「さて ついにこの日が来たな」
「そうですね 生で織斑千冬を見るのは初めてなんで楽しみです」
「私としては昨日の今日なので現実味が薄いんですけど… 本気ですか?」
「今更嘘なんて言うわけないでしょ さっさと行くぞー」
「おー」
「そういえばどうやって学園に行くんですか? 飛行機でも二時間くらいかかるじゃないですか?」
「「ISあるのに?」」
「え」
「もちろん許可は取ってるよー 俺たちは量子化して乗ってるから とりあえず学園まで飛んでちょ」
「わざわざチケット買うのも面倒ですからね 洋上を通るという条件で飛行実験という建前でIS使用の許可を貰ってきました」
「あんたたち本当にイカれてるわね…」
「「いやぁそれほどでも」」
「誉めてないわ!」
…
…
移動中
…
…
「「ついたー」」
「受付の人ビックリしてましたね」
「さすがに突然出てくるのはやり過ぎたなー」
「まあISの近くだけですけどね 出てこれるの」
「人間を量子化する発想なんて無いですよ… まあ出来てるから困るんですけど…」
「「あっはっはー」」
「談笑中申し訳ない 貴方達が今日私の相手をするということでいいのか?」
「あ 織斑千冬だ」
「本物だ 後でサインもらってもいいですか?」
「織斑先生!お久しぶりです!」
「三者三様の返答を頂いたところだが
アリーナに移動しても構わないか?
サインは試合が終わった後で書くから待っていろ」
「ありがとうございます」
「それでは移動する はぐれないよう付いてこい」
「「「はーい」」」
「でっけーなおい」
「いつも使ってる所の倍くらい大きいですね… さすがIS学園…」
「よくもまあ呑気でいられますねぇあなたたち! 一番大変なのは私なのに!」
「なんというか… 苦労してるんだな…島田…」
「先生も哀れみの目で見ないでください!」
「すまない なんだか昔の自分を思い出してな…
さて ここがピットになる 今から準備をしてもらうが時間には遅れるなよ?」
「開始まであと一時間ほどですね」
「よーし 最終調整するぞー」
「おー」
「そういえば近藤さん」
「んーなんぞー?」
「どうやって織斑千冬を完封するんですか? 訓練機とはいえ元世界一ですよ?」
「そうですよ… いくらこんなアホみたいな機体だからって乗ってるのが私じゃ…」
「何弱気になってんの? 2手で終わるのに 小林は分かるでしょ」
「え? 2手ですか? えっと…アリーナのような狭い空間だと… あー はいはいそういうことですね 完全に理解しました」
「理解したように聞こえねぇよ 言ってみろ」
「ビーム撃ってドカンですね」
「そうそう」
「私を置いていかないでくれませんかねぇ!」
「なんだ弱気女 まだ分かんないのか?」
「そうですよ島田さん 物分かり悪いですね」
「お前らと一緒にするなあああああああ!」
「あー もうわかったわかった 教えるから耳貸せ」
「最初から教えてくださいよもう… なになに?
ふむふむ
あー なるほど
本気で言ってます? 私も死ぬじゃないですかそれ」
「なんのためにアヴァロンあるんですか…
せっかくのワンオフなんで使ってくださいよ…」
「え? この機体のワンオフってマテリアルバーストじゃないんですか?」
「あー 言い忘れてた 実はワンオフって1機に1つじゃなくてコアに1つらしいわ」
「らしいわって… まあ前例がないから分からないのも当然か… まあやればいいんでしょやれば もう吹っ切れましたよ もう!」
「慣れてきたようで何よりです
そろそろ時間ですね それでは島田さん 頑張ってください!」
「10秒で終わらせてきな!」
「ああもう!
こうなったらとことんやってやるわあああああああああ!」
「こうしてやりあうのは初めてだな島田」
「ええ織斑先生 まさかこんなことがあるなんて思ってもみませんでした」
「今さらだが…本気で勝てると思っているのか?」
「正直言ってしませんけど…バカ2人が2手で勝てると言ってるのでそれを信用しますよ バカですけど」
「そうか… 束が絡んでいたのはバカだからか… お前も大変だな島田…」
「大変ですけど… 慣れると楽らしいので頑張って慣れますよ 給料はいいし休みは多いですから」
「いいところに就職したな あんなに苦労してたのが嘘のようだ」
「さて先生 雑談はこれくらいにして」
「ああ 始めようか 私の生徒ががどれだけ育ったか試すとしよう」
始まる
私と先生の真剣勝負が
と言っても3つのことをするだけって聞いたけど…
本当に勝てるのかな?
えっとまずは…
開始の合図の前に『黄金鹿と嵐の夜』をスタンバイ…
「これより織斑千冬 VS 島田理沙の模擬戦を開始します
始め!」
合図と同時に発射!
「ほう…なかなか威力のあるレーザーじゃないか しかしこれだけで倒せると思っているのか?」
うん ここまでは予想通り
「何言ってるんですか先生 そんなバカなこと思ってませんよ 」
「当然だな 2手で倒すと言った以上次が本命だろう 私にはまだ余力があるがここからどうするつもりだ?」
「何を勘違いしてるんですか先生」
唯一仕様 『マテリアルバースト』起動
「何?」
「私の本命は既に出していますよ?」
分解対象 『黄金鹿と嵐の夜による高エネルギー体』
「つまりこのビームが本命ということか?この威力で本命… 私を倒したいのならこれの10倍持ってくることだ」
「では お望み通りに 10倍と言わず
1000倍の出力であなたを倒します」
『マテリアルバースト』 発動
「何ッ…この出力は… うわああああああああああああああ!」
あ アヴァロン発動しなきゃ
私まだ死にたくないし
『遥か遠き理想郷』発動 搭乗者の量子分解を完了
5秒後に再構築します
5
4
3
2
1
「織斑千冬シールドエネルギーエンプティ…………
勝者………島田理沙……………」
再構築が終わった直後に聞こえたのは
私の勝利を告げる言葉でした
あぁ… これって私も同類扱いされるんじゃ… 嫌だなぁ…
「はいおつかれー」
「お疲れさまでした と言っても1分も経ってませんが」
「ああもうめっちゃつかれた 帰って寝たい」
「完全にだらけてるよ島田さん」
「今日は近くの高級ホテル予約してるのでゆっくりしてください」
「スイート?」
「当然です」
「たまにはまともな気遣いも出来るのねあなたたち…」
「たまにはが余計だが否定できねぇ」
「でもごめん… ちょっとだけソファーで寝かせて…」
「「おやすみなさーい」」
「さて 我々の調整は絶妙だったな」
「アリーナシールドのレベル最大を割らず かつ織斑千冬を瞬殺するエネルギー量の計算は大変でしたよ…」
「計算だけでなく調整もな 見ろよあれ
アリーナのシールドにヒビ入ってやがる」
「うっわ どんだけ固いんですか織斑さん 本当に人間なんですか」
「それは分からんが…
とりあえずあの化物が肩を借りて歩いてるあたり 圧勝でいいのかな?」
「いいんじゃないですか?とりあえずコアはゲットですね」
「わーい これで容量を気にしなくていいぞー」
「当分安心ですね
そういえばこんな所に人参なんて落ちてましたっけ?」
「絶対束だわそれ 真ん中で割れるから開けてみろ」
「あ ほんとだ 手紙が入ってます えっとなになに?」
『見事だこんどーと愉快な仲間たちよ!
約束通りそのコアは君たちのものだ!
しかし束さんがこれで終わる訳もないことは知っているだろう?
次はちーちゃんon暮桜とやってもらうよ!
もちろんタダでとは言わない!勝ったら3つ目のコアを進呈しよう!さすが束さん太っ腹!
そんなわけで日程は決まったら教えるから気長に待っててね☆
ラブリーえんじぇる たばねさんより』
「だそうです」
「あいつらしいな 全く」
「休んだら次何作りましょうか」
「サテライトキャノン作れって言われてるけどどうしようか悩み中 どっちにしろ対織斑パワーは必要だしな」
「どうやって再現するかは研究所に帰ってから考えるとして…」
「…ムニャムニャ…もう食べられないですよぉ…」
「まずは島田さんをホテルまで運びましょうか」
「そうだな」
第一部 完
別に第二部に入ったところで何も変わりません
むしろカオスが増します