしている。
「・・・何でここ?」
「今出回っている表世界の組織はヨーロッパ、アメリカ系が多いのよ。裏世界の組織は世界中どこからでもだけど」
「だがずっと同じ所にいるつもりはない。ここから陸路でヨーロッパの方を目指す」
「目標はあるの?」
「・・・・・この騒動の元凶を叩き潰す。俺に懸賞金をかけたのは誰か分からない。だが、そいつが情報を発信している限りいつかは墓穴を掘る。それまでは身を隠しながら旅を続ける」
「分かっていたけど険しい旅になりそうね・・・・」
お姉ちゃんは少し苦い声で話す。確かに目標が漠然としすぎている上に果てしない。だけど、今はこれしかない。
「その前に足を何とかしないといけないわね」
「んな事言ってもどうするんだよ?どうにかできるんだったらどうにかしてる」
「そうだよ・・・」
「?アリア?」
「・・・・誰か見てるわ」
一瞬、言葉を止めたお姉ちゃん、辺りを少し見渡した後、すぐに小声で私たちに声を掛けた。
「ちっ・・・・もう気づいたか」
「・・・どうするの?」
「少し様子を見てみるか?」
「そうね・・・・向こうのほうが地の利を得ているはずだから、おいそれと動くことはできないわ。表通りでゆっくりとしましょう、いずれ向こうから来るわ」
お姉ちゃんが車椅子を持ち、ゆっくりと歩き出した。ネオドミノシティと同等に人混みが多いこの街では車椅子を動かすのにも人混みを掻き分けないといけないため、早く移動することもできない。
中心街の通りからは大型ビジョンから中国語のCMがバンバンに流れ、高級なお店から露天まで様々な店が並んでいる。
「桜、露天のものには飲み物さえも手を出すなよ。露天は道端で拾ったものを売ってることもザラだから、下手したら腹壊すぞ」
「ん、分かった」
「そうね・・・・まずはご飯を食べましょう。腹が減っては戦はできぬ、だわ」
「向こうは?」
「着いてきているけど様子見って感じね。仕掛けてこないなら丁度いいわ。何もしなかったらこっちにとっても都合が良いし」
お姉ちゃんはそう言って近くにある食堂に入っていった。私自身も少しお腹が空いてきた頃なので丁度いい。ご飯を食べながら今後の事を考えよう。
「欢迎《いらっしゃい》」
「あ〜・・・Can I sit here?」
「好的《どうぞ》」
「良さそうだな」
店の奥から出てきた少し年老いた丸い体型でエプロンを着た女性店主にお兄ちゃんは英語で話し、空いている席に座る。お兄ちゃんは車椅子なので通路の方に車椅子を止めてブレーキをかける。私はメニューを手にする。中国語は漢字ばかりで読むことはできないが、漢字単体の意味は分かるのである程度の想像はつく。
「・・・・牛肉麺、焼飯、野菜炒め」
「相変わらずよく食べるな・・・・」
「これでも抑えている」
「とりあえず食べながら考えましょう。すみませ〜ん」
お姉ちゃんが手を上げて店主を呼ぶ。適当にメニューを指差して、店主がそれをメモして奥へ引っ込む。
「で、追っては?」
「外で律儀に待ってるよ。観察してるんじゃない?」
「どうでもいい。ご飯を食べたらさっさと移動する」
「そうだな・・・・そうするか」
「请《どうぞ》」
店主が料理を持って机に置いていった。どれもが食欲をそそられる匂いだ。箸を一膳取り、牛肉麺を一口食べる。世界共通、料理は美味しい。
「遊輝ちゃん、次はどこ目指すの?」
「情報収集しないといけないな・・・上海ならIT系で協力してくれる奴らがいればいいんだが」
「コネ作らないといけないわね・・・・こういう時は裏組織が良いんだけど全員目が金になってるわ」
適当に注文したメニューが全て来たので私はそれらを食べながらお兄ちゃんとお姉ちゃんの話を聞く。
「外の連中が言うこと聞くと思うか?」
「さあね?」
「まぁいい、面倒な奴らだったら蹴散らす」
「ようやく調子が戻ってきたわね」
「・・・2人とも、さっきから箸が進んでない」
そんなこんなでお昼ご飯を食べ終えてお店を出る。私がスマフォを持ち、目指すべき場所を考えながら歩き始める。みんな、お兄ちゃんが車椅子で移動するので少しだけ視線を向けてすぐにそっぽを向く。
「・・・・・なんか誘導されているな」
「まぁ良いでしょ。どうせ向こうの方が有利なんだから」
車椅子を操作するお姉ちゃんは人混みをかき分けたり、時折り人がいない方に道を変えたりとして街中を移動、少しずつだが大通りから外れていっている。お店から出て30分、ついに私たちは人も少ない、ここら辺に住んでいる人しか使わないような高層ビル群から少し離れたスラム街のような場所に辿り着いた。そのまま道なりに歩いていき、一つの空き地に目をつけて入る。
「う〜ん・・・・中国はやっぱり空気が汚いわね。さっさと出てきなさいよ」
お姉ちゃんが一言かけて周りを見渡す。ぞろぞろと同じ黒色のスーツを着た男性たちがこっちを睨みつけるようにしながら空き地に入ってきて、私たちを囲む。
「マフィアね」
「是罪犯吗?《お前が遠藤遊輝だな?》」
「何言ってるの?」
「中国語分かんねぇよ・・・English OK?または日本語」
「オレが話せるぜ」
そう言って人混みをかき分けて一人の男が前に現れた。ゴツい体格をしているうえに強面の顔をしているので見た目はかなり厳つい男だ。
「日本語通じるのはありがたいわね」
「手っ取り早く済ませようぜ、さっさと捕まってくれよ。お前を捕まえたら大金を手に入れることが出来るからボスが狙ってるんだ」
「うっせぇ、テメェらみたいのがいるから面倒なんだよ」
そう言ってお兄ちゃんはデュエルディスクを取り出す。それを見て相手側もニヤリと笑い、デュエルディスクを取り出す。
「俺が勝てば撤退してもらうぞ。二度と関わるな」
「俺が勝てば捕らえさせてもらう」
「アリア、車椅子頼む」
「分かったわ」
「さあ行くぞ!!」
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
遊輝 LP 4000 男 LP 4000
「先行は俺がもらうぜ!魔法カード、
相手が発動した機甲部隊の再編制によって相手のデッキからカードが2枚飛び出して、マシンナーズ・ギアフレームとマシンナーズ・アンクルペアが手札に加えられる。
「マシンナーズ・アンクラスペアの効果!ドロー以外の方法でこのカードをデッキから手札に加えた場合、手札から特殊召喚できる!」
マシンナーズ・アンクラスペア 攻1800
「アンクラスペアの効果!特殊召喚成功時にデッキから『マシンナーズ』モンスター1体を墓地に送る!マシンナーズ・ルインフォースを墓地に送る!マシンナーズ・ギアフレームを通常召喚!」
マシンナーズ・ギアフレーム 攻1800
「マシンナーズ・ギアフレームの効果!召喚時、デッキから『マシンナーズ』カードを手札に加える!
☆4 × ☆4 = ★4
「2体の機械族モンスター2体でオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ギアギガント!」
ギアギガントX 攻2300
相手フィールドのマシンナーズ・アンクラスペアとマシンナーズ・ギアフレームが中央のブラックホールに吸い込まれていき、その中からギアギガントが特殊召喚される。
「ギアギガントXの効果!オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いて、デッキ・墓地からLv4以下の機械族モンスターを手札に加える!2体目のマシンナーズ・ギアフレームを手札に加え、カードを枚伏せてターンエンドだ!」
男 手札 3枚 LP 4000
▲ーーー▲ -
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○ -
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----- -
遊輝 手札 5枚 LP 4000
「俺のターン、ドロー」
遊輝 手札 6枚
「(俺の伏せカードの1枚は醒めない悪夢!これであいつのペンデュラムモンスターを封じさせてもらうぜ!)」
「・・・・(機甲部隊の超臨界か、面倒くせぇな〜)永続オノマト
お兄ちゃんのフィールドに1枚の永続魔法が発動され、そのカードの効果により、お兄ちゃんのデッキがシャッフルされ、1枚のカードが飛び出る。お兄ちゃんはそのカードを手札に加える、
「このカードの発動時の処理としてデッキからこのカード以外の『オノマト』カードを手札に加える。オノマト
「(オノマト選択!?嘘だろ!?まさかペンデュラムじゃないのか!?)」
「魔法カード、オノマト選択。手札を1枚捨て、デッキから『ズババ』『ガガガ』『ゴゴゴ』『ドドド』の内1体ずつ、合計2枚まで手札に加える。希望皇オノマトピアとズバババンチョーー
希望皇オノマトピア 攻1500
「希望皇オノマトピアの効果。手札からこのカード以外の『ズババ』『ガガガ』『ゴゴゴ』『ドドド』の名前を含むモンスター1体を手札から特殊召喚する。ズバババンチョーーGCを特殊召喚」
ズバババンチョーーGC 攻1800
「ちっ!これ以上展開してエクシーズ召喚は我慢できねぇ!リバースカードオープン!機甲部隊の超臨界!自分フィールドの機械族モンスター1体を対象に取り、そのモンスターとは名前が違う『マシンナーズ』モンスターをデッキから特殊召喚、その後、対象に取ったモンスターを破壊する!ギアギガントXを対象に取り、デッキからマシンナーズ・メガフォームを特殊召喚!」
マシンナーズ・メガフォーム 攻2600
相手が発動した機甲部隊の超臨界により、ギアギガントXが破壊され、その破壊された破片が再集結されマシンナーズ・メガフォームが特殊召喚される。
「さらに墓地のマシンナーズ・カーネルの効果!フィールドの機械族・地属性モンスターが破壊された場合、このカードを特殊召喚する!」
マシンナーズ・カーネル 攻3000
さらに破壊されたギアギガントXの破片の一部が墓地に回収され、その回収されたパーツがスクラップ工場のように新しく構築されてマシンナーズ・カーネルが特殊召喚された。
「続けてマシンナーズ・カーネルの効果発動!自分フィールドの機械族モンスターを対象に取り、そのモンスターと対象に取ったモンスターよりも攻撃力が低いモンスターを全て破壊する!スクラップにしやがれ!!」
特殊召喚されたマシンナーズ・カーネルがすぐさまマシンナーズ・メガフォームを破壊、その破壊された部品が飛び散りお兄ちゃんの場のモンスターを全て破壊した。
「・・・・・・」
「どうだ!これでお前のモンスターは全滅だ!!」
「・・・・魔法カード、ガガガ・ゲット。デッキから『ガガガ』と名のついたモンスターを特殊召喚する。2体目のズバババンチョーーGCを特殊召喚」
「何だと!?」
お兄ちゃんが手札から発動したガガガ・ゲットの効果によって2体目のズバババンチョーがフィールドに特殊召喚される。
「ズバババンチョーの効果。墓地から『ズババ』または『ゴゴゴ』と名のついたモンスターを特殊召喚する。希望皇オノマトピアを特殊召喚。Lv4のズバババンチョーとオノマトピアでオーバーレイ」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚、SNo,39 希望皇ホープ・ダブル」
SNo,39 希望皇ホープ・ダブル 攻2500
希望皇オノマトピアとズバババンチョーがエクシーズ素材としてブラックホールに吸い込まれていき、爆発が起きてその中から希望皇ホープの抜け殻が光り輝くようなモンスターがフィールドに特殊召喚された。
「ホープ・ダブルの効果。オーバーレイ・ユニットを取り除き、デッキからダブル・アップ・チャンスを手札に加え、このカードの上にこのカード以外の『希望皇ホープ』モンスターをエクストラデッキからエクシーズ召喚扱いで特殊召喚する。ホープ・ダブル1体でオーバーレイ」
SNo,39 希望皇ホープ・ダブルのオーバーレイ・ユニットが一つ吸収され、そのまま身体が光へと戻り、再びブラックホールに吸い込まれていく。
「1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築、エクシーズ召喚。現れろ、No,39 希望皇ホープ」
No,39 希望皇ホープ 攻2500
ブラックホールの中から出てきたのは大きな鍵のような形をした剣、それが変形をしていき、No,39 希望皇ホープが姿を表す。
「この効果で特殊召喚した希望皇ホープは攻撃力が倍になる」
「何だと!?」
No,39 希望皇ホープ 攻2500→5000
「こ、攻撃力がカーネルを・・・・いや、そんなことよりお前、さっき手札に加えたカードって!?」
「バトルフェイズ、希望皇ホープでマシンナーズ・カーネルに攻撃。攻撃宣言時、希望皇ホープの効果発動。オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いてこの攻撃を無効にする」
No,39 希望皇ホープ OVR 2→1
希望皇ホープが攻撃しようと手にした大剣を大きく振り上げたが、オーバーレイ・ユニットを一つ吸収してその大剣が無くなり、希望皇ホープの攻撃は空振りに終わる。
「速攻魔法、ダブル・アップ・チャンス。自分のモンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスターの攻撃力を倍にしてもう一度攻撃を行う」
No,39 希望皇ホープ 攻5000→10000
お兄ちゃんが発動したダブル・アップ・チャンスによって希望皇ホープの消えた剣が倍の本数、そして巨大化して元に戻る。
「終わりだ、希望皇ホープでマシンナーズ・カーネルに攻撃、ホープ剣・スラッシュ」
大きくなった2本の大剣を再び降りかかり、希望皇ホープはマシンナーズ・カーネルを一刀両断、X字で斬れたマシンナーズ・カーネルはそのまま爆発してその余波が相手を襲った。
「ぐわあああ!!!!!!」
No,39 希望皇ホープ 攻10000
マシンナーズ・カーネル 攻3000
男 LP 4000→0
遊輝 WIN 男 LOS
「うっ・・・・くそ・・・・噂につかず強い奴だ・・・・」
「さあ、帰ってもらおうか」
「ちくしょう・・・こんな所まで来て金蔓を逃すか!!」
お兄ちゃんがデュエルに勝ち、男は片膝をついたが、すぐに声を上げ、周りの男たちを見る。男どもは指を鳴らし、鉄パイプやナイフを持つ。
「做吧!!《やっちまえ!!》」
「スパーク」
「ギャアアアア!!!!!!」
男どもが一斉に襲いかかってくる。しかし、車椅子のハンドルを持っていたお姉ちゃんが杖を取り出し、その杖を地面に叩きつける。私たちを中心に円形状に電気が帯びて、金属製の武器を持っていた男たちはその電気を浴びて一斉に倒れる。
「心配しなくても致死量じゃないわ」
「ぐっ・・・・・ぐお・・・・・己・・・・・」
「噂通り、強いわね〜」
「!?」
「ちっ・・・新手ね」
皆が電気を帯びて倒れている中で一人の女性の声が聞こえてきた。私たちは全員、声が聞こえた方に目を向ける。そこにいたのはサングラスを外し、女性用の黒スーツを着たビジネスマンっぽい女性とその付き添いっぽい男性二人が付いていた。
「やっぱジュンジェには荷が重すぎたわね」
「ボ、ボス・・・・」
「ボス?こいつがか」
「おい、ボスに指を「良いわよハオン。警戒して当然よ」ハッ・・・・」
「始めまして遠藤遊輝さん、私の名前はリー・ヨウランよ。この上海の街を裏で牛耳ってるマフィア、『仁龍』のボスよ」
「・・・そんな親しく俺を呼ぶな」
「冷たいこと言わないでよ。私はあなたやあなたの仲間が凄く気に入ったのよ。最初は依頼されてあなたたちを捕まえようとしたけど、気が変わったわ。あなたたち、私たちの仲間にならない?」
「・・・・何を企んでるの?」
「企みも何もないわよ。単純にあなた達のことを気に入っただけ。私は強欲でね、気に入った物は近くに置いておきたいのよ。誰の手にも渡さないわ」
「・・・・・この女、ヤベェな」
ツゥ〜とボスと呼ばれた女は舌を出して舐める動作をして私たちを見つめる。それを見てお兄ちゃんはボソッとそう言った。確かにこの人はヤバい、身体的な強さや肉体的な強さではなく、圧倒的な貫禄と威圧を私たちに見せつけている。
「・・・・裏切らないでしょうね」
「そんな事しな「老板!!迅速地杀这样的家伙, 要钱吧!!《ボス!!さっさとこいつを売っぱらってお金を要求しましょう!!》」・・・こういう裏切り者には・・・・」
「ゴホッ!?」
何か言い寄ってきた下っ端らしき男が一人いた。だが、女はそんな男を気に入らない目で見て、右手の拳で溝内を殴る。たった一撃で男は悶絶して動かなくなる。
「・・・・小さい女の子がいるわ。ここじゃなくて別のところでやりなさい」
「好的《ハッ》」
女の後ろにいた男の内、一人が倒れた男を抱え込み、どこかへ連れていった。
「・・・・・・・・・・」
「私は気に入ったものを絶対に手放さないわ。裏切り者がいたら容赦なく・・・・・殺す」
「・・・・・あんた、碌な人生送ってないわね」
「マフィアのボスに上り詰めるために必要なことよ。それでどうする?仲間になってくれたらあなた達に必要な物は用意してあげるわ」
「・・・断ったら」
「別に良いわよ、今回は引いてあげる。でも私は強欲よ。気に入った物や欲しい物は絶対に手に入れるわ、何が何でも、どんな手段でも・・・・」
女の一言一言に威圧感や貫禄がある。改めて思う、この女はかなりヤバい。マフィアのボスに登りつめた事だけはある。
「・・・・・アリア、桜」
「・・・良いわよ。情報くれるし、ある程度の身の安全は確保してくれそうだわ」
「・・・・私はどこまでもお兄ちゃんについて行く」
「・・・・取引成立だ。俺たちはお前の仲間になる」
「じゃあ私たちはあなた達に必要な物を好きなだけ提供するわ。ハオン、この店予約しなさい、お客様を盛大にもてなすわよ」
「好的《ハッ》」
「着いてきなさい。あなた達の寝床を紹介するわ」
女は背中を向けて歩き始める。お姉ちゃんはお兄ちゃんの車椅子を押し始め、私は歩き始める。
遊輝「あいつヤバい、マジでヤバい」
アリア「あの女はヤバかったわ・・・・」
桜「貫禄凄かった」
遊輝「裏社会のボスの貫禄ってすげぇんだな・・・・」
アリア「どういう人生を送ったらあんなねじ曲がった性格になるのよ・・・」
桜「次回、『グリード・アナコンダ』。次回もよろしく」