十人目の旅の仲間   作:ひん(再就職)

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マザルブルの間

オーザンの感覚ではおよそ四時間でガンダルフは目を開けた。

四つの通路を見渡せる高台に座っていたレゴラスとアラゴルンもそれに気付いた。

アラゴルンはガンダルフの元へ、レゴラスは眠っている仲間を起こしに岩場を下った。

「どうだ?」

「道がわかった」

ガンダルフは腰を上げて杖に付いた砂埃を払う。

「ここは安全とは限らん。みなを起こそう」

カラズラスから歩き通しの疲れが催した深い眠りを妨げるのは気が引けたが、無用な危険は冒せない。

「ピピン、起きてくれ」

エルフに何度も揺すられてもピピンは寝言を口ずさむ。

「むにゃ……ぼく、朝ごはんはベーコンと玉子炒めがいいな」

「いつまで寝ぼけてんだ!」

「うぶっ、わわっ!?」

メリーが顔に水を掛けると慌てて跳ね起きた。

ギムリの歯ぎしりをものともせずにすやすや眠るようなピピンには手こずったものの、レゴラスはメリーと協力して全員を目覚めさせた。

ぴくりともせず死んだように眠っていたフロドの肩を揺らす。

疲れた彼を起こしたくはなかったがそうもいかない。

「起きろ。出発だ」

しばし目を開け閉めして、夢の世界からフロドは戻ってきた。

手を伸ばして起きるのを手伝う。

「夢は見れたか」

「分からない。でも、たぶん良い夢だった」

微笑んだフロドの顔色は幾分良くなり手を握り返す力もしっかりしている。

立った膝に力が戻っている。

フロドはまだ歩けそうだ。

「持てるな?」

オーザンは拾ったセレグセリオンから指輪を外して目の前にぶら下げる。

魔剣との押し合いが途絶えた指輪は懲りずに誘惑を始めた。

間髪入れずフロドはそれをもぎ取って首にかける。

目にはまだ勇気と光があった。

「上出来だ」

歴戦の戦士でも、一度離れた死地に戻るのは足がすくむ。

それを迷わずやってのけた彼に改めて敬意を抱いた。

「お前はもう弱いホビットじゃない。さあ行くぞ、腹に力を入れろ」

フロドをガンダルフへ押し出し、腰にセレグセリオンを差す。

「お先に」

「ちょっと待った」

後ろから追い抜こうとしたサムを捕まえた。

肩を組んで耳に口を寄せて囁く。

「俺に何かあればフロドを頼む」

「はあ? あんた強気なのか弱気なのかどっちなんだい?」

「大人は現実を見なきゃいけねえんだ。明るくな?」

ふざけた態度の中に、真剣なものを感じたサムは立ち止まった。

「長い旅だ、俺やガンダルフやアラゴルンが居ないこともあり得る。お前だけは絶対一緒に居てやれ」

「デブのホビットなんかが戦いの役に立つかい?」

自虐するサムの荷物を叩く。

フライパンや水筒がからから揺れた。

「戦いってのも剣を振り回すだけじゃねえ。お前にしか出来ないこともある。ナズグルに追われてもフロドを気遣えるお前だから言ってんだ」

一番の親友だし、上手い食事を食わせてやることはサムの得意なことだ。

そういう些細なことが本当に苦しい時こそ支えになってくる。

サムはこれまでの主従関係を思い出させられ心をくすぐられた。

「言われなくてもそうするさ」

鼻息が熱くなったサムが肩を振りほどいて進んでいった。

すっとアラゴルンが肩を寄せた。

「済まない。さっきのは私がやるべきだった」

「姫様と中つ国のことで頭がいっぱいだろ? 俺は気楽な手ぶらだ、助け合っていこうや。な?」

太い腕でアラゴルンの鍛えた背中を豪快に叩きニヤリと笑う。

アラゴルンもガンダルフも、人々の営みや国を守りたいという思いが強い。

故に窮地にあれば愛するものが多いほど余裕がなくなる。

こういうのは感情以外何もない自分の役割だ。

「どっちに行くんだ?」

ギムリがガンダルフに問う。

左は下り、中央は狭い平坦、右は登りの道が、ぽっかりと真っ黒な口を開けて待ち受けている。

ガンダルフは登りの道を選んだ。

「この道をゆく。穏やかで嫌な臭いがあまりせん。他は風の通りはあるが廃墟で新鮮な空気などかえって不自然じゃ。オークが新たな巣穴を開通させたのじゃろう」

「なるほど、道理だ」

レゴラスも相づちをうって賛同した。

間違いだったとしても、賢者に分からぬようでは誰にも解けない。

仲間たちは厳かに、しかし速やかに道を登り始める。

暗くて湿っぽいトンネルがずっと先まである。

中つ国を照らす太陽の下で暮らしてきた者たちは気が滅入りそうだったが、なんとか気持ちを奮い立たせて歩いた。

どれだけ歩いたのか議論しあったが、地下の暮らしに詳しそうなギムリの体感では一日と半分程度らしい。

「よくもまあこんなに深くに家を構えたもんだ。ペレンノール野より広いんじゃないか?」

ゴンドールのミナス・ティリス城下の広大な穀倉地帯と比べてボロミアが言った。

暗闇の中で彼の目には黄金の実りと放された家畜の様子がありありと浮かんだ。

少し広い回廊に出た。

丁寧に設計して岩盤から削って磨いたように平らな壁と天井だ。

「掘りも掘ったり数千年ってか。地底まで行っちまうわけだ……」

とてつもない手間をかけた空間に純粋に言葉が漏れた。

発掘に秀で優れた鍛冶師でもあるドワーフが、霧降り山脈の豊かな鉱脈を見つけてから費やした情熱たるや、言葉にし難い。

指輪の魔力もいくらか後押ししただろうが、それでも人の身に成せることではない。

「ぐふふ、こんなもんじゃない。広間ではあっと驚かせてやるからな」

同胞を誉められて誇らしげなギムリが唸るように笑った。

ギムリの言う広間には間もなく到達した。

それは、ガラスのように磨きあげた巨大な石柱が何十と並ぶ大部屋だった。

どこかの採光装置から差し込む太陽が全体像をうっすらと浮かび上がらせた。

天井も部屋の端も魔法の光も届かないほど広く、石柱は一本一本に丁寧な彫刻がされている。

床は平らに削られてどこにも角はない。

地上に残るどんな神殿や城もかなわない荘厳さで、モリア最盛期の繁栄を語るように途方もない規模だ。

風化している部分がとても少ないのが驚きだ。

地下にあって地上の風雨から守られたからだろう。

積み上がった砂の他に年代を感じさせる劣化が無い。

しかし廃墟となって久しい侘しさも同時にここにはあった。

間口に彫られたのは案内板だろうか、汚れているが二十一と読み取れた。

あと二十部屋はここに並ぶような広間があるのだろうか。

「こいつは驚いた……」

天井を見上げたボロミアが唖然となって呟いた。

「ああ……」

裂け谷とはまた趣の違う様相にさしものオーザンも感嘆した。

「どうだ! これがドワーフの宮殿だ!」

ギムリが自慢げに短い手足をばたつかせる。

オーザンは埃っぽいのを我慢して鼻で深く吸って辺りを嗅いだ。

「ギムリ、質問がある」

「なんだ? ドワーフの技は秘密だぞ?」

風景を眺めて変だと思った事を聞きたくなった。

「そうじゃなくて、親戚のバーリンの一味に俺の何倍もデカい奴はいるか?」

「何を言っとる、そんなドワーフいるわけなかろうが」

「まあ、そうだよな」

だとしたら、柱の上の方で埃を焦がして黒ずませている煤はなんだ。

床に積もった埃も薄すぎる。

まるで、オーザンの頭よりずっと上の高さで松明を構えた大きな怪物が通ったような痕跡だ。

オークの臭いは薄いが他に焦げた臭いがするのもどうしてだ。

「変な奴め。そんなことよりバーリンを探そうぜ、きっと広間のどこかにいるはずだ」

「うむ、ここを抜けるにはそれが早かろう」

ガンダルフが杖の光を左右に振って行くべき方向に見当をつけようとしている。

オーザンはある方向を指差した。

「それならあっちだ。ドワーフの臭いがする」

そちらを意識して魔法の光を集めると壁に面した部屋があった。

「あの小部屋か」

「そうだ。調べれば手がかりが得られそうだ」

広間と比べてると小部屋に見えるが、並みの家より大きい一部屋を小部屋とギムリが言うのも変な感覚だ。

古ぼけた木の扉を前にして、あることを悟った。

同じエルフのレゴラスも感じ取ったようだ。

霊魂の残り香を。

「よし入ろう」

アラゴルンが押し開き、ボロミアとガンダルフがなだれ込む。

そしてギムリも入ってそれらを見つけた。

明かり取りに穿たれた細い窓から差し込む光の中、真っ白な石の棺が鎮座していた。

「ひっ……」

ホビットの誰かが悲鳴を漏らした。

棺の周りにはここを枕に果てたドワーフの戦士の亡骸がたくさん横たわる。

壮絶な討ち死にだったことだろう。

ギムリが棺にすがり付いた。

「うぐ……そんな……バーリン、これはオーリか! オインはどこだ!?」

棺にはバーリンの名が刻まれていた。

墓に寄りかかって息絶えた者の背格好にも見覚えがあった。

残る伯父のオインを探して亡骸を漁った。

それでも彼が愛用した戦斧を持って倒れているドワーフは見つからない。

倒れている亡骸は全部調べたが全員が違っている。

家族の亡骸すら見つけてやれないことを強く悔しがった。

「オイン、オインはどこなんだ……」

夢見た親族との再会の望みはことごとく絶たれた。

ギムリは壁を向いて膝を着き、うつむくと誰にも顔を見せずにさめざめと泣いた。

怒りと哀しみに震える背中はありし日の自分を見ているようだ。

オーザンは何も言わないし言えない。

男にかけるべき慰めの言葉など存在しない。

男とは自分の力で立ち上がれるものだ。

ただ魔剣を抜いた。

敵討ちなら手を貸せる。

背中を一度叩いて一人にしてやった。

死してなお友のそばを離れないオーリが本を抱えているのにガンダルフは気がついた。

白骨化しかけた手を剥がして拾い上げる。

何度も刺され、滅多斬りにされ、焦げた跡もある表紙を捲る。

「ふむ」

ページはちぎれて残った部分も黒っぽく古い血のしみで汚れたりしていたりと、大部分は読めるような状態ではなかったが、なんとか単語の意味を拾って解読を試みた。

モリアの言葉と谷間の国の文字を

ページをめくってじっくりと黙読する。

「これはバーリンの一党の運命を記した記録のようじゃ。わしの推測するところでは、ほぼ三十年近い昔、かれらがおぼろ谷にやってきた時から書き始められたものと思われる。ページにはここにきてからの年度を示す番号がついているようじゃ。最初のページは一の三となっておる。だから最初から二ページ欠けているわけじゃ。では読みあげるぞ」

血で汚れた文字を指でなぞってなんとか読み解く。

「大門よりオークドどもを追イ払ヒ、部屋ヲ――守備セリ――じゃろう。――ワレラハ力戦シテ谷間ノ明ルキ――日ノ下デ多クヲ倒セリ、じゃろう。ふろいハ矢ニアタリテ討チ死ニセルモ、大物ヲ打チ倒シヌ。それから――鏡ノ湖ニ近キ草ノ下ニふろいハ――とあり、そのあとの語はにじんではっきりせぬ。次の一、二行も読めぬ。それからそのあとは――ワレラハ北ノハズレノ第二十一広間ヲノットリ、居室ヲ定メヌ。ココニハ――そのあとが読めぬが、採光筒のことに触れてあるようじゃ。それから――ばーりんハまざるぶるノ間に玉座ギョクザヲ定メタリ」

「ここが二十一広間だ。マザルブルの間とはこの部屋のことだろう」

オーザンが言った。

「さて、そのあとはもうずっと読めぬ所が多い」

ガンダルフがページを飛ばして目を細める。

「黄金とか、ドゥリンの戦斧とか、それに何とかの兜かぶととかいった単語が見えるだけじゃ。そのあとに――ばーりん、もりあノ領主ナル――とある。これで章が一つ終わっているようじゃ。いくつか星印があって、今度は別の手で書かれておる。ワレラハマコトノ銀ヲ見イダセリ――とあるのが読める。そのあとに――清錬――という言葉があって、それから何か書いてある……ミスリルか。それから最後の二行は――おいんハ第三深層ノ上部武器庫ヲ求メテか。一ヵ所にじんでわからぬが、西ノ方柊郷ノ門ヘ行ク、とあるな」

彼らは死者を出しつつも、一時はモリアの主導権を取り戻し、ミスリルの集積所か鉱脈やドワーフの財宝を見つけたのだろう。

そこから数ページはおなじような発見の喜びを書き綴った文だったのでガンダルフは飛ばした。

書き手が変わったのか、綺麗なエルフの文字で書かれていた。

だが内容は反対に暗いものだった。

「美しい書体で、よくない知らせを記さねばならなかったようじゃ。はっきり残っている最初の言葉は――悲シミ――じゃ。昨日ハ十一月ノ十日ナリ――もりあノ領主ばーりん、オボロ谷ニテ討タル。鏡ノ湖ヲノゾカントヒトリ出カケシガ、岩蔭ニヒソミタルおーくニ射コロサレヌ、ワレラハおーくヲ討チ取リシモ、サラニアマタノ……東ヨリ、銀筋川ヲサカノボリ……」

バーリンはかなり以前にオークに殺されたようだ。

そして敵討ちをしたが増援が川を登って対抗しきれなくなってしまった。

このページの残りはほとんど判読しがたいほどに涙で汚れ、震えた字で書かれている。

「ワレラハ門ヲトザシ――シバラクハ保チ得ン――それからこれは多分――恐ロシキ――蒙ル――残念じゃ。念願のモリアの領主の称号を帯びたのも五年に満たなかったようじゃ」

最後の結末を探して読み飛ばし、目的のページを見つけた。

「ワレラ出ヅルコト能アタハズ、ワレラハ脱ノガレ得ズ。橋ト第二ノ広間ハスデニカレラノ手中ニ落ツ。ふらーる、ろーに、なーりハカシコニテ討チ死ニセリ。続く四行は不鮮明で、わずかに――五日前ニ行キシ――と読めるだけじゃ。最後の数行にはこう書かれておる、池ハ西門ノ壁ニ達セリ。水中ノ監視者ハおいんヲ、捕トラフ。ワレラ出ヅルコト能アタハズ。イマハノ時来ル。太鼓ノ音、深キ所ヨリ太鼓ノ音――今ヤカレラ至レリ」

生き残った全員がこの部屋で立て籠り、そのまま扉を破られて討たれたのだろう。

「太鼓の音? 軍を動かす太鼓をオークが使ったのか?」

ボロミアが訊くがガンダルフは首を振った。

「何を意味するかは分からん。じゃがモリア奪回の試みはかくして潰えた。壮挙ではあったが、愚挙であったともいえる。時はまだ熟してはいなかった」

これがバーリン一党の辿った末路だ。

日誌の通りならオインは西の門でフロドを食おうとした怪物の魔の手にかかって命を落とした。

亡骸は食われたか水底に沈んだか。

「バーリン、オイン、オーリは私の知人でもあった。残念だ」

レゴラスが目を閉じて彼らの死後の幸福を祈った。

「ああ……」

旅が終わり次第、ギムリと共に湖の怪物を殺しに戻ると決め、最期まで見事に戦った戦士たちに短く黙祷を捧げた。

その一方、難しい言葉の連続で疲れたピピンは井戸に腰かけた白骨死体がおかしな角度で右手を出しているのが気になった。

好奇心がわいたら抑えられないホビットは、ついつい指先に触ってしまった。

思いもよらず死体はぐらりと傾いた。

それだけに留まらず、死体に絡まった鎖の先にあった桶は井戸の縁から揺れた。

「あっ」

ごく近い未来を予見したピピンは小さく短い悲鳴をあげた。

桶は鎖に引かれて井戸に吸い込まれていく。

しかしそれを見過ごすオーザンではない。

目で追えない無拍子で半歩踏み込み、抜いたままにしてあったセレグセリオンの刺突を繰り出した。

井戸に消えかけた桶の底を切っ先で突き刺し縫いとめる。

鎖に釣られて落ちそうになった死体は危ういところで丁寧に剣の腹で支える。

首がぐらぐらしたがなんとか持った。

「よかった……」

ほっとしたピピンの脇を不意に風が吹いた。

乾いた熱風。

セレグセリオンのいたずらだ。

「この駄剣が……」

最後のひと押しを受けた死体の頭部は止める間もなく井戸に落ちた。

鉄の兜を被った頭はからんからんとモリアの深層まで音を響かせて落下していった。

仲間たちはしんとなった。

「ごめんなさい……」

「この馬鹿者め!」

発端のピピンがガンダルフに震えて謝ったがもう遅い。

遠くのどこかから、トン、タプ、タプ、トン、とハンマーで何かを打つ音が響いた。

音で伝える地下の通信方法だ。

今の騒音でモリア中のオークにこの位置まで知られてしまっただろう。

「大勢来るぞ」

ざわめきを聞き取ったレゴラスが警告した。

「お出ましか。歓迎してやろう」

首なしになってしまった体を丁重に寝かせ、セレグセリオンに刺さった桶を捨てる。

レゴラスが弓を使えるように扉の前を開けて脇に立つ。

魔剣はまた騒ぎだした。

強敵が近いと特にうるさくなるのだ。

「うるせえ、今度ふざけた真似したら指輪と一緒に火口に捨てちまうからな」

悪ふざけが酷い剣の刃筋を睨んで何度か頭突きして抗議も一蹴する。

扉に張り付いて外を監視するアラゴルンが叫ぶ。

「オークだ!」

扉を閉めるとボロミアと協力して落ちている斧や槍を閂とつっかえ棒にして補強した。

アラゴルンとレゴラスは弓を構え、ボロミアは片手剣と盾を持つ。

ホビットはガンダルフの後ろでおっかなびっくり短剣を抜いた。

「いいさ、丁度暴れたかった」

ギムリは涙を拭い、立ち上がった。

怒りと哀しみが斧を握る力に換わる。

「来やがれオークども! ドワーフはまだここに居るぞ!! 目にもの見せてくれるわ!!」

バーリンの墓に飛び乗り、斧を振りかざして気炎をあげた。

「そう来なきゃ男じゃねえぜ」

鎮まったセレグセリオンを切っ先が左脚の横で床につくほど下ろして脱力し、右肩を柱に寄せて待ち伏せる。

すきま風にはオークの臭いが充満している。

全員が覚悟を決めて待ち構えた。

薄っぺらな扉が軋んで揺れた。

 




入門用の単語解説講座

イルーヴァタール(唯一神、創造神)
通称エル
地上世界(アルダ)を作った一番偉い神様。
中つ国に介入することはほぼ無い。

ヴァラール(神々、もしくは上級天使?)

男神の単数形はヴァラ。
女神はヴァリエア単数形だとヴァリエ。
創造神が作り、アルダを整えるために送ったりした神様たち。
アルダに生まれた人々にさまざまな知恵を授けて文化を教えたりした。
初代冥王メルコールはヴァラの一柱だったがヴァラ最強の力に溺れて即堕ちした。

マイアール(精霊、下級天使?)
単数形はマイア。
ヴァラールに仕える形の無い天使。
サルマンやガンダルフも元はこれ。
中つ国に派遣されて制限を掛けられて年寄りの姿になっている。
サウロンもメルコールに着いていったマイア。


同時展開の
エログロ全開ハードコアチャンバラ破戒武侠伝
「剣戟魔界都市」もハイよろしくぅ!
https://syosetu.org/novel/303761

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