Saint Snowの2人の弟である俺は『人殺し』   作:七宮 梅雨

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明「今回、7000文字以上だって。」

千歌「7000文字!?」
曜「7000文字!?」
梨子「7000文字!?」
ルビィ「7000文字!?」
花丸「7000文字!?」
善子「7000文字!?」
ダイヤ「7000文字!?」
果南「7000文字!?」
鞠莉「7000文字!?」
七宮「合わせて63000文字!?」

明「合わすな!!そして、何故作者!?」

このやり取りだけがやりたかっただけです。では、この作品にしては珍しい7000文字をどうぞ。


『人殺し』は物申す。

 梨子先輩と合流した俺達は、千歌先輩の希望で神田明神へと来ていた。前回は階段で留守番してたから今日、初めて本殿を見たけど思ったよりも立派な神社だなぁ。あとで御守りとか買おっかな。

 

 それにしても、どうして千歌先輩は神田明神に行きたかったんだろう。

 

千歌「やっぱりいないかぁ………」

 

 ん??俺の近くにいた千歌先輩が何か小さな声でボソッと呟いた。やっぱりいない??何かを探しているのか??

 

明「やっぱりって??」

 

千歌「げげっ!?今の聞こえてた!?」

 

 千歌先輩に言葉を掛けると、ビクッと身体を震わせる。そんなに、驚かなくてもいいんじゃないですかね。

 

曜「なになにー??どうしたの??」

 

 しかも、千歌先輩が大袈裟に驚いたせいで他のメンバーも気になったのか千歌先輩の周りへと集まる。これによって、さらに千歌先輩の表情が青くなっていくのが分かる。

 

 そして、数分後。遂に諦めたのか、千歌先輩がここに来た目的を話し始めた。

 

 

 申し訳なさそうにチラチラと俺の顔を伺いながら。

 

 

千歌「実はね……………」

 

 

 

 

 

 

 

 〜説明後〜

 

 

ダイヤ「全く貴女っていう人はー!!!」

 

千歌「ご、ごめんなさーい!!」

 

 

 UTX学園内にある喫茶店で、神田明神に来た目的を吐いた千歌先輩はダイヤ先輩含め他のメンバーにボロクソに怒られていた。てか、ダイヤ先輩よ。いつも思うけど声が大きいです。周りの人ビックリしてるでしょ。一応、ここ喫茶店だよ??

 

曜「千歌ちゃん。謝るのは私達じゃないでしょ??」

 

梨子「うん………流石に今回は千歌ちゃんが悪いよ」

 

 いつもなら怒られる千歌先輩をフォローしてくれる曜先輩や梨子先輩も今回ばかりは怒る側のダイヤ先輩の味方だった。

 

 

千歌「………うん。ごめんなさい、明くん」

 

 

 千歌先輩は東京に行くと決心した直後に、なんと皆に内緒で俺の実の姉であるSaintSnowの2人に東京で会ってくれないかと連絡をしていたらしい。当然ながら、返信は返って来なかったらしいが。

 

 それでも、もしかしたらと思い神田明神へと足を運んだという。

 

 いつもなら元気よくぴょこんとしてるアホ毛も元気無さそうにシナシナして頭を下げている千歌先輩の前に移動した後に俺は彼女に話しかける。

 

明「どうして、先輩はSaint Snowに連絡を??」

 

 なぜ、俺はこの言葉を彼女に送ったのか。そもそも、千歌先輩のその行動自体に俺は疑問を抱いていた。失礼な話だが、千歌先輩は頭は良くない。簡単にいったらバカだ。だが、バカな千歌先輩でも仲間である俺に対してそんな嫌がらせのような事なんて決してしないはずだ。彼女なりの考えがあっての行動だろう。

 

千歌「SaintSnowの2人と色々と話したかったから…………………です。」

 

 千歌先輩はぶるぶると震えながら後輩である俺に対して敬語で言葉を出す。そんなに、ビビらなくても良くない??軽く傷つくんだけど…………。

 

 そして、そこから更に聞いてみると千歌先輩は姉ちゃん達にμ'sはどこが凄いのかを聞いてみたかったそうだ。

 

明(またμ'sか………。)

 

 俺はコホンと気持ちを整理させるために咳払いをした後に千歌先輩に話しかける。

 

 

明「姉ちゃん達は………….μ'sではなくA‐RISEを見てスクールアイドルを始めたらしいです。」

 

千歌「え??」

 

 千歌先輩は唖然とした表情をして、俺の方に顔を向ける。他のメンバーもどうして、そんなことを知っているのかと言わんばかりの表情をしていた。

 

果南「何で明がそんなこと知ってるの??」

 

明「まぁ、ちょっと以前にSaint Snowと色々ありましてね。事情が事情で詳しくは言えないですけど」

 

 どうして、俺がSaint Snowの結成理由を知っているのか。そんなに難しい話ではない。東京で襲われてた聖良姉ちゃんを助けた後に行ったあの公園で理亜姉ちゃんが来るまでの間、聖良姉ちゃんが色々と俺に教えてくれたのだ。

 

明「聖良姉ちゃん言ってました。A‐RISEやμ'sは何が凄いのか。何が違うのか考えたことがあるって。」

 

千歌「聖良さん達は………その答えは出したのかな。」

 

 俺は千歌先輩の言葉に反応するかのように、顔を左右に揺らす。

 

明「いいえ…………。残念ながら答えは出なかったみたいです。けど、答えを出せなかったからこそ、姉ちゃん達は勝つしかないって言ってましたね。勝って追いついて、同じ景色を見るしか無いのかもって。」

 

 A‐RISEは、μ'sが現れる前までは当時のスクールアイドル界ではほぼ負け無しと言われていたぐらいまで人気のあったスクールアイドル。答えが出なかったSaint Snowは、だったら実際に自分達のこの目で確かめればいいと判断したのだろう。

 

 

 勝った者しか見ることが出来ない景色を。

 

 

千歌「勝ちたいのかな………。」

 

 千歌先輩は元気なさそうな表情で心細く呟いた。

 

 恐らく、もし理亜姉ちゃんがこの言葉を聞いたら間違いなく千歌先輩のことに苛立ってディスるだろうな。「この子、バカ??」って。だって、双子である俺が今少しだけ苛立っているのだから。

 

 俺は「はぁ〜」と溜息を吐きながら千歌先輩に言葉を投げかける。

 

 

明「先輩はさ…………μ'sになりたいんですか??」

 

 

千歌「え?」

 

 俺の言葉に、千歌先輩は戸惑いの表情を浮かべながら俺の方に顔を向ける。きっと、何を言っているのか分からないのだろう。分からないなら分からないままでいい。俺は気にせず言葉を続ける。

 

明「確かに、μ'sやA‐RISEはスクールアイドルとして凄い。この2組に憧れてスクールアイドルを始めた学校も少なくはない。けどね、千歌先輩。貴女がAqoursに対するμ'sとの比較は通常を通り越して異常なんですよ。」

 

 千歌先輩がなぜそこまでμ'sに拘るのか。俺の記憶が正しければ、千歌先輩がスクールアイドルを始めようと思ったきっかけは東京に旅行に行った時にスクリーンで映し出されていたμ'sを見たからだと曜先輩が俺に教えてくれた。

 

 そして、現在の浦の星女学院の統廃合の危機。俺達は、それを阻止するべく日々頑張っている。

 

 偶然にも、今のAqoursはμ'sがスクールアイドルとして活動していた理由と同じ状況へとなっている。

 

 そんなμ'sは我が校である音ノ木坂学院を廃校の危機から無事に救った。

 

 けれど、μ'sが廃校の危機から救った時期が経過してもAqoursは浦の星女学院の廃校の危機のままだ。知名度はある程度広まっているはずだが、学校説明会の希望者数が0であることが全てを物語っている。

 

 

 ーーーだからこそ、高海千歌は焦っている。

 

 

 ーーーだからこそ、高海千歌はμ'sと同じ行動に出ようとしてしまう。

 

 

 ーーーだからこそ、どうしても高海千歌はAqoursとμ'sを比較してしまう。

 

 

 ーーーだからこそ………………高海千歌は自分が何がしたいのか分からなくなってしまった。

 

 

 

明「先輩、これだけは覚えてて下さい。貴女は……………浦の星女学院スクールアイドルAqoursだということを。」

 

 

千歌「ーーーーーッッ…………。」

 

 俺がこの言葉を送った瞬間、スマホがピピピと鳴り響く。おっと、もうそんな時間か。

 

明「俺からの話はこれで終わりです。そろそろ、今年の決勝大会の発表があります。見に行きましょう。」

 

 俺はそう言って立ち上がる。他のメンバーも浮かない顔をしながらも立ち上がった。

 

善子「ねぇ」

 

明「何??」

 

 UTX学院を出たところ辺りで善子さんが少しだけ怒った表情をして俺に話しかける。

 

善子「どうしてあんな言い方したのよ。少しだけキツかったんじゃない??」

 

 彼女がこの言葉を俺に言うのも当たり前だ。俺が千歌先輩に物申してしまったせいで、さらに彼女を困惑させてしまったのだから。

 

 けど、後悔は全くない。

 

 どうせ、千歌先輩なら俺が別に物申さなくても答え、もしくはヒントぐらい見つけられる。そんな確信があるからだ。

 

 じゃあ、なぜ俺が千歌先輩に物申したのか。

 

 俺は歩きながら善子さんに返答した。

 

 

明「あの人はこんな『人殺し』を受け入れてくれたスクールアイドルのリーダーだぞ。そんなリーダーがあんな元気なさそうな表情されたらこっちが困るんだよ。リーダーはリーダーらしく笑顔で皆を導いてもらわなきゃ困る。」

 

 俺の言葉に一瞬だけ、善子さんは目を丸くするがすぐにニッと笑いだして一言。

 

善子「アンタ………優しいのね」

 

 何言ってんだろう、この厨二病は。俺は元々常に優しいわい。

 

 

 

 そして、決勝大会のステージはなんとアキバドームだということが分かった。

 

果南「アキバドーム………。本当にあの会場でやるんだ」

 

千歌「ちょっと想像出来ないな。」

 

 俺も千歌先輩に同感だ。アキバドームって確か一般だと野球場とかで使われる施設だと聞いている。あんなどデカい会場でライブを行うと考えると想像するのが難しいな。

 

 

梨子「ねぇ、音ノ木坂行ってみない??」

 

千歌「え?」

 

 梨子先輩が微笑みながらAqoursに問いかける。

 

 音ノ木坂学院は梨子先輩が浦の星女学院に転校する前に通っていた場所だ。彼女なりの未練の場所でもある。前回も、音ノ木坂学院に行こうとしたが、彼女のために行くのやめたぐらいまでに。

 

 そんな梨子先輩自身が音ノ木坂学院に行こうなんて口にするってことは、梨子先輩はもう大丈夫みたいだ。

 

 

果南「良いんじゃない??見れば何か思うことがあるかもしれないし。」

 

 なるほど。果南先輩の言葉も一理ある。

 

ルビィ・ダイヤ「音ノ木坂!?μ'sの……母校!?」

 

 そこ。テンション上げない。

 

 

 

 

 移動すること10分。俺たちの目の前には大きな階段がある。そして、この上に音ノ木坂学院があるらしい。

 

ルビィ「どうしよう!?μ'sの人がいたりしたら」

 

ダイヤ「へ……平気ですわ!?その時はサインと写真と………」

 

 その可能性はほぼ皆無だから、諦めて下さい。

 

 そして、階段を登ると目の前に現れた大きい校舎。ここが……

 

明「音ノ木坂学院…………」

 

 ここにμ'sがいて………。

 

 μ'sがこの学校を守って……

 

 ラブライブに出て、奇跡を成し遂げた場所だ。

 

 感動に浸っていると、そこに通り掛かった銀髪の女性が俺達に話しかけた。音ノ木坂学院の制服を着てるからこの学校の生徒さんだろう。

 

生徒「あの、何か?」

 

ヨハネ「私の姿を検知している??」

 

花丸「やめるずら」

 

 この堕天使はいつになったら、初対面の人に対して厨二病を辞めるっということを覚えるのだろうか。あとで花丸さんと一緒にお説教だな

 

生徒「もしかして、スクールアイドルの方ですか?」

 

千歌「はい!μ'sのことが知りたくて来てみたんですけど」

 

 千歌先輩の言葉に生徒さんは少しだけ気まずそうな表情をして口を動かした。

 

生徒「残念ですけど、ここには何も残ってなくて。μ'sの人達、なにも残していかなかったらしいです。自分たちの物も、優勝の記念品も、記録も。物なんかなくても心は繋がっているからって。それでいいんだよって」

 

 

 ほぅ………。それは素敵な話だ。それを聞くと、μ'sも仲間想いだったスクールアイドルだということが分かる。メンバー1人1人が信頼出来たからこそ出来る行為だ。

 

 

 すると、ふと近くに親子が通りかかる。そして、5歳くらいの女の子が急に走り出して階段の手すりに尻を付けて滑り出した。そして、何故か千歌先輩に向けて笑顔でピースをした。それを見て、千歌先輩は何かを感じとったようにも見える。

 

 

梨子「私は良かった。ここに来てハッキリ分かった。私、この学校が好きなんだなって」

 

 

 梨子先輩の言葉を聞いたあとに、俺達はお互いの顔を見合い、コクっと頷き1列に並ぶ。

 

 そして、ビシッと気をつけをして、深く頭を下げた。

 

 

 

 まるで、お世話になったものに心の底から感謝するように大きな言葉で俺達は一斉に言葉を発した。

 

 

 

Aqours「ありがとうございました!!」

 

 

 

 ちなみに、μ'sについて語ってくれた生徒さんは既に跡形も無くいなくなっていた。え、怖い。

 

 

 〜電車〜

 

 

 音ノ木坂学院を訪れたあと少しだけ観光してから俺達は帰りの電車へと乗って沼津駅へと戻っている。

 

 結局、俺達はμ'sが何が凄いのかを見つけることができなかった。

 

 果南先輩も悔しそうにそれを口にする。それを励ますかのように鞠莉先輩は果南先輩の胸を堪能し始める。う、羨ましい………じゃなかった。果南先輩、もうその人訴えていいっすよ。むしろ、訴えて!!

 

花丸「ずらぁ〜」

 

明「どうしたの、花丸さん。てか、近くね??近いよね??」

 

花丸「別にぃ〜」

 

 花丸さんが何故かジト目で頬を膨らませながら俺のそばに近づく。

 

 それによって、俺はテンパリながらもまたしても謎の胸の痛みに襲われる。本当になんだよ、これ。どうして、こんなにドキドキするん??

 

千歌「ねぇ、海見ていかない??」

 

 夕暮れの海を見て先程の少女と同じ何かを感じたのか、千歌先輩が俺達に問いかける。

 

 

 きっと、千歌先輩なりの答えを見つけたに違いない。

 

 

 そして、海へとやって来た俺達。夕日の光が海に反射してキラキラしてて綺麗だった。

 

 千歌先輩はゆっくりと歩みながら自分で出した答えを口にし始めた。

 

 

千歌「私ね、ようやく分かった気がする。μ'sの何が凄かったのか。多分、比べたらダメだったんだよ。追いかけたらダメだったんだよ。μ'sもラブライブも輝きも。」

 

善子「どういうこと??」

 

ダイヤ「さっぱり、分かりせんわ。」

 

 

果南「私は………何となくわかる。1番になりたいとか、誰かに勝ちたいとか、μ'sってそうじゃなかったんじゃないかな。」

 

 

千歌「μ'sの凄い所って……きっと何もない所を、何もない場所を思いっきり走ったことだと思う。みんなの夢を叶えるために」

 

 

 

千歌「自由に!真っ直ぐに!だから、飛べたんだ!!」

 

 

千歌「μ'sみたいに輝くってことは、μ'sの背中を追いかけることじゃない。自由に走るってことじゃないかな。全身全霊!!なんにも捕らわれずに!!自分たちの気持ちに従って!!」

 

 

 それが千歌先輩が辿り着いた答え。正直言って、俺が求めいたそのものだ。

 

 

 今までのAqoursは、憧れであるμ'sの背中を追いかけていたに過ぎない。だが、今はもう違う。

 

 

 なぜなら、今のAqoursは…………

 

 

 

果南「自由に」

 

鞠莉「ランアンドラン」

 

ダイヤ「自分たちで決めて、自分たちの足で」

 

花丸「なんか、ワクワクするズラ」

 

ルビィ「ルビィも!」

 

曜「全速前進……だね!!」

 

善子「自由に走ったらバラバラになっちゃわない??」

 

梨子「どこに向かって走るの??」

 

 

千歌「私は……0を1にしたい!!あの時のままで、終わりたくない!!………それが今、向かいたいところ。」

 

 

 なぜなら………今のAqoursはようやく向かうべき目的を見つけられたのだから。

 

果南「なんか、これで本当に1つにまとまれそうな気がするね」

 

ダイヤ「遅すぎですわ」

 

鞠莉「みんな、シャイですから」

 

 

 自分たちの目的を見つけれた記念として、俺達は手を重ねる。ここで、曜先輩は何かを思いついたかのか、言葉を出す。

 

曜「ねぇ、指をこうしない??皆で繋いで0から………1へ!!」

 

 おぉ………。それは凄くいい案だ。

 

 早速、俺達は人差し指と親指を差し出して隣通しくっ付ける。すると、俺達10人の指が繋ぎあって綺麗な0の形へとなった。

 

 

千歌「0から1へ!!今、全力で輝こう!!Aqoursーーーーー」

 

 

 千歌先輩の言葉に合わせて、今度は中心に向かって人差し指を指す。そして、最後にみんなで輝くように笑って大声を出しながら砂浜を飛んだ。

 

 

 

 

 

Aqours「サンシャイーーーーーン!!!」

 

 

 

 

 

 俺達はきっと、この瞬間はこれから先何があっても忘れることはない。

 

 

 

 

 ーーー新生Aqoursここにて爆誕。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜バス停〜

 

 

 えぇと………これはどういう状況なのでしょうか??

 

 俺の右肩にはルビィさん、左肩には善子さん。そして、膝には花丸さんがもたれかかって爆睡しております。

 

 今の気持ちを言葉に出すとしたら…………

 

 

 ヤバいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!本当にやばいよ!!何これ!?何で、こいつら俺にもたれかかって寝てんだよ!!俺、男だぞ!?普通は嫌だろ!!左右下から甘いいい匂いが漂ってくるし、なんだか柔らかいし!!おいコラ、ちょっと待て。善子、お前、口からヨダレ垂れてるぞ!!ちょ、嘘だろ!?善子さん!?起きて!?ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!チ───(´-ω-`)───ン。俺の左肩が死亡したことをお知らせします。はいそこの3年生3人、笑わない。ダイヤ先輩も妹さんに注意して!!

 

 

千歌「ありがとうね、明くん。」

 

明「何がですか??」

 

 美少女3人組に囲まれて色々と困っている俺に対して千歌先輩はお礼の言葉を述べる。よく、俺がこんな状況なのに言えましたね。

 

 

千歌「明くんのおかげで私は答えを見つけることが出来た。」

 

 

明「そんなことないですよ。俺はただ思ったことを言っただけですから。」

 

千歌「ふふ、明くんらしいね。」

 

 俺らしいって………なんですかそれは。

 

 

千歌「見つけようね。一緒に私達だけの景色を」

 

 

 千歌先輩はまるで光輝くような笑顔で俺に話しかける。そんな笑顔で言われたら断れないじゃないか。元々、断る気はないけれども。

 

明「そうですね。」

 

 俺は頬を掻きながら答えた。

 

明「ん?」

 

 空からヒラヒラと何かが落ちてきた。あれは………白い羽??

 

 その白い羽は千歌先輩の方に向かって落ちていき、最終的に千歌先輩はそれを優しく掴んでキャッチした。

 

 

 この白い羽はどこから来たのか分からない。別に近くに白い鳥が飛んでた訳でもないし。

 

 けど、なんだかこの白い羽を見てると悪い気はしなかった。

 




次回からは本編に入る前に花丸回とSaintSnow回をやる予定です。

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