【史上最強の】貧弱一般人が一級の勇者に限界突破するの見かけたんだが【弟子ケンイチ】   作:黄雨

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11.黄金の鉄の塊で出来たマイボディが片手棍二刀流に遅れを取るはずがない

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今見たら財布の中身金ほぼロストしてたんだが

もし原因がスリにあるなら

現行犯逮捕してるはずなので

これはおれの資金維持管理に重大な懐疑アリという

状況証拠能力を持つこととなった(茫然)

残金は9円でいい(12円)

 

思い返してみるに無駄だ遣いが多かったのは事実。

 

ひんぱんに野生のゲーセンいってた理由が最大限の原因で、

各種必要経費がおさいふ財政をあっぱくしている

ということがおそらくだがまず絶対に間違いなかった

これではハクザンリョにもいけないしタイマンの約束も果たせない

 

しょうがないのでとっておきを出す俺はバイト先で店長に

 

「店長はおれに前借りさせるべきだと思うぞ?

でなければストライクが始まるかもしれないでしょう!

もし一度始まったらもう辞められない!」

 

といってやった、そしたら「そう? 辞めたいの?」と金欠したミツグくん見るような冷こくで冷ややせかかせにくる返答におれは「ここで働かせてくれナイト困る」と返すのが精一杯だった・・

この店はは並のバイトより遥かに効率が良い生半可なバイトでは払えないホーシュウを貰って店を掃除してたら3回連続見つめられることもたまにある

瞬間最大時給10000超える日も珍しくないそれが18:00~22:00&討伐報酬ありという労働内容

もう結構ウデとか重視で店内血走ってるから騒ぐと危険

そんな夜の街のい酒場のアウトローな魅力には粗がいがたいものがあるよな

 

ま、給料日は三日後だからベッド金策に着手する必要がある

 

 

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地元チームのフルアラ組んで

他派閥の喧嘩チームと抗争、

リアルバリスタのすえ財布ドロップ待ちという

作戦がまず思いついたのだが

既に実施済み地元一帯はダーク勢力下なので

他派閥にそうとうする相手がいなかった。

遠征したら電車代がかかる費用もない

 

パワーの高さにまかせてカツアゲするという

ダサくて恥かしい行いはみっともないから

禁止してるのでこれも金策に使えない

善意の献金を積極的に要求する行いは

間接的に言えばカツアゲと同等ということになるのでこれもダメ

 

木工スキル、裁縫スキル製作物をリアルマネートレードする作戦

これはおれの手持ちの案の中でもかなり手堅いのだが

確認してみたところ以前ネット上でうりに出したものは

買われていなかった、預金残高増えない! 増えにくい!

 

労働しながらも頭を回転させたが良案はでなかった

するとバイトの終わり際、店長から「もっと稼ぎたいわけ?」という声かけに「hai!」と元気よく返すんだがそうそうウマい話あるわけない半分に聞き流そうとしてたんだが「ナイトくんって最近ますますいい体になってきたわよねえ?」とかいいつつ腕とか背中フェザータップしてきた

「だから何?」て感じの態度で筋肉格部位締め上げると「かったーい」とかいってぺちぺちしだし「これなら大丈夫そう」とか各部ナデナデしながらポツリという

 

「ねえ、地下格闘場、行ってみない?」

 

とか言い出した、いやそれフィクションでしょ? 

リアルに実在するわけないおれは鼻で笑ったんだが冗談ではなかったらしい

急にマジメなか鬼なって「やるかわらないか今すぐ決めろ。やらないんなら誘わない」ときたので「やるます!」と反射的に返答

巧妙に悪質な手口で誘いやがってよ、おれも男だから話に乗ってやる

 

 

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したら店長はどっかに電話しだして、

その後クルマでエリチェンすることとなった。

だいぶ運転する間に「ナイトくんは地下格闘場始めて?」とかいうあるわけがないというと

 

「地下格闘場ってのは案外あちこちにあってねぇ、

 場所によってルールも賞金もまちまちなんだけど

 今から行くのは比較的良心的な方よ?」

 

なにそれ知らない未確認情報なんですが

おれには詳細な情報を請求する権利がおれにはあると思う

そしたら色々教えてくれたが今からいくのは一見さんお断りの

かいいん制バトるフィールドでタイマン張るらしい

 

目潰し金的禁止のヒジヒザアリアリ、ダウン追討ち禁止でダウン10カウント制の時間無制限……

 

だってよ。だがおれにはこれが良心的かどうか判断つかなかった、

まガチでマジのヤバイとこでは更にヤバいということを考えると

結果的に良心があると認めたほうがいいのかも

 

しかし俺のバイト先は割りのやたらいいだけのい酒場だったはずなんだがな・・

 

たしかにヤクザとかその道を極めてる極どうのアウトロー出入りすることが希によくあるのは事実

タチ悪いのがトラブる起こすのしょっちゅうだし、そのたび喧嘩両成敗、ギガトンパンチで動きを黙らせるのは業務のひとつだった

遊びじゃすまないものを取り出したときは店長が対応、

それはもうアワレになるくらいアワレにぬる

元もとそういう店だとわかっていたし過去には闇の取引っぽいのが(遊戯王カードのことじゃないぞ?)奥の個室の秘密の開かずの座敷エリアでも行われたこともあるらしい

 

だからおれのようなガタイが良く強くて頼りになりそうな男がバイト戦士として雇われてるが、ここから更なる裏世界にエリアが繋がっているとは思わなかった。隠しエリアとかひみつリュージョンやめてほしい事前に通告すろ? 

 

 

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そのうちどっか港っぽいとこの倉庫のひとつの

なんかヤクザとかより上流階級で金持ちのじゃあくとか

待ちうけていそうな海沿いの沿岸に連れてこられて、

クルマから降りてついてくとどこからかカタギではないのが寄ってきたが

店長が電話したものですがとか、そういう方向の話をすると中に招かれた。

 

周辺サーチ見回すと金網ステージが二つ構成のマップ、

かたほう素手の殴り合いという不良でもオードソックスな戦いやってるんだが

野生のゲーセンとは比べるべくもない、ふいんきは明らかに裏世界ではあるにはあるが客層はマフィヤとかじゃない立見席には一般人ぽいものかなりいた。

そこまでおれがイメージしてた裏世界のふいんきはあんまり無かったな。

これなら何とかなるのかも……と思っているとおれの対戦カードが事前に決まってたみたいで、なんか店長に案内されてもう片方の金網ステージに行くこととなった。

 

 

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そこにいたのはドラムマニアとかうまそうなふいんきの

ドラマアズマとかそんな名前のやつが称賛を浴びていた

片手棍二刀流なんだがおれが金網ステージ入ると

「あんちゃん、いい音しそうだべ?」というので「何いきなり話かけてきてるわけ?」と返すとドロロロッっとパントマイムに口でリズムを刻んでた

おれはどちかというとビーマニ、ポップン系譜の派閥

そしたらこのまま肉ドラムになってほしそうに実況がおれのこと言ってる……

俺のせいじゃないが人のわるくちいって会場盛りageるなよボコボコにされたいのか?

 

そいつどうやらスピードタイプみたいで開戦合図とか無しにドロロキャンセルしてカカッっと前ダッシュしてきて「ヒョウ!」と打ち込む右手棍、おれは簡単に掴もうとしたところ手首のスナップだけでキャッチ回避して手首打ちすえてきた。

そして引くウデが更に手首の動きのダブルアッタク

リアルクラクラとは言わないがスピードとテクニックの両立プレイヤーだなと関心が鬼なるが

そんな木製のクラーケンクラブのパクリのニセモノでは攻撃モーション終わるまで次の攻撃がでるわけがない

 

ま、防御力は低そうな見た目だからワンパン入れば勝てるのは確定的に明らか

 

多分頭の中のリザルト画面でGRESTなんだろうな、

得意げなか鬼なって「リズムに乗るぜ!」と攻め立ててきたのだが

俺ならテンションゲージ25%の力さえも発揮せずに8割ほどの確率でパーフェクトを取れる敵の動きだが

やろうとすればすぐ勝てる反面まあこいつの実力を見てからでも遅くないと思い

更に店長が俺の防御力を信頼して提案した作戦もあったので

打ち込まれるまま打楽器と化しつつプレッシャーを与えてやったらそいつはわずか十数秒ほどでグッドを出した

「こんなプレッシャー程度でグッドとは他愛無いな」と言うとそいつは動揺したらしく最終的にバッドまで出していた

 

実況はその真の状況については何も分からないみたいで

おれを砂のフクロみたいに紹介してたが

そのおかげのせいか俺の倍率は鯉のぼりに上がることは間違いないでしょう

そこにすかさず店長が大金をかけこみベットタイムが終了、一撃準備がととのった

 

 

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「終わりにするか?」というと想像を絶する危険を痛感したんだろうな、更に調子にのって「ひびけドラムのごとくにーっ!」と超必っぽくガンガン叩いてきてるが鬼譜面なので意味ないし、はっきりいってそんなひょろっとした弱そうな棒切れで叩かれても痛くない。まだひのきの棒のが強いはず

 

黄金の鉄の塊で出来たマイボディが片手棍二刀流に遅れを取るはずがない

 

そしてついに発生した大振りバッドビートの代償におれは上体逸らして間合い踏み込み回避と同時にギガトンパンチ打ち込むそしたら

そいつは何がおこったのか分からずブザマにもプルプル足震えて倒れた

 

ここでいうバッドはあもりにもスキだらけでおれから反確を受けるという意味

おまえ調子ぶっこき過ぎてた結果だよ?

 

あっけなくテンカウント刻まれて試合は終わった。

そしたら連戦するかしないかの要望だせるっぽいのがセカンドの店長にもたらされたが今日は顔合わせだから帰らせるというのでこれでおれのデビュー戦は終った。

ここまで別に恐ろしいとは思わなかったが帰り際に背筋ヒヤッとアラート発生させる気配がこっちを見つめてきたヤバイPっぽいのにだけほんのちょっとビビった恐怖耐性つけてなかったらヤバかった

 

 

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「はいファイトマネー」と百万円束がもたらされて

今回おれの金欠は解消されたんだがイキナリ急に振って湧いた話に

どういう事情かと聞くと、なんかネット上におれのリアルファイト動画が

流出しているらしく、店長はそれ見て「実はうちのナイト」と知り合いに自慢すると

今度紹介してくれといってきたらしい

勝手に人の個人情報晒すなよ……プライバシー侵害で逮捕だぞ

「もしかしたらスカウトされるかも」とか店長は言ったが

あんな恐ろしいいところには俺はもう行かない

なんか甘え厳禁で半殺し後に放置されそうだしな放置されなくても長期間入院コースは望まないしヒーリング施設も(見てないがもし仮にあったとしてだが)大したことなさそう

放置美

 

そこまで対戦したいならハクザンリョ通ってたほうが良いという意見

 

だが店長がいま言ってた言葉がどういう今後につながるのか、今現在のおれはまったくわかってなかったとだけ伏線に言っとく

 

 

 

 


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