【史上最強の】貧弱一般人が一級の勇者に限界突破するの見かけたんだが【弟子ケンイチ】   作:黄雨

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お待たせ

 


【史上最強の】元・貧弱一般人の一級勇者がリアルKOF制覇するの見かけたんだが【弟子ケンイチ】
23.今度紹介してくれといってきたから紹介した結果がコレ


1

野生のゲーセンにゴスロリで行こうとするやつは頭がおかしい

その日は道案内と言うこともあり駅で待ってると

リミはヴィヴィ傘にアトピエ一式装備(改造済み)で電車降りてきた

この時点でかなり嫌な予感がしてたんだが

「龍斗様のカタキはリミがとるお!」とハイテンションな手前即解散するのもなんだから

そのまま野生のゲーセンへ行くこととなった

 

 

 

2

リミはティターンっていうガンダム軍団じゃない

不良チームのリーダーでそこらの不良にしてはかなりのスピード

知りあったきっかけは不良チームのホームページの個人サイトだったかな……

ティターンは複数地域の不良集団の連合らしいのだが

複数形の意味の「「ズ」が足りないと思ってた

 

 

 

3

ホームページのリミはアタランテーってハンドルネームなんだが

そのころ新参募集してたのでどんな実力か試してやろうと思い

俺は記載メール宛てに襲撃予告してから

遠征に挑んだこともあるんだが

ティターンズはリミ以外全員雑魚だろ

 

なんかモビルスーツの名前みたいなボス格のやつがどんなだったか覚えていないがおそらく記憶にかすりもしないような雑魚いヤツだったのでしょう「アタランテーは幹部の中でも最弱」とか言い張ってたが流石に自虐的すぎて鼻で笑える (リミにはスピードがあるから最弱は有り得ない)

 

証拠にその後リミがチームリーダーになったみたいだし

そもそもボス格のやつ軽く圧勝してやったら

幹部メンは一目さんに逃げ出したしな

実力も発言力も信用されにくい

 

その点アタランテーはとにかく速度あったぞ?

俺のメガネに適うくらいなんだから間違いない

貧弱一般不良と思えないくらいスピードファイターであった

パワーこそ貧相で力も弱いんだが

腕の三倍のパワーの強キックで補ってたし

俺相手には通じなかったが

同年代でこれだけ機敏が才能ウーマンなのは

多分みうくらいでしょう

 

そのホームページは今では影の形も残ってないが

移転先のブログ界ではネットアイドルの第一戦で活躍してるらしい

 

 

 

4

『はー? 龍斗様が負けるとかありえないんですけどー』

 

というのが最新のメールやりとりの第一返信なんだがその後何回か挑発してると怒りのパワーが全快になったのか電話かけてきて

 

『あんた龍斗様馬鹿にする気? そうならあんたもう死ね!』

 

とブチ切れてきてヤバかった

俺が思うに偶然名前が一致になった人だなと思ってからかっただけなのに

その後リミが確認すたらなんかマジのガチで同一人物だったらしく

ムカつきのファイアーがインフェルノしてるとかなんとか言い出すそれは日本語か? 意味不明なので日本語で喋って欲しいというと「お前がいうな」と言われるし意味わからん

「やりあったのは行きつけのゲーセンのヤツ」というと今度紹介してくれと言ってきた

だから休みの日に案内してやったという話です←今ここ

 

 

 

 

5

「たぁぁぁあああああ……あああああ重い無理! 何これ!」リミは野生のゲーセンの門を両手で押しながらびっくりしてた。多分だが「たーのもー!」とか言って扉を開け放ちたかったんだろうケドさっそく洗礼受けてた

 

「ほらみたことかいきなりリミの非力な行動が始ってしまった証拠のログは確保したからな言い逃れは出来ない」

「いやおかしいお! きっと閂が閉まってるんだお!

 インターホン鳴らして開けてもらわなきゃ」

 

リミは顔真っ赤にして言い訳しはじめたので俺が代わりに開けてやるとぽかんとして黙った。

 

「アパ! ナイトよ! よく来たよ!」

「!?

 キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!」

 

門の先では高速移動してきたっぽいアパチャイさんが声かけてきたのだがリミはアパチャイさんの潜在能力の存在感が桁外れな存在感なのでキモ試しにきたオコサマみたいに逃げ出した

しかし回りこまれてしまった(リアル話)

速すぐる……と絶句するのもつかのま

 

「やあ、アパチャイだよ。

 初めての子よ。サービスするよ!」

 

と言われるとリミはキャーキャー野生のゲーセン内に逃げ込むのだが

あんな鈍足で逃げきれるわけがない(当事者比)

 

「誰だ……おま……え……」

「キャアアアァァァアアアア妖怪逆さ女!」

 

「ああん? なんだてめえ」

「ぎゃあああああああ鬼! 悪魔!」

 

「やあ、アパチャイだよ」

「うひゃおう! また出たあ!」

 

「も、もうダメだああああああ!!!」

「キミ、こっちは危ないよ」

「ひぃぃいいいいいなんなのよココー!」

 

「やあ、アパチャイだよ」

「やだやだやだやだ!! もーやーだー!!」

 

ぞくぞくと出没する常駐者に取り囲まれていき

庭に追い詰められたみたいで

案の定嫌な予感は当たった

 

「モ、モンスターハウスだコレー! 

 うわーんもうやだ! やる気なくなった!

 リミおうちかえる! 帰して! 帰るぅぅぅううう!!!」

 

もうどこにも逃げられない塀の壁を背負って泣き出すリミ明らかに手数の減る修行中のケンイチ

見た感じダッシュパンチのラッシュ力鍛えるっぽいキラーマッシンは容赦なく手が止まったケンイチを板ばさみにする始末

 

「ぎゃああああああ!」

「いかんよ兼一くん

 "サンポススンデサガレバジゴク"の修行中に手を止めちゃあ」

「いやいやいや止まりますよ!

 女の子によってたかって何やってるんですか!」

「何もしてねーんだがなあ」

「実は俺のツレ」

 

すかさず常駐メンの間に割って入るとリミは俺を肉盾にしだした「ナイトはどうなってもいいからリミだけは見逃して」と汚い忍者みたいなザレコト呟き始めた時には蹴りくれてやろうかと思ったがあまりの格の違いにショックが強すぎたかと思えば仕方のないことだと思いやめてにしておいた

 

 

 

 

6

俺が通訳の立場に立ってリミがケンイチと対戦したいと伝えるとケンイチはキリっとして「女性は殴れません」とか言いだしたがそこは秋雨が「」武術の心得がある女性と戦う時、どう無力化するか等等と流石の論理と言った所か柔術の自慢じゃないが良い修行になるだろうということで無事に対戦カード組まれることとなった。

 

「ところでショーゴはどこですか?」

「おぉ、アイツなら剣星と横浜行ってるぜ」

 

俺はキラーマッシン片付けられてる間にサカキと雑談、リミは挑戦者署名のやつに名前と流派書いてた。アパチャイさんが初回サービスは半額でいいと言いだしたので俺は挑戦料と指名料奢ってやり対戦どうなるかと野次馬の輪にくわあって見学。

 

「リミ、行っきまーすっ!」

「梁山泊、白浜兼一、受けてたちますっ!」

 

野生のゲーセンでのタイマン戦。

リミは開幕からガンガン切り込むけん制のパンチ素振りしつつ連続サイドステップで距離詰めて顔パンしながら腹にも膝入れようとしてたが両方ガードされてた。

ケンイチはお返しに掴みいれようとしたがリミは直感っぽい蝶反応で回避

そのまま回避の動きが攻撃に繋がる後ろ回し蹴りキメようとしたがケンイチはそっちもガードした

リミはバランスとるの上手いからな。ガードされた足そのままに軸足離して低空水平キックでケンイチの膝裏蹴ってバランス崩すと畳に両手ついて体丸めた、直後よろけてるケンイチに力を溜めての大キックねじりこんだがギリギリ復帰したケンイチのガード間に合ってた。リミは掴まれないよう蹴りの反動でバク宙して距離をとり状況は仕切り直しとなった

 

見事な攻撃ガード率と関心するがどこもおかしくはない

鬼のような修行の成果といったところかな

すると観戦に回ってた常駐者が野次馬根性丸出しでやいのやいの言い出した

 

「おい兼一! いくら殴れねぇからって負けるのはナシだぞ!」

「で、でもですね逆鬼師匠! 速すぎて手が出せないのですが!」

「見切って……合わせ……ろ……」

「そんなムチャなー!」

「むむむっ! リミとやりあってるのに喋る余裕があるのかこんにゃろー!」

「うわーなんて怒涛の攻めだ! 掴めないッス!」

「ならば掴み方が間違っている!」

 

見た感じケンイチの動きは悪くないけど良くもない、こないだオーディンとやりあった時とはやる気が別人に弱いところが耐久力は前のケガから立て治ってますます頑丈なってる

リミの女流喧嘩殺法っぽいのがたまに突き刺さっても余裕あるみたいだった。

男に掴まれたら終わりっぽいのにリーダー張ってたリミはとにかく回避が上手く、なんども掴まれそうになっては蝶反応で回避、一方的に攻めてるように見えるが威力足りないんだよなー攻めきれてなさそうだった。

なんとか低い攻撃力を不意打ちのガード崩し&クリティカル狙いによりノーリスクでダメージ加速させようとしてるが一回掴まれたら終わりといういまの戦況ギルティギアで例えるとポチョムキンVSチップ連想させるよな

 

「ところで騎士(ナイト)くん」

「何か用かな?」

「彼女は誰に武術を習っているのかな?」

「知らないけど独学の女流喧嘩殺法ではないか?

 不良界の女子が急所狙いするのは結構よくあるらしいぞ」

「そうみたいだねえ。

 ただねえ、崩して仕留めようとする一連の流れがどこかの古武術のように感じてね」

「大キック振り回してるだけじゃ意味ないって何回も分からせたからな。

 多分だがコンボ系の格ゲーでコンボ覚えたのではないか?」

「コンボ、系……?

 ふーむ……そうかね……」

 

秋雨はリミの女流喧嘩殺法に興味あるみたいで髭撫でながらいろいろ聞いてきた。俺はリミとそれなりに対戦だが今んトコ俺が全戦全勝してる。少なくとも二回目以降はだいたい向こうから俺の地元に襲撃しにきたんだが余裕の返り討ち

「攻め方が雑」「立ち回り単調すぎ」「ワンパターンとか雑魚丸出しだろ」とかって悪い動き指摘してやると顔真っ赤にして反論しつつも次に来るころには修正してきてむくむく成長してきたのは初心者講習みたいで楽しかったな……

俺が野性のゲーセン見つけたこともあり最近ちっともやりあって無かったがこうして見ると確実に強くなってる

 

現にリミはアウェーにも関わらず「おりゃー!」「うりゃー!」「とぉー!」とちっとも止まらないでマト絞らせずフェイント機能させてるし。ケンイチはイマイチやる気でないみたいでガードこそしっかりでもぜんえzん掴めないで一方的に攻撃されてた。

殴るフリだけでもしたらケンイチ軽く逆転できそうなんだがな

そうすると美学足りないんだよなー

今は足りてるからもう終わりそうだけど

 

「づっがんだっ!」

「うっそ!?」

 

リミも頑張ってきたが善戦はここまで。ケンイチはリミのけん制パンチをあえて防御せず気合で耐えて掴むという荒業に隙なくせなかったリミはついに畳に押さえこまれてしまいのげられない絶望的状況

しかし押さえ込み方が悪かったな「はーなーせー!」とジタバタ暴れるリミに言われて素直に放すのはダメだろ

「これで、僕の勝ちですね」と言ってもまだリミは負け認めてないみたいだぞ? すかさずリミは寝そべりながらなんか回転しながら蹴りつけるやつでケンイチこかすとしぐさま連携に繋がるキックが頭にクッティカルヒット!(3倍攻撃)

勝った気になって気ィ抜いてたケンイチは「カハッ」とか言って完全に伸びてしまった。

 

「はいリミの勝ちー!

 対戦ありがとうございました!」

「馬鹿野郎! 放せと言われて放すヤツがあるか!」

 

サカキはケンイチの詰めの甘さに大変ご立腹みたいで呑んでた缶ビール握りつぶしてしまった

ほかのみんなも仄かにオーラ放出してヤバイ(ヤバイ)

ケンイチがダウンしてるところに蹴りいれて起こしたサカキは厳重注意しだす。

放すならちゃんと負け認めさせるか完全に無力化してから放せってよ。

そしたらなんか、ケンイチは納得いかないみたいで反論しだした

 

「えーっ!? 押さえ込んだら僕の勝ちじゃないんですか!?」

「リミ負け認めてませんしおすし」

「な、納得いかない! もう一回! もう一回やらせてよーう!」

「アホか! 実戦に次はねーんだよこの負け犬!」

 

根性鍛えなおしてやるとばかりにサカキはケンイチの襟首掴んで裏庭に連れて行ってしまった。俺はリミに次は誰とやりあうかと聞くと「えっ? なにそれ聞いてない」とビビッた周囲のあまりのプレッシャーに圧倒されたのか「今日はこのへんにしてやるお!」と勝ち逃げしていった。

 

龍斗に勝ったケンイチに勝ったリミはこのへんの不良界の頂点に立ったかもな

彼氏に仇は取ったと彼氏に報告できるだろうからめでたしめでたしだと思った

 

 

 

 

7

「あら、いらしてたんですの?」俺は秋雨とのタイマン結果、無力化の例として各種投げ技で全身一個も動かせなくなったあと追い討ちの追加攻撃とばかりに時雨にしばらるるところに買い物行ってたらしいみうが帰ってきてた。

 

「こうやって縛れ……ば……もう動けな……い……

 覚えてお……け……」

「はえー……リボンひとつでここまで縛れるんですねー」

「リボンでなくとも紐状のものなら代替できるね。

 兼一君。君は才能はまるで()()だが……頭は悪いほうじゃない。

 どうしようもなく追い詰められた時は、

 我らの教えを思い出してようく考えて戦いなさい」

 

秋雨はサカキに喝入れられてボロボロなったケンイチの頭ポンポンしながら慰めてた。

解除くださいますか(大事)

すると時雨が達人剣で拘束をバラバラに引き裂いた。

俺は「」確かになと解除要求したが「俺が望んだ解除ではない」という意見(恐怖)

時雨のペットのネズミが親指立ててくれたが何の慰めにもならない事実

 

 

 

8

その後とくべつの治療技でダメージは一切消滅したんだがそろそろ時間なので「じゃ、闇系の仕事がいまからあるのでこれで」と前に注意されたから言わなかったがそそくさ帰ろうとしたところ、盆栽いじりとかで今日はほぼ絡んでこなかった長老のじじいが近づいてきてボソっとこう言った。

 

「"闇"が動き出したようじゃのお」

「言われてみれば闇系の仕事の特別業務は増えてきたのかも」

「仕事はようく選ぶんじゃよ」

 

選んだバイトがいまのバイトなんだが意味わからん

普段は居酒屋のバイトだが裏では地元守っれるやりがいある仕事だからな

法律の影に隠れてあんやくする悪い連中をを俺の地元の北海道からシャッタアウトできるのは闇系の仕事くらいと最近分かってきた。

警察は表立って社会守るけど社会の闇にはほとんど手ェ出せないっぽい

実は闇系の仕事は俺の天職かもしれなかった(このあたりの人生設計がキャリアの秘訣なのかも)

 

 

 

9

後日リミからメールきたんだが喧嘩の師匠から正式の弟子に認められたんだってよ

詩かも同時にYOMIとかいう裏チームの一軍にも入れたというティターンはどうした?

ちなみにYOMIの一軍というのは最強軍団の弟子の意味と同等に近いらしくプラチナバッチ持ってる事による尊敬されやすさと発言権の強さに繋がるからかなりの立場という

その時点で嘘臭いとしか思えないんだが?

 

思うにリミは騙されているのではないか?

そももも最強軍団というからには俺が選考漏れなのがまずおかしい

俺がYOMIに選ばれたら絶対ナンバーワンなのに

闇系の師匠いないと選ばれっこないとか

メールのドヤ顔の顔文字がムカついたから

 

『でもお前YOMI一軍の中では新参なんでしょ下っぱ

 先輩にパン買いに行ってこいよ

 下っぱなら少しは身分を弁えるべき』

 

と返信すると『YOMIのトップにリミはなるお!』だとか、ワンピースのルフィみたいな宣言しだしたああリミはこれからYOMIのパシリになるのかと思うと俺はリミの今後のネットアイドル活動に大きな不安をもった

 

 

 

 

 

 

 

 




小頃音リミ
素直にも梁山泊の挑戦者名簿の流派に緒方流古武術と書き残し、
原作よりだいぶはやくYOMIデビュー!

なお章をまたいだので自分用のカウントはリセットした模様




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