(どうして北上さんと私のところに挨拶に来ないのよ)と私は思うのである。私達も今回の作戦に参加した。なので労われるはずだ。なのに私達のところに挨拶にあの人はこない。いや、私は別にいいんだけど北上さんには必要だから。そんなことを考えていたら、
「そういえば今度提督とどっか行くことになったよね、大井っちは行きたいところある?」
「私は北上さんとならどこでもいいわ」多分あの人もどこでもいいと言うだろう。
「んーならどうしようかね、提督に決めてもらう?」
「そうね、そうしましょう」と話してると提督の声が聞こえてくる。
「俺と2人でか?」、「そうだよ」
「なら次の土曜日ならいいか?」
「提督が誰かと出かけるなんて珍しいね」と北上さんが私に言う。そうあの人は基本1人を好む。そういえばこの前も時雨と夕立と出かけてた。
「そうね、北上さん」
「てっきり次の土曜日に出かけるもんだと思ってたんだけどね、まぁしょうがないかー」私もそう思っていた。
「提督に一言言いに行きますか?」
「そうだね先がどうなるかわからないし聞きに行こうか」
「提督少し良いですか?」声をかけたのでこちらを向く。
「以前私達と買い物に行くと言っていましたけどそれはいつにしますか?まだ予定を立ててませんでしたよね」
「そうだね自分の空いてる日なら基本良いけど北上は?」
「私はいつでもいいよー」
「なら大井はいつがいい?あとどこか行きたい場所ある?」貴方とならどこでもいい。
「私もどこでも大丈夫です」
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なんだよこいつら、お金渡すからでいいかな。まぁ一回約束したししょうがないか。
「なら街に出てぶらぶらするでいいか?」まぁ友達とこれやると大概ぐだぐだするけどしょうがないか。
「私はそれでいいよ日にちだけど次の日曜日でいいと思うけど」俺前日も時雨と出かける可能性あるんだけど2日連続って
「その日でいいよ、大井は?」
「私もそれでいいです、ところでそれも大事ですが前回の作戦で北上さんが頑張ったんですよ、労ってください」
まぁ後で行こうと思ってたんだけどさ、
「2人ともお疲れ様、これからもよろしく頼む」
「まぁ北上さまだからね当然の結果だよねー大井っち」
「そうね北上さん」俺はここに来て初めて女が女に恋するの見たわ、正直なんとも言えないよね、まぁ好みは人それぞれだからな。
「………」でなんで大井は無言でこっち見てるの?もう挨拶したしもう用事ないよね。
「あのー大井さん?自分何かしたかな?」出来ればもう戻って欲しい。会話するの疲れるから。
「もう提督は乙女心ってものがわかってないねぇ」いやそんな物はこの世に存在しないと思うけど、妹見てたら同じセリフ言えないから。
「ならその乙女心とは何を指してるのか北上はわかってるんだろ」
「まぁわかってるけどさぁ、いろいろあるんだよ」そのいろいろを教えて欲しいんだけど。
「提督少し時間を頂いてもいいですか?」はい?いやお前の相手は北上さまだろ。ね、俺に構う時間勿体無くない?てか癒しが欲しくてここ来たのにめんどいから
「いいけど」と言い夕立を下ろして大井についてく。ん?北上がいないぞ、ストッパーいないと殺されんかねない。でも何かした覚えもないし、いや常に最悪の事態を想定しなくてはと考えてると中庭に出る。3月になったとは言えまだ夜は寒いな。
「どうしたの?」この空間いいよねぇ、夜とかさ誰もいない道歩いてると静かで心地いいんだよね、今は大井いるけど。
「提督は艦娘のことをどう思っていますか?」あー難しい感じか、てっきり挨拶遅いからそのことかと思ったけど駆逐艦いる場所じゃ話せないわな。俺はとりあえず世間は難しい。反戦団体やらいろんなのがいるし大本営内部も過激派がいないこともない。反戦団体はどうやって生き残る気なのか教えて欲しいかな。
「難しいね、何とも言えない」俺は言質は与えたくないこの世に絶対なんて殆どないからな。徹底的に濁すに限る。
「なら質問を変えますね、貴方はどう言った目で駆逐艦を見てますか?」え?どういうこと。やっぱりロリコンだと思われてるの?さっきの質問と意図が違いすぎないかな。
「まぁかわいい存在だと思ってるよ」暁とか父性愛めちゃくちゃ湧くし。
「駆逐艦以外はどう思ってますか?」うわー答えにくい。
「信頼してるよ」
「まぁ貴方らしい答えですね」こいつ俺の何を知ってるの?
「でももう少し駆逐艦以外とも会話した方がいいと思いますよ」
やだよ精神的に疲れるわ。駆逐艦は肉体的に疲れるけど。
「善処するよ」
「ところで提督のことが好きな子がいたとして提督は告白を受けたらどうしますか?」なんだよ、こいつ。恋愛とか俺の人生で殆ど関わってこなかった道だぞ。まぁ俺も子供欲しいよな、暁とか可愛いし。自分の性格は理解してるから結婚はできないだろうけど。
「好きだったらなるようになるんじゃないのかな」
「まぁ貴方みたいな人を好きになる物好きも少ないでしょうね」こいつ聞いといて皮肉で返して来やがった。そんなのわかってるさ。
「もう終わりでいいだろう、中に入ろう」そう言って戻ろうとする。
「待ってください!」ん?このタイミングで声かけるなんて愛の告白かなんかかよ。まぁ有り得ないけどな。
「私はその…」本当に告白かよ。とか少し期待してる自分がいる。恥ずかしいわ。そんな訳ないだろ、しっかりしろ俺。
「貴方のことが「見つけたっぽーい!」ん夕立かよ。
「どうしたんだ夕立」
「戻ってこないから心配したっぽい、戻ってまた撫でるっぽい」またかよ、てかさっき充分撫でただろ。
「提督僕も撫でて欲しいな」なんだよ時雨までいるのかよ。
「わかったよ、大井結局何だ?」大井を見ると顔を下に服の裾を握ってる。
「なんでもないです」
「そんな訳ないだろう、何かあるから読んだんだろう?」
「また今度言います…」
「わかったよ、なら戻ろうか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何よ、せっかく勇気出して言おうと思ったのに…そう思いながらあの人の後ろをついてく。室内に入ると時雨が声をかけてくる。
「大井さん抜け駆けはダメだよ」この子気づいてる?
「なんのことかしら」
「多分僕も同じだからわかるのさ」時雨もか、私はそう思う。
「とりあえず戻りましょう」
「そうだね」そう言って私達はあの人の後ろをついて行く。
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あのまま部屋にエスケープするべきだった。なんで呑んべい達が絡んで来てんだよ。てか酒臭い。
「なー提督も酒飲もうぜー」
「隼鷹飲み過ぎてんじゃないのか?」
「いやーいつも通りだよ、地面が揺れてるよ」そんな状態で出撃してんのかお前は。
「提督も呑みましょうよ」蒼龍お前はさっき落ちたら、そのまま寝てろよ、てか飛龍面倒見ろ。
「蒼龍も呑み過ぎじゃないかな、休んでた方がいいと思うよ」
「大丈夫だよ、さっき一回お花畑行ってきたから」それ戻してないよね?、普通のトイレだよね?
「それにしても提督もロリコンだなー戻ってきてまた駆逐艦の場所に座るなんてさ、もう少し私たちとも会話しろよー」いや夕立が撫でろ言うからここに来たんだけど、本来ここに戻る気なかったからな。
「夕立が撫でて言うからな、あとロリコンじゃないからな」夕立は俺の膝の上で撫でられてる。そんないいもんなのかこれ?
「司令官」
「どうした朝潮」
「ロリコンとは何でしょうか」一瞬時が止まる。
「それはね朝潮を好きな奴のことを言うんだよ」隼鷹余計なこと言ってんじゃねーよ。
「なら司令官は朝潮のことが嫌いなんですね」
「いや朝潮のことは好きだよ」何でそう解釈した。
「先程ロリコンじゃない言ってましたよね?」
「朝潮、ロリコンの意味は違うんだよ」
「ならどういう意味なんでしょうか?」
「まぁ朝潮はまだ知らなくていいんだよ、世の中には知らなくていいことがたくさんあるからな」
「なるほど、ならロリコンは知らない方がいいものなんですね」
「そういうことだ朝潮」隼鷹余計な事言うなよ、てか夕立さんそろそろ足痺れてきたんですけど…
「夕立そろそろ降りてもらっていいか」
「やだっぽいまだ撫でるっぽい」
「トイレ行きたいんだが」トイレエスケープするかな
「なら仕方ないっぽい戻ってきてまた撫でるっぽい」まだ撫でなきゃいけないの?
「夕立はあとどのくらい撫でれば満足?」
「うーん、わからないっぽい!」いやそんな元気良く答えられても。
暁は…眠そうだなまだ8時過ぎなんだけど。
「暁、寝るなら部屋に戻って寝ろよ」
「だ、大丈夫よ一人前のれでぃは起きてられるんだから」
「むー提督ツッキーばかり構ってないで私も構って欲しいネ」何でここにいるの?俺比叡に殺されるのは嫌なんだけど、ほら後ろ見ろ包丁研いでるぞ。
「金剛は長女なんだから姉妹の面倒見てたほうがいいと思うぞ、な!比叡」比叡に振ると顔を明るくして
「はい!私もお姉様と喋りたいです」扱いやすいな。
「比叡とは充分喋ったネ、提督と喋りたいデース」俺はいいよ、てか比叡さっきの笑顔どこいった。何で俺を睨むんだよ。榛名と霧島はどこいった。うん、見当たらない。
「とりあえずトイレ行ってくるわ、暁部屋に帰るぞ」と言って暁を抱える。もう寝てるし。
どうして時雨が後ろにいる、出た時までは1人だったろ。
「時雨なんでここにいるの?」
「僕がいると駄目なのかい?」
「いや気になってな」まぁ部屋に帰りたいからな。
「提督がこのまま部屋に帰りそうだったからついてきたんだよ」凄いな良く俺の思考がわかってるな。
「別に部屋に帰っても問題ないだろう」
「提督はもう少しみんなと会話した方が良いよ、大井さんも言ってたよね?」お前そんなところまで聞いてたのか。
「暁を部屋に戻したらな」てかまだ寝てんのかよ。
「暁起きろ、部屋についたぞ」部屋の前で起こす。
「…ありがと、お礼はちゃんと言えるんだから」明らかに眠そうだな。
「時雨暁の部屋で着替えさせてやってくれないか?」
「提督が待ってくれてるなら良いよ」ちくしょう一石二鳥だと思ったのに。
「待ってるからよろしく頼む」
「わかったよ、暁着替えようか」
暫くして時雨が出てくる。
「提督待たせたね」
「いや俺が頼んだんだし」
「なら戻ろうか」
「なー時雨、戻らなきゃ駄目?」
「駄目だよ、僕も提督と話したいし」いや俺と話すことなんてないだろう。駆逐艦には良く構ってるからまだしもねぇ他は…
「なんか俺も眠くなってきたなぁ」
「提督嘘はいけないよ、ほら夕立も待ってるから」なおさら戻りたくねぇ、普段は可愛い愛犬だけど、今日はしつこい。
だらだら歩いてると結局部屋の前に戻ってきてしまった。
うーん入りたくねぇ。
「ほら提督止まってないで中に入ろうよ」しょうがない…
「戻ってきたデース、今度こそ私と話すネ」何を話すの?そう思っているとずっと金剛が比叡がどうやら榛名がどうやら霧島がどうやら全部姉妹な。俺は会話聞いてるだけ。
「提督ちゃんと聞くネー」
「金剛達は本当に仲がいいな」そう言ってコップの水を飲む。ん?水じゃないてかコップに飲み物入れてないよな俺。もしやと思い横の響を見る。
「ハラショー」ハラショーとは何だろうか。そう思う俺。
「響、ウォッカはやめてくれないかな」
「司令官それは私のコップだ」響のコップ…当たり前か俺入れてないもんな、てかこれ響と間接キスか。まぁ別に大したことない。
「ごめんな響、新しいコップ持ってくるわ」まぁこんくらいで酔うほど弱くは無い。
「司令官別に問題ないよ」まぁ親子みたいなもんか。
「提督喉乾いたならこれを飲みなヨ」そう言ってコップを差し出してくる。少し待てなんで比叡が包丁両腕に持ってんの?落ち着け俺はそこまでしてない。なら
「金剛このコップは誰のかな?」
「ん?私のデスヨ」それだよ、お前は俺を殺させる気か。
「まぁ響くらいなら問題ないけど…」
「もう提督は気にしすぎデース、問題ないネ」いや殺されかねない。刺されたら絶対痛いやん。
「ほら返すから」、「大丈夫デース」、「自分も大丈夫だから」、
「いいから飲むネー」、「だから要らないって」、押し問答してると
「比叡!」、「はい!お姉様」
「提督を抑えるデース」、「了解しました。」
「おい、比叡やめろ」、「金剛お姉様の命令は絶対です」
「提督がいけないんですヨ」そう言って一升瓶を持っている。おいさっきのコップはどうした。
「もう酔わせればコップなんて問題ないデース、私にメロメロになるはずデース」思考が終わってんな、その量は流石にきつい。俺は酒は飲まないんだよ。口を閉じる。
「抵抗は無駄デース、比叡鼻をつまむネ」そういうと鼻をつまむ比叡、おいなんでお前らにこんなことされるんだよ。一升瓶を口に入れられる。あー終わった。やばい、気が遠くなる。いや流石に駄目だ。俺は大丈夫。
んーなんとか大丈夫だな、てか身体暑いな。今ならなんでもできる気がする。
「テイトクゥー大丈夫デスカ?」、「司令起きてください」
「お前らのせいだからな」あれ声が漏れてる。やばい酔ってるなこれ。
「ソーリーネ反省してマス」、「司令すいませんでした」
「まぁ反省してるならいいよ」
「ねー提督はさ気になっている子とかいないの?」なんで北上様?
「青葉も気になります、司令官実際どうなんですか?」おい青葉はやばい、なんでいるんだよ。
「暁とかめちゃくちゃ愛情湧くぞ」
「てーとくさん夕立のことは好きっぽい?」
「あー好きだぞ」
「えへへ、夕立もてーとくさんのこと好きっぽい」
「可愛いな」やばいまた漏れてる
「褒めて褒めてー」頭を撫でる
「違いますよ司令官、異性として好ましく思ってる子ですよ」
「因みに大井っちはどうなの?練度1番高いけど」
「まぁ大井はなんだかんだで優しいからな助かってるよ」
「提督私はどうなんですカ?」
「んー金剛は、普通に元気で美人だと思うぞ」こんなこと普段俺言わない、口が軽すぎる。まぁ悪い気はしないな。
「もう提督ったら褒めすぎデース」
「まぁ異性どうこう置いといて普通に気になるのは赤城さんと加賀さんかなぁ」
「バリーン」ん?なんか割れたか。まぁいいか、誰か酔ってやらかしたんだろう。
「ほう、司令官それはどうしてですか?」金剛は何か暴れてんな。大井がコップ落としたんか。
「普通に何考えてるかわからんからな」
「提督それがどうしたのさ」
「加賀さんはいつも表情に出ないだろ、何考えてるのか普通に気にならない?赤城さんは逆に怖いな、常にニコニコしてるから怒らせたらやばそう、まぁ普段は優しいけどね」
「他には何かないんですか?」
「んー普通に青葉とか可愛いと思うぞ、北上も」
「恐縮です」なんで照れてんだよ。
「いや普通に艦娘は美人さんだからな、町に行けばモテモテでしょうに」やばいね、もう言いたいこと言ってる気がする。
「じゃーねー青葉、北上も」と言って青葉に手を振る。部屋に帰る。
提督…酔うと陽気になる。普通に一航戦は何を考えてるのか気になる。
青葉…鎮守府のパパラッチ。それ以上でも以下でもない。
赤城…蒼龍の次に来た。常にニコニコしてる何を考えてるかは知らん。
加賀…普通の加賀さん。感情表現が苦手、お酒も苦手。