実は今回初めてパソコンで書いてます。
作者はコミケに行ったことないので知ってる情報をつなぎ合わせただけです。細かい間違いがあると思いますが御容赦ください。
秋雲の口調もあやふやなので間違っていたら申し訳ございません。
時は年末、場所は東京ビッグサイト
なぜ俺がこんな場所にいるのか、勘のいい読者の皆様なら既に分かっているであろう。そう、今日は全国各地のオタクが集まり同人誌をかけて熾烈な争いを繰り広げる日、コミックマーケット当日である。
うへぇ...朝早いのにもうこんなに人いんのかよ...しかもほとんど黒い服きてるし、お前らの前世キリトかなんかなの?やっぱりキリトかなぁ~w
そんなくだらないことを考えていると横にいる人物に腕を引っ張られた。
「提督、私たちはこっち」
そう言って指差しをしているのは人気同人作家オータムクラウド先生こと陽炎型駆逐艦19番艦秋雲である。いつもは少し...いやかなりだらしない(主に締め切りとか私生活とか)彼女であるが、そのだらしなさは鳴りを潜めその眼には闘志が宿っているようだ。
「へいへい、仰せの通りに。あと、外では提督っていうのは禁止な」
バレたらいろいろ面倒なことになりそうだしな。リスクマネージメントに定評がある俺である。
「はーい、じゃあ何て呼べばいい?」
「あん?そんなん適当でいいだろ、適当で」
「...じゃあ...八幡」
その時、八木に電流走る。いや俺比企谷だけどそんなことはともかく顔を赤く染め少し目をそらす秋雲、ちらっと様子を窺うように上目遣いで見てくるのがもう...脳天直撃MAXハァァァトォォ!!
...八ッ!!突然の名前呼びとか、いつもと違う仕草とかギャップありすぎてもうヤバイ、何がヤバイってマジヤバイ。告白してフラれてその後鎮守府内外で関係者に知られた挙句「ロリコン提督」と呼ばれるようになり、そして雪ノ下や由比ヶ浜、何より小町に知れ渡ったりなんてして冷たい目で見られるだけならまだいい。いやよくないが、そんなことよりもっとキツイのが「あ、えっと...きにしてないよ?」って感じで気を使われるのが一番キツイ。うっかり首吊ってしまうまである。
顔が赤いのは寒いからだし上目遣いは身長差のせいだな、うんうん。ちなみにこの間0.3秒、百戦錬磨のボッチは場数が違うのだよ!
「いや、名前で呼び捨てかよ」
名前呼びは心臓に悪いからやめてほしいって前々からいっちょるけんのぉ!
それはそうとポケモン剣盾のマリィちゃんの可愛さは異常。あの見た目で方言混じりとか反則でしょ...。とりあえず最新作は剣を買おうと思った八幡でした、まる
「えー、でも名前呼びのほうが男除けとかの意味でも楽なんだけどなぁ...あと秋雲さん的にポイント高い」
「む...なるほど...」
女性だらけの鎮守府で何年も過ごしているから忘れがちだが(というか何年も過ごしてこれた事実にびっくりだが)秋雲も美少女と呼ばれる類の容姿の持ち主だし、あこがれの同人作家が女性とあらば言いよって来る輩もいるわけか(※勝手なイメージです。)よし、注釈したから何言われても大丈夫だな
まぁ実際は部屋のかたずけもろくにしないし締め切り前になって泣きながら俺に手伝いを要請するような奴だけど(しかもBLのR18本)
余談だが今回の新刊はNL、BL本の二種である。あまり見たくはなかったがBLは俺に異様に似ている男と先輩提督である涼太先輩に似ている男が絡み合っていた。うん、控えめに言って死にたい。ちなみにNL本は絶対に見せないといわれた。
閑話休題
「...わかった、今回だけだぞ。あと最後のは小町専用語尾だから使うのはやめろ」
「出た!シスコン!千葉の兄弟はそうでなくっちゃ!」
そうだともそうだとも、千葉の兄弟はブラコンシスコンって1万と2000年前から言われてるからな、古事記にも書いてある。まぁ古事記そんなに古いものじゃないけど
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なんだかんだ言ってきたが流石というべきか、人気同人作家オータムクラウド先生のスペースには長い行列が出来上がっており新刊も飛ぶように売れていった。そして———
「全刊売り切れです!ありがとうございました!」
そう秋雲が言うと周りのスペースから拍手が送られた
やっと休める...じがれだよぉ~とか思いながらぐいーっと身体をのばす。固まった筋肉が伸びていくのが心地いい...
「ふむぅ...我を前にして売り切れるとは何たる不運!」
なんか聞き覚えのある声だな...と首を巡らせてみると茶色のトレンチコートを着た...っ見てないっ!今でも指ぬきグローブをはめて中二発言が治らないグリズリーみたいな奴なんて見てないし知り合いでもないっ!
「ていと...八幡、あれってざいも...」
「そ、そうだ秋雲!他の場所を見て周らないか!?うん、それがいい!うん!」
そう言いながら秋雲を材木座からならべく遠ざけようとぐいぐい押す
「ふむぅ...?どこかで我を呼ぶ声が気がしたのだが...む!そんなことより次の島に急行せねば!」
...助かった...アイツの名前を呼んだが最後、この回が終わるまでついてきて1話で収まらなくなっちまうところだったぜ...
登場させるキャラクターの選択は慎重に!八幡との約束だゾ!
「提督、すっごいメタいしキモイよ...」
「おい、心を読むな心を」
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そんなこんなで様々なスペースを周ってきたのだが、さっきの俺の行動は悪手だったと言わざる負えないだろう。なぜなら———
「えっすごい!この腹筋!めっちゃエロい!」
———BL同人誌を永遠と見せられる羽目になったのだから...
いや、正しくは見せられているわけではないのだが、この空間にいるだけで目に入ってきてしまうのである。まさかまじまじとBL本を見るわけもないので秋雲が物色し終えるまで待ち人Aになっていると後ろから声をかけられた
「あれ?もしかしてヒキタニ君?」
どこか懐かしい呼び方で呼ばれ、思わず振り返ってみると秋雲が物色しているスペースの反対側には海老名さんが
「はろはろ~おひさしぶり、げんきしてた?」
めっちゃフレンドリーでびっくりしたぁ...思わず友達かと思っちゃったぜ
「どーも。まぁ、ぼちぼちだな。」
「あれ?そんなにびっくりしないんだね」
「まぁ海老名さんならいてもおかしくないしな」
「そっか、それはそうとヒキタニ君は何でこんなところに?もしかして目覚めちゃった?ぐ腐っ!」
「ねぇよ、今後目覚める予定もない」
「そっかー、残念」
そんなことを話していると物色を終えた秋雲が後ろから話しかけてきた
...君たち背後取りすぎじゃない?忍者?それともリュカ?図鑑達成率100パーセントでも目指してんの?
「八幡お待たせー、だれと話してたの?」
「ん?あぁ、この人は海老名さん。俺の高校の時のクラスメイトだ、あと腐ってる」
そう紹介すると二人が同時に声を発する
「オータムクラウド先生!?ハチ×リョウ本とてもよかったです!もしかしてヒキタニ君の彼女さんなんですか!?ヒキタニ君!ハヤ×ハチはどうなっちゃうの!?」
「海老姫先生!?ハヤ×ハチ本とてもよかったです!」
そういうや否やがしっと手を取り合う腐女子達。どうやら知り合いだったようでしかもお互いがお互いの作品のファンらしい
「この後打ち上げする予定だったんですけど一緒にどうですか!?」
と秋雲。あと俺は打ち上げするなんてもちろん聞いてない
「こちらこそぜひお願いします!一度ゆっくりとお話ししてみたかったんです!」
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ところ変わって某ファミレス。いつもなら学生や家族連れなどで賑わっている場所だがちょうどお昼時を過ぎたからなのか空席が多かった。
...いや単にお昼時を過ぎたからではないだろう現にどんどん男子学生とか帰っちゃってるし。その原因となっているだろう二人に目を向ける。
「それで、ハヤ×ハチっていうのは~」
「伏見涼太提督は~で、八幡と~」
ちなみに秋雲は艦娘だってことは海老名さんに伝えてある。海老名さんだったら口も堅いだろうしな
「おい、その辺でやめとけ。他の人に迷惑がかかるだろうが」
特に男子学生の皆ごめんね?あ、リア充は帰ってもらって結構です。あとちらちらと様子をうかがってきてるそこの女子学生、こっちみないで...新たな扉開かないで...。秋雲たちが広げてるBL本をみないで...。そして決してファンにならないで...
「えー。でもまだ二人のなれそめとか秋雲さん的に気になるしー」
「そうだよ!まだ涼太提督のこと全然聞けてないし、ヒキタニ君が何してたとかネタが欲しいんだよ!ぐ腐っ!」
「いや、なんで俺ばっかネタにされるの?なにイジメ?」
「いやぁだって...」
「そりゃもちろん!」
「「ダウナー系のキャラは誘い受けだから!」」
「あぁ...そうですか...」
もうなんか、ツッコむのも疲れたよね。だが...!それでも守らなきゃいけないものが男の子にはあるんだ...!
「せ、せめて顔を変えるとか名前変えるとか」
「何言ってんの提督!それじゃファンの皆様に申し訳ないでしょ!」
「そうだよ!ファンの方々と私にぶっ殺されたいの!?」
「アッハイ、すみません」
弱者、圧倒的弱者だった。腐女子二人の力にはかなわなかったよ...てか海老名さん自ら手を下すのかよ、こえぇな...
「あ、秋雲さん新しい飲み物取ってきますね。八幡と海老名さんはコーヒーでしたよね?」
どうやら俺たちの分まで持ってきてくれる気のようだ。だがしかしマズイ。何がマズイって特に話すことがない海老名さんと二人きりにされるのは非常にマズイ。
「うん、私はそれでいいよ~ありがとね」
「いや、ここは俺が...」
ここは俺が行くと言い切る前に行ってしまった...。返事してないのに...俺一応提督なのに...。ぐすん。
「ねえねえヒキタニ君。やっぱり秋雲ちゃんと付き合ってんの?」
「は?なんで?」
はっはっは、冗談キツイっすわ。めっちゃ強いボディブロー入れてくるやん。リトルマックかよ。
「だって『八幡』って呼んでたし」
「それは今日限定だっての。外で提督って呼ばせるわけにはいかんしな。そもそもアイツは俺のことなんとも思ってないと思うぞ」
まぁアシスタントとしての腕は買われてるとおもうけど
「ん~?そうでもないと思うよ?ほら」
そう言って一冊の本を差し出される。なんだこれ?と思っていると顔に出ていたのだろうか補足説明が入る
「それ、オータムクラウド先生の新刊だよ」
ほーん。見たことないってことは絶対に見せないって言われてたNL本か、と思いながらパラパラとページをめくっていくとキャラが妙に俺や秋雲に似ていることに気づく
「気づいた?たぶんそういうことだと思うよ?」
そう言って楽しそうにほほ笑む海老名さん。いや、もうなんか...顔あっつい。
いや、似ているだけかもしんないけど、そんなこと言われたら嫌でも気になっちゃうじゃんよぉ...。これからどういう顔で秋雲に接すればいいんだよぉ...
そんな葛藤が見え隠れしたのかクスクスと笑う海老名さんなのであった。
お久しぶりです。今回は色々と書き方を変えてみました。前の方が良かった、今の方がいいなど意見がありましたら感想にお願いします。
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