獣を狩るもの    作:アルタイル白野威

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ゴブスレ×ブラボSS増えててうれしい

ニコニコでハーレムはもういい系のコメントよく見かけたなぁ
ゴブスレさんには鉱人道士に蜥蜴僧侶、槍使い、牧場主の小父さんいるもんね

今回も低クオリティでガバガバかつ短い


4話

私は今、下水道に居る。なぜかといえば二人の白磁の新人に同行しているためだ。

ゴブリンスレイヤー達は休暇中であり、私はギルドにて依頼を探していた。

そのときはゴブリン退治、ネズミ退治の依頼すら無かった。

珍しいこともあるものだと思いながら壁に寄りかかっていれば、受付嬢に呼ばれたのだ。ミコラーシュに劣らぬイイ笑顔で。

何事かと聞けば白磁に同行しろという。白磁冒険者達はどちらも剣士だ。

危なっかしいから監視しろということらしい。黒曜に頼むことか。

 

そんなことがあって今に至る。今のところ剣士達は問題行動は起こしていない。

ただ力任せに剣を振っているようで、洞窟などで苦労するかもしれない。

 

「貴公等、ここはまだすこし広いからいいが、洞窟等の狭い所では剣を振り回すなよ?」

 

「へっへ!平気だってオッサン!俺自慢の腕力で壁ごと切ってやるぜ!」

 

「そうだぜ、俺たちは力がつえぇんだ。心配するこたぁねぇよ」

 

剣士達は笑いながら言った。

ふむ。確かにこれは危なっかしい。血気盛んなのは良いことだが。

岩を切れたことは私は一度もない。ギルドにいた重戦士ならできるかもしれない。

 

「なんにせよダガーやショートソードは買っておけ、武器を失って戦えませんじゃ話にならん」

 

「あーそうだな、確かに予備は必要かもなー」

 

「でも金あったか?ネズミ退治じゃ一人分買えるかどうかだろ?」

 

「またネズミ退治の依頼受けて稼ごうぜ」

 

初心者は下水道でネズミ退治かドブさらい。

受付嬢はそう言っていたな、私はゴブリン狩りに行ったが。

奥から走り飛び掛かってくるネズミにスローイングナイフを投げつける。

 

「オッサンもやるなぁ!俺らの一つ上の黒曜だろ?」

 

「そうだ、数ヶ月冒険者を続けられれば昇級できるだろう。あと私はオッサンと呼ばれるほど年は食っていない」

 

だが多くはあっけなく死ぬ。診療所で目覚めたばかりの私のように。

その原因の多くはゴブリンだ。

ゴブリンは弱い獣というのが白磁や町人の考えだ。

故に準備を怠り、毒にやられ、数に押され、死ぬ。

 

「んじゃあ、銀級に登り詰めるまで冒険者しなきゃな!」

 

「そんで女にキャーキャー言われる毎日を送るんだ!」

 

ウヘヘと笑う剣士達、まるで兄弟のようだ。

女にキャーキャーされたいというのはよくわからないが、少年達にとっては憧れなのだろう。

カインハースト城の幽霊達ならばすすり泣きながらキャーキャー叫んでくれるが。

 

「おっ、さっきので討伐数満たせたぜ。ギルドに戻ろう」

 

「オッサンもそれでいいよな?」

 

「ああ、あと私はオッサンではない」

 

「じゃあ決まり!こんな臭い所からは撤収だ!」

 

 

 

 

~~~

 

 

 

あの後何事もなくギルドに戻れた。

受付嬢に報告をする。

 

「お疲れさまでした。どうでしたか?彼らは」

 

「装備を揃え経験を積めばすぐ白磁から昇級できるのではないか?」

 

「そうですか。ではこちらが報酬となっています」

 

「...貴公、なぜ私に監視の依頼を?他に適任者がいるだろう」

 

「いえ、手持ち無沙汰のようでしたから。それに、今ギルドでは新人の教育を行ってまして」

 

新人の教育、獣の種類や対処の仕方などを教えているのだろうか。

それならば死んでしまう新人達も少なくなるだろう。忠告を聞かない者以外は。

 

「そうか、無茶をして死ぬ者が減るといいな」

 

「はい」

 

受付から離れ椅子に座る。

今日はもうやることがない。依頼はなく任された仕事も終わった。

狩人の夢で消耗品を補充するのもいいが、使った物はスローイングナイフ一本だけだ。

スローイングナイフ一本のために夢に帰るのは手間だ。

何かないだろうか。ゴブリンスレイヤーに聞けばゴブリンの巣を教えてくれたりしないだろうか。

...教えるくらいなら一人で狩りに行っているか。

 

 

ボーっとしていると入口のベルが鳴る。

入口を見れば薄汚れた革鎧と鉄兜の男、ゴブリンスレイヤーだ。

噂をすればなんとやらだ。だが休暇中のはずだが。

 

「...ゴブリンスレイヤーか。なんだ、生きていやがったのか」

 

槍使いが悪態をつく。

休暇中でギルドに顔を出していなかったから死んだと思われていたのか。

ゴブリンスレイヤーは槍使いを見もせず、ずかずかと待合室に踏み入った。

受付に行かず定位置の椅子にも座らない。何かあったのだろうか。

 

「...すまん、聞いてくれ」

 

ゴブリンスレイヤーの低い声がギルドに響き渡る。

それを聞いて多くの冒険者達がゴブリンスレイヤーを見る。

 

「頼みがある」

 

ゴブリンスレイヤーを頼み、何だろうか。

 

「ゴブリンスレイヤーが頼み?」

 

「あいつの声初めて聞いたぞ、俺。そもそも単独専(ソロ)じゃないのか?」

 

「最近は女の子と....あそこの椅子に座ってる枯れた羽帽子の男と組んでるらしいわ」

 

「リザードマンや鉱人とも組んでたよな。そのあと見なくなったけど」

 

ギルドがゴブリンスレイヤーに関する話で盛り上がる。

私や女神官も話題になっている。時折視線が飛んでくる。

奥の卓には蜥蜴僧侶や鉱人、妖精弓手がおり、ゴブリンスレイヤーのことを見ている。

 

「今夜、ゴブリンの群れが街外れの牧場に来る。斥候(スカウト)が多かった。恐らくロードがいる。ゴブリン共も百匹はくだらんだろう」

 

「ロード!?」

 

冒険者達から驚きの声が上がる。

ロード....ゴブリンの中の白金に値する存在だったか。関係ない、狩るべき獣は狩るだけだ。

 

「時間がない、洞窟ならともかく、野戦では俺一人となると手が足りん。手伝ってほしい、頼む」

 

頭を下げるゴブリンスレイヤー。

 

「どうする?」

 

「どうするったってなぁ」

 

「ゴブリンなぁ」

 

「やりたくねぇなぁ、あいつら汚ねぇしよぉ」

 

誰も直接ゴブリンスレイヤーに言おうとはしない。

ゴブリンスレイヤーも頭を下げたまま微動だにしない。

 

「...おい、勘違いするなよ。ここは冒険者ギルドで、俺たちゃ冒険者だ。お願いなんざ聞く義理はねぇ。依頼を出せよ。つまり、報酬だ。なぁ?」

 

槍使いが声を上げ、周りの冒険者に同意を求める。

 

「そうだ!俺たちは冒険者だ!タダ働きなんてゴメンだぜ!」

 

「そうだよ、依頼だせ依頼!」

 

冒険者たちがはやし立てる。

冒険者は金で動く、対怪物の傭兵のようなものだ。

報酬がなければ動かない。

 

「ああ、もっともな意見だ」

 

「おう、じゃあ言ってみな。俺らにゴブリン百匹相手させる、報酬をよ」

 

 

「すべてだ」

 

ギルドが静まり返る。

ゴブリンスレイヤーの言葉の意味を誰もが掴みかねている。

 

「俺の持つ物、すべてが報酬だ」

 

「私からも出そう」

 

ゴブリンスレイヤーの後に続き、私も報酬、輝く硬貨の詰まった袋を二つ放り投げる。

ヤーナムでは道しるべ以外役に立たん代物だったが、ここでは役に立つ。

 

「狩人...お前が金をだす必要はない」

 

「なに、気にするな。獣は狩らねばならん、あれだけで協力が得られるのなら安いものだ」

 

なくなったら使者たちから購入すればいいだけの話だ。

金は私に必要ない。必要なのは獣を狩るすべだ。

 

「...仕事が終わったらいっぱい奢れゴブリンスレイヤー。金はいらねぇ」

 

槍使いがゴブリンスレイヤーの革鎧を拳で叩きながら言った。

 

「ああ」

 

 

袋の中を確認し、槍使いの他に数人が俺も私もと参加する。

だが少数だ。命を賭ける気にならない者のほうが多数だ。

 

協力が得られればありがたいが、なくとも策はある。

妖精弓手が参加し、蜥蜴僧侶、鉱人も参加する。

女神官が参加すればパーティーが完成する。

そういえば女神官の姿が見えないが、どこにいるのだろうか。

冒険者ギルドにはいないだろう、とすれば神殿か。

まぁ、恐らくついてくるだろう。

 

 

 

「ギ、ギルドからも!い、依頼があります!」

 

声の方向を見れば受付嬢が紙束を抱えていた。

走ってきたのか、顔が赤く、喘いでいる。

 

「ゴブリン一匹につき、金貨一枚の懸賞金を出します!チャンスです!冒険者さん!」

 

大盤振る舞いだ、ギルドも無視できないと考えたか、受付嬢が説得したか。

恐らく後者だろう。かなりの労力をかけたのだろうな。

 

重戦士が立ち上がり、重戦士のパーティーも立ち上がる。

それにつられ次々に冒険者たちが立ち上がる。

気づけば、全員が立ち上がっていた。

一人の冒険者が鬨の声を上げ、他の冒険者がそれに続く。

 

「ねぇオルクボルグ、策はあるの?」

 

妖精弓手が尋ねる。

 

「...罠を張る。まずは罠をつくらねば」

 

「...なぁゴブリンスレイヤー、私に任せてくれないか?」

 

「策はあるのか」

 

「ああ、私にいい考えがある」

 

 

 

 

今宵、冒険者の獣狩りの夜が始まる。




AC二十週年サントラ最高だぜ

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