「というわけでー 織斑千冬を完封して勝ったことを記念してー 飲むぞー かんぱーい」
「「かんぱーい」」
ここは某高級ホテルの一室
『アレ』から数時間ほど経ち今は夕方から夜になろうというところ
つまり飲むには絶好の時間である
「あ やっべつまみ買い忘れた」
「うっわ最悪じゃないですか」
「うへへー今日は贅沢にいっちゃうよー!
まずはいつもは頼まないルームサービス頼んじゃおっと」
「ほんとだルームサービスあんじゃん 俺はフライドポテトと枝豆で」
「私も同じので あとステーキ追加で」
「私はー うーん
枝豆とサンドイッチくらいにしとこうかしら きっとルームサービス絶品よ!高いホテルだし!」
「おっけー じゃあ注文するわー」
「「にしても… 酒飲むと変わるなぁ…」」
「? 二人して何みてんのよ どうせいつもと違うなーとか思ってるんでしょ」
「何で分かったんだよ ニュータイプかよ」
「ニュータイプでもエスパーでもないわ 聞こえてるわよ」
「これは失敬」
「別に悪く言うつもりはないわ 自覚はあるもの
色んなストレスが溜まってると酒飲んで発散するしか無いのよ
自分で言うけどシラフだとあんまり物言えないのよね」
「十分言われてる気が…」
「発散できてないとああなるのよ… 引き継ぎ作業でろくに休めてなかったもの」
「で…異動した翌日に『これ』ですからね…
本当に申し訳ないです」
「まあいいわ 織斑先生に一泡吹かせられたもの
そうそうできる経験じゃないわ
人類の中で先生に勝てる人間なんて何人いるのかしら」
「束と島田だけの二人だな まあ俺たちは3人がかりでだけどな」
「勝てばいいのよ 勝てば まあ…でも…」
「「でも?」」
「いつか自分の実力だけで倒してみたいわね」
「理想が高いですね 島田さんは」
「やめとけやめとけ お前じゃ無理だ」
「何よ近藤 私これでも真面目に言ってるのよ」
「正直言うと奴らは才能の向こう側にいるんだよ 努力しても追い付けない次元って言えば良いのかな」
「才能の…向こう側…」
「俺や小林がよその作品から発想を得て武装を作るのに対し あいつらは0から作り出せる」
「それでも諦めなければ!」
「なあ島田 自分の車より速く走る車に追い付けるか?」
「……何か他の要素がない限り無理ね」
「その他の要素ってのがIS こいつのおかげでなんとかついていけるって訳だ 理論上は暮桜千冬完封できるけど」
「「できるの!?」」
「でももう手札は見せたしな
次のフィールドがアリーナとは限らないしさらに強化が必要だ
暮桜の先が無いなんてあり得ないだろ」
「そうね… また私は実験をしながら待つしか無いわけね…」
「近藤さんも島田さんも何弱気になってるんですか?」
『私たちの常識』が通用しないのなら
『別の常識』を持ってくればいいじゃないですか」
「「………………」」
「ん? 私変なこと言いました?」
「いや…お前…才能あるわ…」
「確かにそうね… 物理法則に捕らわれてるうちはダメね
ISさえ使えば物理法則なんてあって無いようなものだし」
「ただ小林 なろう系読みすぎんなよ」
「あなたに言われたくないですよ」
さーて布石はうち終わったな
(後の自分を追い詰めていくスタイル)