星屑十字軍をもう一度   作:Dangouo

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再結成!星屑十字軍

 

 「もらったァァァ!」

 「防御だッ! ワン・モア・タイム!」

 

 何故だ。

 一体どういうわけでこの電柱のような男は私に襲いかかってきたんだ!

 

――――――――

 

 遡ること十分

 

 

 私は日課である散歩に出ていた。

 今朝は天気も良かったから、少し遠くまで歩こうと思い、普段は通らないこの辺りの道をふらふらと歩いていたのだ。

 

 そして、「空条」と表札に書かれた家の前を通ったときに事件は起きた。

 その家はあまり見ないような、それこそ邸宅と呼べるような広さだった。 私は珍しく思い、邸内をチラリと見た――

 

 

 そこには一人の男がいた。

 

 私は、その電信柱のような髪型の男と目を合わせてしまった。

 多分、私の行動が怪しく見えたのだろう。それとも、邸内を覗いたこと自体がいけなかったのか。

 まあ、この際そんなことはどうでもいい。

 重要なのは――

 

 

 

 その男がこちらを見るなり「背後霊」を出してきたことだ。

 

 私も同じものを持っているが故に、私にはそれが見えてしまう。

 この二年間、私を苦しめたのは、まさにそのことなのだ。

 色々と見えないはずのものが見える。それだけでこんなにも人生とは変わってしまうのかと。

 しかしまあ、これほどまでに見えるのを恨めしく思うことは、この先もないだろう。

 とにかく、その男は

 

 「てめえ、スタンドが見えているな! 怪しいとは思ったが、ヤツの刺客か!」

 

 戦闘を仕掛けてきた。

 

――――――――

 

 そして今に至る。

 

 

 「防御だ! ワン・モア・タイム!」

 

 そう叫ぶと同時に、ピラミッド状の頭部にスーツ姿の男が私の前に現れる。

 これが私の背後霊だ。まあ、背後霊では呼びづらいので、ワン・モア・タイムと名付けて呼んでいるが。

 しかし、この男は背後霊ではなく「スタンド」と呼んでいたな……

 

 「やはりスタンド使いか! ヤツめ、もう俺たちに気づいたのかッ」

 「待ってくれ、ヤツとは一体」

 「しらばっくれんじゃあねえ! チャリオッツ!」

 「ぐうッ!?」

 

 ワン・モア・タイムも並みの人間以上のパワーとスピードはあるが、この男の背後霊、もとい「スタンド」はそれを遥かに上回っている!

 このままではまずい。確実に負けてしまう。しかもこんな意味のわからない状況で!

 

 こうなったら、あれを使うしかない!

 

 

 「チャリオーーッツ!」

 「甘い!」

 「なにいッ!? 跳んで避けただと!」

 

 よし、何とか避けられたぞ! 

 追撃はくるだろうが、私の「能力」があれば、一発避けるだけで十分だ。

 

 「しかし、隙だらけだぜ! 勝負はあったようだな!」

 

 やはり追撃してきたな。

 だが、私の行動は既に終わっている。

 

 「な、なんだ? どうした! チャリオッツ、どこを攻撃している!」

 

 男のスタンド、チャリオッツは『さっき私が立っていた位置』を攻撃していた。

 

 その隙に私は男の後ろに立ち、ワン・モア・タイムの拳を振り下ろし――止める。

 

 「君の言うとおり、勝負はあったようだ」

 「な、何をした…… それになぜ攻撃しないんだ?」

 「言っただろう。君の言っている『ヤツ』を私は知らないんだよ」

 「本当なのか?」

 「勿論だ。私から君に攻撃を仕掛けるなんてとんでもないよ」

 「そうか……どうやら俺の早とちりだったらしい。すまなかった」

 

 「どうしたポルナレフ! 何かあったのか?」

 

 そう言いながら、空条邸の奥から見るからに屈強そうな男二人が出てきた。

 

 「その男は誰だ? まさか……」

 「おお、ジョースターさん! 承太郎! いや、敵じゃあないぜ。俺の勘違いだったらしい」

 「む、そうか」

 

 そのうちの一人、ガタイのいい老人と電柱男――ポルナレフが何やら話していたが、やがて老人はこちらを向き、話しかけてきた。

 

 「すまない、ポルナレフが失礼したな。何かお詫びをさせてほしい」

 「いえ、お気になさらず」

 「遠慮しないでくれ。なにより、それではワシの気がすまんのでな」

 「そういうことなら……では、貴方たちに刺客を送りつけてくるような『ヤツ』とは一体何者なのか、教えていただいても?」

 「うむ。実はだな――」

 

――――――――

 

 その老人はジョセフ=ジョースターと名乗り、彼の血統にまつわる深い因縁について語り出した。

 

 そして今、彼ら「星屑十字軍」が再びこうして集まっているのは、イギリスに潜む何者かが「DIOの骨」と「スタンドの矢の原石」なるものを用いて、邪悪の化身DIOを復活させようとしており、それを阻止すべく旅に出るからであって、今はちょうど明日の出発に向けての準備をしていたのだと教えてくれた。

 

――――――――

 

 「二年前、多くの犠牲の上でようやく倒した相手じゃ。それを復活させるなど、絶対に食い止めなければならん」

 「なるほど……では、私はあまり長居するべきではないですね」

 「いや、かまわんよ。それに――」

 「長旅のために荷造りをしなくては」

 「なんだ、旅行にでも行くのか?」

 「おい承太郎、他人の事情をとやかく聞くもんじゃあないぞ」

 「いや、旅行とは少し違うかな……」

 

 おそらく、この一言で私の運命は決定されるのだろう。

 

 「ジョースターさん、承太郎、そしてポルナレフ。私もその旅に同行させてもらえないだろうか」

 「なにィ!」

 「ほう……」

 「本当にいいのか? さっきの話にはそういう意図が含まれていたわけでは――」

 「ご心配なく、ジョースターさん」

 

 そう。私は決めたのだ。

 

 「貴方たちは何よりも白い『正義』です。私もそれを手助けしたい」

 「しかし、想像を遥かに越える危険な旅になると思うが……」

 「それも覚悟の上です」

 「ならば、ワシらも戦力が欲しいところだったからのう。渡りに船というやつじゃ。では、よろしくな。あー」

 「幸田星一です。星空の『ほし』に数字の『いち』で『しょういち』。星一と呼んでいただければと」

 「おお、そうか。じゃあ改めて星一。よろしく頼むぞ」

 「こちらこそ、ジョースターさん。そしてポルナレフと承太郎も、これからよろしく」

 「おう! この俺を倒したんだ、頼りにしてるぜ!」

 「ああ、よろしくな。星一」

 「ところで、星一はどんなスタンドを持っているんじゃ?」

 「ああ、そういや聞いてなかったな」

 「私はワン・モア・タイムと呼んでいるよ。名前のとおり、『物事をもう一度起こす』能力を持っている」

 「チャリオッツはその影響を受けてたってわけか?」

 「そういうことだね」

 「なるほど。なかなかに応用の効きそうな能力じゃな。これはますます期待できそうだわい」

 

――――――――

 

 「星……か。これも運命なのかもしれんのう……」

 

――――――――

 

斯くして、私たちの旅は始まったのだった。




本体名  幸田 星一
スタンド【ワン・モア・タイム】
     破壊力:C スピード:B 射程距離:C(A)
     持続力:A 精密動作性:C 成長性:B

行為や衝撃等の、あらゆる物理的な事柄を一つだけ切り取り、半永久的に保存でき、もう一度だけ発生させることができる。

能力によって発生した非生物が対象の事柄は物理法則よりも優先される。
対象が生物の行動の場合は、抵抗可能。

純粋な戦闘力は乏しい。

スタンド像はスーツ姿でピラミッドみたいな金属製の頭の男。

daft punk「one more time」
――――――――
やはり文章を書くのは難しいことですね……
精進して参ります。

今更ながら、独自設定にはご注意ください。

あと、次話から基本三人称で進めていきます。何卒。
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