Saint Snowの2人の弟である俺は『人殺し』   作:七宮 梅雨

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久々に一日に2話投稿したわ


『人殺し』は料理をする。

 あれから数時間後にようやくAqoursのメンバーが集まり、合宿が始まろうとしてい……………………ないな。

 

 だってAqoursのメンバー全員、今、絶賛、海を満喫中だもん。千歌先輩と鞠莉先輩はビーチボールで遊んでるし、果南先輩はサーフィン。曜先輩とルビィさんは百合百合でイチャコラしてるし、善子さんと花丸さんはビーチパラソルの日陰でくつろいでいる。ダイヤ先輩だけ、なんか1人だけギャーギャー騒いでいた。

 

 話を聞くに、俺達が手伝う海の家がボロすぎてどうしたら客が来るのか考えてるらしい。

 

明「いや、無理じゃないですか??だって、隣の店見てくださいよ。お客さん、めちゃくちゃいますやん。」

 

 俺はボロボロな海の家の隣に立っている店に指を指す。その方向には客が大勢いて賑やかなオーラを漂わせる店があった。ダイヤ先輩はアレに勝とうと考えているのだ。

 

 こればかりは、流石に勝てないと思う。俺以外のメンバーもそれには同じ意見のようだった。

 

 

 しかし、1人を除いて………

 

 

鞠莉「私達はラブライブを目指しているのでしょ??あんな、チャラチャラした店に負ける訳にはいかないわ!!」

 

 

 普段チャラチャラしてそうな貴女がそれ言いますか。しかも、この言葉のせいでダイヤ先輩もノリノリになっちゃったじゃねぇか!!

 

 

 こうして、俺達Aqoursはボロボロである海の家の救世主となるべく、ダイヤ先輩の指示に従うこととなった。てか、ダイヤ先輩や。屋根の上に登るのだけはやめようぜ。危なくて見てられないわ。

 

 

 千歌先輩と梨子先輩は『今年帰ってきた!!海の家』と書かれた看板的な物を見に纏い、海の家の宣伝。とにかく、ダサい。

 

 

 果南先輩はグラマーな体型を活かし、ビラ配り。確かに、果南先輩の身体は魅力的なのだが、ダイヤ先輩よ。砂利はねぇだろ。砂利は。失礼だけど、アンタもその1人ですからね??あとその今の顔な。果南先輩若干引いてるじゃねぇか。

 

 

 そして、俺、曜先輩、善子さん、鞠莉先輩の4人は料理担当となった。

 

鞠莉「それじゃあ、レッツクッキング〜」

 

曜・善子「おー!!」

 

 そして、各メンバーは料理に取り掛かった。

 

 さて、何を作ろうか、と俺は顎に手をつけて考える。料理の方は毎日作っているのでそこそこ自信はある方だ。

 

 他の3人は何を作っているのだろうか??参考程度にちょっと覗いてみることにしよう。

 

 曜先輩は焼きそばを作るようだ。見てる感じ、手際はめっちゃいい。そして、あっという間に美味そうな焼きそばを完成させた。

 

曜「ほい!美味しいヨキソバ!!ヨーソロー!!」

 

明「美味しそーっすね」

 

曜「なら、食べてみる??」

 

明「いいんですか??じゃあ、いただきます」

 

 割り箸をパキッと折って、焼きそばならぬヨキソバを口の中に入れる。うん、めちゃくちゃ美味いな。俺の作ったやつよりも数倍美味い。これなら、金払ってもいいレベルだわ

 

明「美味しいです」

 

曜「でしょでしょー!!」

 

 よし、決めた。後で、ヨキソバの作り方を教わろう。

 

 

 そして、ほかのメンバーはというと………。

 

 

善子「クックック………堕天使の涙、降臨」

 

 おいコラ、ちょっと待てや。お前は一体何を作っている??見た目はたこ焼き………だよな。あれ?たこ焼きって何か針状な物で指すと赤い液体を出す食べ物だっけ??違うよね??

 

 

鞠莉「アンビリバボー。シャイ煮〜、complete」

 

 いや、アンタもかい!!なんか、色んなもの混ぜてるし…………。シャイ煮からドス黒いオーラ纏ってるし。もう、やべぇよ、怖ぇよ、帰りてぇよ。

 

 

 何も参考が得られないまま、自分の持ち場へと戻る。うーむ、どうしようか。

 

曜「あれ??奥山くん、まだ作ってないの??」

 

 唯一、マトモな料理をしていた曜先輩が近づいてきた。少し相談してみるか

 

明「なんか、思いつかないんすよね。」

 

曜「それじゃあ、何かデザート系とか作ってみたら??ほら、私は焼きそばだし、あの2人が作る料理は………よく分からないけど多分甘いものじゃないと思うからちょうどピッタリじゃないかな??」

 

 甘いものか…………。俺が作れる甘い料理は1品しかないんだけどな。けど、その路線もアリだな。よし、久々にアレを作るか

 

 

明「ありがとうございます。作る料理、決まりました」

 

曜「そっかそっかー!!じゃあ、出来たら今度は私に食べさせてね!!」

 

明「もちろん!!」

 

 そして、俺は料理の方を始めた。

 

 

〜数十分後〜

 

 

明「できました!!」

 

 俺は出来た甘い料理を持って曜先輩の方へと向かい、皿を差し出す。

 

 

曜「これは………ぜんざい??」

 

 

明「はい。俺が唯一作れる甘い料理である………、小豆ぜんざいです!!」

 

 

曜「へぇ………、それにしては、なんかクオリティが高いんだけど………。気のせいかな??」

 

明「………………気のせいだと思いますよ。ただの小豆ぜんざいですし。」

 

 

 もちろん、嘘である。俺の実家は元々、喫茶店を経営しており幼い頃から店を手伝っていたのだ。とは言っても、あの時はまだ5歳6歳だったので、手伝いは軽いものだったし、数多くあるメニューから教えて貰ったのはこの小豆ぜんざいだけだった。それでも、素人が作るやつよりは上手く作れているはずだ。

 

 

曜「うん!美味しいよ!!」

 

明「良かったです!」

 

 

 これで、料理組は準備OKだ。あとはお客さんが沢山来れば、理想的なのだが………

 

 

 結果的には客は来なかった。

 

 挙句の果てには、千歌先輩が声をかけた友人達が遊びに来ていた。

 

明「最初から、こうすれば良かったのでは??」

 

果南「私もそう思った。ダイヤったらおバカさんなんだから」

 

鞠莉「ほんとオ・バ・サ・ン♪」

 

 ちょ、それは…………ダメやろ

 

 

ダイヤ「1文字抜けてますわぁ!!」

 

 

 案の定、ダイヤ先輩はガチキレた。

 

 

 

 

 

 友人達に声をかける作戦に切り替えると、客足はそこそこ伸びた。拡散力って凄いなぁ。

 

 そして、ヨキソバはもちろんのこと、俺の作った小豆ぜんざいも思ったよりもお客さんにウケて売れた。堕天使の涙とシャイ煮の方は………言わなくても分かるよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、俺はこの日、小豆ぜんざいを作ってしまったことにより後日、酷く後悔する日が来るとは思ってもいなかった。

 

 

 

 この意味を踏まえて、もう一度、先程言った言葉を改めて言っておきたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 拡散力は凄い…………………と。

 

 




最後の意味………分かったかな??

そう、クオリティが高いものを出されたらほとんどの人がやるアレだ。
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