【史上最強の】貧弱一般人が一級の勇者に限界突破するの見かけたんだが【弟子ケンイチ】 作:黄雨
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腹に怒りを噛み染みていると「こっちかーい松井君!」「武田隊長、あそこっす!」とかなんとか穴の外に何人かの乱入予告、
更にどっからか詩人っぽいのがうたっていると
釣りの効率が良い狩場に誘われたという状況に
宇宙人新島は計画通といったか鬼なって見下ろしてくる、
もうフルネーム聞いてるし顔も暗記したヘイトリストに乗せたから謝っても遅い
俺は牙を剥き一気に空中にとんだんだけど新島は行き止まりフェンスに掴まってたまま硬直してて動いてなかったから投げて崩してやろうとしたまさにその時「やらせませんよぉ!」ダイビングしてきた奴にかばわれた
いきおいフェンスダイレクトにぶつかられると「行かれよ! 我が親愛なる魔王よ!」と
空中掴みに拘束してきたやつ叫ぶ、すると新島は「すまんジーク!!」と答え
鯉のぼりにフェンスをかけのぼり躊躇いなく川に向かってダイブ
背後にウザいのがいるな……いきなりラララ歌いだした詩人っぽいのが
ぐいぐいフェンス画面端に押しつけてくる固めにフェンスガシャガシャしてやばい
パワー任せに脱出すれば簡単だがそうしてしまうと
この場に全く罪のないかよわいフェンスが壊されてしまう
壊せることと壊していいことはまったくの別案件だし公共物破壊は犯罪行為
落下リスクの事件簿にも発展性あるかもしれない
国家戦力のおなわになりたくなければ
フェンスは手軽に壊していいものじゃない(注意喚起)
ちょうどのパワー配分考える間にも新島はドロ臭い川を超余裕そうに泳いでいった。
レベル差が必ずしもpスキルに直結しないことを証明する一つの未確認生物だった
おれはヘイトリストが川に流れていく様子から目が離せないんだが
エリチェンしたくらいでこっちのヘイトが霧散すると思ったら大間違い
ここらへんのマップ情報足りないから即座に逃げ足の行き先は割り出せないが
次にエンカウントしたら大変なことが起こるのはもう確定した(予約)
追跡方法考えてるとフェンスで拘束ロック中の詩人が耳元で「離しませんよ? もっとも、カッパの異名を欲しいままにする総督には追い付けないでしょうけれど」とかいった
宇宙人で魔王な総督はカッパーとかもう意味わからねえんだよ設定過積載は法令違反だぞ
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いままさにだがたまにそれ見よがしに空中掴みに固めてくるやついるが
だからなに? って感じで絶妙に暴れてやるとすぐに押し返せる。
ダブル落とし穴の向こう側に蹴りだすとそいつは「いまのは……」とか呟いて蹴っとばられた胸触ってたが
こっちには関係ないからまずは目の前の敵から掃除しようとフェンスからジャンプすることで掘られた墓穴を越えて追いかけると
対空迎撃なかった空中でパンチを当てて一気に駆け寄ろうとしたところパンチで吹っ飛んでるのに過剰にキリモミなんか回転しながら蹴り放たれてきた、ガードしてたらつぎは待ち構えてたヤツの番なのだがボクシングの構えからジャブジャブしにくる
キックで撃退すると信じられない表情のままアウトのままステップインに来なかった
おいおい、攻めてンのはそっちだろ
まさかとは思うがびびってんのか?
受け流しスキルからそのままローと見せ掛けての間合い踏み込みで背負い投げ即死で瞬殺し寝落ちらせる
ボクシングやりこんだ動きっぽいが今の場面で前に踏み込めない奴は勝てないし負ける気しない
限界突破の壁を前に足踏みするものに将来性は薄っぺら
邪魔だから隅っこに寝かせてやったら「武田!」とさらなる乱入者の襲来
フレが心配なのか「うおおお!!」と叫ぶとともに掴みにきだした
柔道風に掴もうとしてるので投げ抜けに両手払うと逆にこっちが襟首つかんで頭突きしてやったら相当痛かったんだろうな、悶絶して意識ロストした。
安心すろ。手加減してあるし意識失う程度のレベルに衝撃は調整している
おまえらは見た感じただの喧嘩チームのいちメンバー
ま隊長とか呼ばれてたがたいしたレベルじゃない
真に怒るべきは新島とロキなので
この二人はヒドイ目にすることが決定している
調度いいことにいまとある技の練習台を募集しているから
リアルで練習台になってもらおうと思う(正義)
残りは旗持ちか……とそこで「提督~! 宇喜田隊長もやられましたっス!」と旗持ってたやつが電話片手にとんずらするのが見えた、
たぶん助けを求めてるっぽいということはあいつを追えば新島がどこかわかるはず
しかしその道に立ちはだかるのはさっきふっとんでダウンしてた詩人
空中パンチの入りは悪くなかtったはずだが「アニマート(元気に。生き生きと)ォォォオオオ!!」とアビリティっぽいの叫びつつ
何ともないみたいに仰向けから起き上がった
「素晴らしい! 実に見事なフォルテピアノ(強く、直ちに弱く)です! あなたはいま総督の手により確実にアジタート(激しく苛立って)であるにも関わらず、そのリズムに感情からくる乱れはない! いまのいままで私とは似て異なる武術スタイルに感服しておりました!」
なんか決め付けてゆぶさしてくる審理せんのつもりか「しつこいとぶ殺すぞ」というと「あなた良い人ですね」という返事
おまえ何わけのわからないこと言ってんの?
そうやって話題を全然関係なくそらして負けを認めない気だな
俺には通用せず見破られてしまった
また煽りとか言ってまた真実をごまかして逃げますか?
攻撃してきたということはヘイトが乗るということだから
おまえらぜいいん敵になってることがわかりませんか?
「あなたはその二人に対して、自分からは手を出さなかった。
それだけの実力があれば先手をとることもできたはず……
あなたは何が目的なのです? 何故総督を追うのですか?」
やれやれそっちから仕掛けておいて何をいまさら言うのやら
善良なるゲーセン通いの人間に悪質な誘導、煽りにガン逃げと
これがゲーセンでなくとも社会に出禁クラスの悪行を
ナメタ態度とともに実行犯を成敗するのが目的だが
いま二人ほど絶対的にヘイトリストに君臨してるし
一名ほど根性なおしといたほうがいいヤツも載ってる
言うまでもないがジークとか呼ばれてたこいつも既にリストのすみっこのほうに乗ってる一人
おまえらは馬鹿すぐる
こいつの質問に答える必要はあまり意味がない
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するとジークは「答えませんか……さあ! 攻撃してきなさ~い!」と両腕Y字んに構えて待機しだした
待ちかよ・・(ゲーセンによっては出禁になるほどの犯罪行為)
FFでも戦闘中に独自のポーズが変わるやつはたいていカウンターだから
まずはどんなカウンターかと試すべく軽く顔パンしてやるとそれに対してグルtぽ回って裏拳パンチ、ガードして腹に蹴りいれてやると更に回っての回し蹴り。
キックで迎撃して追い返すと「無駄です!あなたのリズムは読めている!」と煽りに手口を晒しだした
次に両サイドの壁の片面使って三角キックをお見舞いすると今度は仰向けに回って
俺のキック力を加算した登り足キック、避けると同時にバック転しおえたジークに殴りにかかるもキュキュッっと回って再び裏拳、体を沈めて回避してやり上段無敵の足払い
ひっかかると側転にいきおいパワー上げてきたカカトを肘で相殺、
このリズムカルどんな譜面かはだいたいわかった。
調子に乗っている間にせいぜいリズムとらせてもらうぞ
何回か壁蹴りのライオットスタンプを軸にしての攻め手から「さてそろそろか」とまたしてもライオットスタンプから攻め始めたところで「ここだ」と攻撃中断しこのタイマン中一度も見せていないグランドバイパ-してやると「しまった!裏拍子!?」と驚くようやくまともに直撃
バランス崩したので飛ぶ膝蹴りアンド逆足かかと落としたら沈黙状態になった
タイマンでゲームメイクをされたのは始めてかよ?
ワザと単調なリズムからテンポ外れると直ガとか狙いの待ちタイプはだいたいミスるのだよ。
ビートマニアとかポップンでもそういう曲が難曲扱いされてることからもこれは人間真理に広く応用が利くテクニックであることは自明の事実
待ちタイプには速度で勝っても投げで勝っても「これはカウンターできないので仕方がない」と言い訳を許すしパワーで勝つと「火力の差が~なんか長くてとても聞いてられない言い訳~だから」とくるが、カウンター狙いそのものが狙い打たれると「読んでいたと思ったら読まれていた」と読み合いの負けを心から認めることになる
まジークの場合はガードポイントっぽい食らいカウンター得意みたいだから一歩間違えるとカウンターヒットで即死するバクチ技使いだから危なかった(殺人罪)
「このチームはそのまま絶滅してくれるとうれしい悪い不良が絶滅するエリアは多少平和度が上昇する」
ボクサーに柔道に食らいカウンターの三人はKOFに出てきそうな組合わせではあったが一人で三タテに勝ち抜いて最後に立っていたのは俺だった
こないだやりたかったリアルアーケードモードはできたはできたがロキの企みによっての手際かと思うと後には悲しみとかだけが残った。
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まずは手始めに旗もちの松井を追いエリチェンしようとしたところ
無言で起き上がってたジークが背後から掴んできたマジか?
俺は意識ロストさせる手ぎわには一家言あるつもりだから突然のありえない事態に「そのまま寝てろよ死にたいのか?もうやめ限界のはず」と言ってやったんだが「行かせは……しません!」と今にも俺を殺してきそうな殺意を向けてきた。
こいつは死ぬ気で殺す気か?
たかが不良グループ間のケンカだぞ?
なのにジーク俺を掴んだまま、どこにそんな力を隠していたのか落とし穴までハイジャンプに飛びこみ「くらえ最終奥義レクイエムバスター!!!」とか言った。
「このバカ野郎が!! 黙って!! 寝てろ!!」
俺はジークの手には負えない真の本気の全力を解放するとパワーで空中で投げぬけ
一足先に着地すると対空ボルカニックのアッパーをジャンプ手前で止めての一撃で寝かしつけてやった。
流石に無防備な空中ではあのくるくるガードポイントは出来ないはず。
ただし不幸にも残念なことに封印が解けられた全力からの意識ロスト加減の繊細な調整は間に合わずアバラ一本やってしまった感触(反省)
これはブロンティスト実践派の開闢者にあるまじき失態、非常に心が萎える
「ここが秋雨のいるエリアで良かったヒーリングは間に合うはず」いきなりあんこく的な技を使われてはこの町の不良チームをすべて絶滅するまでは収めるつもりのなかった怒りの有頂天っぷりはナリを潜めてしまった。
だって自殺攻撃とか時代錯誤も甚だしいし
現代のリアルでやったらいけない攻撃だと思う(命を大事に)
リアルとフィクションの区別をつけろ今どきバンザイアタックとかないから
喧嘩は不良のスポーツだぞ? ファッション殺意ならかわいいものだがガチはない
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俺が先ほどのバスター(最強攻撃)に身震いしていると
頭上から「おめぇら無事かー?」と何故かサカキの声がする
「サカキそこにいるのか?」「おう、途中から見てたぜー」
どうやら観戦していたらしいおれはジークを持ち上げると「これ拾って」と頼んだら
軽く摘まみあげた、さすがにヒト一人背負ってこの高さはジャンプできないのでその後に再ジャンプ。よくよく考えたらこいつ抱えたままの脱出方法がなかったかなりヤバかった。
「そいつ大丈夫なわけ?」
「ふむ。大事を取って私が見よう」
すると秋雨もきていたようでなんかアレコレ調べてた。そこらへんに置かれたビニール袋とかから買い物中だと言うことがわかるが疑問「パシリはふいんき的にケンイチとかがに似合うと思うけど珍しい組み合わせのお使いか?」と聞くと「ま、少々事情があってね」とお茶を濁されたまあいいが。
「しっかし、最初に殺しにかかってきた相手の心配をするとはな」
「普通に考えたら死んだ相手とはタイマンできないつまり二度と楽しめないことになるだろ?
自力では余裕で勝ってたし死ににくる奴の気が知れない
そういうのはもうフィクションだけでやってほしい」
というとなんか秋雨のツボに嵌ったのか大笑いされたがサカキのいっしゅんのシリアスの顔をおれは見逃さなかった。
その後あらためてタイマンの経緯を聞かれたため全部を答えると二人に大爆笑され、
むかついたがそれならばとハクザンリョに誘われることとなった。
そっちにはいまショーゴ……ラグナロック所属のバーサーカーがいるから
話によると昨日脱退したらしいがリンチ食らったらしく現在念のためベッド入り状態
それならびゃロキ情報は現在地特定のショーゴから昨日の最新情報が手に入るかもしれないな
逃げてるヤツ追いかけるより居すわっる奴から情報収集したほうが前向きで建設的
RPGの王道にも近いのでそれが正解かと思ってると
二人はダウンしてる三人を手分けして抱えて「代わりにそれもってきてくんねぇか?」と
サカキからスーパーの袋とか米10kgとか指差されて言われた
それくらいのお使いクエなら俺ならチョロいこと。
で、こっからハクザンリョにはどういけばいいんですかねぇ?
道順教えてくださいますか?