明日の貴方(わたし)   作:tamagoyaki224

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そして、今

そしてロケバスの中に話は、時は戻るのだった。

 

「……あの時の答えが、本当にアカマルさんの幸せにつながったのかは、わからないわ」

「アカマルさん、あれ以降メールがこないし…」

「まあ、頼りがないのは良い証拠、として扱うしかねえだろうよ」

「幸せを共有するのが、お前とのラジオの時間だろ」

「それを詮索するのは、少なくともラジオの時間中は野暮ってモンだろうよ」

 

「…そうよね。あたしの好きな物を、大好きな皆と、共有する時間」

「大切な、時間」

「これが続けられているのは、間違いなく、皆のお陰」

「噛み締めていかないとね」

 

「やっぱりあたしは、アイドルの力を、占いの持つ力を信じてるわ」

「良い所も、悪い所もある、身をもってそれを体験してきたわ」

「でも、それでも、それを選んで良かったもの」

「だから、続けるわ。ずっと、ずーっとね」

 

「未来の自分を信じてるの、勿論、あんたが導く未来もね!」

そう言って運転席のプロデューサーの背中をバシッと叩く。

「ってぇ!?」

「さあ、行くわよプロデューサー!明日に向かって、ね!」

「まだお前にひっぱたかれた所ジンジンしてるんだが…」

「その痛みは生きてる証拠よ!」

「何か今日のお前テンションどうかしてるな…」

プロデューサーに向かってあたしは、白い歯を見せてにいっと笑う。

プロデューサーも、痛みに耐えながらにいっと笑い返してくれる。

自分でやったこととは言え、少し強く叩きすぎたかもしれない。

 

「ま、まあそう言うお前だからこそ、俺様があの時スカウトしたってもんだよ」

「でしょ?」

「スカウトしたばかりの頃は、どうなることかと思ったけどな」

「それはお互い様でしょ。あたしだって、こんな人がプロデューサーだなんて、大丈夫かって思ってたもの」

「こんなきっちりかっちりしたイケメン捕まえて、よくそんなことが言えるもんだなオイ」

「自分の格好鏡で見てみなさいよ、ボサボサの髪に吹かしタバコ。場所が場所なら不審者でひっ捕らえられてるわ」

「お前もパワースポットで変なポーズしてるって良くウワサになってるじゃねえか」

「あ、あれは文字通りパワーを頂く由緒正しいポーズなのよ!怪しい人に見えたかもしれないけどね!」

あたしとプロデューサーは、いつもこうだ。

でも、今はこんな風に言い合える関係が、毎日が幸せだって思える。

 

あたしが導く未来は、どうなっているのかは分からない。

でも、どうせなら、良い未来が待っているって信じたい。

良い未来が待っている様に、未来を切り開きたい。

未来の貴方(わたし)を、信じたい。

 

 

 

 

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