【更新停止中】捻デレ提督の鎮守府生活   作:黒猫朔夜

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いやー夏ですね!外は暑いし蚊は飛んでるしで最悪です()
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最後に大事なお知らせがあるので良かったら見てやってください。


八幡誕生記念/雷ママの看病

8月某日、連日続く茹だるような暑さは治まることを知らず、むしろ「俺まだまだいけっから!」とばかりに気温が上がり、俺の心は「もうらめぇ」と魔王に囚われた姫騎士よろしくクッ殺状態となっていた頃、艦娘達は秘密裏にある作戦の準備を進めていた。

そのある作戦とは今月8日にある提督の誕生パーティーの準備なのである。いつもの提督LOVE勢の艦娘や多少なりとも好意をよせている艦娘、いつもはツンケンしてなかなか素直になれない艦娘、頼ってほしい艦娘、艦娘ママ、この鎮守府に所属している全ての艦娘が提督1人のためだけに一丸となって準備をしていた

 

しかし今回の作戦においての目玉はこれではない。実は今からパーティーより大事なことが行われるのである。時間が近づくにつれてソワソワする者、目をギラつかせる者など様々な反応を見せていた。

 

「マイクチェック、ワン、ツー、これより提督独占権(足止め権)の抽選を始めます!」

 

そう、足止め権抽選である。パーティーをサプライズでしたいという意見から誰かが足止めする必要が出てきたためこの抽選会が開かれたのである。しかし大事なのはその中身、足止め権とは名ばかりの"公式で"提督を独占する権利を貰えるのだ。司会役の霧島が独占権と言ってしまうのも仕方がない。と言うかもはや艦娘間では独占権で名前が通ってしまっている。

 

「えー、では早速抽選に入っていきます!」

 

ここでテレビ番組などでお馴染みのドラムロールが流れ始める。

 

「No.47!47番の人は手をあげてくださーい」

 

そうして当選したのは...

 

___________________________

 

「ということで私が来たわ!なーんでも頼ってくれていいのよ?」

 

そう言って俺の部屋に来たのはダメ提督製造機こと雷である

 

「どういうことだよ...てか俺に拒否権は?」

 

独占権って何よ?なんなのよ!うん我ながらキモイ

 

「ないわ!」

 

いい笑顔で言われた...マジでこの鎮守府での俺の地位低くない?俺一応テイトクなんだけど?尚、カタカナで書いたからといって神絵師のカントク(神)氏なわけではない字面が似ているだけである。なんでカタカナで書いちゃったのん?

 

「まあいいけどよ...それはそうとお前、顔少し赤くないか?」

 

「そんなことないわよ?」

 

「お前な...風邪だったらどうすんだ。夏風邪はキツイぞ?」

 

本当に夏風邪はヤバイ。喉痛くなるわ、鼻水止まらないわ、腹痛いわ、治らないわでとってもキツイ。

 

「雷、ちょっとすまんな」

 

そう言って雷の額に手をあてながら自分は胡座をかき、その股ぐらに座らせる。完全にお兄ちゃんモードだ

 

「やっぱ熱あんじゃねえか。ほら、部屋に戻って寝とけ」

 

「ダメよ、私は...なんだから」

 

「あん?なんて?」

 

「なんでもないの!とにかく私はここにいるわ!」

 

「ったく、しゃーねーな、じゃあ俺の布団で寝とけ。そんで俺はここにいる、それでいいだろ?」

 

「むぅ、私は司令官に頼って欲しいのに...」

 

「さすがに中学生ぐらいの艦娘に頼れないだろ」

 

嘘である。実際は1度頼ってしまったが最後、骨抜きにされて最終的にママと呼ぶまでになってしまいそうで怖いからである。どっかの提督が実際にそうなってしまっているからさらに恐ろしい。

 

「ほら、さっさと寝とけつーの」

 

「はーい」

 

てか中学生ぐらいとはいえ女の子に布団使わせちゃってよかったのか?俺明日から寝られる?

それはともかく雷ことが優先だ。熱を測ったところ微熱程度だったが安静にしておくことに越したことはない。どうやって熱を測ったかは割愛。別に中学生ぐらいなのに妙に色っぽい吐息とかふいに胸に手を掠めてドキッとしたりなんかしてない。してないったらしてない!

 

「とりあえず夕方まで寝ときゃなんとかなるだろ、氷枕いるか?」

 

「ん...ほしい...」

 

どうやら熱が本格的に上がってきたらしくいつもよりしおらしくなってきていた。何この子可愛い状態である。ギャップ萌えってやばいですよね。あと俺はロリコンじゃねえ

 

「手...つないでてほしい」

 

「あいよ」

 

そういって手をつなぐ。かんぜんにお兄ちゃんモードである

 

「ありがと...指揮官」

 

しばらくすると規則的な呼吸に切り替わる。どうやら寝てしまったようだ。

 

「お兄ちゃんとか...何年ぶりだろうな」

 

____________________________

 

昼過ぎになってようやく目を覚ました雷は顔色も良くなり熱も下がっていた

 

「おかゆ作ってあるぞ、食べるか?」

 

そう言っておかゆが入ったお椀を渡す

 

「本当は私が作ってあげるはずだったのに...」

 

そうぶつくさ言いながらも食べ始める雷

 

「あ、おいしい...」

 

「だろ?専業主夫志望は伊達じゃないってな。それくらいお手のものだ」

 

「ふふ...なにそれ」

 

そんな他愛もない話をしながら昼食を済ませたのであった

 

_____________________________

 

「提督、お誕生日おめでとうございます」

 

雷につれられ食堂に入ると口々に(指揮官やらテートクやらbirthdayやら違いはあるものの)声をかけられた

 

「お、おお。ありがとうございます?」

 

「なんで疑問形なんですか...」

 

そう声をかけてきたのは大淀である

いやだってびっくりするやん?こうなるやん?

...なんでこんな口調なっとるのん?

 

「いや、誕生日を家族以外で祝ってもらったことがないからめっちゃ驚いた」

 

「さりげなくすごく重い話しますね...ともかく!今日は提督が主賓です!ステージへどうぞ!」

 

「え、俺もしかして挨拶とかしなきゃいけないパティーソン?」

 

挨拶とかは一ヶ月前から精神統一しておかないと緊張で死んじゃうからね?むしろ準備したあげくバックレるまである。

 

「いえ、席がステージ上なだけです。所謂お誕生席というやつです」

 

よりにもよってお誕生席かよ...

別に人の前に立つのは苦手ではないのだが家族以外に祝ってもらうことがないから以下略

 

「それでは提督から乾杯の挨拶お願いします」と進行役なのであろう霧島に促される

 

「は?お前さっき挨拶はないって...」

 

そう言って大淀を見ると屈託のない笑顔を向けられた。

大淀のことだ、俺の性格的に逃げられない状況を作れば逃げられないと思ったのだろう。

...正解だよちくしょう。謀られた...

 

「あー、今回はわざわざ準備してもらってすまない。あー、乾杯!」

 

「乾杯!」

 

グダグダの挨拶でも流してくれたみんなの優しさが染みる...

 

「それでは提督へプレゼントの贈呈です!」

 

そう言うと電がそこそこ大きい袋を抱えて前に出てきた。

 

「艦隊の皆さんを代表してプレゼントするのです。お誕生日おめでとうございますなのです。」

 

「おう、すまんな。有難く受け取らせてもらう。」

 

「それでは開封どうぞ!」

 

え、ここで開けるの?いやべつにいいんだけどね?

促されて袋を開けると小さめの袋と大きめの袋が入っていた

何これマトリョーシカ?

 

「じゃあこの大きい袋から...っとこれは...」

 

袋の中には分厚いファイルのようなものが入っていた。どうやら中身もぎっしり入っているようだ。

え、プレゼントって仕事のファイル...?

 

「それは青葉さんから提供された写真をアルバムにしたものなのです」

 

「ほーん」

 

開いて見ると確かにいつもの日常を切り取ったアルバムのようだ。いつぞやの観艦式の写真などもある。

でもなんか違和感なんだよなぁーと見ているとあることに気がついた

 

「青葉、これはどうやって撮影したものなんだ?」

 

「どうって、私のカメラでですよ?」

 

なるほど、あくまでしらを切るつもりか

 

「じゃあこの写真はどうやって撮った?」

 

そう言ってある写真を指差す。それは夕立と時雨が一緒に俺と寝ている写真であった。

 

「それはー...そう!たまたま通りがかったところを撮ったんですよ!」

 

「ほう、なら川内と夜中にゲームしてる写真は?見たところアングルも同じようだが?まさか通りがかったとは言わないよな?しかもこれ俺の部屋の角から撮ってるよな?」

 

「えーっと...あ!あ、青葉は大事な用事を思い出したのでこれで失礼しますね!」

 

そう言って尋常じゃないほどの汗を流しながら出ていこうとする青葉

 

「おいおい、せっかくの俺の誕生日なんだ、ゆっくり楽しんでいけよ。な?電?」

 

「それがいいのです。青葉さん、ゆっくりしていくといいのです。」

 

そう言っていい笑顔を向ける電。あ、青葉死んだわ

 

「アッハイ、ユックリシテイキマス。」

 

「えー、気を取り直して次へ行きましょう!」

 

そう促されて小さい袋を開ける。中には...

 

「これは...組み紐か?」

 

「そうなのです。ちなみに艦隊の皆さんとおそろいのものなのです。艦隊の繋がりの証なのです。」

 

そう言って腕につけている組み紐を見せてくる。

金剛たちの方を見ると各々髪や腕などにつけているようだ

 

「なるほどな、有難く貰わせてもらう」

 

その後も瑞鳳からは卵焼きを貰ったり、伊19ことイクからは着ていた水着を渡されそうになったり(伊58ことゴーヤに止められた)、叢雲から貰った伊達メガネをかけたら目の腐りが取れたと騒動になったりしたが問題なく進んでいくのであった...

______________________________

 

1時間後

 

「どうしてこうなった」

 

俺の周りではいつもの飲兵衛たちがべろんべろんに酔っていた。そこまではいつも通りなのだが今現在とても重要なのは半裸で俺に寄りかかってきていることである。

 

「てーとくぅ、れっきょくられがほんめいらんでふかー」

 

そう言いながら胸元をはだけた状態で右肩に寄りかかってきたのはポーラ。

ちょ、近いちかい、デカい、いい匂い!てかπが!円周率が当たってるから!円周率感じちゃってるから!

 

「本命ってなんだよ。いねぇっつーの。てか離れて?お願いだからね?」

 

八幡の八幡がビックになっちゃうから!てかブラ!ブラして!どこにやっちゃったの!?

 

「どーせ駆逐とか海防みたいなピチピチな子がいーんでしょ!」

 

そう言いながら左腕に抱きついてきたのは足柄。だからおっぱ以下略

 

「おい待て、俺はロリコンじゃねえ」

 

おっぱい大きいの大好きです。いや小さいのも好きだけどね?だからポーラさんも足柄さんも早く離れましょうね?どこがとは言わないけど大変なことになっちゃいますからね?

あと海防艦はマジでヤバいからやめて。

 

「そんにゃことどーでもいいかりゃ、もっと飲みらさいよ」

 

「いや、どうでも良くないんだけど?ていうか待って、半分以上中身入った酒瓶持って来ないで、それ結構度数高いやつだからね?

お、おい待てって、足柄話せばわかる、な?」

 

「てーとく、あーん」

 

「ちょ、ま」

 

その言葉とともに瓶を口に突っ込まれる。

その時食堂には「おうっ、おうっ、おうっ」と島風のような声をあげる男が誕生していた...

______________________________

 

目を覚ますと雷に膝枕されていた

・・・中学生くらいの子に膝枕されるって俺クズ竜王さんになっちゃったのん?あ、あの人は小学生にして貰ってる変態さんでしたね(テヘペロ)

格が違うわーと現実逃避したはいいものの膝枕されている事実は変わることはないし、恥ずかしいしでもう死にたい。

 

「あ、司令官起きたのね」

 

「お、おう」

 

そう言いながら起きようとすると雷に肩を押され無理やり膝枕の継続を強いられる。何故だ...

 

「ダメよ、飲みすぎで倒れたんだからちゃんと休まなきゃ」

 

「いや、でも片付けとかしなきゃいけないし」

 

あと艦娘とはいえ駆逐艦に膝枕されるのは抵抗が...っていうかそもそも女子にされるのが気恥しいっていうか...

 

「片付けは明日の朝に一斉にやるらしいからやらなくていいらしいわ。とにかく今日はもう寝るの!」

 

「わかったわかった、ちゃんと寝るからせめて膝枕はやめてくれ。恥ずかしいから」

 

そう言うと「むぅー」と不満そうにしたにもつかの間、何か思いついた!と言わんばかりの顔で座布団に頭を下ろしてくれた。

 

「じゃあその代わりに今日は指揮官の隣で寝るわね!この位はいいでしょ!」

 

「わーったわーった。じゃあおやすみ、雷」

 

「おやすみなさい、指揮官」

 

目を閉じると疲れていたのか直ぐに睡魔が襲ってくる。意識が落ちる瞬間誰かが「司令官、大好き」と言ったような気がした

_________________________

 

蛇足

「また新たなライバル出現の予感なのです!?」




はいすいません、完全にサボってました。これは元々八幡の誕生日に合わせて投稿する予定でした。
理由は色々ありますが私はこれでも受験生なので忙しかったんです。
はい嘘です。いや受験で忙しかったのには変わりはないんですが、プリズマイリヤ見たりMGSVやったりアズレンやったりスプラやったりマーリン引けなくて心折れたりcodやったりしてました。すみませんでした。

これからの投稿ですが受験が落ち着いたら投稿しようと思います。楽しみに待っていてくれる方、本当に申し訳ございません。
それから新作も考えているのでそちらの方も見ていただけると幸いです。
最後に、いつもの読んでくださってありがとうございます。これからも頑張ります。


やってるソシャゲのID貼っておきます。
グラブル全然やってません。フレンドになって頂いた方申し訳ございません。
ログインだけになっているものもあるのでそれでもいいという方だけ申請してください
デレステ
206109216
プリコネ
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COD
プレイヤー名 黒猫朔夜
クラン アウターヘイブン

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