Saint Snowの2人の弟である俺は『人殺し』   作:七宮 梅雨

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まさか、超えるとは思ってもなかったんで嬉しいです!!
これからもよろしくお願いします!!

そして、お待たせしました!!タイトル通り、明くん、やらかします!!どうぞご観覧くださいませ!!


『人殺し』はまたしても罪を犯す

 〜明視点〜

 

 

 ーーーーー……………痛い。

 

 

 当たり前だ。なにせ、今の俺の左腕にはナイフが刺さっているんだからな。当然、血がポタポタと流れている。

 

 どうして、こんなことをしたのか、いくら考えても分からない。

 

 

 けど……………彼女が殺されてしまうと分かった瞬間に無意識に足が動いてしまった。

 

 

 花丸さんは目を丸くして驚きの表情をしていた。拒絶された相手にまさか助けられるとは思ってもいなかったのだろう。

 

 

男「ーーーッッ!?こいつ!!」

 

 

 まぁ、そんなことは今はどうでもいい。ひとまず、花丸さんをこの野郎から解放させることが優先だ。

 

明「はぁ!!」

 

男「ぐはっ!!」

 

 俺は得意の後ろ回し蹴りをして男を吹っ飛ばし、奴が彼女から手を離したところを見逃さず、花丸さんを自分の方へと抱き寄せる。

 

やはり怖かったのか、花丸さんは涙目で震えており、俺にしがみついていた。この時、彼女の胸が当たった時に少しだけ幸せな気分になったのは内緒だ。

 

 

明「……………大丈夫か??」

 

花丸「………うん。」

 

 

明「そっか……………。なら良かった。」

 

花丸「…………ゔん」

 

善子「ずら丸!!」

 

ルビィ「花丸ちゃん!!」

 

 花丸さんの側に涙目の善子さんとルビィさん含め、他の人先輩達が駆け寄る。

 

明「果南先輩………花丸さんをよろしくお願いします」

 

果南「うん……………任せて」

 

 俺はAqoursのメンバーの中で恐らく1番頼りになるであろう、果南先輩に花丸さんを託した。

 

果南「でも、君腕が…………」

 

明「大丈夫っすよ。これぐらい。」

 

 俺は作り笑いをして、そう答える。……………嘘です。めちゃくちゃ痛いです。だって、現在進行形でナイフ刺さってんのよ??血も止まらねぇし………。これ、抜く時に勇気いるやつだよな

 

 そう、心の中で色々と呟いていると背後から殺気の孕んだオーラを感じた。

 

 後ろを振り向くと、男がよろけながら立ち上がっていた。

 

男「てめぇだけは…………許さねぇ………」

 

ルビィ「ピギィ!?」

 

 男はヨダレをだらしなく垂らしながらも、俺を酷く睨みつける。それによって、Aqoursのメンバーが表情を青くした。

 

明「大丈夫だ、ルビィさん。………皆さんはここから離れて下さい。あとは俺がやっておきます。」

 

 俺は彼女達に離れるようにと促したあと、男の方へと足を運ぶ。

 

明「また会ったな」

 

男「こ、このガキがぁぁぁあああああ!!」

 

 怒り狂った男はナイフを2本目の取り出して、俺の方へと襲いかかる。蹴りどころが良かったからもう動けないと思っていたが…………火事場の馬鹿力というやつか。

 

 俺はゆっくりと息を吐きながら構えをして、男に言葉を投げかける。

 

 

明「お前の罪は3つある。」

 

 

 男がナイフを突き刺すのを、俺は余裕で躱しその隙に手首を掴んでグイッと捻らせナイフを落とさせる。

 

 

明「1つ目は、Aqoursの大切なライブをめちゃくちゃにしたこと。」

 

 

 俺は肘を男の顔面に当て、相手が数歩後ずさりした後に、今度は男の頭を持って膝に当てる。奴の鼻からボキッと痛々しい音が聞こえてきたが、知ったこっちゃない。

 

 

明「2つ目は、彼女たちを泣かしたこと」

 

 

 そして、俺は男の胸ぐらを掴み立ち上がらせて腹に数発パンチを入れたあとに、蹴りを入れる。

 

 

男「ぐはぁ!!」

 

 

明「そして、3つ目は……………」

 

 

 俺は言葉を言う前に、奴の顎に目がけて全力でアッパーをぶちかました。顎に強力な刺激を与えると直接脳に衝撃が伝わる。

 

 

 男は白目を向いて、泡を拭きながらバタンと倒れた。

 

 

明「彼女のことを殺そうとしたことだ。」

 

 

 決まった……………。と心の中で、余韻に浸りながら彼女たちの所へと戻ろうとする。周りから「うぉぉおおおおおおおおおおお!!」と観客からの歓声がダイナミックに聞こえた。状況が状況だったから忘れてたけど、そういえばライブの後だったわ。

 

明「ーーーーーあ」

 

 

 俺は偶然、大勢いる観客の中からとある2人と目が合った。

 

 

 その2人とはSaint Snowのメンバーかつ俺の実の姉である鹿角 聖良と鹿角 理亜だった。

 

 

 2人の表情は周りの嬉しそうな表情をしている観客とは違い、まるで唖然、もしくは困惑しているかのような表情をしていた。

 

 

 しまった…………。今の俺はメガネも付けていなければ、帽子も身につけていない。まんま奥山 明の姿であった。

 

 

 これは確実にバレてしまったな。と直感的に思った。

 

 

 気まずさを感じながらも俺はそんな2人から目を逸らし、気絶している男の方へと向かう。早くこいつを警察に届けなくてはならない。

 

 

 

 そして、男を立ち上がらせようとした瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

??「本当にそれだけでいいのか??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 明「…………………え?」

 

 

 

 頭の中から、聞き覚えのある声が聞こえると、周りがまるで時間が止まったような感じになった。

 

 

??「よぅ、久々だな」

 

 

 久々に聞こえてくるこの声は………………。姉ちゃん達にあった時や、合宿1日目の夜に聞こえてきたあの声だ。

 

 

明「なんのつもりだ??」

 

 

??「おいおい、久しぶりだというのに冷たい奴だな」

 

 

明「得体の知れないお前に優しくするわけないだろ」

 

 

??「まぁ、そういうことにしといてやるよ。俺はただお前にアドバイスをしにきただけだ」

 

明「アドバイス??」

 

 俺がそう聞くと、??は不気味に笑う。

 

 

??「そう。もう一度聞くが、お前はそれでいいのか??」

 

明「どういうことだ!」

 

 

 こいつは何が言いたいんだ!?

 

 

??「このライブはお前達にとって、とても大切なものなのだろう??」

 

 

 そうだ。このライブは………東京に行く梨子先輩を最高の形で送り出してやりたいという千歌先輩の案で行った大切なライブだ。

 

 

??「しかし、それをこの男はぶち壊した。お前はそれを許せるのか??」

 

 

 当然、許せる訳ないだろ。

 

 

??「あの女の仲間に対する気持ちをこの男は踏みにじったんだぞ??お前はそれを許せるか??」

 

 

 くっ、こいつは本当に何が言いたいんだ!?けど、なんだ!?この気持ち…………。この声をを聞く度に心のどこかで何かを納得している自分がいる。

 

 

 

??「しかも、この男はメンバーの1人を殺そうとしたのだろう??お前はそれを許せるのか??」

 

 

 そんなの、絶対に許せるはずがないだろ。だから警察に……………

 

 

 

??「その警察に1度任せた結果、こうなったのだろう??」

 

 

 

明「ーーーーーーッッ!?」

 

 

 

 

??「もし、あの時警察がちゃんとしていればこうなることは無かった。違うか??」

 

 

 そうだ。そもそも、警察共がこの男をちゃんと見張っていればこのライブがめちゃくちゃになることは無かった。

 

 

 俺はこの辺りで徐々に呼吸が荒くなっているのに気づく。

 

 

??「そうだろう??憎いだろう??」

 

 

 憎い………………。この男と警察が憎い

 

 

??「こいつをまた警察に出したらどうなると思う??また逃げ出して、お前達の迷惑になるようなことをするに決まっている。」

 

 

 それはダメだ……………。なら、ここで終わらせておく必要がある

 

 

 

??「じゃあ、どうすればいいと思う??」

 

 

 …………………どうすれば良いんだ??

 

 

??「そんなの、簡単だ。自分の左腕を見てみろ」

 

 

 

 

 

 俺は言葉通り、左腕を見る。左腕には、ナイフが刺さっていた。

 

 

 

 

 

 

??「それで、この男を刺して殺せばいい。」

 

 

 

 

 刺す??殺す??こいつは何を…………

 

 

 

 

??「お前なら殺れるだろ??なにせ、お前は経験があるのだから。お前は『人殺し』なのだから」

 

 

 

 

 

 そうだ……………。確かに俺は『人殺し』だ…………。だけど、俺は………………

 

 

 

 

 

??「過去はともかく、今のお前がやることは悪くない。だって、全部悪いのはこいつだからな。」

 

 

 

 

 この時、俺が微かに保っていた最後の理性が崩れ落ちるのを感じた。

 

 

 

 

 そうだ。…………悪いのは全部こいつだ。

 

 

 

 

 花丸さんを騙して襲いかかり、復讐とか馬鹿みたいなことを抜かしてAqoursの大切なライブをめちゃくちゃにした。更にそれに加え、また花丸さんを傷つけようとした。

 

 

 

 

 こいつだけは許さねぇ!!絶対に殺してやる!!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。……………

 

 

 

 

 そう決意した俺は、左腕に刺さっているナイフに手をつけるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

~花丸視点~

 

 

 

 ーーー何かがおかしいずら。

 

 

 

 あれから、明くんは倒れている男性の目の前で立ち止まりずっと動かないままだった。けど、口が動いているのは分かる。

 

 

 まるで、目に見えない誰かと話しているかのように…………………。

 

 

 次第に、明くんは呼吸が荒くなっていき、汗も出るようになった。そして、興奮状態に陥ったせいか、目を剥き出しにしていた。

 

 

 

花丸「!?」

 

 

 

 明くんは急に、左腕に刺さっていたナイフを抜き出し始めたずら。抜いた傷口から、一気に血が溢れ出ている。周りからは悲鳴が聞こえる。

 

 

 

 そして、ナイフを抜いたと思ったらそのナイフを持ち上げ始めた。

 

 

 

 

 

 ーーーーーーまさか!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 悪い予感を感じたマルは、咄嗟に足を前に出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~明視点~

 

 

 

 

 俺はナイフを抜き、手に持って男にとって最期の言葉を送る。

 

 

明「悪いのは全部お前だ。」

 

 

明「お前が生きていたからこんなことになったんだ」

 

 

明「だから、俺がお前を殺してやる」

 

 

??「そうだ。一思いに殺れ!!」

 

 

 

明「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

 俺は叫びながら、ナイフを男に目がけて振り下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーグサっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やっと……………君の力になることができたずら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「ちっ………………余計なことを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はここで、理性を取り戻した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は一体……………………何をしていた??

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は恐る恐る周りを見回す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すると、Aqoursのメンバーがまるで怪物を見るかのような目で俺を見ながら震えていた。

 

 

 

 

 

 

 いや、待て。1人…………あいつがいない。

 

 

 

 

 

 

 

 まさか………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、俺は目線を下に下ろすと、そこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 肩にナイフが刺さっていて、そこから血を流して倒れている花丸さんがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明「あぁあああああああぁああああああああああああああああああああぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーー『人殺し』は絶望した表情で発狂した後に、ここで意識が途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この後、どうなるのでしょうか??

さてさて、今から考えますか。笑

嘘です。ちゃんと考えてます。気楽に待ってて下さい。
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