Saint Snowの2人の弟である俺は『人殺し』 作:七宮 梅雨
5話はライブの後から始まります。
明「千歌先輩…………」
千歌「あ、奥山くんだ!!ねぇ、聞いてよ!私たちね、色々とトラブルあったんだけど、ライブ成功することが出来たよ!!だからね、スクールアイドルを部活として正式に設立することができたんだ!!すごいでしょ??」
よく喋るなー、この先輩。俺、ただ名前呼んだだけなんだけど。てか、近い近い近い近い!!思春期という単語を知らんのか!!
千歌「奥山くんは観に来てくれた??」
明「いえ………。行きたかったんですが、天気が悪くて家に出れるような状況ではなかったので………。」
そう、本当は彼女たちのライブの姿を見たら鞠莉先輩の問いかけの答えとなるヒントが千歌先輩たちと関わらなくても見つかるかもしれないと思っていたが、運悪く天気が最悪で観に行くことができなかった。
千歌「そっかぁー。残念だったねぇ」
千歌先輩は本当に残念そうにしている。
明「あの、千歌先輩。」
千歌「なぁに?」
俺の呼びかけに千歌先輩はキョトンとした顔をしている。めちゃくちゃ可愛いな………じゃなかった!!
伝えるんだ。答えを見つけるために………
明「お願いがあるんですけど………」
ーーーーー
千歌「なんと、Aqoursのマネージャーとして奥山くんが入ってくれることになりました!!ほら、奥山くん、挨拶!!」
明「奥山 明です。よろしくお願いします」
千歌「…………それだけ??」
明「それだけですが??」
千歌「趣味とかないの??」
明「特にないです」
このやりとり、どっかでやったことある気がする。
千歌「まぁ、いいや。はい2人とも拍手〜」
曜・梨子「わーい…………じゃないわ!!」
千歌「!?」
おー、すごい。見事に言葉がシンクロしていた。息ピッタリじゃないか
曜「千歌ちゃん、話が唐突すぎるよ」
梨子「うん。何があったか教えて??」
そして千歌先輩は2人に俺がAqoursのマネージャーになった理由を説明する。説明すると言っても、シンプルに俺が千歌先輩にAqoursの何か手伝いさせてくれないかとお願いしただけだ。そしたら、千歌先輩はマネージャーとして入って欲しいということだったので、マネージャーとして入部することにした。
曜「でも、奥山くんはなんでマネージャーになろうと思ったの??見た感じ、あんまりこういうのはやらないタイプに見えたけど………」
曜先輩の言っていることはごもっともだ。俺だって、正直いってマネージャーなんか、やりたくない。この質問は適当に答えとくか
明「………先輩たちの頑張る姿を見て、スクールアイドルというものに興味を持ったので、千歌先輩に俺も何か手伝えることはないか、とお願いしただけです。」
うん。我ながらよく頑張った方である。
曜「そっか!!じゃあ、改めて。私の名前は渡辺 曜です。衣装作り担当してます。これからよろしくね、奥山くん!!」
明「こちらこそ、よろしくです」
おー、あれで信用するんだ。チョロいな。
千歌「ほら、梨子ちゃんも」
梨子「う、うん。桜内 梨子です。作曲担当してます。よろしくね、奥山くん。」
明「はい。よろしくです。梨子先輩」
うーん、この人はまだ少し警戒しているな。まぁ、それは当たり前だよな。このオレンジ頭の先輩がおかしいだけだ。
千歌「よーし!早速、始めるぞぉ!!」
明「なにやるんですか??」
千歌「勧誘!!私ね、どうしてもメンバーに入れたい子達がいるんだ!!」
ふむふむ、この先輩に目をつけられている子がいるのか。可哀想に………
曜「あ、千歌ちゃん。奥山くん、1年生だからなんとかなるんじゃない??」
千歌「!!……流石、曜ちゃん!!天才か!!」
このやりとりからするに、入れたいメンバーは1年生なのか??
明「ちなみに、一体誰を誘うんですか??」
千歌「黒澤さんと国木田さんだよ!!」
なかなか癖のある奴らじゃないっすか。
〜夜中にて〜(??視点)
『人殺し』
??「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
??「姉様!?大丈夫!?」
隣の部屋から、苦痛の叫び声が聞こえたので寝ていた私はすぐに起き上がり、隣の部屋へと駆けつける。すると、そこには着ているパジャマを汗でびっしょりと湿らし、涙を流していた姉様の姿があった。
普段の姉様は、ちゃんとしており、家の手伝いや私と一緒にやっている部活動などでも何も心配されるような素振りはしない。
けれど、たまに姉様は過去のトラウマを夢で見てしまうらしく、その度に叫び声を上げ、起き上がっていた。その度に、姉様はまるで別人のような感じになってしまう。
??「大丈夫よ、姉様。私がいるわ」
??「うぅ………。ごめんさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。」
??「……………姉様、今日は私と一緒に寝ましょ。ね??」
私は姉様を、落ち着かせるために優しく抱きながら姉様のベッドへと入る。しばらくすると、落ち着いたのか姉様の寝息だけが聞こえるようになった。なので、私も安心してそのまま眠りにつくことにした。
ねぇ、明。あなたは一体どこにいるの??
やっぱり、今日中に投稿しちゃった。えへ。
最後のあの二人の描写を入れるかどうか迷いましたが、とりあえず入れてみました。もしかしたら削るかもです。