【史上最強の】貧弱一般人が一級の勇者に限界突破するの見かけたんだが【弟子ケンイチ】   作:黄雨

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22.「君は君の道を行きなさい。発足騎士君」

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その後ボコボコにして圧倒して勝った>>ケンイチ

 

オーディンがどうなったかまではトタン屋根がフィールド破壊されたことにより

外野からは死角への落下、結末は見えない謎に終わったエンデイングには

常駐者ぜいいんがオーラ的に武力に突出して跳躍したかと思うと

どこにそんなギミックあったのか廃工場大爆発した破壊力の風圧さえをも押し返すというひ現実的光景これは実際に起きた出来事で英語でいうとノンフィクション

 

リアルがフィクションよりファンタジーだと目で見て分からされた瞬間だった

 

しんぱく連呼してる変な空間になってたのでおれはその後ひっそりと帰ったが多分このワールドの不良界で伝説になってる(ミステリー)

 

結局オーディンの名前の由来は分からずに終わった残鉄剣がどんなもんだかには謎だけが残った

 

 

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二段目のオチというか今回の後日談。

あのエリアの抗争から何日かしたある日おれがバイトに出勤すると店長が「ご指名よ~ん♪」と意味深に笑うながら基本的に空かずの間になってる店の奥にひっそりと秘密の座敷エリアに案内されることとなった

 

なんかいやな予感したので「片腹痛いので早退していいですか?」というと

ダメだと言われ更に特別手当が約束された。これが裏社会の重力かな、離れられない

ハイリターンの仕事につきもののハイリスクを背負うこととなっていた・・

 

中にはいるとそこは「おいィ? 人生行き止まりかよ……」12畳和室の祝辞敷きになっている四角い子ベアyであった。三方向の画面端には日出、日中、夕方っぽい感じの壁のじか描き墨絵の存在は見事な仕事だと感心はするがどこかおかしい。

 

エリア中央にはテーブル上座にオガタがくつろいでメシ食ってる

コイツと駄弁るのが今日の業務だってよ

言っとくけど俺のバイトはコンパニアンじゃないから

 

ま今更逃げてもとんずらされて追いつかれて意味ないのでどうにでもなれ、、とかじゃなくて

ちょっと考えればどうとでもなると素早く心を入れ替えて落ち着いたのち

おれはくつ脱いで行き止まりステージにINしオガタと向き合うハメになった

 

この世には信じられないくらい桁外れしている選ばれた人種がいる

そういう人達に眼をつけられたらもう死ぬしかない

一般人では束になっても手におえない

ダけどまあ今は殺す気もなさそうだし大人の余裕をだしてるので

死ぬ以外の道があるかもしれないな

 

 

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おれは礼儀正しい大人の対応で「この席につくということは闇系の仕事人だったのですね?」とタイメンに座ると同時にそうきくとオガタは「まあ、似たようなモノだよ」と回答、まずは一献とばかりに店長から複数パスされてた日本酒を一つ開封にもちあげ盃に注いでやるとケロリ笑ってありがとうと返されたメシはだいたい食い終わってるみたいだった。

 

店長はニヨリ表情で「ごゆっくり~」と黒塗りカラーのふすま閉めて出てくが

慈悲とかはなさそうだったな・・

ここまで追い詰められるとなると前を向くしかなかった

 

「キミ、この店に雇われて2年目なんだって?」

「そうですね」

「今日はキミにお礼をいいにきたのさ。

この間はタメになる情報をありがとう」

「たいしたことない」

「ハハハ、その言い方は、いわゆる一つのコツではあったけれど根幹に関わるような重要な情報ではない、という謙遜だね。面白い子だなあ」

「謙虚だから褒められても自慢はしない」

「お礼に、私の技を一手授けようじゃないか」

 

頼んでないのにオガタがそういいだすおれは基本的に教えてやろうとか、

そういう上から目線キライだから「いや、そういうのでやって欲しくないから」と

拒否したところ「ふーん。習うより慣れよっていうタイプかい?」と勘違い

おれが違う、そうじゃないと返事する前にオガタは箸と盃の二刀流置いてて

ヘンな指のカタチしたのち「ふっ」と息吐くと同時にシュミレーションアタックで突いてきた

最初の一回だけ反応させてくれたが残り多数回はとてもとても捌けず最低16回は死んだ

そうやって思う存分殺したクセに最後にはなんと実際に突いてきやがった

 

チクショウ止めなきゃマジのガチで死ぬ!

 

あらん限界を力をこめて全身全霊に顔面クラッシュ死にくるウデ両サイドから握りこんで逸らし間に合ったのはワザとゆっくりにパワーダウンさせたからかな・・おかげで日本酒は手から落下したがそっちはキャッチに回収された、

「これを緒方流・熊手抜き手という」ショック死に絶命して殺されるかと思ったが

五体まんぞくだし生きてる顔とか心臓無くなってないし腹がカラっぽに開いてもない

 

今のがリアルじゃなくてよかった(安堵)

 

テーブルなんて何の盾にもならない

格の違う動きで寄られたらまるで意味がない。

他人との歓待で一撃使うなよ・・

これだからキチガイは油断できない(用心)

 

 

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「どうかな? 参考になったかな?」といつ机を回り込んだのか

オガタが引いた手は横でおれのとなり座ってにこやかに笑っていた

これには流石のおれもムカついてしまい客相手なのに

おかえしにリアルダークネスフィンガー顔面に噛ましにいくと

当然のように指先合わせに相殺されたパワーで負けてるのか

指へし折れるかとおもうくらいの力加減でぐにぐに矯正させられ「見せてすぐ出来るあたりは流石だね」というが

この構えは尖った部分が多く相手に致命的な致命傷を与えられる危険技

なので積極的に使うことはないでしょう

「うっかり死んでも仕方ないって攻撃やめて下さいますか?」というと「今のは君を試したのさ」と抜かしやがった

 

「この指先の構えを緒方流熊手といってね。

急所突きに掌底、手刀に掴み、その他もろもろの技を一通り繰り出せるお得な構えだ。

微調整でアレンジしやすいから、どう変えればキミ自身に馴染むか色々試してみなさい」

 

しかしオガタは100%善意にしか聞こえないしゃべり悪意なさそうにしかみえず

実力差はコドモと大人どころの比じゃないので「親切にどうもありがとう」とイヤミを言って

手を引いたがそう聞こえなかったみたいだな?

ハハハ笑いながら日本酒テーブルに置いて盃を呑みに手を伸ばす様はタイマン大好きの不良みたいだった

 

簡単に人を殺す気になれるという点で決定的に決裂して主義主張分かれてるが

根本的におれやショーゴと同類のバトルマニア気質だと感じたよ、

おれが日本酒をとり上げるとまた「ありがとう」といって盃を掲げた。

注いでやるとおっとと言うあたりが日本人ぽくて善とか悪とか関係なく交わる

濁り酒のアウトローの姿がそこにあった

 

 

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そしたらすっと2枚目の盃出して「キミもどうだい?」とくるが飲酒運転は犯罪なので「ひ青年に飲酒を勧めてはいけない(戒め)」と断ったところ

そこは退けるラインなのか「そっか、ちょっと残念!」とだけ言ってもう差し出そうとしなかった。

 

俺のバイクはゼータ2って名前だべ?

こいつマウンテン向けなバイクだからよ。

あらぶれたロードコースも軽々と走るべ?

バイクでレースやる時があるけどよ

俺は最速に速いから誰も勝てないから北海道最速って言われてる

 

「ああそうそう。キミが言っていた暗黒百烈拳とやら、実に適切な例えだと分かったよ。

己の命を削って、強力で、素早く、正確無比な力を一時的に得られる……

なるほど静動轟一のそれと誂えたかのように当てはまる」との報告

やはり見立てどおりの自殺技だったか。

あんなのヒーラーなしにやるとか死にたい盛りの馬鹿

 

つまりオガタ系の武術派閥は基地外集団だと当確に確定した。

 

そのへん突っ込むとヤバイ警鐘がアラートするから言わなかったが

オガタは「ま、止める方法がわかったんだ。ここから先は私なりに研究してみるさ」と

攻略組の心意気で呟きサケ呑んでたのでもうおれに質問くることはないでしょう

満足したなら金払って帰ってもらおうか。

 

だがまだ満足してないのか「ところで!」と力強く話題変換しだすメンドクセェ

「キミは随分と、その、いっちゃなんだが雑味の溢れる気の運用をするね?

まさかとは思うが独学かい?」と聞いてくるその通りだと言ったら

無駄が多すぎる、気の開放はちゃんと知ってる人から教わらないと、

と善意からかもだが大きなお世話だしいい加減そろそろウザイ

 

「クレクレの次は押し付けかよ厚かましいし無粋だぞ」

 

おれはついに社会人の一面がブレイクされてしまった、ヤバイと思ったがこっちが礼儀正しい大人の対応してればつけあがりやがってよ抑えられなかった

大切な雑味というもののみかたを知らないオガタはしかしその態度をむしろ「面白い! かーなーりー気にいったよ!」と喜びが鬼なって受け入れる盃が突き出されたので

おれはトクトクッっと注ぐとなんか注ぎ音に紛れて聞こえない一人ごと言って舌なめずりしていた。

 

 

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追及されるばかりでは大変面倒こちらから話題振っていくか。

 

まずはとオーディンがあのあとどうなったか(弟子呼ばわりしていた記憶がある)

確認したところ後遺症の大ダメージの負債を背負っているが生きてるらしい。

どうやら主に下半身にパワーが入らず最低一年はリハビリ生活必要みたいでな、

再起可能になるまで青春が薄なわれるハメになったらしいアワレで仕方なかった。

リュートって名前はケンイチもシャウトしてたが漢字を聞くと龍斗と書くらしく

なんか見覚えあるなーと思ったらもかしタイマンを通してメルフレになった

ネットアイドルの不良リミ(リア♀)の彼氏と同じ漢字じゃん、久々にからかってやれるネタの材料をゲットした後でメールしておいてやろう

  龍  斗  の  大  弱  体  を  な

まあどうせ即座に事実関係バレて嘘つけとか騙されたとかくるんだろうがあいつリアクション面白いからな

 

続いては全く興味は無いのだが緒方流とは何ぞや?

と尋ねてみるコンパニアン業務も大変

それはとオガタがいうには様々なコブ術その他をオガタなりに取り込んで

いい感じにアレンジもした独自のスタイルだという

ちなみにオーディンが使ってたダークパワーっぽいのは

理論上はイニシエの時代から存在はあったがちょっと考えれば危険とわかりやすく

誰も体系化してなさそうだから試しに弟子にやらせてみてるんだと。

 

「それは頭おかしい」と指摘すると「いやいや、キミには負けるよ」とカウンターでくる

なんということだオガタ視点この場にはキチガイしかいないということになる

おれはキチガイではないしこれは相当な屈辱

 

したらオガタは「キミの方こそ、まるで世間一般の武術家とは根本的に異なる視点、思想に基づいているかのような動きをしているよね?」とか言ってくる「だから?」

絶対的にむかつく武術派閥だろうオガタのその台詞に

おれはまたしても論破する必要性を感じたがしかし

次につづけた言葉で論破する必要がないことがわかった。

 

「実にすばらしい。

武術的見地において例えれば一流派の創始者とでも言うべきなのかな? 

まったく新しい土台を自ら作り上げることに挑戦しているように思える。

君は君の道を行きなさい。発足騎士君」

 

と褒められては悪い気はしなかった。

しかも今度は物理殺害ではなく褒め殺しにかかったのか

 

「君の武に対する姿勢は、私の若いころにどこか似ている。

君を見ていると、なんでも自分で試さないと気がすまなかったあの頃を思い出すなあ。

今の私から見て時間の無駄だと断じられる、実体験こそが騎士君にとっては教師であり師匠なのかもしれないね」

 

とか言ってくる照れてないが「うるさいよ馬鹿」とサケ注いだところ

まだ呑み終わってないよと言い訳いってきたが

お前のようなやつはさっさと酔いつぶれてダウンすればいいとおもった(沈黙)

 

 

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その後も雑談交じりに色々とディスカッションしたが結局酔い潰れなかったな・・

ムカつくこともタメになることも混ざった不思議な時間だったが

22:00になる5分前には延長は禁止と逃げの一手をしたところ無事が許された。

 

また時間つくったら来るとか言ってきたがもうこなくていいから(リアル話)

帰り際にオガタはマジメくさった表情で

 

 

「一つ忠告しておこう。

 キミが今後も戦い続けるならば、いつの日か二又に分かれた道にたどり着く。

 

 相手を殺すか、さもなくば自身が死ぬか、という

 どちらかの死によってしか終わらない、試合いが死合いに変わる分岐点にね。

 

 どうか道を間違えてくれるなよ発足騎士君。

 私はキミが作り上げようとしている武の到達点に興味があるのだから」

 

 

と言ってきたが正直そんななったらすたこらさっさだろ?

よっぽどが無い限り意味ないし関係ない忠告だったな・・

 

その後おれも闇系の部屋から出たところ店長が「おー生きてでてきたー」とトボけてきた

その顔面にメガトンパンチしてやったが正面からばt牛ンとキャッチされ「よくぞ生き残った! 生存報酬だ持ってけドロボー!」と即金で特別手当カウンタ0してきたのでありがたく受け取って家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

XX

こうしてハッタリナイトの光属性と闇属性のワールドを行き来する高校生ライフは続く……

と完結にエンドマークつけることになるのだが

撒いた伏線も回収甘いしミステリー解決率は100%ではない様子

 

史上最強の弟子ケンイチの原作はこの後の展開も続くので更なる飛躍と発展の余地が残されてるのは確定的に明らか

 

もしも第二部が始まったら連載(完結)が通常の連載に戻りあらすじも書き直されるでしょう

 

それでは読了まで付き合ってくれた読者のひとたちに感謝を述べるとともに区切りの言葉で〆たい

シーユーアゲイン、ハバナイスデイズ!

 




第一予定ライン通過につき完結マークつけます

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