【史上最強の】貧弱一般人が一級の勇者に限界突破するの見かけたんだが【弟子ケンイチ】   作:黄雨

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34.東西戦じゃない東北戦~前編~

 

 

 

 

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連休最後にアキバハラ(なぜか変換できない)行ったんだが

ここだけ世界が異次元にすさまじいな

アキバ駅前に踏み絵あったんだが

この絵踏むヤツは心が醜い(確定的)

 

ここってよ?

東京モンの格ゲー首都だべ?

腕が鳴るよな指とかコキコキってなる

 

野生のゲーセンあるから

これまで挑みにきたことないが

とりあえずおれの勝ちは決定した(自信)

 

ところが初戦を飾るのに圧倒的にふさわしいゲーセンを探してるとなんか、ストⅢのエレナっぽいけど違う知らんキャラのコスプレ外人少女が困ってるようなので先にそっち助けてやった

 

「どうした?」

「あの……モエはドコ売ッテマスカ?」

「案内してやろう俺は優しいからな」

 

ひとめでわかる燃えといったらやはり格ゲーだろ

俺はまずはお試しにとたまたま目についたゲーセン行くと

そのオコサマはうるさそうに耳塞いでた

 

ちょうど大会してたらしいサムスピの、天下一武闘会のやつで東西戦やってたんだが大画面の実況によると10連勝くらい調子コイてた右京さんが覇王丸から怒り頂点の怒りの大斬りくらってもうアッタマきた覇王丸の逆襲で死んでいた

 

ちなみにここでいう東西戦は参加者が2チームに分かれて勝ち抜き戦の意味だ

 

オコサマは「これが武術大国……日本!」とゲーセン内のタイマンのかっずかず目に戦士にしてる

やはりというか燃え希望だけあってテッカ場に来たら鋭いな

比べれば確かに弱いが短剣と言う弱いがオリジナル武器がある

カバンのかげに隠しているようだがバレてる証拠に笑顔が出てしまう

 

 

 

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俺は数ある格ゲーいっこいっこ紹介してくが東京だけあって北海道では失われしマイナーをも生存してるのもある

そのうち慣れてきたのか耳から手ェ離して「やってみたい」というが

初心者にちょうどいい台空いてない初心者狩りされるのは目に見えてる

 

しかたがないので隅っこのほうでいま空いたメタスラ台すすめてやった

これってNPCと対戦できる戦争格闘シューティングだべ?

 

100円奢ってやろうちゃりん入れるとボタンもレバーも反応し目を輝かせるのだが分かってたことだがナイフ狙いしすぎてステージ1もクリアできずに3回死んでいた「恥ずかしい(memalukan)……」と日本語じゃないので「筐体は見たことないだろうからゲームにならないのは分かるが実力であって装備は無関係」といったら目がうるるだった多分聞いてない

聞いてないところでメタスラのスコア覇者の動きみたらあきらめることになる

 

 

 

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その後筐体ごとほしいというが買えないと思うからシマ出てそこらじゅう歩いてるオタクくんから1りに「おいィ」「ひゃっ」「ここらでオススメの燃えゲー売場はありますか?」と聞いてみたらオコサマのほうチラッと見てなにか言いたそうだったが案内してくれた

 

行きさきざきの店で燃えゲーチョイスだが

本体無いだろうからポータブル系で良い

テレビもいらないしね

 

奢ってやろうとしたんだが

オコサマのくせに金持ちなのな

かなり大量の札束見せびらかすので

心意気がプレゼントだろうと思い奢らないにしとく

 

俺がオススメとは別にオタクくんの薦めでエヴァとか人形買ってたが

なるほど確かに格ゲーほどドラマチップは無いがスパロボに燃えるのは確か

だが唐突にスパロボでは初心者はまずついてこれないでしょう

あれは実は文化に慣れた上級者向け

 

俺は燃えと分かりやすさが両立し更に女子どもにもオススメ出来る傑作の起動天使DVD勧めるとオタクくんはメガネ光らせ「ほう、その作品に目をつけるとはやりますね……」とビビってたクセにもう慣れ慣れしい

 

タイトル的に次世代ガンダムかナデシコ亜種と思ったら

そんなことはなく違ったが見てたら面白かっただけなんだが

相手は多分アキバのプロだから燃えのオススメ譲らない精神力に

方向性の違いから更なる過激化、加熱化しそうになるところが

オススメファイトのまつオコサマ持参のカバンにおさまらぬだろう

今日はこのへんにしといてやった

 

結局やりにきた格ゲーは出来なかったが

いい気分てんかんになったと思った(リアル話)

 

 

 

XX

「りゅん♡」

「ハハハ……珍妙なものばかりであるのう!

 なかなか楽しいぞ!!」

 

ティダード王国の楽園が持ち込まれた山頂の高級ホテルがあるんだが

そこでオコサマことシャームはご主人様のラデン・ティダード・ジェイハンにネコ耳褐色眼鏡ロリメイドとかいうオタクくん監修の合成装備で買ってきたやつら献上していた。

シャームはジェイハンの命令で日本の庶民に流行るというモエ買いにアキバ行ってたワケ

 

「で? どれがモエとやらの本体なのだ」

「ハッ! こちらになります」

 

原作なら松江名顔でモエーって叫ぶ顔人形出すシーンだがここでは違った。

シャームはオススメ巡りの中古屋に潜んでいた闘劇DVD出したのだ!

もちろん発足騎士のオススメなのだが闘劇というのはは格ゲー毎の全一が決まる格ゲー祭典。

 

そ早くジェイハンの部下がホテルにあったモニタ運びこみ更にDVDプレイヤで再生されると画面越しにも熱気だがぽちぽち馴れ合い飛ばすと流石はプラチナメダル持ってるYOMI無手幹部クラスといったところか抜け目の無い観察眼が格ゲー未経験なのも関わらず本質看破

 

「……なるほど、モエとは持たざる者のための武術シミュレーターといったところか」

 

限られたルールの中で勝利条件を満たそうとするさまはニュージェネレーションの新武術なのだがキング素質のジェイハンはその有用性に目をつけていた。

勘違い? 俺のログには何もないな。

 

「我ら武人は肉体を鍛え、ジュルスを骨身に刻むところから順に積み上げるものだが、こやつらは足りぬものを電脳空間で補い、両の手に収めた戦術の機微を競っておるのか……

 複雑にして怪奇。まさに精神的武人、かの?

 まっこと日本人とはよくわらぬ民族じゃのう。

 先生(グル)は嫌う類であろうが……うむ! 新しい! これがモエか!

 シャーム。これらの"げえむ"は勿論買ったのであろうな?」

「こちらに」

「よくやった。褒めてつかわす」

「ありがたき幸せ!」

 

シャームはジェイハン様に褒められて内心るんるん気分であったがポータブルが充電されてなくて即プレイできなかったから結局おしおきされたという。

その後ジェイハンは片っぱしから各キャラのアーケードモード1りでむくむくとやっていた。

 

学校イベで山にターゲット来る日も近い

……ボリス・イワノフを突破できればの話だが

 

 

 

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学校に転校生というレアな存在に群がるのは

フィクションならずともよくあることだと思うどうせ最初だけだけど

始業式前後に群がってきた連中に俺は軽くあしらいクールにすました

俺は影の存在でも良いのだが勝手に存在が目立ってしまう

逆に軽くサーチして見たが一目でわかる不良はいなかった

 

どうやらこのクラスは不良いないみたいだが

3学期に不良バランス崩すと大変だからな

さいあくのばあい学校崩壊するかもしれない

今の世の中は影で波乱だから乱したくないのでしょう

 

DRAK~ダーク~東京支部は様子見してからたちあげても遅くないし

俺はいま鍛冶道場で忙しいからまた今度

ここの教師は良い采配してるっぽいので

冬休み減らしてきた訴えは出さずに取り消してやっても良い

 

 

 

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学校から家帰ってハクザンリョ行くと

軍隊のコスプレした集団がつどいまくっていた

 

さいきんコスプレしてる外国のひと多いナニコレ流行ってんの?

 

先頭集団のTOPから計り知れない強さが漂ってくるのだが

とりあえず最後尾に並びにいくとバンダナ装備者が露骨に警戒してきた

 

「貴様何者だ。何故俺の後ろに回る?」

「日本語ができてよかったがそれはこっちの台詞。

 俺もそこに用ある者だが並んでるので後ろに順番に並んだだけ」

 

するとそいつに「どうしたT3?」とか身内に声かけられて俺の存在が話題に広がるとオーラ的に武力に突出している男が振り向いた「来たか(Ты пришел)……開錠作戦開始(Операция разблокировки началась)」きゅうに謎の言語はやめてにして日本語喋って欲しい

 

しぐさまさっきのバンダナメンが「門が閉鎖しているがなにか知らないか?」とかいった

まさかこの面子でパワー不足の足止めはないと思うんだが……

とりあえずホントかどうか門に試してみると確かに開かない

これはカンヌキってタイプの鍵かかってるっぽい感触

試し後にリーダー格のしろめが黒目のなんのコスか知らないヒトが今度は日本語しゃべってきた

 

「実は先ほどから正々堂々の立ち会いを要求しているのだが門前払いにされていてね。

 どうしたものかと困っていたところさ」

 

おいィ? その発言内容はどこかおかしい

野生のゲーセンが挑戦者を拒むなんてありえないな

俺が思うに何かの間違いではないのか?

それなのに特に休業にするとか聞いてないし用事の張り紙も無いあるさま!

 

何が問題か普段は使わないチャイム9連打してもムシ。ケータイで電話鳴らしてやったらようやく観念したのか秋雨がでたので「ちょっと秋雨コレどういうことだ?」と聞くと「いや、実はだね」とへんじのしゅんかん外人が急にブチギれて「しらばっくれてんじゃねェ哲学する柔術家!!」と鬼の破壊活動はなんと固く重い門破壊しかけてヤバかった

オートでカンヌキ壊れなかったらガチで破壊してたかも単純にその破壊力は計り知れない破壊力

 

「おっと、しまったな。

 堪えるつもりがついやってしまった。

 ……待て、踏み込むな。トラップだ」

 

コスプレ集団が門開けてぞくぞくとのりこもうとするとキレ芸の人がもうすごく落ち着いて止めるとキビキビして止まったがおそらくだがさっきのはキレたふりして鍵開ける調整だったのかも

トラップがなにかというと普段は客とか俺がつくころには解除されてるやつ

今日は鍵かかったままだからかされてない

俺は(これは危ない)と思って先行にワナ解除し玄関開けて「おいィ! ヒキョウ者ではないなら正正堂堂の挑戦とか避けないで受けてやれよ?」とシャウトしたらリーダー外国人に「よくやった」と褒められた約一名から嫉妬の私怨オーラきたのが印象的だった

 

 

 

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そしたらみんな道場のほうに案内された

流れ的に俺もコスプレ軍団に同行したところ

みうは緊張した様子で道場破り帳取り出してくる

「こちらに住所、氏名、流派を……挑戦料は1万円ですわ」という定型文に

住所も? と思ったがそいえば長いこと書いてないな、

引っ越したから次やるとき一回書いたほうが良いかも知らない

 

ま俺は今日は鍛冶修行にきただけだから参加しないけど

更にだがもう渡されなくなって久しぶりに見た『道場破りのみなさまへ』のパンフも渡してた

 

リーダーは書かずに弟子格の連中がつぎつぎ書いてくがチラ見と筆記体なのでどこの生まれの人か分からない! 分かりにくい!

おっととロシアの単語だけわかったロシアの人かな?

まさかリアルにロシア軍じゃあるまいし

ロシアから集団でコスプレ遠征しにくるなんて

らいち以上の気迫たぶん気力+30くらい高い

 

みうの隣には秋雨だが俺では引き出せないかなり本気に近いオーラ出してお茶準備だが

2りの後ろではずっとだが離れたところで常駐者が作戦会議しててケンイチがエリクサーっぽいランクの回復薬飲んだのかリアルからログアウトしそうになってる誰か手加減ミスったな?

 

チャチャッっとお茶たておえた秋雨は言った。

 

「殲滅の拳士アレクサンドル・ガイダル君。

 まさか正面から乗り込んでくるとは、一体どういう風の吹きまわしかね?

 戦うのは事情を聞いてからでも遅くはあるまい。

 ……如何かね?」

「美しい茶器だ……結構なお手並みで、とでも言えば良いのかな?

 日本の茶会プロトコルは複雑怪奇。知らぬ無礼は許されよ」

「うん。いいよー」

「いやなに、こちらにも事情があってね、哲学する柔術家殿。

 無粋な横槍を受けずに最強の弟子に挑むとなれば正規の手段が最も確実だと判断したまで」

「実に厄介だねぇ。

 この手は想定外だったよ」

空中挺進(エアボーン)は危険を顧みず自身の身を捨てて敵陣中に乗り込むこともある。

 速やかかつ完璧な殲滅こそが争いの連鎖を断ち切ることが出来るのさ」

「……そちらの主張は分かった。

 こちらとしても覚悟を決めて事にあたらねばなるまい」

「安心なされよ。弟子の戦に師は出ない、という武人の掟を破るつもりはない。

 言わずとも理解しているだろうが、そちらも手出し無用を願う。

 勿論そちらがその気ならば……

 ふっ。言わずとも分かるだろう?」

「なかなか痛いところをついてくるねぇ……そこまで織り込み済みかね……」

 

等等お茶のせきなのに炭酸っぽい静電気がパチパチのオーラ確実にあった

全面戦争とかぶっそうだがいい歳したオトナが抗争かよ

ヤクザな人じゃないならやめといたほうが良いと思うけど?

 

 

 

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そのうちガイダルの一番弟子っぽいポジションのヤツが参加者ぜいいんが書き終えた帳とあと更に部下下から貰った十万くらいまとめてさし出すとみうは緊張持続に「毎度あり、ですわ」と呟く

 

「ボリス、どうやらそれだけでは足りぬようだ」

 

するとパンプレット読んでたガイダルが更に金の延べ棒ポンと課金すると

みうはゴールドに心サポシされたのか笑顔なった

慌ててシリアスしようとしてるけど口のはしっこ緩んでる

 

「それで? "誠意"は十分見せたつもりだが……

 我が弟子(ウチェニーク)とその選抜部隊はそちらの弟子と立ち合ってもらえるかな?」

「事ここに至っては否が応もないとも。

 だがねぇ……ご覧の通り少々弟子の蘇生に手間取っていてね……タイム」

「活人拳の修行もさぞ壮絶を極めるのだろう。構わんよ。待たせてもらうさ」

 

秋雨はタイムアウトの構えにガイダルが認めると作戦会議の常駐者のわにくわあると剣星の処置にさらなるしょほうがされていく。

ちょっとして復活したケンイチが状況にきづくと前に出て俺にこう言った

 

「騎士さん! 何故なんです!

 どうして彼らの味方をしているんです!?

 まさかあなたもYOMIなんですか!?」

「味方じゃないどころか初対面だが?

 入り口のトコで困ってたから助けてやっただけ。

 言っとくけど俺はYOMIじゃないから。

 俺は北海道のDRAK~ダーク~っていう喧嘩チームのGMだからな」

「じー、えむ?」

「ここでいうGMはジェネラルマネージャーの意味だ」

「……え? ゼネラルマネージャーって……社長?

 ダークって企業なんですか?」

「ひ営利団体だろうなお金稼いでないし。

 出してないが申請通ったらたぶんNPO法人とかに認可されるかも」

 

 

とてとて野良の鳥獣ギガがうろついて微妙な沈黙が発生した>>空気

 

 

ガイダルが補足にも「その男は我らと道を同じくするものではない。()()助けてもらったのさ」と言いきったが事実こいつらとは初対面なのでその通りだと頷いた。

 

 

 

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「よお。こりゃ何の騒ぎだ?」

 

俺よりおくれて修行にきたショーゴが道場ステージ外からきてびっくしたのか鳥獣ギガは一目さんに逃げ出した

こいつ最近は俺は行ったことはないが裏庭に地下にあるらしい施設にいりびたってるという

 

「いろいろあって挑戦に手間取ってるっぽい状況だべ」

「ほー。ついにか。

 ……ふーん。こりゃ今の師兄一人で全員同時に捌くのキツそうだな。

 俺も参加すっか」

 

ショーゴはコス軍団にサーチの目を向けるとしぐ靴を脱いで道場ステージに乗り込み「兼一師兄! アンタはそいつとやってろ! 俺はそれ以外の雑魚全部だ!」と乱入リーダーシップとりだした

 

「将吾君! 君は自分が何を言ってるのか分かっているのかね!」

「ったりめぇだ。前々から何かあるのは分かってたんだろ? なら受けて立とうぜ」

「言うじゃねーか将吾! 話は決まりだ!」

「ちょっと待つね! 軽はずみに決めちゃダメね!」

 

新たに参戦したショーゴに触発されて議論は更に加速した

 

 

 

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カカッっとカットして結論からいくとまずショーゴが1VS10でタイマン

その後ガイダルの一番弟子ってボリス・ウチェニーク? で良いワケ? ロシアネーミング謎のわからん奴とショーゴに勝ったやつ足してケンイチとタイマンするルールになった

ただしだがショーゴが全抜きしたらボリスともタイマンするかどうか決めれる取り決め

勿論ここでいうタイマンは神聖な喧嘩の意味だ

 

「……なにか異論はあるかね?」

「いや、ない。

 こちらにも配慮のある妥当な条件だ。

 武人として、事前に定めた決闘の掟には従おう。

 もちろん(テイムナタ)の流儀で、だが」

 

このルールで合意と見てよろしいですね?

俺は野生のゲーセンでやってただろう蘇生待ち作戦妨害のせめてものむくいに第三者の中立的立場から客観的な審判に立候補すると両サイドに分かれる2チームの間に立ってやった

リアル東西戦じゃないリアル東北戦に見える

 

もちろん俺も日本チームに所属してるが分別あるから

俺はちゃんと物事を客観的に見て分析できる男

所属だからといってひいきはしないつもり

 

コス軍団とショーゴがトイメンに他が下がると

もう位置についてるので掛け声だが

昨日見かけたサムスピの影響かな、

「イザ尋常に一本目勝負!」と黒子のマネしてやった

 

 

 

 


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