遊戯王 振り子使いの少年と連鎖使いの少女   作:DICHI

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圧倒的ネタバレ。あいつ強すぎるんだよ。


第5話 顕現せよ!ヴァレルソード・ドラゴン!

遊輝 side

 

 

「おかわり」

 

「もうご飯ねぇよ。それでお終い」

 

「むぅ・・・・仕方ない。ご馳走さま」

 

朝からご飯を2合も平らげた桜は不満そうに箸を置いて椅子から立ち上がる。俺は自分と桜の分の食器をシンクにおいて洗い物を始める。

 

「・・・・よし、じゃあ行くか」

 

「行ってらっしゃい」

 

「ちげぇよ。お前も行くんだよ」

 

椅子に置いてあったカバンを手にして、桜を連れて家を出る。桜は私服だけど、俺はアカデミアの制服で・・・・

 

今日からまたアカデミアに行かないといけない。桜に関してはセキュリティから戸籍を取ってもらわない限り、アカデミアの入学試験すら受けられないし・・・・あの校長ならそれくらい見逃してくれそうだけど、

 

「よお遊輝」

 

「師匠おはようございます」

 

「スバル、恭輔、待たせて悪かったな」

 

「おはよう」

 

「おはよう桜」

 

家の鍵を閉めてアパートの外に出るとすでにスバルと恭輔が待っていた。

 

「結局桜も連れて行くのか」

 

「家で一人留守番はマズイだろ?それと、こいつ一人だと家中の食料を食い尽くす・・・・・」

 

「ああ・・・・・」

 

「た、確かに・・・・」

 

気づいたら冷蔵庫スッカラカンなんてもう何回やられたことか・・・・冷蔵庫に南京錠かけるなんて一度も思わなかったわ。

 

「桜さんはどうするんですか?」

 

「とりあえず校長には事前に話をつけているから校長のところに行ってくるよ」

 

「おい、その飛び火軽音部に飛ばすなよ」

 

「知らねぇよ」

 

「お前が校長先生に相談したら絶対軽音部に飛び火がきて迷惑かかるんだからな」

 

スバルの愚痴を無視して俺たちはアカデミアに向かう。アカデミアの近くに引っ越すと通学が楽になって便利なことだ。前の家の時は通学だけで20分近く掛かったからな、そこが不便な点だった。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「おい桜、無言であのラーメン屋を見つめるな。あんまりラーメンばっか食ってたら太るぞ」

 

「お兄ちゃん、無礼すぎる。女の子に太るは厳禁」

 

「お前の体見てたら疑いたくなるわ。なんで毎日たらふく食べているのに太らないんだよ」

 

「足りない、それだけ」

 

はぁ・・・・・通学には近くなったけど今では桜の食費が問題だよな。バイト代で賄えきれるギリギリの状態だよ。そんなこんなを考えていたらもうアカデミアの前だ。にしても・・・・・

 

「さっきからなんで周りの生徒は俺たちを見てコソコソとしているんだ?」

 

「師匠、普通に考えてください。師匠が小さい女の子をアカデミアに連れてきているのですよ?」

 

「あっ・・・・・」

 

「・・・・・・誘拐?」

 

「ちげぇから!!!今どっかで誘拐とか聞こえたけど違うから!!訳ありだから!!!」

 

俺の声は校舎中に響き渡った。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「何も考えずに連れてきた遊輝君に非があると思うがね?」

 

「ごもっともです、校長先生・・・・・」

 

「・・・・・・(モグモグモグ)」

 

あの後、周りにいる生徒の誤解を解くのにものすごく時間がかかり、途中で来た校長先生に助け舟を出してなんとか事なきことを得た。桜は校長室について早々、テーブルの上に置いてあったお菓子に手を付けている。

 

「それで桜さんの編入ですね。私は構いません。生徒の学ぶ機会を与えるのが学校の役目ですからね」

 

「ありがとうございます」

 

「しかし遊輝君、この子を編入させるのは構いませんし、書類も先に貰いましたけどこの子の苗字は?」

 

「苗字?」

 

「さすがに名前だけでは私たちも困ります。苗字を付けてもらわないと」

 

「苗字なんて考えてなかった・・・・・」

 

さて、どうしたものか・・・・・・本当なら桜の本当の名前を知ったら良いんだろうけど、ここで俺の苗字譲ってもいいけど。

 

「・・・・・苗字、お兄ちゃんと一緒でいい」

 

「えっ?」

 

「苗字、一緒でいい。どうせ前の名前思い出せない。だからお兄ちゃんと一緒でいい」

 

「・・・・・・・分かった。苗字は遠藤で、セキュリティの戸籍の登録もそうしとく」

 

「分かりました。ではセキュリティから書類を受け取り次第、編入試験を受けてもらいます」

 

「はい」

 

「それと・・・・・・ちょっと食欲旺盛すぎですね」

 

「・・・・・・・・すみません」

 

「・・・・・・・・・(モグモグモグ)」

 

校長先生は未だにお菓子を食べ続ける桜の方をチラッと見て、俺の方を見てきた。なんで俺がこんな萎縮しないといけないんだよ・・・・

 

「まぁいいです。今日一日は保健室の先生にお願いしておきました。保健室に連れて行ってあげてください」

 

「はい、ありがとうございます。桜、行くぞ」

 

「ん、またね」

 

校長先生に頭を下げて俺と桜は校長室から出た。

 

「・・・・・・ふぅ〜、全く軽音部は問題ばかり連れてくるな」

 

コンコン

 

「校長先生、面会を申し出ている方がいます」

 

「面会?はて・・・・・まぁいい。通してくれ」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「はぁ・・・・疲れた」

 

「1時間目すっ飛ばしてまで校長先生と何を話すのよ」

 

「うっせぇなぁ・・・・桜のことで大変なんだよ」

 

教室に戻り、すぐに自分の机で手を伸ばしてベターと張り付く。なんかアカデミアに来るのが本当に久しぶりに感じるぜ・・・・・

 

「桜ちゃんは結局どうしたの?」

 

「とりあえずは保健室の先生に預けた。あの人なら大「お兄ちゃん」丈夫・・・・・」

 

大丈夫と言おうとした瞬間から、ズボンを引っ張られる感覚がしてそっちの方に顔を向けると桜が困っているような表情をしていた。

 

「お兄ちゃん、大変」

 

「大変って・・・・何が?」

 

「あいつ、来た。私を連れ去ろうとした」

 

「!?何だと!?」

 

「あっ!?ちょっと遊輝!?」

 

「せ、先生!!私たち次の授業抜けます!!」

 

「えっ!?ちょ、ちょっと!?」

 

俺はカバンを持ち桜を連れて教室を飛び出す。

 

「何処だ桜!?」

 

「あっち、さっきいた所」

 

「ちっ!!よりにもよって校長室かよ!?」

 

桜が指差した方向に向かって走りだし、校長室の前に到着、すぐに扉を蹴り開ける。中では校長先生が椅子にもたれかかって、この前見たアイツが立っていた。

 

「校長先生!!」

 

「おやおや、そっちから来てくれるとは手間が省けますね」

 

「テメェ・・・・あの時の」

 

「テメェとは失礼な言葉ですね・・・・・ああ、あの時は私の名を名乗っていませんでしたね。これは失敬、私の名はトロワというものです」

 

「お前の名は聞きたくない。さっさと帰れ」

 

「それは私の仕事が終わってからですね。要件を言わせてもらいましょう。その子をこちらに戻してくれないでしょうか。もともと、その子は我々の施設に預かっている子供でね」

 

「・・・・・・・・・(ブンブン)」

 

「桜は嫌がっている。それに俺が始めて桜を見た時、体に痣とかあった。テメェらの施設に預けたりなんかしたら危ない。ましてや殺人兵器を作っている組織なんかにな」

 

「・・・・・やれやれ、厄介なところまで知り得てしまいましたね、シークレットシグナーの遠藤遊輝さん。どこからその情報を得たのですか?」

 

「誰が教えるか」

 

「遊輝!!」

 

「大丈夫!?」

 

後ろに響と奏、さらにスバルとレミ、茜も俺の後ろに来た。

 

「おやおや、ここでシークレットシグナー全員お揃いとは・・・・・丁度いい。貴様らには排除命令が出ている。ここで消えてもらおう」

 

「!?」

 

そう言って奴は左手をこっちに向けた。直感で危機を感じた俺は目の前に大きな炎のバリアを張る。その数秒後、バリアに黒い塊が当たり爆発した。

 

「あ、危ねぇ・・・・・」

 

「チッ・・・・シークレットシグナーの能力か、忌々しい」

 

「そっちがその気ならこっちもこっちでやってやるわよ」

 

後ろにいたレミが手で銃の構えを作る。レミだけではない。シークレットシグナーである響や奏、スバルも戦闘態勢に入る。

 

「ふん、私はバカではない。肉弾戦で1vs5で勝つ幻覚など持ちやしない。だから・・・・」

 

そう言ってあいつはデュエルディスクを手にした。ほぅ・・・・やる気か。

 

「良いぜ、また俺が相手してやる」

 

そう言ってカバンの中からデュエルディスクを取り出し、デッキをディスクに刺した。

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

遊輝 LP 4000 トロワ LP 4000

 

「先行はあなたに譲ります。やはりこのデッキは後攻の方がしっくり来る」

 

「(・・・・・後攻1kll狙いか)俺のターン!魔法カード、一時休戦!互いのプレイヤーは1枚ドローし、次のターンのエンドフェイズまでお互いが受けるダメージは0になる!」

 

「ほう・・・・なかなかやりますね」

 

「うるせぇ!!ホモの声なんか聞きたくもねぇ!!カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

遊輝 手札 4枚 LP 4000

 

ーー▲ーー ー

ーーーーー

ー ー

ーーーーー

ーーーーー ー

 

トロア 手札 6枚 LP 4000

 

 

「私のターン、ドロー」

 

トロア 手札 7枚

 

「ふむ・・・・このターンに決めたかったが仕方ない。魔法カード、ワン・フォー・ワン。手札のモンスターを捨てて、サイバー・ドラゴン・ネクステアを特殊召喚」

 

サイバー・ドラゴン・ネクステア 攻200

 

「サイバー・ドラゴン・ネクステアの効果。特殊召喚成功した場合、墓地から攻撃力または守備力が2100の機械族モンスターを特殊召喚する。墓地から戻れ!サイバー・ドラゴン!」

 

サイバー・ドラゴン 攻2100

 

「さらに魔法カード、機会複製術。サイバー・ドラゴン・ネスクテアを対象にする!サイバー・ドラゴン・ネスクテアもフィールドにいる時は『サイバー・ドラゴン』として扱う。いでよ!サイバー・ドラゴン!」

 

サイバー・ドラゴン 攻2100 ×2

 

「現れろ・・・・絶望へ続くサーキット!アローヘッド確認!召喚条件は『サイバー・ドラゴン』を含む機械族モンスター2体!私はサイバードラゴン・ネスクテアとサイバー・ドラゴンをリンクマーカーにセット!サーキット・コンバイン!リンク召喚!リンク2、サイバー・ドラゴン・ズィーガー!」

 

サイバー・ドラゴン・ズィーガー 攻2100 → ↓

 

ネスクテアとサイバー・ドラゴンがリンクマーカーにセットされて、ズィーガーがフィールドに特殊召喚される。

 

「さらにレベル5のサイバー・ドラゴン2体でオーバーレイ!」

 

☆5 × ☆5 = ★5

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ、ランク5!サイバー・ドラゴン・ノヴァ!」

 

サイバー・ドラゴン・ノヴァ 攻2100

 

「さらにサイバー・ドラゴン・ノヴァ1体でオーバーレイ!」

 

★5→★6

 

「1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築!ランクアップ・エクシーズチェンジ!ランク6!サイバー・ドラゴン・インフィニティ!」

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ 攻2100

 

能無し目・・・・・またインフィニティを出して。何の対策もしてないと思っているのか?

 

「カードを3枚伏せてターンエンド」

 

 

遊輝 手札 4枚 LP 4000

 

ーー△ーー ー

ーーーーー

○ ー

ー○---

ー▲▲▲ー ー

 

トロア 手札 1枚 LP 4000

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 5枚

 

「スタンバイフェイズ、リバースカードオープン!永続罠、魔封じの芳香!互いのプレイヤーは魔法カードを発動するために、1度伏せて次の自分のターンまで発動することができない!これであなたのペンデュラム召喚を封じさせてもらいましたよ」

 

「・・・・・・・おい、お前なんか勘違いしてないか?」

 

「ふっ?何を強がりなことを、お前のデッキはペンデュラム召喚が主軸のデッキ、こうして魔封じの芳香を発動させると何もできまい」

 

「だから俺がいつ、ペンデュラム召喚を使うといった!まずは挨拶代わりだ!お前のところのサイバー・ドラゴン・インフィニティをリリース!」

 

「なっ!?」

 

「お前の場に海亀壊獣ガメシエルを特殊召喚!」

 

海亀壊獣ガメシエル 攻2200

 

相手の場にいたインフィニティがリリースされ、元いた場所にガメシエルが浮上してきた。

 

「こいつは相手のモンスター1体をリリースすることで相手の場に特殊召喚出来る!そして聖刻龍ートフェ二ドラゴンを特殊召喚!」

 

聖刻龍ートフェ二ドラゴン 攻2100

 

「そしてこのモンスターは相手の場に『怪獣』がある場合、手札から特殊召喚出来る!怒炎怪獣ドゴラン!」

怒炎怪獣ドゴラン 攻3000

 

「トフェニドラゴンをリリース!聖刻龍ーシユウドラゴンを特殊召喚!」

 

聖刻龍ーシユウドラゴン 攻2200

 

「トフェニドラゴンの効果発動!このカードがリリースされた時、デッキ・手札・墓地からドラゴン族の通常モンスターを攻守を0にして特殊召喚する!チューナーモンスター、ラブラドライドラゴンを特殊召喚!」

 

ラブラドライドラゴン 守2400→0

 

トフェニドラゴンがリリースされ、シユウドラゴンがフィールドに現れた。さらにリリースされたトフェニドラゴンの効果により俺のデッキから1枚のカードが飛び出してラブラドライドラゴンもフィールドに現れる。

 

「Lv6のシユウドラゴンとラブラドライドラゴンでオーバーレイ!」

 

☆6 × ☆6 = ★6

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!聖刻龍王!アトゥムス!」

 

聖刻龍王ーアトゥムス 攻2400

 

ブラックホールに吸い込まれていった2体のモンスター、ブラックホールが爆発して中からアトゥムスがフィールドに現れた。

 

「聖刻龍王ーアトゥムスの効果発動!オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いてデッキからドラゴン族モンスターを攻守を0にして特殊召喚する!レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを特殊召喚!」

 

聖刻龍王ーアトゥムス OVR 2→1

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン 攻2800→0

 

「レッドアイズ・ダークネスメタルの効果!墓地からドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する!ラブラドライドラゴンを特殊召喚!」

「ふん、ペンデュラムを使わない事に驚いたが、攻撃力0のモンスターを並べたところで私のモンスターには勝てない!それに、君のEXゾーンは既に埋まっている。もうエクシーズモンスターも出せない」

 

「・・・・・現れろ、未来へ続くサーキット!」

 

「な、何だと!?」

 

相手が何か寝言をほざいてきたので俺はある言葉を使う。その言葉に反応した相手は非常に驚いた。

 

「アローヘッド確認!召喚条件はチューナーモンスターを含むモンスター2体!俺は聖刻龍王ーアトゥムスとラブラドライドラゴンをリンクマーカーにセット!」

 

俺の上空に現れたリンクマーカーにアトゥムスとラブラドライドラゴンが入り、右斜め下と左斜め下の2つの矢印が赤く光る。

 

「サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク2!水晶機巧(クリストロン)ーハリファイバー!」

 

水晶機巧ーハリファイバー 攻1500 ↙︎ ↘︎

 

リンクマーカーの中から現れたのは水晶のマントを羽織った人型のロボット、そのモンスターが上に飛び上がって地面に拳をぶつけ、モンスター1体がフィールドに飛び出した。

 

「ハリファイバーの効果発動!リンク召喚成功時、デッキ・手札からLv3以下のチューナーモンスター1体を特殊召喚する!グローアップ ・バルブを特殊召喚!」

 

グローアップ ・バルブ 攻100

 

「もう一丁!現れろ!未来へ続くサーキット!」

 

再びフィールド上空にリンクマーカーが現れて、今度はハリファイバーとグローアップ ・バルブ、レダメの3体が入っていく。

 

「アローヘッド確認!召喚条件は効果モンスター3体以上!俺はリンク2の水晶機巧ーハリファイバーとグローアップ・バルブ、レッドアイズ・ダークネスメタルをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!リンク4!ヴァレルソード・ドラゴン!!」

 

ヴァレルソード・ドラゴン 攻3000 ↑ ← ↙︎ ↓

 

リンクマーカーを突き破って出てきたヴァレルソード・ドラゴン。機械仕掛けの羽が展開されて黄色のエナジーが放たれる。

 

「そのモンスターは許せませんね!リバースカードオープン!サイバネティック・オーバーフロー!」

 

「同じ手が何度も通用とすると思うな!リバースカードオープン!罠カード、トラップ・スタン!このターン、このカード以外の罠カードの効果は無効になる!」

 

「チッ!」

 

相手が発動した罠カードは前のターンから伏せていたトラップ・スタンを発動、伏せカードもろとも白黒のカードとなり、効果を使えなくした。

 

「バトル!まずはドゴランでガメシエルに攻撃!」

怒炎怪獣ドゴラン 攻3000

海亀壊獣ガメシエル 攻2200

 

トロワ LP 4000→3200

 

「続いてヴァレルソード・ドラゴンでサイバー・ドラゴンズィーガーに攻撃!」

 

「サイバー・ドラゴン・ズィーガーの効果発動!自分または相手のバトルフェイズに攻撃力2100以上の機械族モンスター1体の攻撃力を2100ポイントアップする!」

 

サイバー・ドラゴン・ズィーガー 攻2100→4200

 

「これで返り討ちだ!」

 

「ヴァレルソード・ドラゴンの効果!このカードの攻撃宣言時、このカードと戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を半分して、このカードがその数値分吸収する!」

 

「なっ!?」

 

「行けっ!電光のヴァレルソード・スラッシュ!」

ヴァレルソード・ドラゴン 攻3000→5100

サイバー・ドラゴン・ズィーガー 攻4200→2100

 

トロワ LP 3200→200

 

ヴァレルソードの頭の角の部分が合体して、ソードの形となる。

 

「ぐううう!!!!だが私のライフはまだ残っている!!」

 

「お前に次のターンはねぇ!!ヴァレルソードの効果!フィールドのモンスター1体を守備表示にして、このモンスターは2回攻撃の権利を得る!」

 

「な、何だと!?」

 

「ドゴランを守備表示に変更!ゼロバレット・ファイアー!」

 

怒炎怪獣ドゴラン 攻3000→守1800

 

「ラスト!ヴァレルソードで2回目の攻撃!電光のヴァレルソード・スラッシュ!!」

 

 

トロワ LP 200→0

 

 

WIN 遊輝 LOS トロワ

 

 

 

「ぐっ・・・・ま、またしても・・・・・」

 

「お前が俺のことを甘く見ていた、それだけだ」

 

デュエルが終わり、相手は膝をつきこっちを睨みつける。俺は適当にあしらい、カバンの中に入れていた縄を取り出す。

 

「お前には病院襲撃の容疑がかけられている。それだけじゃねぇ、桜を襲う理由も聞かないといけない。大人しく縄についてもらおうか」

 

「フッ、悪いがわたしはまだ捕まるわけには行かないんでね・・・今日のところはこれで帰らせてもらう」

 

ピキッ!

 

「ぐっ!?」

 

相手が膝をついたまま閃光弾を放ち、目を閉じてしまう。光が収まると既にあいつの姿はいなくなっていた。

 

「また逃げられたか・・・・・しかしあの野郎、こんな所まで追いかけてくるとは」

 

「遊輝、貴方の家大丈夫?」

 

「大丈夫じゃないけど・・・・守るしかないみたいだな」

 

「・・・・・お兄ちゃん」

 

「何だ?どうした桜?」

 

「・・・・お腹すいた」

 

ドン!!

 

「お、お前なぁ・・・・・」

 

桜のとんでもない空気を読まない発言に俺たちはズッコケしてしまった。




遊輝「校長は無事で何よりだよ・・・・」

桜「そんなに?」

遊輝「学校のお偉いさんだから・・・・まぁ後後ろ盾してもらっていることが多々」

桜「ふ〜ん、つまりお兄ちゃんは何か悪いことをしている」

遊輝「してないからな!?俺何もしてないから!?」

桜「ふ〜ん・・・・・・」

遊輝「何だその目!?信頼してないのか!?」

桜「次回、『煉獄の使者』。よろしく」

遊輝「待て桜!?」

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