遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女   作:DICHI

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時間かけた割にはあんまり良い出来になりませんでした。申し訳ありません。


マスターデュエル、滅茶苦茶楽しいです。周りに遊ぶ人がいない自分にとっては本当にありがたいです。
2月期はまだプラチナ2ですがね(下手くそ&操作ミスという恥ずかしい負け方をしまくっています)

・・・・・ところでマスターデュエマルで組んだセフィラなんですが、全く言うこと聞いてくれません。(主にグラマトンを引かない)。誰か、このデッキと仲良くなる方法を知っている方いらっしゃいませんか?


*追記、今更ですが中国語の日本語訳を《》で表記しました。最初からこうすれば良かった・・・


第71話 運命を賭けた治療

遊輝  side

 

 

「・・・であるからして貴方の足の治療が遅れているのは」

 

「話が長い。要約して言ってくれ」

 

「人の話はよく聞きなさい。まぁ端的にまとめるとあなたの脚は神経系も筋肉系も骨も治っている。後は筋肉系が通常通りに戻れば大丈夫なのよ」

 

精密検査から1週間後、俺の検査結果が出たということでリーが俺たちの隠れ家に医者を連れてやって来る。医者からカルテみたいなものを渡されたが全部中国語で読めないのでリーが医者の話を聞いてそれを話してくれたが、遠回しに言ってきて肝心の所を話してくれない。俺が要約するように言ってようやく話してくれた。

 

「それを治す方法は?」

 

「地道にリハビリで歩いたり運動したりでしょうね。ただ、あなたの場合は撃たれた反動があるから筋肉系と神経系がうまく反応していないのよ。医者の見解では少なく見積もっても1年は掛かるって」

 

「時間がかかり過ぎだ。そんなに待っていられない」 

 

「私はそれくらいかけてもいいけど。私の手元にずっと残ってくれるんだから。だけどまぁそうね・・・医治他的腿的方法?《今の医学でこの怪我を早く治す方法は?》」

 

「有是有,但是・・・・《あるにはありますが・・・》」

 

「是什么问题吗?《どんな方法?》」

 

「是刺激所谓童话、穴的治疗《いわゆる伝説と言われている鍼治療です》」

 

「頼むから日本語で話してくれ」

 

さっきからリーと医者の会話は中国語でしか会話されてない。二人はいいかもしれんが一番の当事者である俺が分からないなら全く意味がない。

 

「あなた、中国人が日本語を喋れると?」

 

「お前喋れるじゃないか」

 

「私は仕事柄日本語と英語は喋れるの」

 

「で、そこの医者は何を言ったの?」

 

「鍼治療よ」

 

「鍼治療だと?」

 

「そう、私も噂に聞いただけだけど、この広い中国で昔から鍼治療のみで数多くの患者の病気や怪我を治した伝説の一族がいるの」

 

「そいつらなら俺のこの脚を治せるのか?」

 

「早期ならね。とは言え、まずこれは伝説よ。今、この鍼治療を受け継いだ医者が何処にいるか分からないわ。それに」

 

「それに?」

 

「この治療、最後の砦であると同時に大きな博打よ」

 

「どういう事だ?」

 

「噂では多くの患者を治療して治してきたがそれ以上の患者の治療に失敗して病気を悪化させたとも言われているわ。ある種、闇医者の人体実験ね」

 

リーの言葉を聞いて俺は腕を組んで考える。確かに鍼治療だけで多くの病気や患者を治療してきたとは俄かに信じ難い。それに悪い噂も流れているときた。だけど、俺には時間がない。

 

「・・・・その医者、中国の何処かにいるんだな?」

 

「お兄ちゃん・・・・・」

 

「今まで海外に出たという事聞いた事ないしそうだと思うわ」

 

「探してくれ」

 

「・・・・・いいわ。私としてもあなたの治療に失敗して一生私のお人形として生活して欲しいわ。找那名医生《その医者、探してちょうだい》」

 

「明白了《分かりました》」

 

リーは後ろにいた直属の部下に中国語で指示を出す。その部下は指示を受けた後すぐに医者と共にこの隠れ家から外に出る。

 

「医者が見つかるまでは通常のリハビリを受けてもらうわよ。もちろんその合間にも私の仕事を手伝ってもらい、部下を鍛えてもらうわ」

 

「・・・・分かった」

 

「早速だけど今日のノルマをパソコンに送ったわ。3人で今日のノルマを達成したらメール頂戴。じゃあ、私も仕事に行ってくるわ」

 

そう言ってリーは隠れ家から出て、玄関の電子ロックが赤く光る。今日も外に出ることは禁じられたようだ。アリアは与えられたパソコンを起動させ、教えられたパスワードを打ち込む。

 

「・・・・お兄ちゃん」

 

「何だ?」

 

「良いの?危険な治療を選んで」

 

「・・・・・リハビリを続けたら少なくても1年はかかってしまう。そんな時間はないし、待つこともしない。それにどうせ切断する状況から復活したんだ。賭けに出てやるよ」

 

「しかし鍼治療で完治ね・・・・中国ならではね。日本にいたら間違いなくそんな話は聞かないわ。これね・・・・・・」

 

アリアはマジックパッドを使い送られたファイルをダウンロード、開封する。

 

「・・・・これくらいなら私一人でもいけるわね。日本向けの商談相手だから日本語で書かれているし」

 

「何の仕事だったんだ?」

 

「商品管理ね。商品をExcelで管理して在庫数の確認。表向けが貿易会社のだけあるわ」

 

そう言ってアリアはパソコンと睨めっこを始める。そうなると俺と桜は手持ち無沙汰になってしまう。

 

「・・・・・しょうがねえな。俺たちは家事でもしておくか」

 

「分かった。私掃除する」

 

「洗濯するか」

 

俺と桜で適当に分担して家事を始める。午前中はこれで時間を潰せるするけど外には出られないし午後は暇になるだろうな。

 

 

〜〜(数時間後)〜〜

 

 

「終わったわ。今日の仕事は終了よ」

 

「ちょうど昼飯作り終えたところだ」

 

「お姉ちゃん、お疲れ」

 

「全く、こんな時代に手入力なんて時代遅れだわ。商品打ち込んだら自動で整理されるソフトでも作ってあげるわ」

 

家事をやり終え、昼飯を桜と一緒に作り終えた後、パソコン作業を終えたアリアが腕をなばしてこちらに声を掛けた。桜にご飯を運んでもらいテーブルに移動する。

 

「「「いただきます」」」

 

お昼に選んだのはごく普通の焼きそば、相変わらず桜の量は普通の3倍の量があるが気にしない。

 

「・・・・こうやって生活していたら本当に家族みたいね」

 

「奴隷の首輪をつけられて、監禁生活をさせられているこの状況がなければそうなるんだがな」

 

「遊輝ちゃんまたネガティブ思考になっているわよ」

 

普通に会話して普通にご飯を食べている、一部のことを除けば確かに家族と言われても仕方ない。俺としてはこれくらい静かな環境でリハビリ生活をしたかった。

 

「お兄ちゃん、メールが来た」

 

「メール?誰からだ」

 

「リー」

 

ずるずると焼きそばを食べていた桜が箸を止め、借り物の携帯を俺に見せる。差出人はリーになっていて件名は情報となっている。

 

「何が送られてきたのよ」

 

「・・・・・早く仕事を終わらせた褒美だとよ。俺たちを追いかけている組織の一つの情報が手に入ったとさ」

 

リーから送られたメールの内容は俺を狙っていた組織の一つに関する情報だった。

 

「表向きは最近RDチームを結成したばかりのチームでしつこく俺を勧誘したり、脅しを入れたヨーロッパ系の情報会社だ」

 

「表向き・・・・ていうことは」

 

「裏向きは国の政治家・警察等国家に関わる連中の弱みを握り賄賂やいらない連中を消すヤバイ組織。国を裏で操っている会社だな」

 

「物騒な会社しか世の中にはないのね」

 

全くもってその通りだ。無理だと何度も言ったのに、脅迫じみたことをしてきた。あのゼロの事件で俺の情報が流れたとはいえ、滅茶苦茶情報を握っていたのはこういう事情だったのか。

 

「リーのメールの続きで『追加の条件を受け入れたら数日中に潰す』とも言ってきている」

 

「いいんじゃない?あの女は私たちに無理難題なことを押し付ける代わりに手伝ってくれると言ってくれたし」

 

「・・・・ん、私も賛成。だけど条件は?」

 

「後日だとよ。んじゃ、そういう旨を伝えておく」

 

俺たちの答えをリーに返信する。すぐに再返信がきて「楽しみに待ってなさい」と返ってきた。

翌日、ヨーロッパにあるとある情報会社の社長が突然、多くの罪が世間に露呈され逮捕、会社が倒産する事態が発生したみたいだ。

 

 

 

あれから数日が経った、相変わらずの監禁生活、外に出れる時はリハビリの時かリーの部下のデュエルの腕前を上げる時のみ、その時もワゴン車に黒い幕をして移動、建物も無機質な場所なので刺激のない毎日を過ごしている。事務作業はアリアが自動で仕分けしてくれるソフトを開発、導入したのでほぼパソコンを開くだけで仕事が終わる。そんな時、夜ご飯を食べている時間にリーが部下を一人連れてこの隠れ家にやってきた。

 

「夜ご飯中に失礼ね」

 

「こんな時間に何のようよ?」

 

「もしかして医者は見つかったのか?」

 

「もう少し待ちなさい。たった数日で人一人見つけることは難しいことよ」

 

医者が見つかったからここに来たのかと期待したがそうじゃないみたいだ。

 

「・・・・じゃあ、何しにきたの?」

 

「今日は別件よ。この前の件、覚えているかしら?」

 

「・・・・・追加の条件ね」

 

「そうよ。ようやくお人形と遊ぶ時間ができたわ」

 

「・・・・・どういうことだ?」

 

「この数日間で1ヶ月分の仕事を終わらせたわ。つまり、私は明日から1ヶ月休みなのよ」

 

「・・・・・・・・」

 

「追加の条件、貴方達には一人1週間ずつ、私のお人形として私の手元に置いておく」

 

「・・・・・要は一人ずつお前の言いなりになれってことか。だとしても残りの1週間はどうするんだ?」

 

「3人まとめて遊んであげるわ。これが楽しみで仕事を頑張ったんだから」

 

両手を握り笑顔で俺たちを見つめるリー。それを見て俺たちは互いに顔を見つめることしかできない。

 

「じゃあ遊輝、今日から1週間私と一緒に過ごすわよ。私の家に一緒に帰るわ」

 

「・・・・・いいけどお前、車椅子生活の看護とか大丈夫なのか?」

 

「私には部下がいるのよ。介助なら彼らに任せるわ。ハンファ、彼の車椅子をお願い」

 

「ハイ」

 

リーの横にいた部下が一人、俺の車椅子の後ろにつきハンドルを握る。

 

「・・・・せめて飯が食い終わってからにして欲しいんだが」

 

「そんなちゃっちいものじゃなくても私の家には豪勢な食事を用意してあるわ。行くわよ」

 

リーの部下に車椅子を操作され、俺は強制的に隠れ家から離れる事になった。




リー「楽しみねぇ〜♪あんな事やこんな事をしてみたいわ♪」

遊輝「・・・・・」

リー「さっきから難しい表情しているけどそんな顰めっ面だったら老けるわよ?」

遊輝「・・・・どうせろくな目に合わないんだから」

リー「そんな事ないわよ。きっと楽しい一週間になるわよ。私の事しか考えないような・・・・」

遊輝「・・・・・・」

リー「次回、『お人形生活 遊輝編』。よろしくね」
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