守護霊と魔法使い   作:そばめし

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この小説は守護霊という指揮者、主人公というソリスト、そして原作キャラというオーケストラによるコンチェルトです。……うまいこと言いたかったんですが無理でした。
今回は会話分を補充したくて勢いだけで書いたので、おかしかったらすみません。


4.7話

「のどか、何をきょろきょろしているですか?階段から足を踏み外しそうで危ないですよ。」

 

「えっ!?な……なんでもないよ、ゆえ……。」

 

「いやいや、最近ここを通るたびにきょろきょろと挙動不審じゃん。なんでもないってことはないでしょ。」

 

「のどか、図書券を握りしめて何をしているですか?破れますよ。」

 

「こっ……これは別に、あの人にあげるとかじゃなくてっ!いや、あの……なんでもないよ、ゆえ……。」

 

「ほほう、なるほどなるほど、あの人……ね。におうねー、とても香ばしいにおいがするねー。」

 

「香ばしいって何のにおいですか。……まさかこのトマトミルクが。」

 

「いやいやいやいや、それは関係ないわよ。ラブ臭がするのよ、あまずっぱいラブ臭が。」

 

「何ですかラブ臭って。あまずっぱいのに香ばしいんですか。なんだか胡散臭いですね。」

 

「このパル様をなめてもらっては困るなー。のどか、あんた今恋をしているわね。」

 

「こここ恋っ!?」

 

「その図書券が何よりの証拠。愛する人へのプレゼントでしょ。」

 

「ちっ…ちが……、あの人とはそういうのじゃ……。」

 

「のどか、顔がトマトみたいに真っ赤になっていますよ。」

 

「あうぅ。」

 

「ふっふっふ、私の目はごまかせないよ。」

 

「ラブ臭なので鼻なのでは……。」

 

「私の鼻はごまかせないよ。」

 

「この道を通るたびに挙動不審になっていたのは、男の姿を追い求めていたからだったんだよ!」

 

「なるほど、つまりハルナはこう言いたいわけですか。あの人というのがのどかの懸想する男性で、きょろきょろしていたのはその人をさがしていたと。」

 

「そう!おそらくのどかはここでその男とめくるめくロマンスがなんやかんやあって惚れてしまった。ここに来れば会えるのではという淡い期待を胸に、その慎ましやかな胸に抱いて図書券を握りしめこの道を通っていたのよ!」

 

「のどか、顔がミルクみたいに真っ白になっていますよ。」

 

「どう?この推理。けっこう良い線いってると思うんだけど。」

 

「ええっと、その、階段から落ちたところを助けてもらったんだけど、恋とかじゃなくて、お礼がしたいなって……。」

 

「あまい、あますぎるわ。恋は戦争なのよ、のどか。少しでも気になったらガーッといってバーッとやってものにしないと、誰かに盗られてからじゃおそいのよ!」

 

「そ……そんなこといわれても。一回しか会ったことないし……。」

 

「へえ、なら一目惚れってわけね。」

「相手のお名前は?どんな感じの人なのさ?」

 

「それがね、名前がわからなくて……。」

 

「な、なんだってー!なにやってんのよ、名前も聞いてないなんて。」

 

「だって……。」

 

「まあまあ、一度きりの邂逅ですし、そういうこともあるでしょう。それよりのどかはその人にもう一度会いたいってことですよね?」

 

「うん……。会って直接お礼を言いたいなって。」

 

「それなら、ここでその人を待ってるのは愚策だよ。探しに行くのよ、のどか。」

「受けにまわったら負け。攻めて攻めてせめまくること。それが恋の鉄則なのよ。」

 

「ハルナが受けとか攻めとか言うと別の意味に聞こえるです。」

 

「でもどうやって探せば……。」

 

「聞き込みよ!RPGなら街の住民全員に話しかければイベントの一つや二つ起きるもの、まずは身近な人から情報収集するべし!」

 

「身近な人?クラスの皆に聞けばいいのかな?」

 

「ようこそ。ここはトマトとミルクの街、魔帆良学園です。北の教室に朝倉という情報屋が住んでいるです。一度訪ねてみると良いです。」

 

「き、急にどうしたの、ゆえ……」

 

「ほら、のどか。有力な手掛かりを手に入れたわ。このイベントをクリアすれば次の段階に進めるはずよ。」

 

「これイベントだったんだ……」

 

「ようこそ。ここはトマトとミルクの街、魔帆良学園です。北の教室に朝倉という情報屋が住んでいるです。一度訪ねてみると良いです。」

 

「どうしよう、ゆえが壊れたオルゴールみたいになっちゃってる……。」

 

「ふむ、朝倉なら何か知ってそうだね。そうとわかれば善は急げ、のどか、教室に向かうよ。」

 

「ええっ、ちょ…ちょっと待ってよー。」

 

 

 

 

 

「……私は部活に行くことにするです。」

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
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