【史上最強の】貧弱一般人が一級の勇者に限界突破するの見かけたんだが【弟子ケンイチ】   作:黄雨

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20.人を守るための闘い

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ケンイチvsオーディンのタイマン戦

 

オーディンは「何度やっても私の制空圏は破れないよ!」というがケンイチはファストストライク狙ってダッシュ突きで答える

ギリギリまで動いてなかったオーディンはその突きを直ガにそらしたと同時に逆手を突き出していた

ヤバイ振動属性の超パワー掌底だ、と思うもつかのまケンイチは直前サイドステッポで回避してた服は抉られたみたいに破れていた。

 

「ふー落ち着いた」

 

ヤバイ一撃くらいかけたのに気を取られず瞬間的なメンタルコントロールしだすケンイチは次のしょん間、手のひら盾の受け流しスキル【構える】してみせた

どんな濃密な特訓があったかも知らないが見事の一文字でオーディンも多分リアルにビビったんだろうな、、なんか顔くわっとしてた

 

対抗ロールにオーディンも手のひら盾の受け流しスキル構えてつぎは盾の受け流しスキルのギリギリをとりあう瀬戸際のけん制合戦はじまる・・かと思いきや2りの盾発動エリア同士が侵入に冒しあう

 

詳しくよく見ると2りの盾は盾というよりまん丸ドームでおれの使ってるやつと似てるようでぜんえzん違う

 

そうか盾は弾いて逸らして追い返すだけじゃない迎えてあげるやり方もあったかー

盾スキルの更なる応用編の予感に内心うち震えていると

ついに限界ラインか2りはありがたい事にも目で追える速度で攻めっ気マシマシの攻防し始めてくれるんだが

突きメインの両者ゆずりにくいいわゆる点でローリスクのローリスクハイリターンバトルであった

 

 

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これがゲームと現実の超えられない一線か、かゆいところに目が届く、

足払い戦でもけん制合戦でもないインのインをつくミッチャコ状態がつづくがこれは流石の3D格ゲーでも再現できないなー

プロの格闘技のテレビはもっと穏やかで目の前のくりhろげるはゲームメイクより流れを優先する勢いの戦いがあった

 

「言うつもりないが恐ろしく盾の勉強になった」「更なる可能性に気付いた、プレイヤースキルアップに役立つみたいだ見て良かった」「俺は今まで恥ずかしい盾をしてたんだな、、れんかの挑発の意味がわかった」「限られた能力内でも最有効に使ったらこうなる、まんまる状の盾能力を発揮できないとダメ、満足しちゃダメ」俺の方が各種地力が上のパワータイプのつもりだけど全方位に伸びているバランスタイプのテクニックに気付いたんだろうな、口から自然と敬意が漏れていた・・・・

 

スキルあげはやはり本気に対等に渡り合えるか少し強いくらいの相手が必須だな、強すぎるとあがるまえに死ぬし弱すぎると身にならない

思考が回転する間にもタイマンは進んでいく。

 

オーディンがケンイチの足を殺しにいく踏み込みでストンプ狙う攻撃にタイマンの流れが加速

ケンイチは冷静にこれをステップ回避おかえしに顔面パンチいくがオーディンに関節キャッチで止められ

すかさずオーディンこの掴みを軸にぐるん回っての大外肘を頭に意識を狩りにいくがケンイチはかがんで回避、オーディンのひじ打ちはそこで変化に止まり肘腕をパンチと化し突き出す

ケンイチは頭傾けてかわすと逆腕の顔パンも伏せの回避、仏の顔を三度までとばかりにくるオーディンのパンチを肩掴んで投げに仕掛けるもオーディンは服蝉の術で逃げていた

そのまま上着相手に背負い投げしてしまう姿勢でスキだらけになっているところをオーディンはバックアタックしかけるがそこもケンイチの盾の受け流しスキルの射程内、

反応してパンチ避けたが体の機能がついてこなかったか・・ほっぺにカスりヒットするとラグナロックの不良達が歓声をあげだした

 

おれも良い者を見れた敬意を表するべくぱちぱちする

考えればどうとでもなる動きながらかなり熱いな

 

やはりタイマンはやはり実力が拮抗だな……

今回のことでそれが良く分かったよ>>ケンイチ感謝

しかしおれの目にはオーディンは真の力を隠してるみたいに見えた。

 

 

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「せいぜいあがくがいい……己の無力さをたっぷり味わわせてやる」

 

したらタイマン間の一服休憩じみた会話フェイズが始まった切り出しはオーディンから。

会話フェイズはけっこう重要

まずは息も整えられていくどちらもリフレシュ回復できまた全力を出し合えるので良い。

つぎに意見交換することで相互の主張もわかるし譲れないラインwpお確認しあえる

このコミニュケーションが実はタイマンの醍醐味

御託はいらねぇ黙ってコブシの会話も好きだが風情よりも分かりやすさではこちらが上

 

会話フェイズによると二人はガキ時代からのフレで将来のタイマンを誓い合った仲らしい情報がもたらされた

 

おれケンイチ始めて見たときやわやわしくて見るからに弱だったんだがな・・

タイマンの約束してたのにサボってたのか?

ま遅まきながらハクザンリョで体を鍛えだしていた貧弱一般人ではもうないので関係ないが

 

で、こないだケンイチは因縁のタイマンに一回負け、とくに約束してないけど特訓して再戦希望だったということ

横聞きだけの判断、さっきオーディンが言ってた戦う資格はないといったような内容の発言にはオーディンなりに一定のスジがあることがわかった。

ま、でも本当に実力で勝ちっているならチャンポヨンはチャレンジャーからは逃げられない君臨の存在だから拒否せず何度もでもタイマンでわからせるべきだよな、もしケンイチが諦めてれば再戦挑んだりしないんだし

口先だけでダメとかは寂寥

美学が足りないなー

減衰美

 

するとオーディンはケンイチに「何のために力を求めてきた!?」とガンとばしながら聞きだした。おれが聞いた話によるとケンイチは「誰もが見て見ぬフリするような悪党を片っ端からやっつけるヒーローになりたい」とそんなふいんきのこと言っていた記憶があるが今回発言したのは違った。

 

「……ボクは…………

 大切な人を守るために。

 己の信念を貫くために武術を始めた!!」

 

知らない間にヒーローからナイトに志しのジョブチェンジしていた実に英断だと思う。きらり光っていたモ盾の心得に目覚めていたか

しかし全くなにも別物に代わったわけではなく信念という言葉のなかにヒーロー属性もあるのでしょう

この空気の中でこんな大見得を切るのはなかなかできるものじゃない

 

 

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その後新島がぜんえzんいらない挑発したせいでオーディンが雑魚への攻撃命令しだすと

2りのタイマンに見とれていた下級兵士の連中がワットしんぱく連合に襲い掛かったのでおれは実はそこそこ効いてた肘のダメージに気にせずかばいにかかった。

 

「義を見捨て去るは勇なきなりという名台詞をしらないのかよ?

 発足騎士、義によって助太刀致す」

 

おれはケンイチの意思表明に共鳴して第三者の客観的立場じゃないところからケンイチが守りたいものを守りにかかる

するとどこから来たというのかしんぱく連合所属の増援までもがやってきた

ウキタだかタケダだかいう隊長格のやつらが三日は戦闘不能にしたつもりのはずの連中を引き連れている友情パワーでガッツが強い

 

連中おれをみてビビったようだが「いまはケンイチの味方」というとオートで納得した

 

どうやって来たのか結構ヤバい怪我してるジークがトールかばうしだしてるし

もしやと思って川の向こうの応援席みると、全身からオーラを出している長老の姿が!

おいおい、まさかとはおもうが水上ダッシュして運んだんじゃなかろうな? 流石にハイジャンプではあるまいに

 

あのさ常駐者おまえらよ?

おれがつけた現実とフィクションの区別の壁を破壊しないでくれるか?

人間は水の上そんな長く走れないべ?

おれじゃ5歩か7歩ぐらいで沈むべ?

他のやつらは1歩目で沈むしよ

それともリアルでもスペックタルトもっと走れるのかよ?

ズルいべ

 

またやることが増えた予定がどんnどん増えるこれだから野生のゲーセンはやめられない!

 

挙句の果てにふ参戦予定の予告だしてたショーゴまでやってきた。

 

「この馬鹿野郎が。お前を倒すのはこのオレだ。ハーミットなんかに負けてんじゃねぇ」

 

タイマンプレイヤーは不良が不良を呼ぶ(暴風)

 

 

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オーディンが「バーサーカー! 無事だったのか!?」と叫んだところショーゴはこの抗争に関わる気無かったがおれの敗北宣言が気に入らなかったらしく文句言いに泳いできたらしい

ズブに濡れていたショーゴは「オレのいないところで勝手に負けるなよ」といってきたが執念が足りている相手には前ハイスラを使わざるを得ない(覇王)

 

結果としてタイマン中に不幸な事故が起こっただけだしな、煽っても無駄だからノーダメージだから

 

「いまのテメーになら勝てそうな気もするが、そんなんじゃ意味ねーし!」といいつつもと仲間の雑魚を蹴散らす様はまさにバーサーカーの狂戦士、アワレにも付近にいたラグナロックの雑魚たちがボコボコにされて寝かされた「にしてもムカつくぜ。お前らオレの鬱憤晴らしに付き合えや」とか言った。

 

オーディンは「何故だ! 何故なんだ!」とケンイチとのタイマンよりショーゴに夢中になってた「何故ブロントと肩を並べている! ブロントを倒し、踏み越え、その上に立ちたいとは思わないのか!」と言うが「弱ったところをいたぶって勝ってもしょうがねぇ。そんなんで勝っても燃えねえよ」と言い切った。

怒りもあらわにオーディンは「ふざけるな。今さらキレイ事を言うなよ。ザコ共同様、あとでまとめて片付けてやる!」と言い放ったところケンイチは「ザコなんていうな龍斗!!」と吼えその内面から体を通して出る力っぽい意思力のオーラがあふれそうなのが読み取れるだった

 

盾の心得の真髄は、後ろに立つ存在の重要性でどこまでも高まる。

ただの普通のタイマンではまず出せない、意思力のMNDがコブシにのる真の本当の最高の力。

 

「朝宮龍斗! きみを倒す!

 これ以上、皆には手を出させない!」

「武術は人を壊すだけのモノだ! 誰も守れやしないよ!

 何が大切な人を守るためだ! そんな甘ったことを言うやつに私は負けない!」

 

オーディンは会話フェイズを終わらせ攻撃を仕掛けるだがケンイチはステップ投げだけで軽くダウンさせていた。

 

その後ラグナロックの下級兵士をつぎつぎ撃退してくしんぱくチームメンバーが口々にケンイチを褒め称える姿を見て

ああ彼は守りたいんじゃない守ってしまう心が既に出来上がっていたんだなと静かに確信した

ケンイチは最初から高レベルであったメンタルに追いつくべく実力をちゃくちゃくとつけ、たぶんだがその過程において信頼度を積み上げていたのだその結果がコレ

 

するとジークは見事なカウンターを見せながら言った。

 

「そう、彼の纏ったメロディーは回りのものを変化させる……

 そうして我らはアンダンテ(ゆっくりと歩く速度)で友となったのです!!」

 

おまえいいこと言うな俺もそうだと思ってた、良いナイトジョブの者はスキルも性格もいいのでLSメンバーからは良くたよりにされるしな。でもなんかハーミットだけは「ふん。知らん」とかフードで顔隠しながらそれでも片腕包帯で頑張ってたおまえ大丈夫か?

 

「メガネをとるんだ龍斗。

 これから君の根性を叩きなおす……

 失明させたくない、メガネをとれ龍斗!!

 

そこで敵のオーディンの失明の可能性をも気遣える精神におれは元貧弱一般人が一級の勇者に限界突破する気高さを見かけた

 

 

 

したら不意だまに想像を絶する視線がおれをおそった

 

 


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