その結果、わたくしも主人公を草食系男子にしようかと思ったんですが、パクリになるのでやめました。
勘違いものなのにあまり勘違いしていない本作のオリジナルキャラの紹介
・主人公
主人公、名前がまだ決まってないので早く決めたい。
・守護霊
強い。時止め。
-Side ネギ
「ん?ネギくん…か?」
み…見られた、アスナさんと仮契約しているところをあの人に。
「えっ…えええっ!なんでこんなところにあなたが!」
何で居るんですか!?
学園都市の一斉停電なんですよ、出歩いちゃだめじゃないですか!
自分のことは棚に上げてますけど!
「な…何も見てないよ、うん。俺は何も見なかったよ。」
いやいやいやいや、凝視してましたよ!じっくり、たっぷり、ばっちり見てましたよ!
どどどどどうしよう。教え子とキスしているところを見られるなんて!
このままじゃ懲戒免職だよ!
あっ、そうだアスナさん!なんとかしてくださいアスナさん!
横にいるアスナさんに小声で助けを求める。
アスナさん言い訳を、何かうまい言い訳を考えてください!
…ってアスナさん?聞いてますか、アスナさん?
へんじがない、ただのしかばねのようだ。
アスナさんは顔を真っ赤にして固まっていた。
彼はうろたえる僕達の横を逃げるように通り過ぎていく。
ああっ、行かないで!
そんな彼が急によろけるように横へずれた。
彼の身体があった場所を氷の刃が通過していく。
そうだった。エヴァンジェリンさん、僕の生徒であり吸血鬼でもある彼女と闘っている最中だったのだ。
奇襲とも呼べる攻撃をいとも簡単に避けて見せた彼に感嘆の念を抱いた。
「ほう、やはりよけるか。」
エヴァンジェリンさんは彼が避けることをわかっていたようだ。
「よけるか、じゃねえよ!へたすりゃ死んでたぞ!」
「死ぬだと?当たり前だ!殺す気なんだから…な!」
末期の夫婦の痴話喧嘩のようなやりとりの後エヴァンジェリンさんが彼に襲いかかる。
あぶない!
エヴァンジェリンさんの殺意を込めた右拳が彼に突き刺さると思ったその瞬間…
彼女は弾かれたように飛んでいった。
い…いったいなにが!?
まったく見えなかった、彼が何をしたのかが。
彼は一歩も動いていないのに、エヴァンジェリンさんだけが吹き飛んでいたのはなぜ?
「茶々丸!」
エヴァンジェリンさんが茶々丸さんに指示をする。
彼女はその声に素早く反応し、闘牛の牛のように彼に向って突っ込んでいく。
そうか、茶々丸さんがいたんだった。
その時、ボーっと行く末を見ていた僕の横で鈴の音が響く。
アスナさんが走り出していた。そのまま僕に声をかける。
「なにやってんのよ、ネギ!これはもともと私達の闘いでしょうが!」
!?
そうだった、僕が原因でこの闘いは始まったんだ。僕が蚊帳の外で良いわけがない!
一人じゃ勝てない。でも僕が何もしないのは筋違いだ。
アスナさんの跡をなぞる様に走り出す。
「契約執行90秒間!!ネギの従者『神楽坂明日菜』!!!」
「なんだかよくわからないけど助太刀するわよ!」
アスナさんを強化する。さっきの仮契約はこのためだ。
「茶々丸さんは任せてください!」
僕達は茶々丸さんを抑えよう。悔しいがエヴァンジェリンさんは僕たちじゃ手に余る。
「アスナさん、力を貸してください!」
「まったく、当たり前でしょ。ガキんちょ!」
アスナさんの声が心強い。巻き込んでしまって申し訳ないが、今日のところは付き合ってもらおう。
僕達の闘いが始まる。
アスナさんがすごい。茶々丸さんの動きについていっている。
いくら身体強化しているからといって、素人がここまでやれるなんて。
アスナさんは天才かも知れない、頭のほうは残念だけれども。
ぞわっ!
突然悪寒がはしる。
これは…エヴァンジェリンさん!?
彼女からとてつもない魔力の奔流を感じる。
彼は大丈夫なのか?
そちらに目を向ける。
彼も焦っている様子だった。
こんな彼の様子は珍しい。
なんとかしなくちゃ。
なんとかするんだ、この僕が。
「僕に任せてください!」
彼の前に飛び出す。アスナさんのことが心配だけれども、茶々丸さんはひどいことはしないだろう。
「ラス・テル・マ・スキル…」
呪文を唱える。
現時点で僕の最高の魔法。
これでだめならどうしようもない。
「闇の吹雪!!!」
「雷の暴風!!!」
魔法を発動。
同時であり同種。
二つの魔法が衝突し風を巻き起こしながら力比べをしている。
力はあちらが上、少しずつ押され始めた。
でも…でももう逃げないって決めたんだ!
「ハックシュン!」
くしゃみとともに僕の魔法が彼女の魔法を突き破る。
そのまま魔法は彼女に直撃した。
や…やった!?
煙が晴れる。
そこには裸の女の子がご健在でした。
僕の魔法では服を脱がすことしかできなかった。
いや、傷つけなくて良かったと考えるべきだ。そう学んだじゃないか。
でもどうしよう、僕もう魔力が残ってないよ。
すると、エヴァンジェリンさんが力を失ったように落ちていく。
停電が終わり結界がもどったんだ。
吸血鬼の力の大半をなくした彼女は飛んでいられない。
そして落ちていくエヴァンジェリンさんを追いかけるようにあの人が橋から飛び降りる。
下は湖。このままじゃドボンだ。
って助けなきゃ!
杖よ!
杖を呼びながら僕も橋からダイブした。
追いつく。掴む。
二人の身体を抱え、橋まで浮上する。
良かった、間に合った。
安否を確かめるため声をかけた。
「大丈夫ですか?」
「ありがとうネギくん、助かったよ。」
彼から言葉がかえってくる。
お礼を言われた。うれしい。
「…なぜ助けた?」
彼女からは疑問がかえってきた。
「エヴァンジェリンさんは僕の生徒じゃないですか。」
その問いに僕は大きな声ではっきりと答えた。
僕が担当するクラスの生徒なのだ。
当たり前のことなのだと。
心からそう述べた。
はりきりすぎたせいで彼が何て言ったかは聞こえなかったけど。
「…バカが。わかったよ、降参だ。私の負けでいい。」
エヴァンジェリンさんが降参した。
やった!
これで吸血の恐怖に怯えずにすむ。
僕の中のヘモグロビンも喜んでいる。
これも全て彼のおかげだ。彼が助けに来てくれなかったら結果は違っていたかもしれない。
彼には感謝しきれない。
蝋燭がどうとか、ぶつぶつと独り言を言っているのが不気味だが。
今日も僕達のことが心配で停電だというのにこんなところまで来てくれたんだと思う。
アスナさんもだ。彼女は一般人なのに僕のパートナーになってくれた。
僕は二人に心からの感謝を述べた。
「ありがとうございました!」
-Side エヴァンジェリン
いま私は何をされた!?
油断はなかった。奴の一挙一足にも注意していた。
あいつが何をしているか見極める準備は万端だったはずだ。
にもかかわらず、あいつの吸血鬼の気配が強くなったと思った瞬間、私は意識の間隙を突かれたように氷の矢に囲まれていた。
咄嗟に身体を捻りながら打ち落としたがいくつかはいなしきれなく、私の肌を赤く濡らすことになった。
ダメージは良い。私は吸血鬼だ、すぐに回復する。
だが私に知覚できない現象が厄介なのだ。
奴が見えない何かを操っていることは今までの戦闘でわかっている。
しかし、さっきの現象はこの私にも察せない。
私をも殺しうる業である。
なるほど、おもしろい。
長い間生きている分、新しい物に出会うのは何事にも代えがたい出来事だ。
何年もこの学園に縛り付けられている私にとってこの感覚は久しぶりだ。
そうだな、次は量より質だ。魔法の射手を数撃つより、威力のでかい一発をぶち込んでやる。
さてどう防ぐ?その不可視の存在はこの魔法に耐えられるのか?
ふふっ、楽しませてくれよ。
私は心を躍らせながら魔法を放った。
しかし、思わぬ横槍が入る。ネギ・スプリングフィールド。
しかも、うち負けるという始末。笑えない。
さらに、結界が復活し力を失った私は奴らに助けられた。滑稽だよ。
今のいままで刃を交えていた相手に助けられるなんて
もうどうでも良い。
ああ、わかったよ。降参だ、降参。私の負けで良い。
まったくお人よしというかなんというか、バカなやつらだ。
しかたがないからこいつらの要望を聞いてやる。
ネギ・スプリングフィールドを襲うことはやめてやろう。
そしてこの男、仲間とか言ってたな。
しょうがない、仲間にして庇護してやるか。吸血鬼は生きていくには大変な立場だ。
私の後ろ盾があればこいつも安心だろう。
だがただじゃないぞ。私のほうが偉いんだからな。
命令には従えよ。
私の手足となり働くんだぞ、茶々丸のように。
わかっているんだろうな?
読んでいただきありがとうございます。