Saint Snowの2人の弟である俺は『人殺し』   作:七宮 梅雨

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タイトルは基本、適当です。

あと、少しだけ後半、付け加えました。


『人殺し』は男子高校生である

 3日後にライブを控えた俺たちは早速、ダイヤ先輩を中心にミーティングの方を開始した。

 

ダイヤ「せっかくのライブですので、新曲を披露したいところですが、流石に3日で作詞・作曲・振り付け・衣装を用意することは難しいので以前にやったことのある曲を披露した方がいいと思います。ですが、そうなると1つだけ問題がありますわ」

 

 ダイヤ先輩の言葉で他のメンバーは何が問題なのか顔をしかめる。俺も少し考えたが、意外にもすぐに分かった。

 

 

明「メンバー9人でやった曲といえば、『未熟Dreamer』と『恋するAQUARIUM 』の2曲だけ……………」

 

 

ダイヤ「ご名答」

 

ダイヤ・明以外「あっ……………」

 

 そう、Aqoursのメンバーに3年生が加入してからそんな月日は経っていない。なので、当然、9人で歌った曲も少ない。

 

 初めて9人で結成した時に歌った『未熟Dreamer』に、水族館のバイトかつイベントに参加した時に歌った『恋するAQUARIUM 』2曲だけだった。

 

 確かに、この2曲のうち1つをやれば慣れてるし、振り付けや衣装もあるので良いのだが、この2曲のPVをサイトに出してまだそんなに時間は経っていない。

 

 ましてや、Aqoursは今や人気急上昇中であるスクールアイドルである。今回のライブはほとんど、梨子先輩の為にやるものなのだが、やはりAqoursの知名度もラブライブ予選前なので上げておきたい。そうなると、既にやった曲を披露するのは難しいということなのだろう。

 

 やはり、ここは無理をしてまで新曲の方に取り掛かった方がいいのだろうか。

 

 Aqoursのメンバーも意見を言い合うが、なかなかしっくりとくる案は出てこなかった。

 

曜「あのー、1ついいかな??」

 

 メンバーの中で唯一、一言も意見を出していなかった曜先輩が手を上げる。

 

ダイヤ「どうかされたのですか??」

 

 

曜「私と千歌ちゃんと梨子ちゃんの3人でやった『ダイスキだったらダイジョウブ』をやってみたいんだけど…………」

 

 

 『ダイスキだったらダイジョウブ』とは、千歌先輩と曜先輩と梨子先輩の3人が鞠莉先輩と部活設立の条件として体育館ステージで披露した曲だったはずだ。いわば、Aqoursを3人で結成して初めて公に披露された曲でもある。

 

 

ダイヤ「でも、それは3人でやった曲なのでしょう??衣装や振り付けは………」

 

曜「衣装はあるであります!!」

 

曜以外「えぇーーーーー!!!」

 

 曜先輩以外のメンバーは驚きの声を上げる。

 

曜「実はね、この曲、いつか9人で歌えたらなと思って他の6人分の衣装をこっそりと作ってたんだ。」

 

千歌「曜ちゃん…………」

 

 

曜「これだったら曲もあるし、衣装もある。振り付けは元々、私たちのライブを明くん以外は見に来てくれたはずだから3日もあれば9人用の振り付けも出来ると思うんだ。サイトの方も3人から9人へとリメイクされた曲という形にしたらそれなりにもインパクトが出ると思うんだけど…………どうかな??」

 

 

 どうかな………だって??そんなの、決まってる。

 

曜以外「賛成ーーーーーー!!!」

 

 曜先輩の完璧な案に他のメンバーは賛成の声を一斉に上げる。

 

千歌「よし、『善は急げ』だ!!早速、振り付けの方を考えよー!!」

 

明「千歌先輩、『善は急げ』の意味知ってたんですね。」

 

千歌「ちょっと、奥山くん!!それ、どういうこと!!」

 

 おっと、心の中で呟いたはずがどうやら、声に出ていたようだ。千歌先輩がジト目で顔を近づける。てか、近い近い近い!!

 

花丸「奥山くん、顔が赤いずら」

 

 花丸さんが黒いオーラを放ちながら言葉を出す。ひぃ、怖いよぉ…………。

 

明「だ、男子高校生はそういう生き物なの!!そういう仕組みで出来てるの!!女の子には分からないものなの!!OK??」

 

 俺の必死な言い訳??に、花丸さんは「そういうことにしといてあげるずら」と言って黒いオーラを放つのをやめた。あれぇー??君って、そんなキャラだったっけ??

 

 

 

 こうして、3日間俺たちはライブに向けて練習を取り組み、ライブ当日へと迎えようとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜ライブ当日〜

 

 

 

 大いに盛り上がっていたライブはとある出来事によって悲惨な状況へとなってしまった。

 

 

 その原因はほとんど、俺である。

 

 

千歌「奥山…………くん。」

 

 

 Aqoursのメンバーが俺をまるで怪物を見るかのような目で震えながら俺の方を見つめる。

 

 当然だろう、なにせ、今の俺は目を血走らせ、息も荒い。

 

 

 

 

 

 

 そして、俺の右手には赤い血のついている包丁を持っており、

 

 

 

 

 

 

 

 俺の目の前には………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 肩から血をダラダラと流している花丸さんが倒れていた。

 

 

 

 

 

 

 

明「あぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 




予告的なやつを付け加えたかったです。
それだけです。

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