東方紅魔走~The Black Death Butterfly~ 作:Umaibo
前回の投稿から約半年、明けましておめでとうございます(白目)
本当に長らくお待たせしました。
次回はもっと早く出せるようにがんば。。。りたいのですが、実は大切なお知らせがあります。
しばらくの間、連載を休止させていただきます。
現在、受験期に入っている作者は、小説を書く時間などありません。
そして書けたとしてもまた今回のように長く期間が空いてしまうことになります。
なので今回はこのような措置とさせていただきました。申し訳ありません。
終わり次第すぐに連載を再開する予定なので、お待ちいただけたら幸いです。
2020/01/25更新
お久しぶりです。現在受験真っ盛り中ですが、第5話の制作を始めています。
多分3月までには投稿できると思いますので、もう少しだけお待ちください!
第5話「VSルーミア」
0。
2台の車が白煙とスキール音を立てながら走り出す。
最初先頭に出たのはルーミアだ。
しかし、ルーミアはすぐに驚愕することになる。
[1速→2速]
スープラ[ヴォオオオオオオオオオアアアアアアアア!!!!!!]
霊夢スープラが驚異の加速を始めたのだ。
一気にルーミアRを追い越していく。
ル「なんだって!?まさかミッションのギア比を変えているのか!!」
ルーミアRはかなりカスタムをしているが、それでもギア比は純正に合わせている。
基本、ギア比というものはスポーツカーはあらかじめメーカーが最高の状態で走れるように設定されていることが多いため、よほどのことでギア比は変えない。
しかし霊夢スープラは違ったのだ。
ル「このまま後ろにいてたまるかよ!!」
[2速→3速]
ルーミアR[ガォォォォォォォォォォォォ!!!!]
ルーミアRが少しずつスープラに近づいていく。
霊「ここは…一旦退くべきね」
霊夢が早めにブレーキを踏み、ルーミアRが先頭に立つ。
ル「後ろから様子見か…。なら一気に突き放してやる!!」
ルーミアR[ギャリアアアアアアアアアアア、ガルォォォォォォォ!!
霊夢スープラ[キャシャアアアアアアアアアアア,バシュン、ブルルォォォォォ!!]
4WDの特性を生かし、コーナーの出口でルーミアRが霊夢スープラを引き離していく。
霊夢スープラはカーブの出口でバランスを崩し、そしてシフトチェンジで少し加速が鈍ってしまった。
霊「これだから四駆はめんどくさいのよ…」
ル「流石は私のマシン、他のマシンとは桁違いの性能だな!このままぶっちぎってやる!!」
ルーミアR[ガルォォォォォォォォォォォォォ!!!]
ルーミアRはどんどん霊夢スープラを突き放していく。
だが、霊夢はとても落ち着いていた。
霊「まあ椛峠の走り屋のトップだけあって、舐めた走りは流石に厳しいわね」
もちろん、こんな走りは霊夢の本気ではない。
霊夢の走りは、誰も真似できないような、常識を覆すものだからだ。
緩いカーブを抜け、二つ目のカーブに差し掛かる。
ルーミアRはさっきと同じように楽々とコーナーをクリアしていく。
[3→2速、サイドブレーキ]
霊夢スープラ[シャアアアアアアアアアアアアア!!]
霊夢の特技、それはドリフトである。
霊夢は、峠道でのドリフトがとても得意なのだ。
ル「馬鹿なのかあいつは!?こんな狭い峠の道でドリフト、しかもあの図体のでかいハチマルスープラでかよ!?おおっと!!」
よそ見していたルーミアRが一瞬ガードレールに車体をぶつけた。
霊「完全に不意を突かれて動揺しているみたいね…まさかここまで驚かれるとは思わなかったけれど…」
ル「しかも差が縮まっている……!このままだとマズいな…」
[3速→4速(ターボタイマーセット)]
ルーミアR[ガォォォォアアアアアアアアアア!!]
[2速→3速]
霊夢スープラ[ブォォォアアアアア、パシュン、ブォォォォォォォォォォォ!!]
次のコーナーに差し掛かるが、また霊夢はドリフトを仕掛けた。
霊夢スープラ[シャアアアアアアアアアアアアア!!!!]
ルーミアR[ッギャリアアアアアアアアアアアアアア!!!]
霊夢スープラは簡単にドリフトでコーナーをクリアしているが、ルーミアRは車体が横滑りし始めた。
ル「くそっ!!いつもに比べて、タイヤのダレが半端じゃねえ!!!確かにいつもよりハイペースで走ってはいるが、あいつのタイヤ、どうなってるんだよ!?」
ひとつ、またひとつとコーナーをクリアしていくにつれて、スープラとGT-Rの差はどんどん縮まっていく―――。
霊夢とルーミアがスタートした同時刻――
椛峠近辺のとあるタクシー営業所。
そこから出ていく1台のセドリック。
その風貌佇まいは、誰もが退くような威圧感を漂わせていた。
グレードはタクシーなのに、クラシックやクラシックSVではなく、ブロアムVIP L。
ナンバーは字光式ナンバーで80-00。
怪しさしかないそのタクシーは椛峠方面へ向かっていった…。
その車内からはNotorious B.I.G.の「Who Shot Ya(誰がお前を殺したんだ?)」が流れていた。
??「愛弟子の走りはどこまで良くなったか……陰ながら見させてもらおうか…」
その頃、椛峠中腹にあるサービスイン――
魔理沙は走り屋達の無線を聞いて、戦況を確認していた。
走り屋A「嘘だろ……、あのルーミアRが追い付かれているだと!?」
走り屋B「マジかよ!?あのくそ速いGT-Rに、よその突然やってきた走り屋に煽られてるのかよ!?」
走り屋C「一体何者なんだよあのスープラのオーナーは……」
走り屋D「ば な な」
驚愕している走り屋達の横で、魔理沙は自分の愛車の中で友人と話していた。
魔「どんどん差を縮めてるのか。まあ霊夢のことだし、多分流してるだけなんだろうけど」
文「でしょうねえ。逆に霊夢さんがこのバトルを受けたことに驚きですよ」
魔理沙の横に立っているこの鴉天狗は、射命丸文だ。
幻想郷の自動車雑誌、「カー〇ップ」の編集長をしていて、近くにある魔法の森サーキットの実況や、テレビでのコメンテータなど、モータージャーナリストをしていたりもする。
また、彼女自身も走り屋で「あった」。
魔「おいブン屋。この辺のやつらはそれなりに強いのか?」
文「いえいえ。この辺の走り屋は昔からロクなもんがいないですね。ルーミアさんはその中では抜き出ているようには見えますが。それにしてもどうして霊夢さんはこのバトルを受けたのでしょうか?」
射命丸はそう言って煙草から煙を吹きだした。
魔理沙はしかめっ面をしながら窓を開けた。
魔「車内は禁煙だ」
文「おっと、これは失kってちょいちょいちょい!!冷房全開にしないでください!!そしてこっちに風向けないでくださいってば!!」
魔「おっとすまん、手が滑った」
文「いや絶対わざとですよね…」
魔理沙は嫌煙家だ。
なのでヤニ中毒者絶対殺すマンなのだ。
あ、女だった。
魔「さてと、霊夢たちがそろそろ来る頃だろうし、とりあえず事故車用運搬用トラックでも持って来るわ」
文「え?もう事故ること確定なんですか?」
魔「あいつと戦ったやつは八割方うちに運ばれてくるからな、念のためな。こちとら儲かるから助かる()」
文「おお、ひどいひどい…」
射命丸が車から去るとき、魔理沙はこう言った。
魔「霊夢はな、困った人を見つけるのが大の得意なんだ。多分あの少女にも、何らかの悩みがあるんだろうよ.……」
椛峠、中腹付近―――
ルーミアR[ギャリュリュアアアアアアアアア!!!!!]
霊夢スープラ[キシャアアアアアアアアアアア!!!]
峠に二台のエンジン音とスキール音が響き渡る。
ストレートでルーミアRが差を広げ、霊夢スープラがコーナーで追いつく、この繰り返しが続いていた。
しかし、車のコンディションは断然霊夢スープラが勝っていた。
ルーミアRがタイヤのダレによるふらつきがあるのに対し、霊夢スープラはバトル時からのコンディションを保ち続けていた。
ル「クソッ!!抜き返しても簡単に追いつかれてしまう!!こちとら全力だってのに!!!自分の車のコンディションは完璧だったはず…。あいつの方が速いのか!?」
霊「速度を落とし始めたから、そろそろかしらね」
ル「どこで仕掛けてくる!?絶対に抜かせない!!」
霊「このまま、確実に仕留めてやるわ!」
霊夢スープラ[シャアアアアアアアアアアアア!!!!]
ルーミアR[キャリリギャリアアアアアアアアアアアアア!!!]
次のU字カーブに差し掛かった時だった。
ルーミアRは減速したが、霊夢スープラは速度を緩めない。
ル「馬鹿か!?あの速度で曲がり切れるわけがない!!」
走り屋D「うわこっちに突っ込んでくるぞ!!」
走り屋E「マジで!?みんな逃げろ!!」
走り屋F「わが生涯にちょっとだけ悔いありぃ!!!」
そのまま霊夢スープラはガードレールに突っ込――
――まなかった。
スープラ[ギュルュアアアアアアアアアアアアアア!!!]
その場にいた全員が、息をのんだ。
霊夢スープラが、タイヤを、溝に落としていた。
ル「っておいっ!!!溝落としネタは頭文字がDとか他の東方走り屋二次創作でもめっちゃくちゃ出てくるじゃねえか!!!テンプレもいい加減にしろ作者ァ!!!!!!」
いやいやルーミアさん、よく見てくださいな。
よく見てください。
ル「!?」
そう、霊夢スープラは「前輪すべて」を溝に落としていたのだ。
下部バンパーから火花が散る。
いくら何でも身を捨てすぎの、限界を超えるドリフト(コースアウト?)だ。
ル「だが、車輪すべてが出ている場合、まず身動きが取れなくなって、そのままハンドルを取られて、復帰は不可能のはずだ…!」
だが、ルーミアの予想は裏切られた。
U字カーブの先端まで到達した瞬間、車体の遠心力で前輪が遠心力によって溝から外れた。
そして霊夢の見事なハンドル捌きとブレーキングによって、カーブを曲がりきったのだ。
霊夢が先頭に立つ。
野次馬たちはもはや何も言えずにその場で立ち尽くしていた。
しかし、ルーミアも負けてはいなかった。
ル「たとえ抜かされたとしても、ここは私のホームグラウンド。地形の有利さはこっちのものだ!!」
すぐにルーミアRが直線で距離を詰めていく。
しかし霊夢の巧みなブロックで、うまく前に出られない。
霊「直線番長なだけあって、ブロックが難しいわね…」
ル「こっちにもプライドってもんがあるんだよ!!!!」
霊夢スープラ[ブォアアアア、パシュルル、ヴァアアアアアアアアアアアア!!!!]
ルーミアR[キャギャギャガオアアアアアアアアアアアアア!!!]
霊夢スープラがコーナーで差を広げ、ルーミアRがストレートで抜き返す、この状態がずっと続いていく。
ついにルーミアがしびれを切らした。
ル「クソッ!!!これじゃらちが明かねえ!!一か八かでやってやる!!」
ルーミアR[ガオッアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!]
霊「待って、その速度は絶対に無理だからやめた方が…」
速度を上げ、ルーミアRはカーブに突っ込んでいく。
しかし――
バキャッ!!!
何かが折れる音がした刹那、ルーミアRは突如バランスを崩した。
ル「くっ!?」
そのまま車体は大きく回転し、道路から飛び出した。
そしてそのまま近くの雑木林へ突っ込んだ。
ドガッシャアアンンン!!!
盛大なクラッシュ音とともにルーミアは意識を失った――――――――――――。
第5話へ続く。