遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女   作:DICHI

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リコリス・リコイルって超面白いですね。

オリジナルアニメとか普段見ないのにあれはマジでハマった。
・・・・ガチで二次創作書こうか悩んでます。とりあえずアニメをしっかり見てから考えます。


*注意・・・・デュエルしている時だけ、日本語表記にしてます。


第73話 お人形生活 アリア編

アリア side

 

 

「ふふふ、どう?私のお気に入りのワインよ」

 

「・・・・ワインを飲んだ事ないから分からないけど美味しいわね」

 

遊輝ちゃんと入れ替わりで今日からは私がリーのお人形として生活をする。連れていかれた場所はリーの家。そこで今日の夕ご飯を食べることになった。大皿料理が大量に並べられ、大食いの私でも脂っこい料理が多くてちょっと胃もたれがしそうだ。

 

「あなたはワインを嗜んだ事がないの?」

 

「仕事の上司がビールと酎ハイが好きだからそっちばかり飲んでいるわ。とは言っても、普段はそんなに飲まないけど」

 

「ヨーロッパ系の人種なのに珍しいわね」

 

「こんな見た目だけど生まれも育ちも日本よ」

 

半分嘘だけど。私の精霊世界で過ごした情報はどう頑張っても手に入らないでしょ。情報社会のネオドミノシティでもその情報だけは言葉でしか伝えてないから。

 

「ふ〜ん・・・そう言えばあなたと遊輝の生まれた情報だけ、どこを調べても無かったわね」

 

「私と遊輝ちゃんは色々あったのよ。それだけは隠し通さないといけない事実だし」

 

「せっかくお人形になったんだから教えてくれても良いじゃない。まぁ良いわ。それでねアリア・・・あなた、確か魔法使いだったわね」

 

「・・・・まぁそうね」

 

「魔法使いなら魔法を使うときに棒みたいなものがあるでしょ?」

 

「・・・・あるわよ」

 

「ちょっと見せて貰えるかしら?」

 

「・・・何する気?」

 

「別に?ただの人間の好奇心よ」

 

「・・・・分かったわ」

 

リーの圧に屈してしまった私は右手に杖を出現させ、杖を渡す。これは小さい方の杖、小回りを利かせる魔法を使うのに使う。予備の大きい杖があるから一本くらい渡しても問題はない。

 

「ふ〜ん・・・・これで魔法ね、これが無かったら魔法は使えないって訳?」

 

「大分制限はされるわね。簡単な事なら出来るけど大きい魔法は無理」

 

「ふ〜ん・・・・じゃあこれは貴方が私に忠誠を誓うまで没収ね」

 

「・・・・忠誠?」

 

そう言ってリーは小さい杖を懐に隠した。

忠誠を誓うとか意味が分からない。既に私たちはリーの手に操られていると同じなのに。

 

「遊輝は私に甘える赤ちゃんのようなお人形にしたけど、貴方はそんな事をしたら勿体ないわ。貴方は遊輝以上にスペックが高いし、そんな人材を放っておく訳ないわ」

 

「・・・・・・」

 

「貴方、私の秘書兼メイドになりなさい」

 

「・・・・・本当に意味が分からないんだけど?それじゃ貴方の言う意思のない人形じゃないでしょ?」

 

「言ったでしょ?貴方みたいな高スペックな人間を人形にするだけじゃ色々と勿体ないわ。適材適所、ビジネスの常識よ」

 

「・・・・何考えているのか分からないけどようはあんたの身の回りの世話をすれば良いって事ね」

 

「その通り、まずはその言葉遣いを直してほしいわね」

 

「・・・・メイドらしく振る舞えば良いってわけね。分かりました、ご主人様」

 

「よろしい」

 

リーは私の言葉使いに満足したのか笑みを浮かべた。まぁこういう事は手慣れているし、結局のところ、私はリーの手のひらで踊り続けるしかない。今後一週間、こういう生活が続くと思うと気が滅入るけど、やるしかない。

 

「明日から貴方は私の仕事に同伴して仕事を覚えてもらうわ。優秀な貴方なら1日で覚えるわ」

 

「結構無茶な事言ってくるわね」

 

「フフフ・・・・貴方の仕事ぶり楽しみにしているわ」

 

ツゥ〜と唇を舐めまわしリーは私にそう言い放った。

 

 〜(翌日)〜

 

 

「・・・秘書やメイドがこの服っていうのも違和感あるわね」

 

「そんな事ないわよ。よく似合っているじゃない。流石魔法使いね」

 

「・・・・私服だからね」

 

次の日、起きて身支度を終えて、鏡で自分自身を見た姿に違和感を覚える。

リーは私に服を指定してきた。私が今着ているのは、魔女の格好だからだ。魔女特有の三角帽子に大きなロープ、その下は白いYシャツに黄色のリボン紺色のスカートを着た、帽子とロープが無ければ見た目はちょっと、いや、大分変な格好をしたOLだ。

 

「こんないかにも目立つ服なんて着て大丈夫なの?帽子なんか特にそうよ」

 

「心配する必要はないわ。あなた、強いんでしょ?」

 

「・・・・・・・」

 

「それじゃ、期待しているわよ。まずは仕事場に行って仕事を覚えてもらうわ」

 

「?仕事は無いんじゃ無いの?」

 

「大きな仕事はね、何、ほんの数時間で終わる簡単な仕事よ」

 

「・・・・分かりました、ご主人様」

 

私はリーに忠誠の言葉を言い、リーの後をついていく。居住区からエレベーターで移動、流石に車の運転免許証は持っていないから運転は出来ない。リーの車の助手席に乗り、リーは車の運転を始め、そのまま揺られる事十数分、馬鹿でかい高層ビル群が並ぶ中の一つのビルの中に入り、駐車場に車を停める。

 

「ここが私の職場よ」

 

「表向きが国際的な貿易会社なだけあって、随分大きなビルに事務所を構えているわね・・・・」

 

「見栄ってものは大事よ。さあ、こっちにきなさい」

 

リーの指示に従い、私は車から降りて駐車場からすぐ近くのエレベーターホールに入り、エレベーターに乗り込む。リーは入館証をリーダーにかざし、エレベーターは扉を閉めてそのまま上昇をする。数十秒後、目的の階につき、私たちはそこで降りる。目の前には4人ほど、スーツを着た男女のビジネスマンが左右に立ち、頭を下げる。

 

「是总经理,疲惫的样子(社長、お疲れ様です)」

 

「从今天起有新的秘书。她的事情也可以(今日から新しい秘書が付くわ。彼女のこともよろしく)」

 

「明白了(分かりました)」

 

「(相変わらず何言ってるか分からないわね・・・翻訳魔法とかあったら嬉しいんだけど)」

 

そんな便利な魔法あるわけがない。よくアニメとかで「翻訳魔法で・・・」とか言うけど精霊世界は昔はともかく今は統一言語になっているからそんな物ない。だから翻訳魔法なんてものは廃れてしまった。

そんなくだらないことを考えながらリーは『President's office』と書かれた部屋に入る。扉の向かい側には大きな窓ガラスがあり、右側は壁一面本棚で覆われ、中央に来客用のソファにテーブル、そしてソファの反対側には大きな龍の絵が飾られていた。来客用のテーブルの奥には大きな社長の机、その右側に90度向きを変えて書記用と思われる机と椅子があった。

 

「ここが私の仕事場。貴方の席はここね」

 

「はいはい。で、まずは何をすれば良いんですか?」

 

「簡単に中国語を覚えてもらえれば良いわ。あなたなら半日あれば出来るでしょ?」

 

「一つの言語を半日で習得って無茶言うわね・・・」

 

「大丈夫よ。この表を見て仕事すれば自然と覚えるわ」

 

パサっと一つの資料が指定された机の上に置かれる。私はその紙を手に取り、パラパラと流し読みする。

 

「今日の仕事はそれを日本語に訳しなさい。日本企業向けの相手のプレゼン資料よ」

 

「ビジネスの世界の言葉をど素人に翻訳任せるなんてどうかしているわね・・・分かりました、ご主人様」

 

「ああ、そうだわ」

 

パンと両手を叩くリー。次の瞬間、バン!!と扉が蹴飛ばされて、黒いスーツを着てサングラスをかけた男数人がこの部屋に入ってくる。その雰囲気は物凄く殺気立っている。

 

「・・・・・・・」

 

「貴方の役目はもう一つ、メイドとして私を守りなさい」

 

「你、签订了不近情里的欺诈!!(テメェ!!俺たちの仕事を奪いやがって!!)」

 

「・・・・ここの防犯システスはどうなってるのよ?ってか主人を守るっていうのは、もうメイドの役目を超えているでしょ?」

 

「杀!!(殺してしまえ!!)」

 

「貴方なら余裕でしょ?魔法使いさん」

 

リーはそう言って一本の木の棒を私に下手投げで渡してきた。私はそれを受け取り、こちらに向かってやってきた男どもに向かって木の棒を向ける。

 

「ダークホール」

 

「!?」

 

走ってきた男どもの足元に黒い穴が出来る。重力の法則に従い、男どもは全てその黒い穴の中に落ちていった。

 

「あらあら、物騒な魔法ね。どこに繋がったの?」

 

「近くの海、500mも泳げば近くの岸に着くわ」

 

「ふふ、やっぱり貴方は優秀ね」

 

「・・・・・・周りが物騒なだけでしょ、ご主人様。それよりもう一人いるみたいですよ」

 

「李、那个家伙是谁?《リー、そいつはだれだ?》」

 

男どもが消えて嵐が去ったこの部屋、その部屋にまた一人の男が入ってくる。同じようなスーツを着て赤いネクタイを付けた50代くらいの堅いの良い男性だ。

 

「惊人?我的新的佣人(凄いでしょ?私の新しいメイドよ)」

 

「对那个比较,没穿戴成奇怪的样子。为脱离而现在的东西是什么?(その割には随分変な格好だな。それに今のはなんだ?)」

 

「誰よこいつ。さっきから私のことをずっと見てくるし」

 

「この前、大型契約を奪って、仕事を無くした会社の社長よ」

 

「ああ・・・ライバル会社なのね」

 

リーも酷いことをするわね・・・・大型案件を奪うって事は裏で何か手回しがあったんでしょうね。やっぱ裏社会とやりあうっていうのは大変ね。

 

「姑且还我合同吗?(とりあえずうちの契約、返してもらおうか?)」

 

「讨厌、没理由虽然特意得到了好的合同但是让给(嫌よ。せっかく良い契約を貰ったのに譲るわけないでしょ)」

 

「那样的话,强迫夺回!(だったら力づくで取り戻す!)」

 

何を言っているかわからないがとりあえず口喧嘩をしているのはよくわかった。男の方がデュエルディスクを取り出してこちらに敵意を向ける。

 

「ほら、貴方の出番よ。秘書兼メイドなら私を守りなさい」

 

「・・・・分かりました、ご主人様」

 

私は鞄からデュエルディスクと複数あるデッキケースから一つ、中身を取り出してデュエルディスクに突き刺す。ああ、そうだ。

 

「申し訳ありませんが翻訳お願いします」

 

「あら、随分丁寧な言葉になったわね。感心感心」

 

私の隣にリーが立つ。翻訳する人がいないと相手と意思疎通が出来ない。やっぱりいやでも中国語を覚えないといけないみたいね。

 

「デュエル‼︎」 「決闘‼︎」

 

アリア  LP 4000 社長  LP 4000

 

「先行は私!フィールド魔法、|壱世界(いせかい]=ペルレイノを発動!」

 

私の後ろに水色の円形が何層も出来たものが現れる。

 

「このカードの発動時処理でデッキから『ティアラメンツ』モンスターを手札に加える!ティアラメンツ・レイノハートを加えて、そのまま召喚!」

 

 ティアラメンツ・レイノハート 攻1500→2000

 

「ペルレイノの効果で私の融合モンスター及び『ティアラメンツ』モンスターの攻撃力は500ポイントアップする!レイノハートの効果発動!召喚・特殊召喚成功時、デッキから『ティアラメンツ』カードを墓地に送る!ティアラメンツ・シェイレーンを墓地に送り、墓地に送られたティアラメンツ・シェイレーンの効果発動!」

 

レイノハートの効果で墓地に送られたシェイレーンが私の墓地から現れて、レイノハートの魂と一緒になる。

 

「このカードがカード効果で墓地に送られた場合、墓地のこのカードを含む、自分の手札・フィールド・墓地のモンスターを素材として融合召喚する!レイノハートとシェイレーンで融合召喚!ティアラメンツ・キトカロス!」

 

ティアラメンツ・キトカロス 攻2300→2800

 

レイノハートとシェイレーンが融合され、私のフィールドにキトカロスが融合召喚される。

 

「キトカロスの効果!融合召喚成功時、デッキから『ティアラメンツ』カードを手札に加える!壱世界に奏でる哀唱(ティアラメンツ・サリータ)を手札に加える!カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

アリア  手札  4枚  LP 4000

 

--▲-- ▽

○----

ー ー

-----

----- ー

 

社長  手札  5枚  LP 4000

 

 

「私のターン、ドロー」

 

 社長  手札 6枚

 

「自分フィールドにモンスターがいない場合、手札のフォトン・スラッシャーを特殊召喚する!」

 

フォトン・スラッシャー  攻2100

 

「さらにこのカードは手札に『フォトン』モンスターがいる場合特殊召喚できる!手札からフォトン・パニッシャーを特殊召喚!」

フォトン・パニッシャー 攻2000

 

「フォトン・パニッシャーの効果発動!特殊召喚成功時、デッキから『銀河眼の光子竜』を加える!」

 

ああ、そう言えば遊輝ちゃんのカードも刷られていたわね。精霊としての魂が無いだけで普通に使えるカードだし。

 

「Lv4のフォトン・スラッシャーとフォトン・パニッシャーでオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 × ★4

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ランク4、輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン!」

 

輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン 攻1800

 

フィールド中央に現れたブラックホールにフォトン・スラッシャーとフォトン・パニッシャーが吸い込まれていき、フォトン・ブラスト・ドラゴンが特殊召喚される。

 

「フォトン・ブラスト・ドラゴンの効果発動!このカードのエクシーズ召喚成功時、手札の『フォトン』モンスターを特殊召喚する!俺は」

 

「リバースカードオープン!永続罠、壱世界に奏でる哀唱(ティアラメンツ・サリータ)!相手フィールドのモンスター1体を対象に取り、その効果を無効にする!」

 

相手が手札にあるカードに手を伸ばしたときに私が伏せていた壱世界に奏でる哀唱が発動され、フォトン・ブラスト・ドラゴンの効果が無効になる。

 

「チッ!」

 

「その後、自分フィールドの『ティアラメンツ』モンスターを墓地に送る。ティアラメンツ・キトカロスを墓地に送る。キトカロスの効果!このカードがカード効果で墓地に送られた場合、デッキトップ5枚を墓地に送る!」

 

・烙印融合

・現世と冥界の逆転

・ティアラメンツ・メイルゥ

・剣神官ムドラ

・古衛兵アギト

 

「墓地に送られた古衛兵アギト、ティアラメンツ・メイルゥの順で効果発動!メイルゥは他のティアラメンツモンスター同様、このカードを含むモンスターで融合召喚を行う!墓地のメイルゥとキトカロスをデッキに戻して、融合召喚!ティアラメンツ・ルルカロス!」

 

ティアラメンツ・ルルカロス 攻3000→3500

 

「古衛兵アギトの効果!このカードがカード効果で墓地に送られた場合、お互いのプレイヤーはデッキトップ5枚を墓地に送る!」

 

「クソが!」

 

社長

・サンダーボルト

・銀河遠征

・銀河の魔導師

・銀河戦士

・トレード・イン

 

 

アリア

・ティアラメンツ・レイノハート

・沼地の魔神王

・ティアラメンツ・シェイレーン

・シャドール・ビースト

・ティアラメンツ・ハゥフニクス

 

 

「墓地に落ちたシェイレーン・ハゥフニクス、ついでにシャドール・ビーストの効果!シャドール・ビーストはカード効果で墓地に送られた場合、1枚ドローする!」

 

 アリア 手札 4枚→5枚

 

「そしてシェイレーンとハゥフニクスでそれぞれ融合召喚を行う!シェイレーンとレイノハート、沼地の魔神王の3体で融合召喚!ティアラメンツ・カレイドハート!」

 

 ティアラメンツ・カレイドハート 攻3000→3500

 

「さらにハゥフニクスとシャドール・ビーストで融合!エルシャドール・ミドラージュ!」

 

エルシャドール・ミドラージュ 攻2200→2700

 

「お、俺のターンでちょこまかと!!」

 

「カレイドハートの効果発動!このカードの特殊召喚成功した場合、または水族モンスターが効果で墓地に送られた場合、相手フィールドのカード1枚を対象に取り、デッキに戻す!フォトン・ブラスト・ドラゴンをバウンス!」

 

融合召喚したカレイドハートが手にしている鞭みたいな槍を振り、フォトン・ブラスト・ドラゴンを簀巻きにして振り回す。フォトン・ブラスト・ドラゴンは上空に飛ばされ、相手のエクストラデッキに戻った。

 

「だがまだ終わらん!魔法カード、トレード・イン!手札のLv8モンスター、銀河眼の光子竜を捨て、2枚ドロー!手札の光属性モンスターを墓地に送り、銀河戦士を守備表示で特殊召喚!」

 

銀河戦士  守0

 

「銀河戦士の効果発動!デッキから同盟モンスターを手札に加える!さらに私は手札の『ビー‼︎ビー‼︎』なっ!?警告音!?」

 

「エルシャドール・ミドラージュの効果!お互いのプレイヤーは1ターンに1度までしか特殊召喚できない!」

 

「なっ!?」

 

「さっき銀河戦士を特殊召喚したから2体目の銀河戦士は特殊召喚出来ないわよ!」

 

「くそっ!?カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

アリア  手札  5枚  LP 4000

 

--△ーー▽

○-○ー○

ー ー

--□ーー

---▲ー ー

 

社長  手札  3枚  LP 4000

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札  6枚

 

「(俺の伏せカードはミラーフォース!これで一掃してやる!)」

 

「さっさと決めるわよ!宿神像ケルドウを召喚!」

 

宿神像ケルドウ 攻1200

 

「魔法カード、融合!フィールドのケルドウと手札の増殖するG、ハゥフニクスの3体で融合召喚!ガーディアン・キマイラ!」

 

ガーディアン・キマイラ 攻3300→3800

 

「ガーディアン・キマイラの効果!このカードが魔法カードの効果で融合召喚に成功した場合、手札で融合素材とした枚数だけドローして、フィールドで融合素材とした枚数だけ、相手フィールドのカードを選んで破壊する!」

 

「なっ!?」

 

「2枚ドロー!そしてその明らかに怪しい伏せカードを破壊する!」

 

 アリア 手札 3枚→5枚

 

融合召喚されたガーディアン・キマイラの効果で2枚ドローしたあと、相手の伏せカードに向けてガーディアン・キマイラが拳を振り下ろし、破壊する。

 

「バトルフェイズ!ミドラージュで銀河戦士を、他のモンスター全てでダイレクトアタック!」

 

私の指示でミドラージュが特攻、その後を続くように他の融合モンスター達が相手に向かって攻撃をする。

 

「う、ウワアアアアア!!!!!!」

 

 バリン!!!!

 

 社長  LP 4000→0

 

攻撃を受けた相手の社長は勢いのまま吹き飛ばされていき、窓ガラスを割ってそのまま奈落の底へ落ちていった。

 

「ああ・・・・やりすぎた?」

 

「大丈夫よ。寧ろこれくらい強いって証明すればお相手も手出しできないわ」

 

「・・・・あんた、まさか私をダシに使った?」

 

「さぁ?今日たまたまあの社長が来ただけよ」

 

「・・・・・・」

 

「それに、今の『あんた』って言葉、メイドとして相応しくないわ」

 

「・・・・申し訳ありません、ご主人様」

 

「それで宜しい。では、早速仕事に取り掛かってね」

 

リーは私の机にコンコンと右拳で叩き、ここに座れと促す。それを見て私は席につき、渡された資料を見て、パソコンで日本語に翻訳する。

 

「(・・・・・悔しいけど、あいつの事を主人って思ってきている節があるわね)」

 

あの女には不思議な力がある。私の魔法としての力とか遊輝ちゃんのシークレットシグナーとかの人外の力ではない。人を惹きつける力や引っ張る力と言うものがある。

 

「(・・・・これじゃ、昨日の覚悟も無意味になりそうね)」

 

心の中でため息をつく。とりあえずこの資料を日本語に直しましょう。隠れ家のPCにあるソフトを組めば良いでしょ。幸いにも簡単なプログラムをExcelで打ち込めば良いだけだし、その間にでも中国語を少し頭に叩き込みましょ。

私はそう思い、パソコンを起動させ、Excelを立ち上げる。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「ふふ・・・よく出来ているじゃない」

 

「お褒めに預かり光栄です」

 

夕方ごろ、資料をリーに見せる。リーは一枚一枚をじっくりと見て評価をいってくれる。

 

「やっぱり良く出来る部下は頼りになるわ。裏社会は居ても表社会でここまで頭が切れる人は中々見かけないわ。仕事の合間にメイドとしてお茶を出してくれたり、気の利いたこともしてくれるじゃない」

 

「それくらい当然です」

 

その間にもリーがあれやこれや言ってくるのでその対応をしていった。しかし、怖いものでリーの考えていることや何をしたいのか自然と解るようになり、最後の方にはリーが何も言わなくても何を求めているのか分かってしまった。

 

「(・・・・本当、人を操る能力は凄いわね)」

 

「それじゃ、今日はもう帰りましょ。明日は私の買い物に付き合ってもらうわよ。魔法使いのメイドさん」

 

「・・・・・かしこまりました、ご主人様」

 

 

アリア  side out

 

 

桜  side

 

 

「・・・・・・・」

 

「お、お姉ちゃん・・・」

 

「桜さん、どうかされましたか?」

 

お兄ちゃんと入れ替わりでお姉ちゃんがリーに連れて行かれて一週間。

この間、お兄ちゃんのお世話は基本的に私一人でやっていたが、とにかくお兄ちゃんの変貌ぶりに驚き疲れた。リーに何をされたのか、お兄ちゃんは自分自身で行動することや考えることをやめてしまった。何をするにしても受け身で私が何かを言わないと何もしない。ご飯も一人で食べず、トイレにも自分で行かない。ひどい的には一日中、ずっとクマのぬいぐるみを抱きしめるだけだ。脚のリハビリにすら積極的に動かない。

 

そんな中帰ってきたお姉ちゃんは、また変わってしまっていた。明るくお茶目な雰囲気で私のことを妹様に扱ってくれたお姉ちゃんの姿はなく、そこにいたのは魔法使いの服を着て、手に手帳を持ち、メガネをかけ、ビジネスマンの雰囲気を醸し出しているOLだった。

 

「どう桜ちゃん?アリアも私の手にかかれば立派な秘書になったわ。お陰で今まで私にちょっかいをかけてきた奴らもアリアの力に怖気付いてそう簡単に近づいてきてないわ」

 

「ご主人様の役に立てて私も嬉しいです」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「それじゃアリア、次は桜ちゃんを連れて行くから暫くは私の可愛いお人形ちゃんのお世話をお願いね」

 

「かしこまりましたご主人様」

 

「遊輝ちゃん、来てすぐに悪いけどもう一週間待っててね」

 

「・・・・・(コクコク)」

 

「それじゃ桜ちゃん、行きましょうか」

 

「・・・・・・・・・」

 

お兄ちゃんの車椅子のハンドルを手放す私。その手は震えていた。お兄ちゃんもお姉ちゃんもあの女の人によって、何もかも変わってしまった。その恐怖が私の身体を包み込んでいる。

 

「(・・・・私も・・・変わってしまう)」

 

「ふふ・・・じゃあ桜ちゃん、お姉さんと一緒に家に帰りましょ」

 

「・・・・・・」

 

「そんな震えなくても大丈夫よ・・・・何も考えず、私に身を任せてくれたら良いのよ」

 

震えている私をリーは捕まえる。そのまま一緒にこの隠れ家から出た。

 




桜「・・・お兄ちゃん、お姉ちゃん」

リー「そんなに二人のことを思うなんて桜ちゃんは良い妹ね」

桜「・・・・・・」

リー「心配しなくても二人のことは忘れさせたりしないわよ。ただ、私のことを第一に考えるペットにするだけだから」

桜「!!・・・・・・」

リー「次回、【お人形生活 桜編】。次回もよろしく」
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