バカと天眼の賢者と召喚獣 ※凍結   作:天御柱

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第26問 『夢追い人の終着点と、新たな物語の序章』

――処分通知――

 

 

文月学園第2学年全男子生徒総勢149名(ただし、天水鏡護を除く)

 

上記の者達を1週間の停学処分とする

 

 

          文月学園学園長 藤堂カヲル

 

 

 

ついムラッときてやった。

今は心の底から後悔している。

 

        ~とある生徒の反省文より抜粋~

 

 

 

 

 

「で、結局こうなった、と……」

 

「まぁ、当然よね」

 

「あはは……でも今回は仕方ない部分もありますし……」

 

強化合宿明けの月曜日。Fクラスの教室にいるのは僕と島田さん、瑞希の3人だけです。

今日から1週間、僕以外の2年男子は停学で自宅謹慎ですからね。

 

.....何故僕だけ処分を免れたのかというと、何でも明久が西村先生に僕の無罪を主張してくれたからだそうです。

今度明久には何か奢ってあげる事にしましょう。

 

「でも、3人だけでは授業になりませんよね……どうするんでしょう?」

 

「そういえばそうね」

 

「自習にでもなるんじゃないかな」

 

そんな事を話していると、

 

「おはよう。今日から1週間、この教室はお前達3人だけだな」

 

西村先生がやってきました。

 

「「「おはようございます」」」

 

挨拶を返すと、早速瑞希が質問しました。

 

「先生、授業はどうなるんですか?」

 

「うむ。停学中の男子共にも課題が出ているからな。こっちはこっちで授業を進める」

 

「そうですか」

 

.....自習ではなかったんですね。少しはサボろうかとも考えたんですが。

 

「天水、顔に出ているぞ」

 

「何がですか?」

 

「自習だったらサボる気だっただろう」

 

「イヤだなぁ。そんな事考えるわけないじゃないですか」

 

「どうだかな。そういえば今朝の職員会議で、お前も改めて要注意人物としてマークしていく事が決まったぞ」

 

「そんな……!」

 

「当たり前だ。覗きに参加しなかったとはいえ、学年主任を総合科目勝負で倒してしまったんだからな」

 

「横暴です!僕は真面目な一般生徒ですよ!」

 

「それから、お前には高橋先生からの特別課題が出ている。ありがたく受け取れ」

 

 

――ドサドサドサッ

 

 

「待ってください!何ですかこのプリントの山は!?」

 

僕の目の前に置かれたのは、とんでもない量のプリントの山、山、山。

 

「それでは授業を始める。教科書の――」

 

「無視しないでください!」

 

 

 

結局、その1週間は課題の山と格闘している間にあっという間に過ぎてしまいました.....

 

 

 

そして翌週。男子の停学も明けて、今日からは全員が揃います。

 

「あれ?明久、今日は早いんだね」

 

いつも通り瑞希と優子と3人で登校してくると、校門のところで明久に会いました。

 

「あ、鏡護。それに姫路さんと木下さんも。おはよう。久しぶりだね」

 

「はい。おはようございます、明久君」

 

「おはよう、吉井君」

 

「おはよう。まぁ、久しぶりって言えば久しぶりかな?」

 

そのまま合流して、4人で話しながら校舎へと歩いていきます。

 

「一番最初のは誤解でしたけど、もう覗きなんかしちゃダメですよ?」

 

「そうよ。少しは覗かれる女の子の事も考えなきゃ」

 

「あはは……そうだね。でもやっぱり覗きは男の浪漫だからさ」

 

「少しは懲りたりしようよ……」

 

「でも鏡護だって2人の事は覗きたかったんじゃないの?」

 

「う……そ、それは……」

 

「ほら、やっぱり」

 

「「っ////」」

 

 

――バキッ ドスッ

 

 

「ぐふぉっ!?優子はともかく、なんで瑞希まで……」

 

左右にいた2人から、それぞれボディブローと踏みつけを喰らいました。

 

「ちょっと!アタシはともかく、って何よ!?」

 

「は、恥ずかしいのは禁止ですっ!」

 

「り、理不尽だ……」

 

「あはは。ドンマイ、鏡護」

 

そんな僕達を見て明久が笑います。.....元はといえば君のせいでしょう!

 

「アキっ!」

 

と、遠くから威勢の良い声がしました。この声は.....

 

「ん。久しぶりだね、美波」

 

明久が声の方に振り向いて挨拶しました。元気よく駆け寄ってきたのはやはり島田さんでした。.....ん?表情がいつになく真剣ですが、何かあったのでしょうか?

 

「え?あれ?どうしたの?」

 

明久も、いつもと違う彼女の様子に戸惑っているようです。

 

「美波ちゃん、どうしたんですか?」

 

「美波、何かあったの?」

 

瑞希と優子も、心配そうにしています。

 

「アキ、目を瞑りなさいっ!」

 

「え?は、はいっ!」

 

島田さんの剣幕に押されて思わず、といった感じで明久が目を瞑ります。

 

すると――

 

「えっ!?」

 

「なっ!?」

 

「へっ!?」

 

「――っ!?」

 

 

――チュッ

 

 

突然島田さんが明久にキスをしました。




あとがき

作者 「原作第3巻、強化合宿編終了~!」

鏡護 「……ところで、何だかまた一波乱ありそうな幕引きだったけど……」

作者 「まぁ、あれで何も起こらないわけがないわな」

鏡護 「やっぱり……」

作者 「気になる続きは次回からの原作第4巻、恋愛騒動編を待ってくれ」

鏡護 「何だか凄く気になるよ~!」

作者 「お前が焦ってもしょうがないだろ。」

鏡護 「それでも気になるものは気になるんだって。ということで、次回予告です!」

作者 「次回、第27問『自分の時はそうでもないが、他人にやられると何故かムカつく(仮)』

   を、」

作&鏡 「「乞うご期待ください!」」
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