この告知を見た時、彼女を皆に知ってもらう為に私に出来ることは何だろう、と考えた末こうなりました。
少しでも藤居朋と言う女の子を、そしてアイドルマスターシンデレラガールズと言う作品を知って頂く、好きになる切欠となればと思います。
アイドルだけでなくオリキャラのPが出ます。
Pixivにも同様の物を投稿しています。
「今日も始まりました、藤居朋のフォーチュン・ラジオ。パーソナリティはあたし藤居朋がお送りします」
深夜23時頃、軽快な音楽に乗せてあたしの声が届けられる。
アイドルになってはや数ヶ月…もうどれくらい経ったのだろう。
最初は正直これで良かったのか、不安だったこともある。
いくら占いで書いてあったからって、一度も踏み入れたことのない世界に踏み入れて、うまく行くのかって。
でも、あの時のプロデューサーの真剣な眼。
そして、このまま運が悪い子、として扱われるだけで終わりたくなかった自分。
この2つと…やっぱり、占い。
そんな不確かな物を信じて生きるなんてって、友達にも言われたことがある。
でも、あたしはそれを信じて。信じるに値するものだと、思っているから。
それが噛み合って。あたしは、アイドルになった。
そして…今、こうして。
あたしは大好きなアイドルと…占いの良さを伝える、ラジオをやらせて貰っている。
「最初のお便りです。ラジオネーム、さいきっく☆すーぱーさんから…さいきっくて…何か聞いたことがあるような名前ね」
「…まあいいわ、えっと、…『朋ちゃん、こんばんは。前朋ちゃんが言ってた、パワースポットに私も行ってきました。これで良いことあるといいなあ』」
「うん、ありがと。あそこは癒やしと…後、ここだけの話なんだけど、縁結びの効果もあるってウワサよ」
「もしかしたら、さいきっく☆すーぱーさんの思いが叶っちゃうかもしれないわね、ふふ」
こうやって、ラジオではあたしがパワースポットの紹介をしたり、風水関係とかのスピリチュアルな豆知識を披露したりしている。
これが意外と好評で、そう行った知識を求めている人からの投稿が沢山来てくれる。
調子に乗ってるって思われるかもしれないけど、朋ちゃんのお蔭で幸せになれた、とかそんな投稿が来るとやっぱり嬉しい。
自分の好きな物が皆に広まっていって、皆にも良い影響を与えているって言うのはあたしには過ぎた贅沢、なのかもしれない。
でも、今はあたしの、あたしの好きな物と過ごすための時間。リスナーの皆と、それを共有する為の時間。
ちょっとくらい、こう思ってもいいよね。そう思いながら、メールを読む。
「次のお便りです。ラジオネーム、来年受験です…おっと、今が正念場って感じかしら」
メールを読んでみると、現在中学3年生の女の子らしい。
「『朋ちゃん、こんばんは。私は今年中学3年生の女子です。それなのに聞いてちゃマズいですよね…(笑)』
『でも、朋ちゃんの明るい声と、楽しそうに好きな物を紹介する様子が可愛くて、いい番組だなと思って聞き始めました』
『朋ちゃんが言ってたパワースポット巡りをしてみたり、朋ちゃんの言ってた風水の力をちょっと取り入れてみたり、少しでも自分に良いことがあると良いなって』
『そう思いながらいろいろ実践しています。ただの験担ぎって言われるかもしれないけど、そう言ったことも取り入れたいと思う程、私は今の志望校に入りたいのです』
『ずっと夢見ていた志望校に合格する為にも、頑張ります。勿論勉強も、運動も頑張ります』」
「……お便り、ありがとうね。うん、貴方が凄く頑張ってるの、伝わってきたわ」
「そんな貴方に、アドバイスをあげる。幸せっていうのはね、キラキラ輝いてくる人に、寄ってくる物なんですって」
「そうやって大切なことに打ち込む貴方を、きっと神様は見放したりしないわ」
「大丈夫。貴方はきっと、幸せになれるわ」
ラジオでは見えないけれど、時間にしては十数秒だけれど、この子とあたしは言ってしまえば他人同士だけれど。
その子の為に、祈りを捧げる。
「うん、頑張ってね。応援、してるよ」
少しだけ自分のことを、自分の力を信じられなかった自分のことを思い出して。
この子が自分の力を信じて未来をつかめると良いなと思って。
うまく言葉が出てこないけれど、想いを込めてそう言った。
「さて、次のお便りは…」
このお便り以外にも、このラジオが切欠で友達と仲直り出来たとか、気になる人と話す切欠が出来たとか、嬉しいお便りがいっぱい来ていた。
あたし自身が持っている力も、影響力も正直微々たるものとは分かっているけれど、こうやって幸せになれたって言う報告を見る度に、嬉しくなった。
あたし自身が、あたしの好きな物は皆を幸せにできると信じているから。皆と分かち合えるって思っているから。そう、思えるようになったから。